柱前堂 2021/07/02 23:03

小悪魔後輩女子にノックアウトされてしまった男子

「えいーと、ないーん、てーん」

深夜のジムに、結花の弾むような声が響く。最後まで言わせてはならないのに、俺の体はキャンバスに磔にされたかのように少しも動かなかった。

「かんかんかんかーん、のっくあうと〜。きゃはっ、女のパンチなんて効かない、でしたっけ? 3ラウンドで伸びちゃった情けないセンパイ、感想はいかがですか?」

俺を覗き込む結花から、目をそむける。恥ずかしさと恐怖とで、とても視線を合わせることなんてできなかった。

「む〜、態度悪いですね。ご自慢のスポーツマンシップとやらはどうしたんですか? まあいいです、センパイがそういうつもりなら、私にも考えがありますから」

そう言うと、結花は俺の頭を挟んで立つ位置に移動した。
そして、真っ直ぐ腰を落とす。

「センパイが顔を合わせたくないんでしたら、いいですよ。私の顔が見えないように、こうやって塞いであげます」
「〜〜ッ!」

ビキニパンツに包まれた結花のお尻で、俺の顔面は塞がれた。ボクサーらしく絞り込まれてなお形のいい桃尻は、柔らかく形を変えて俺の鼻口にぴったりと張り付く。強打の連続で酷使された筋肉は滝のように発汗し、濃縮されたフェロモンを脳へと直に叩きつける。

「パンチは脚で打つ、でしたよね。ほらっ、これがっ、センパイをブチのめした大臀筋っ、ですよっ!」

結花は俺の腕をまたぐ脚で体を持ち上げ、ねちっこく俺の顔面にヒップを擦り付ける。
グロッギーなところに呼吸を塞がれる苦悶と、極上の女体を五感で味わわされる悦楽。
そのどちらもが、出口を求めて股間へと殺到した。

「うわっ、センパイ、テント勃っちゃってますよ。年下の女の子にボコボコにされて負けを認められないだけならまだしも、神聖なリングの上で勃起しちゃうっていうのは……ちょっと、恥ずかしすぎませんか?」

そう言いながらも、結花は俺の顔に尻を擦り付けるグラインドをやめない。
それどころか、俺を嘲る言葉はじわじわと、しかし深い熱を帯び始めていた。

「でもそうですね、よわよわなセンパイがボクシング続けたって何もいいことないですもんね。じゃあセンパイが二度と間違ってボクシングなんかしないように、私がセンパイの体に教えてあげます。リングは闘う場所じゃなくて、精液びゅーびゅーってする場所なんだって」

結花は俺のボクサー生命に勝手に死刑宣告を下すと、腰を持ち上げるのをやめてどっかと座り込んだ。俺のトランクスを下ろし、屹立したペニスを露出させる。
結花は真上を向いたそれを確認すると、俺の頭にしっかりと体重を預け、反り返り……

「はぁっ!」
「んぶううっ!」

俺のボディに、拳を打ち下ろした。

「んぶうっ! んぼぉっ! んぐぶぇっ!」
「んっ……センパイ、くすぐったいですよ。センパイはエッチな気分でも、私は真面目にやってるんですからね」

試合中にも酷く打たれた俺のボディは、キャンバスを背にしていることもあって、結花のグローブをずっぽり受け止めた。
腹筋という鎧はとうに砕かれ、内臓を直に叩かれる激痛に悶絶する。
それすらも、結花の尻に塞がれ、くぐもったブザマな声が響くばかり。
そして口を開けば、結花の汗が流れ込んでくる。俺を打ちのめしているパンチを支えているのは、キャンバスではなく俺の頭なのだ。今まさに稼動している大臀筋が、新鮮な汗を生産し送り込んでくる。
いや、汗だけじゃない。結花の股に流れ落ちてくる、生臭く粘ついた液体は、汗なんかじゃない。真面目にやっているだなんて、どの口が言うのか。

「はぁっ! やぁっ! ……センパイのおちんちん、ビクビクってしてます。もうちょっとですね、頑張れ、頑張れ」

呼吸を塞がれ内臓を壊される恐怖からか、それとも結花の色気に堕とされているのか。結花の言う通り、俺のハムストリングスは強ばり、発射のカウントダウンを始めていた。
イキたくてたまらない。結花という発情したメスが間近にいる。このまま殺されたら二度と機会はない、と本能が強く訴える。
イキたくない。ここで射精してしまったら、二度とリングに上がれなくなる。ボクサーじゃいられなくなる。
どんな負け方をしても、諦めさえしなければ再起できると信じていた。例え、相手がプロを目指しているわけでもない後輩の女の子であっても。
だけど、ここで射精しちゃったら、もうダメだ。プライドや仁義の問題じゃない。結花にこのまま敗北サンドバッグ射精を教えられてしまったら、二度とリングで踏ん張れなくなる。ここぞという場面で必ず負ける、どうしようもないマゾ犬ボクサーになってしまう。
皮肉なことに、ボクサーでい続けようと必死に我慢すればするほど、拮抗する快楽も強くなり、堕犬ボクサーになる確信が強まっていく。

そして、イくかイかないかを決めるのは、俺じゃなかった。

「だぁあああっ! ……これで……イけぇ!」
「んぶぶぶうっ! ぐぼっ、〜〜ッ!!」

細かく長い連打に呼吸を止めらえる。そして解放され、緩んだお腹に一際強烈な一撃が打ち下ろされた。爆心地で体が二つ折りになると同時、俺のペニスは勢いよく精液を放った。
一度の射精ではあき足らず、ピンと揃えた両脚を振り上げて二度三度と射精した。どろりとした塊が尿道を押し広げて通っていく、その刺激すらも気持ち良かった。

「んんっ……はぁ……っ! はぁ、センパイの完全ノックアウトザーメン、熱いです……ぷるっぷるの特濃で……そんなに気持ち良かったんですかぁ?」

俺の精液を浴びた結花もまた、明らかに絶頂していた。俺の顔に預けられた尻は、どんな言い訳もできないほど濡れていたのだから。

「ああそっか、センパイはプロテストに向けて禁欲してたんでしたっけ。じゃあもう、いらない精液ですよね。殴られて射精しちゃうクソマゾボクサーのセンパイは、我慢なんてしなくていいんですよ」

朦朧とした意識に流れ込んできた甘ったるい言葉に、俺のペニスはびくんと跳ねた。

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