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執着イネーブリングの記事 (18)

+No.490 officina 2021/10/11 03:30

「執着イネーブリング2」制作感想と裏話(後編)

こちらは「執着イネーブリング2」制作感想と裏話についての記事の後編となります。今回も思いっきりネタバレ満載になっておりますので、本編作品未視聴の方はどうか気を付けてください!

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「執着イネーブリング2」テーマとイラストについて
「執着イネーブリング2」音声編集について
「秋斗の子守唄の制作裏話」その1(引用:琥珀ちゃん様の記事)
「秋斗の子守唄の制作裏話」その2(引用:琥珀ちゃん様の記事)

裏話についてご興味ある方、上記の記事も是非お読み頂けましたら幸いです!


ボイスドラマ本編のお話

【第3話】個人的泣ける場面

秋斗:「なぁ・・・樹、こんな俺を拒否せずに受け入れてくれて・・・本当にありがとう・・・」

樹 :「ずっと秋斗に拒否されるのが怖くて、捨てられてしまうんじゃないかって思ってたのは僕の方だ。ゲイじゃないからどうとかのことは、僕にはよくわからないけど・・・永遠に一緒に居たいと思ってる人は、この世界で後にも先にも秋斗だけだった。だから秋斗・・・こちらこそ、ありがとう・・・」

声優様方のシリアスな演技にしんみりして、この場面の編集中に少し涙が出ました。愛が深く、重い・・・これが私にとっての執イネらしさです。

前作では樹が秋斗のことを一方通行気味に求め続けていましたが、今作では秋斗も樹のことを強く求めていること、樹の存在に救われている部分があるということを、前作以上に伝えられたらいいなと思っています。包容力溢れる保護者の立ち位置の秋斗にも心の弱さがあるし、甘えたい時があります。決して樹だけ秋斗に救われているわけではありません。

【第3話】秋斗の悩み

学生時代の秋斗はゲイであることで親からの関心を失い、当時付き合った恋人とトラブルがあったため、どこかコンプレックスがあります。そして心配性です。

しかし、樹がいつも秋斗のことをかわいいと言うのは、このような弱い一面があるからという理由ではありません。単に樹は秋斗のことが好きすぎて、かわいい(=愛しい)以外の言葉が浮かばないからです。かっこよさですら愛しく見えるのです。

樹:「(はぁ~かっこいいなぁ、秋斗)」本音。
樹:「はぁ~かわいいなぁ・・・秋斗」本音。
秋斗:「え?(今のどこが!?)」

常にこういう感じになっています。

【第4話】初めてのデート

デートでの秋斗と樹の会話が可愛らしく微笑ましくて、もっと長く聴きたかったです。しかし第4話にもテーマがあるため、ただいちゃいちゃさせるために他の場所に行ったりすると、シナリオがまとまらないので、このような短いお話になってしまいました。

近衛様と指永様の演技が素晴らしく、聞いているとシナリオの時点で考えていなかった外で食事や、遊園地デート、本編では行けなかった一緒に買い物など・・・色々ないつあきをもっと聞かせていただきたいと、編集中にずっと思っていました。ここにこれもあれも入れればよかった!と、色々な案が浮かびました!

ちなみに、秋斗と樹は昔一緒に遊園地へ行ったり、外で食事をしたり、買い物したり、手を繋いたこともあります。ただそれは家族として、恋人になる前のことなので、デートとは言えなかったのです。今回のお話で、樹が今秋斗と手を繋ぐことに意味があると感じているのはそれが原因だと思います。初めての恋人繋ぎ・・・

【第4話】デート中の樹

愛しさMAXのキャラクターになっていると思います。前作では闇パワー全開だったため、かわいさよりもいい意味で恐ろしさを感じさせてくれましたが、日常の樹は本来こんな子なんだなと・・・改めて実感しました。指永様の無邪気な演技で「樹はこんなにも嬉しいのか」がよくわかります。ああ、幸せになってよかったね・・・と、聴きながら思わず親馬鹿で涙が少し出ました。

フリトにて指永様に「良かった、本当に2人は幸せなんだな」と言って頂き、凄く嬉しかったです。感無量です!

【第4話】デート中の秋斗

デート中、樹の行動が愛しくてつい笑い出す秋斗が最高でした。

秋斗の「・・・ふっ」の一声だけで、樹に対する気持ちが伝わってくる近衛様の演技は愛に溢れていて素晴らしいです。シナリオのト書きでは「・・・ふっ(樹の喜んでいる姿を見て思わず優しく笑い出す。樹が幸せそうで、悩んでいたことなどどうでもよくなった秋斗。)」になっているのですが、見事な最高の笑みでした!

そのあとの台詞「いや、なんでもないよ」と合わせて個人的に大好きな演技です!秋斗の幸せそうな笑顔が見えてきます・・・(尊)

ト書きについて少しお話します。

基本、声優様方ご自身の解釈で演じて頂きたいと思っております。が、こちらの語彙力不足のシナリオで設定がうまく伝わらず、ストーリーに矛盾が起きリテイクとなると、お手数をおかけしますので、作者としての解釈はいつもト書きで付けさせて頂いております。声優様方の演技に毎回、私以上にキャラクターの気持ちがわかっている!と感じております。いつも目から鱗です。

なので、リテイクなしでそのまま使わせて頂く場合が多いです。ご自由に演じて頂きたいと思っている上での参考用のト書きです。別パターンやアドリブなどを頂くたびに、本当に嬉しいです(´艸`)

【第4話】秋斗の過去設定

本編でさりげなく秋斗の大学時代の設定を入れました。かなり断片的ではありますが、設定が伝わるといいなと思っています。学生時代で大変な過去を持っているキャラクターです。樹&姉夫婦一家の存在は、かなり秋斗の心の支えになっていたと思います。

【第4話】おまけ

前作もそのようなシーンがあったのですが、今作では樹の台詞「服着替えて」のところ、少し訛りっぽく聞こえて、凄く可愛らしくてお気に入りです(´∀`)樹はどこの出身かな・・・と、そういう設定はちゃんと考えていなかったな、と思ったり・・・

【第5話】「樹×秋斗」で終わる意味

「樹×秋斗」で今回の執着イネーブリング2本編が終わります。一見、前作のアフターストーリーとあまり変わらない2人のやり取り・・・ですが前作と聴き比べると、秋斗の「恋人」としての愛と甘さが更に増していて、樹も少し大人っぽく成長したことがよくわかります。

最初の秋斗は樹のことを愛しそうに抱きしめています。勿論シナリオはそのつもりで書いていましたが、想像を上回る愛しい感情が伝わってきました!前作のアフターストーリーを聞き返すと「やはり今回のいつあき、更にラブラブです。」と実感しました。

好きなCPはただ抱きしめているだけで萌える作者なので、樹×秋斗のエロシーンは本番よりもイチャイチャ部分が長くなっていた理由もそこにあります。可能ならば、1時間ただ抱きしめているだけの2人を拝聴(拝見)させて頂きたいほどです。

少し話がそれました・・・本題に戻ります。

「樹×秋斗」を第1話ではなく、第5話に入れている理由は、2人の関係性に成長と変化がありつつも、本質の変わらない2人でお届けしたいからです。「樹×秋斗」のために作った執着イネーブリングなので、前作の象徴としてもこれで終わりたいと思いました。今回のテーマで「秋斗×樹」を中心にお話を作りましたが、「年下攻め×男前受け"寄り"のリバーシブル作品」だということを、ここで改めてお伝えできれば嬉しいです。

前作の初めで秋斗はタチ専として受けになることに抵抗があったのですが、樹を離したくないという理由もあり、受け側に・・・そこから2人は恋人同士、徐々に秋斗は樹に抱かれることは自分から求めていることだと思うようになっています。秋斗も気持ちよく感じています。なので今回の最後に「もう一回」を言い出します。

そして前作最後の樹の台詞「おやすみ、僕の秋斗。」と繋がるのが、今回の秋斗の台詞「もう一回」です。相変わらず素直じゃないところがありつつ、樹との2人の世界に溺れています。

過去編「眠れない夜~秋斗の子守唄~」のお話

【過去編】制作に至った経緯

今年の7月7日、ツイッターは七夕についての呟きで埋め尽くされていましたが、私はその日が七夕だということを忘れ、「創作キャラのキャラソン・・・唐突に妄想が始まる。」と呟きました。嬉しいことに、琥珀ちゃん様にそのツイートを反応して頂きました。

どのようなキャラソンを妄想していたのかというお話になり、琥珀ちゃん様にチビ樹のための秋斗の子守唄を作って頂けることになりました!秋斗の子守唄のお話を聞いた際、「前からこっそり過去編のいつあきの添い寝ネタを描いていたので、なんという偶然!」とビックリしつつ、琥珀ちゃん様のいつあき設定への認識の深さに感動しておりました。

とても素敵な曲を頂いたので、どうしても秋斗と樹の歌声で聞きたいと思いました。キャラソンもほしかったので、この機会に実現できたら嬉しいと思いました。正式に歌を収録していただけることとなり、歌声を公開するだけで終わらせたくないと思いました。ボイスドラマ作品なので、キャラクターが歌を歌う物語を作るべきだと思いました。

【過去編】制作過程

まず、琥珀ちゃん様から曲と歌詞の意味を聞かせて頂き、自分の中の過去編の秋斗と樹のお話を加え、追加トラックのシナリオを書きました。

琥珀ちゃん様から頂いた曲のタイトルは「秋斗の子守唄」ですが、私の中の秋斗は作曲作詞ができるキャラクターではないため、学校の先生から教わった子守唄を、彼のお姉さんとともに当時幼稚園の頃の樹に歌ったという設定にしました。ちなみに、秋斗は歌が上手の方だと妄想しておりましたが、近衛様の歌声で本当に「歌が上手な秋斗」になりました(´艸`)

ずっと考えていた過去編のお話が、私の妄想呟きに反応して頂いた事をきっかけに本編で音声作品として公開できるようになり、秋斗と樹の歌を拝聴できて感無量です。本来、落書きで終わっていたネタです。琥珀ちゃん様の素敵な曲と、近衛様と指永様の最高な歌声によって、一番素敵な形で作品として仕上げることができました。改めて素敵な曲&歌声を作品にて使用させて頂き大変有難う御座いました!

【過去編】秋斗&CVについて

秋斗として子守唄を歌って頂けたこと、大変嬉しく思います。唐突と言っていいほどの依頼をお引き受けくださり心から感謝致します。以前、実況動画などで近衛様の歌声を拝聴させていただいたことがありますが、今回はいつもの地声ではなく、秋斗の低音で歌ってくださいました・・・!!初めて聞いた時、本当に鳥肌が出ました。キャラクターとして歌って頂いた上に、完璧な歌声、そして美声だけではなく、癒やし効果が抜群・・・

今回初めて歌を依頼させていただくので、どうすればいいのかよくわからず焦りましたが、近衛様の理解力やスキルの高さに助けられ、一発で収録が終わました。

過去編の編集中、尊さと萌えで死にかける状態になっておりました!!秋斗のいつもより少し若く感じさせる優しいお声、そしてまるで母のような包容力・・・自キャラなのに、思わずこんなお父さん&お兄さんがほしい!と思ってしまいました。しかし、私はカメラであり非人間的存在です。やはり私のお父さん&お兄さんというより、樹のお父さん&お兄さんのような存在でいてほしいのです(真顔)・・・近衛様に演じて頂いた愛に溢れる秋斗のおかげで、樹が幸せに成長している・・・本当に泣けてきます。

【過去編】樹&CVについて

依頼の際、「秋斗の子守唄を聞きながら、一緒に歌い出す樹」という設定なので、伴奏の音源だけではなく、秋斗の歌音源も一緒に指永様にお送りしました。「13歳の樹で眠りかけながら子守唄を歌う」というちょっと無茶な依頼内容にもかかわらず、お引き受け頂けました!!!!(拝)

指永様もリテイクなし、一発で収録が終わりました。贅沢に2パターンを頂いたので、どちらにするか凄く迷いました。「落ち着いていて眠りかけるチビ樹の歌声」と、「無邪気でショタらしくかわいい樹の歌声」の2パターンです。ストーリーの雰囲気的に前者を選ぶことにしました。編集で一箇所だけ後者の音源を前者の中に入れて、現在公開している音源となりました。

また、お歌だけではなくお話自体の樹がかわいすぎて、本当に・・・かわいすぎて・・・編集中にずっとかわいいと連呼していました。「秋斗、一緒に寝てもいい?」の最初の一声、聞いた瞬間、破壊力の高さにまず一回ストップを押してしまいます。だめだ、萌えすぎて負傷です。

しかもこの高いお声で演技をしながら完璧に歌っていたこと、こんな鬼畜なご依頼を送ってしまい申し訳ないと思いつつ・・・心の中で土下座しながら感服しております。

【過去編】秋斗が読んでいる本

秋斗がベッドの上で読んでいる本に関して設定があります。樹がよく悪夢を見ているのを知っているため、彼のために何とかできないのかと、夢に関連する本を色々チェックしていたのです。樹を安心させるため、本の中に出てきた獏のお話をおとぎ話のように教えました。


今回の執着イネーブリング2の制作記事、かなり長くなってしまいました・・・こちらの記事をお読み頂き感謝致します。貴重なお時間を割いて頂き、ありがとうございました!前作を含め、是非作品本編を何度でもご堪能頂けましたら幸いです!

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+No.490 officina 2021/10/06 03:28

「執着イネーブリング2」制作感想と裏話(前編)

こちらはBLボイスドラマ「執着イネーブリング2」に関しての制作感想や裏話などの記事になっております。こちらの記事ではネタバレしかありませんので、本編作品未視聴の方はどうかお逃げください!


関連記事

「執着イネーブリング2」テーマとイラストについて
「執着イネーブリング2」音声編集について
「秋斗の子守唄の制作裏話」その1(引用:琥珀ちゃん様の記事)
「秋斗の子守唄の制作裏話」その2(引用:琥珀ちゃん様の記事)

裏話についてご興味ある方、上記の記事も是非お読み頂けましたら幸いです!


「執着イネーブリング2」について

続編を制作するきっかけ

執着イネーブリングの続編が聞きたい、「樹×秋斗」もっと聞きたい・・・最初は単純にこの思いで続編を作りたいと思っていました。しかし、作品にするとなるとテーマが必要です。続編全体の流れを繋ぐ1つのテーマを決めなければなりません。そこで出てきたのが「樹×秋斗×樹」です。今となっては、「樹×秋斗×樹」を作ろうとしたきっかけはもう記憶にないのですが・・・樹を抱く秋斗はどのような攻めなのか、秋斗に抱かれる樹はどのような受けなのか、が気になったのだと思います。

前作と比べて闇寄りの雰囲気がだいぶなくなった為、タイトルは「執着イネーブリング2」でいいのか、と少し悩みました。でも、「執着=心をとらわれ離れられないこと」なので、秋斗と樹の愛は重く、お互いの執着の根本はしっかり残っているだと思います。秋斗の「普通の親なら」や、樹の「秋斗のすべては僕のもの」で、根本的なところが変わってない2人ということを伝えたいと思いました。その部分が変わったらもう執着イネーブリングとも言えないし、2人らしくないと思います。ということで、間違いなく今作もタイトルは「執着イネーブリング」と言っていいと思います。

前作もそのようなバランスで作品を作りました。当たり前な日常、ごく普通なやり取り、そんな中でも2人の関係性のどこかに隠れている「歪み」。こんなにも幸せな今だけど、この先ずっと2人はこのままで居続けられるのか・・・幸せな気持ちでいっぱいだからこそ、余計に感じる不安があります。このバランスは私にとって「闇」です。

私がBL作品に闇要素を入れるのはバドエンを求めているためではなく、単に闇のあるキャラクターが好きだからです。愛し合いすぎて若干壊れているところがあるCPが好きです。いつあきは幸せになってほしいと強く思っているので、現実を突きつけられて2人の生活が壊れるということはありません。

今回のメインは秋斗の嫉妬、そしてリバーシブル

今作と前作の最大の違い、それは「CP攻受逆転」です。腐向けの世界では地雷とも言われる存在ですが、自創作なので勇気を出して作りました。前作に引き続き自分自身のややこしい趣味を詰め込んでいます。執着イネーブリング前作と今作を暖かく受け入れてくださった方々、本当に心から感謝しております!

前作の「樹×秋斗」は自分自身の揺るぎのない性癖によって誕生したものですが、今作の「樹×秋斗×樹」は「推しCPなので、こういうのも聞きたい」という・・・「特別なこの2人」だからこそなのです。

まだまだ樹と秋斗で作りたいお話がいっぱいあります。樹と伊吹が日常で会話するところも聞いてみたかったのです。色々考え、自分の中で消化させて終わらせたものもいっぱいあります。考え方が二次創作寄りなので、そのまま創作に取り入れると作品のバランスが崩れると思いました。執イネの二次創作をするもう一人の私が存在してほしいといつも思っています。


CVについて

石黒秋斗(CV:近衛頼忠 様)

前作を作ったきかっけは、近衛様のあすま(当サークル1作目の攻め役)のお声と演技を拝聴させて頂いて、秋斗のようなキャラクターを理想通りに作れると思い、執着イネーブリングが誕生しました。今作も引き続き秋斗を演じて頂けるなんて、本当に感謝しかありません。

お話は作品内容に移りますが、今作で元タチ専の秋斗が樹を抱きたいと告白し、頑張る姿が本当にたまらないです。嫉妬しているのに冷静を装い、声から感じ取れる動揺っぷりも愛しいです。考えてみれば、2人分の晩ご飯を作っていたのに、樹は女性の友達と食べてきたなんて、なんと寂しいお話ですか(笑)「ああ、わかった・・・」と樹の食器を片付ける音で秋斗の寂しさと複雑な心境が伝わるかな、と自分で思っています。

秋斗×樹なのに、樹が相手だとあまり余裕がない秋斗はとてもかわいいので、樹の台詞「こんな秋斗を抱けないなんて、生殺しじゃないか」の説得力が凄いです。思わずその場で受けになってもらいたいと思いました(秋斗が頑張っているのに、こじらせた性癖で本当にすみません!)

そして第5話「2人だけの世界」の秋斗はいつも通り受け側ですが、前作と比べると、エロシーンのお声の男らしさが更にパワーアップしている気がします!愛がこもっていてエロくてかわいい・・・男らしいのにしっかり甘さもある。そのバランス本当にすごいです。編集完成後に思わず「予想以上に短い!!!物足りない!!」と感じました。本来、第3話の秋斗×樹と同じくらいの長さの予定でした・・・

個人的に台詞の「こうやって抱きしめて一緒に居るんだ・・・これでいいだろ?」「しよう・・・」「もう一回」の破壊力が凄まじいです。他の台詞も勿論、破壊力しかないです。元々シナリオを書いていた時、この様な台詞は個人的に萌えツボだと思って入れておりましたが、近衛様の解釈と表現が想像以上に秋斗らしく、色気があってかっこいいのにかわいい、大人の包容力・・・本当にいつも自分の想像を超えています。自分のイラストだけではここまで理想的な男前受けに近付けられなかったと思います。

また、台本では「こうやって抱きしめて一緒に居るんだ・・・これでいいだろ?」と書いているのですが、演じていただくと「こうやって・・・抱きしめて・・・一緒に居るんだ・・・これでいいだろう?」になるので本当に毎回感動しています・・・その「間」・・・神の間です。

「未だに腰が痛いんだぞ」に関しましても、シナリオの段階では普通に文句を言ってるという想像で書いてましたが、予想以上に声が甘く、秋斗が樹を甘やかしているのがよくわかって、「大正解です!!!寧ろ私の想像力が不足しています!!!」となりました。

そして攻め側の秋斗に関しましては、もう流石としか言いようがないです。第1話の夢では、近衛様に余裕たっぷりの優しいS攻めで、そして第3話の方はいつもの秋斗でと、お願いしました。どちらも言葉責めをしている秋斗ではありますが、後者は樹に対し余裕をなくす所も感じられて、夢と現実との違いを繊細に演じ分けて頂いて本当に凄いです。ちなみに、今作と前作の秋斗の攻めとイメージが違うのは、相手が樹だからです。

榊原 樹(CV:指永拷人 様)

「続編の内容について、樹が受け側になる展開を入れたいと思っています。大変恐縮ですが、指永様は受け役の依頼を受け付けているのでしょうか」

今年2月の頃、私の唐突な質問に対し、驚きつつも快くお引き受けいただいた指永様の優しさ・・・全力で土下座したいと思いました。依頼した際、指永様はまだ一度もBLの受け役を演じられていなかった為、断れられる覚悟を持ってメールを送りました。お引き受けくださった際に頂いたご返信では、樹というキャラクターを大切にして頂いたことがよくわかり、感激でした。

今作に関しましては、指永様に前作より樹を少し大人っぽく演じて頂き、夢の中の樹と現実の樹も演じ分けて頂きたい、とお願いしました。樹らしさが残りつつ、繊細な演じ分けが凄いです。

第1話の樹の音声を初めて聞いた際、本当にいい意味で衝撃しました。夢の中の受け樹のHシーンの冒頭で「ん!??樹??!(凄くかわいい!)」となりながら、夢の部分が終わり現実の樹が現れて、「あ、いつもの攻め度が高い樹だ!!」と改めて実感できるので、ギャップがすごかったです。

初めて第3話の樹の受けを拝聴させて頂いた際は、禁断の扉を開けてしまったような罪深さを感じてしまいました!本当に重みのある受けシーンでした。想像以上に樹らしくて素晴らしかったです。ノンケだからこその受け演技がお見事ですし、樹の秋斗への愛の重さも感じました。こんな形でも、秋斗に愛されている樹は泣きたいほど嬉しいだろうなと深く感じました。このシーンの樹のかわいさは、普通のかわいさではなく・・・秋斗の前だからこそ感じさせられたかわいさ(愛しさ)だと思います。

第5話で攻め側に戻る樹も、前作と比べて大人の色気が増していて、やはり攻め度がすごいです・・ここまで得体の知れないオーラを感じさせるどSな演技をする指永様、本当に恐ろしいです。改めて「樹!やっぱり最強な攻めだ!」と思いました。個人的に指永様のどSで闇深い樹の攻めを推しております。今作を聞いて、前作の攻め樹を聞き返すとまたその違いを感じ、インパクトを感じております。

また、指永様は作品に関する感想やフリートークでよく秋斗の話をしてくださり、個人的に凄く嬉しいです!樹目線でよく秋斗のことを考えて演じていたからかな・・・?と思うと微笑ましくなりました。前作は初めてのBL出演作品だったり、今作はあまりやらない受け側だったり、時にはショタになることもあったり、ショタとして歌って頂いたり・・・本当に色々な樹を演じてくださり、ありがとうございました!

白石伊吹(CV:秋月勇人 様)

ご多忙中、今回も伊吹を演じてくださり、本当に感謝しかありません!!私の構成力のなさで伊吹の台詞を多く入れることができなかったのですが、少ない台詞の中でも、伊吹のアイドルのようなかわいらしさが溢れています。いつか3人の日常シーンの会話も聞いてみたいなと妄想しながら・・・日常会話だけで癒やされます。この作品への愛情はそういう境域に達しました。

伊吹の台詞「いつも頼んでいるわけではないですし、許して下さい☆」
本来の想像では☆が付いているようなあざとさなのですが、秋月さんの演技が素晴らしくて、想像を上回るかわいさになりました!伊吹の彼氏もさぞ幸せだろうと思いました!

個人的に一番のお気に入り台詞は「先生のようにいつでもお家にいるわけではないですから・・・サラリーマンの彼は今、お仕事中です。」伊吹は幸せパワー全開なので、編集中にここの会話を聞き返すたびに思わず笑い出します。秋斗のツッコミ「俺だって仕事中だ」とセットで!(笑)

また、伊吹の設定について今までお話する機会がなかったのですが、実はこの作品は前作から一度も三角関係を意識して作ったことがありません。なので、本来秋斗と伊吹の間では友情と体の関係のみでした。理由は「伊吹を可哀想な立ち位置にしたくない」、そして「秋斗は一方的に他人を性欲処理として扱う男ではない」と思っていたからです。セフレはお互い合意の上で成立した関係です。

前作の追加トラック「伊吹の独白」で本来の設定から少し変更しましたが、今作では伊吹と秋斗は「お互いの本命の話を聴いて相談に乗れる友人関係」に戻りました。

それと、裏設定になりますが、実は伊吹と秋斗のセフレ関係はパートナー固定ではなく、2人には他にもお遊び関係の存在が不特定にいたわけです。ゲイバーで今夜の相手を探していた感じです。秋斗は樹を引き取ってから、忙しさでお相手を探すことが相当減っていますが、伊吹とは1ヶ月~2ヶ月に1回程度しかしていません。だから樹がその場面に遭遇した回数もそんなに多くはなかったのです。

キャラクターの間で色々ありましたが、
今作で幸せになった伊吹を、どうかこれからも宜しくお願い致します!


秋斗も、樹も、伊吹もですが、どのキャラクターも声優様のおかげでキャラクター像が固められたので、もう他の声優様では考えられません。もし声優様が出演出来なかった場合、この作品のボイスドラマの続編は作れないし、作らないと思います。改めて本当に感謝しております!

色々と感想が長くなってしまったため、
第4話や追加トラックの話については、また後日に・・・!

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+No.490 officina 2021/09/30 02:50

BL音声作品「執着イネーブリング2」販売開始

本日より、「執着イネーブリング2」が販売開始となりました!
販売ページはこちら:https://dlsite.jp/blant/RJ329614

今作のテーマは樹×秋斗寄りのリバーシブル&
ノンケとゲイについてのお話です。

今回も自分にとっての萌え要素をたくさん入れました。
相変わらず作者の性癖と趣味を詰め込んだ作品になっております。
なんでも許してくださる方、是非お聞き頂けましたら幸いです!


<キャスト>
石黒秋斗:近衛頼忠 様
榊原樹:指永拷人 様
白石伊吹:秋月勇人 様

<スタッフ>
劇中歌「秋斗の子守唄」作曲作詞:琥珀ちゃん 様
整音:倉槻祐也 様
校閲:たらこのおにぎり 様
企画|制作|シナリオ|イラスト|音声編集:目隠490


また、恒例の制作記事は過去編の公開後に投稿させて頂きます。
それでは、是非作品本編の方をチェックしてみてください!

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+No.490 officina 2021/09/27 20:04

「執着イネーブリング2」音声編集について

BLボイスドラマ「執着イネーブリング2」
https://dlsite.jp/blant/RJ329614

先日Twitterにて告知させて頂いておりましたが、
こちらで改めて告知させて頂きます!
執着イネーブリング2の発売予定日は「9月30日」に決定しました!

試聴も更新させて頂きましたので、
ご興味ある方、是非試聴の方を聞いてみてください!


それでは、本題に入ります。
執着イネーブリング2の本編に関する制作記事が長くなるかと思いますので、
ネタバレではないお話は事前に投稿させて頂きます!


音声編集のあれこれ

今回の音声編集についてお話させて頂きたいと思います。

本来、今作の音声編集は1から自力で編集する予定でした。しかし、私のスキルのみではキレイな音にならないという不安があり、編集作業に取り掛かる前にまずはプロの方(倉槻祐也 様)に一部の整音をご依頼させて頂きました。色々とご協力頂き、本当に有難う御座います!

自分自身の編集作業は、1ヶ月半ほどかかりました。
改めて音声編集の方の偉大さがよくわかる1ヶ月半でした。

この1ヶ月半、体感では起きてから寝るまでずっと音声編集をしていました。勿論仕事絵を描いたり、他のこともしてました・・・慣れない音声編集に自分自身の余裕がなく、作品に関する謎のツイートも増えたかと思います・・・どうしたんだ?と思った方本当にすみません!

完璧主義の部分があり効率が悪く、1トラックの整音をするだけでも数日かかりました。編集ソフトを使いこなしていないのも原因の1つかもしれません。スキルは磨かないとこうなるのだな、と痛感しています。自分が納得するまで整音をしていたわけですが、最終的にいい音でお届けできたのかどうか、やはりよくわかりません・・・本当に心配しています。

整音に関して心配はありましたが、編集作業で一番楽しかったのは台詞を合わせる時&効果音を入れる時です。この作業は漫画を描く時に近い感覚なので、楽しく編集していました。

効果音は素敵な素材サイト様よりお借りしたり、購入したりしました。いくつかの箇所では、理想な効果音を見つけられず・・・、自力で効果音を撮った箇所もあります。編集完成後は校閲担当の友人に、客観的に効果音などに違和感がないかどうか確認して頂きました。

今作は約1ヶ月半編集で繰り返し聞いていたので、体感3時間のボイスドラマ作品だと感じましたが、趣味として完成品を聞き返すと「あれ?予想以上に短い・・・!もっとほしい・・・」と感じました。ああ、やはりもっと聞きたいです・・・


パン振りの導入

シチュエーションボイスでパン振りという存在を知り、BLボイスドラマでも攻めが受けの耳を舐める際にパン振りをすれば、画面が見えなくても耳を舐めていることが伝わるかなと思い、パン振りを導入してみましたが・・・「これは強○的に受け目線で聞くことになるのでは!?」と、完成音声を聴いてから気付いたという・・・

聞き慣れていると「舐められているのは自分の耳」だと思わなくなりますが(私だけかもしれません)・・・全ての方々にその感覚で聴いてくださいとも言えないです。

そう感じさせない程度に色々微調整しました。攻め受け両方の目線を同時に感じられる様な作品を意識して作ったつもりです。1つのシーンで2人の感情が伝われば一番嬉しいです。聞いている方には、自分自身が壁目線なのか、秋斗目線なのか、樹目線なのか・・・目線を変えつつ何度か聞いていただけたらと思います。


キャラクター単体バージョン

今回、キャラクター単体バージョンを同梱させて頂きました。
実は前作の時も同梱したかったのですが、色々な理由で諦めました。

個々の演技をじっくりご堪能頂けるという理由で同梱しております。
絡みシーンでは、2つの声を同時に流す場合もあり、それぞれの声がはっきり聞こえにくい箇所もあるかと思います。今回の単体バージョンで個々で聞くと新しい発見があると思います。秋斗に対しての樹のキスは●●●●で、樹に対しての秋斗のキスは●●●●とか!

(ある意味ネタバレなので伏せます。)

BLボイスドラマは攻め受け両方の感情を同時に聞けるので一番好きです。私はCP2人で1つとして推すタイプの腐女子なので・・・それが前提で単体を聞く時の楽しさがあります。単体で聴いている場合でも私の中ではお互いの声が聞こえるからだと思います。秋斗と樹はどんなにお互いのことが好きなのか、改めてじっくり実感できて萌え滾って癒やされてにやにやしています。

作者(親)である私だからこそ、こういう目線で聞けているかもしれませんが・・・それでも入れたいと思いました。ご購入者様の方々にはぜひ本編とともにご堪能頂けましたら幸いです!

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+No.490 officina 2021/08/30 23:33

サークル活動開始一周年記念・抽選企画


サークル「+No.490 officina」一周年記念抽選企画詳細

本日8月31日は当サークルの活動開始一周年の記念日です。
応援くださった方々への感謝の気持ちとして、
抽選企画を開催させて頂きました。

上記のグッズから当選者様に1つをお選び頂き、
抽選で3名の方にプレゼントしたいと思います!


▼締切:9月7日(23時59分)
▼抽選結果発表:9月9日
▼参加方法:

①こちらのアカウント(@490sigoto)をフォロー

②抽選企画のツイートを引用RTで下記2点をご記入ください
 ・購入作品のスクリーンショット(※DLsite Playの写真)
 ・ご希望のグッズの番号

※こちらのツイートを引用RTしてください↓
https://twitter.com/490sigoto/status/1432358324364664840


※こちらのグッズは注文生産のため、
 抽選結果発表後からグッズの制作を開始致します。

※グッズ制作会社に当選者様への配送をお願いしますので、
 当選者様の本名・住所・電話番号の情報が必要となります。
 上記の条件をご納得頂いた上でご参加ください。


いつあき「しっぽチャームアクリルキーホルダー」販売詳細


※こちらの写真は少し彩度が高くなっており、実物はイラストに近い色合いになっております。

・価格:1360円
 ※制作費&送料&BOOTHショップ利用手数料が含まれております。
 ※ご購入は日本国内在住の方に限定させて頂きます。

・購入方法:TwitterのDMにてお問い合わせ頂けましたら幸いです。

・販売期間:9月1日~9月15日(23時59分)


※こちらの商品は注文生産となります。
 ご購入後にグッズの制作を開始致します。

※グッズ制作会社にご購入者様への配送をお願いしますので、
 ご購入者様の本名・住所・電話番号の情報が必要となります。
 上記の条件をご納得頂いた上でご購入をお願い致します。

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