柱前堂 2020/11/20 20:26

ふたなりサンドバッグ

『強烈なボディーッ! タカネ選手、耐えきれず射精! ふたなりチンポを振り乱し、大事な子種をキャンバスにぶち撒けてしまう! 第十ラウンドに来て3連続の絶頂、このまま決まってしまうのかーっ!』

ふたなりチンポボクシングは文字通り雌雄を決する闘い。精液を絞り尽された敗者は、勝者が満足するまで犯される。精力があり余るふたなりにとって、「満足するまで」とは持てる精液を打ち尽くすまでだ。それほどに突かれた敗者が壊れてしまわないかどうかは、負けるまでに勝者からどれだけ精液を絞り取れたかによる。

タカネとミツキは一進一退、抜きつ抜かれつの攻防を繰り返していた。流れが変わったのは第八ラウンド、ミツキのバストブローが決まり、追撃のアッパーでタカネがダウンしてからだ。大の字に倒れたタカネは衝撃から虚空に向かって精液を打ち出し、自身のお腹を汚した。

立ち上がったタカネは攻め立てるミツキと果敢に打ち合ったが、ダウンのダメージ、そして一度味わってしまった射精の誘惑で差がついた。見る間に手数が落ち、ついには殴られては射精し、射精しては殴られるふたなりサンドバッグに堕してしまった。

『右! 左! 右ィ! ミツキ選手の強打がタカネ選手の首を捻じ曲げる!』

白濁液まみれの黒グローブが頬を抉るたび、押しのけられたマウスピースがひょっこり顔を覗かせる。唇とマウスピースの僅かな隙間から噴き出る唾液は、パンチで滅茶苦茶になった口腔で攪拌され、白く泡立っている。
壊れた噴水のように精液を撒き散らすふたなりチンポの下、タカネの下の口も、同じように白く泡立った愛液を垂れ流している。もはやタカネは負けを認め、犯される自分を受け入れていた。いや、期待してしまっていた。

ラッシュを浴びるタカネが前かがみなのは、ダメージのせいばかりではない。だらしなくお漏らしを続ける自分のモノとは違う、雄々しく勃ち上がるミツキのペニスに釘付けだからだ。その剛直に貫かれ、ふたなり精液を溺れるくらい注ぎ込まれる瞬間を想像してしまっているからだ。

『ミツキ選手ここで一歩引きますが、タカネ選手棒立ち! 反撃することも逃げることも叶いません! もはやふたなりサンドバッグであることを認めてしまったタカネ選手に……アッパーカットォ! タカネ選手、これは耐えられないーっ!』

上を向かされたタカネは、強烈な照明を眩しがるそぶりも見せず、ふわりと後ろへ倒れ込んだ。背中からキャンバスに堕ち、四肢を放り投げ、ふたなりチンポと乳首以外から力が抜ける。そのペニスも、2、3度震えて弱々しく精液を吐き出すと、蜜壺を隠すように萎れてしまった。

ふたなりチンポボクシングは文字通り雌雄を決する闘い。ボクシングの強さだけでなく、相手にヤラれたいと思わせる性的アピールも勝敗を分ける。互いに裸身を見せつけ合ったときから、勝負は始まっているのだ。
試合前、突き合うペニスを見下ろしたときから負けが決まっていたのかもしれない、と靄のかかった頭でタカネは考える。自分より大きなペニスを見たのは初めてだった。アレに犯されたらどんなにすごいだろうと、一瞬でも考えてしまったから。
そんな反省も、その一瞬の期待に欲望が飛び付いて霧散してしまう。ミツキが影を落とす。その先端、鈴口から垂れ流される先走り汁がタカネの腹を汚す。試合中、一発も抜けなかったペニス。一体、これから何発ぶち込まれれば終われるだろうか。

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