ペンタスラスト 2020/07/21 19:20

マップチップを改変してみよう!

みなさん、ごきげんよう。みかん三十郎でございます。
「マップのグラフィックをいじってみよう編」でございます。
今回は画像編集ソフトをある程度使いこなせる方向けのやり方となっております。
プログラム方面が強い方だとまた別のアプローチが出来るかと思います。

デフォルト素材を利用する

RPGツクールにデフォルトで入っているマップチップは色合いが鮮やかなので、ライトなファンタジーを描く分には構わないのですが、ダークファンタジーをやろうとすると少し明るすぎます。
もちろん、どなたが制作されたマップチップセットをまるごと借りたり購入したりも、オリジナリティが出ていいのですが、描かれていないけど欲しいパーツがどうしても出てきた場合は、作者さんにお願いするか、絵柄をあわせて自作するかになります。
そうなると、やはりデフォルト素材のバリエーションの豊富さは魅力的です。デフォルトの絵柄に合わせた改変素材も大量に存在します。(MVより前ではRTP改変と呼ばれていました)
というわけで、当サークルではデフォルト素材の改変を中心に制作していくことにしました。

デフォルト素材から切り貼りする

デフォルト素材の中でもファンタジー用とSF用のグラフィックが用意されていて、どちらにも収録されている共通の物もあれば、どちらかにしかないものもあります。
「ファンタジーを作ってるけどSFのこの屋根だけ欲しい!」となると、切り張りする必要があります。まず、デフォルトのマップチップはびっしり埋まっているのでどれかを削らなければいけません。雪マップや魔王城マップなど、もし制作中のゲームで使う予定がなさそうなものがあればまるごとカット出来ます。

【雪マップなどをばっさりカット】

ツクールMVの場合、1マス48×48ピクセルなので、私は画像のようなマス目を描いたレイヤーを作って共通で使っています。マス目を選択範囲で選んで切り抜けば確実です。
キャラクターチップも48なのでコピペして使えます。

マップチップには【Dungeon_A1】のようにファイル名がつけられています。
A1は水面や滝などアニメーションするマップ用。
A2は床用で、A3は屋根と建物、A4は壁用です。
A5は床でも壁でも何にでも使えます。
BとCは岩や家具などの様々なオブジェクトで、DとEはデフォルトでは空白になっている自由枠です。
マップチップの移植に慣れていないうちは、必ずアルファベットと数字を合わせて移植しましょう。【Outside_A4】の画像をコピーして【Dungeon_A4】に移植するという感じです。詳しい仕様はツクールのヘルプから素材規格を確かめてみてください。

移植が完了したら通行設定をしてテストプレイで実際に歩いて確かめます。


コントラスト・色調をいじってみる

さらに画像編集ソフトで色合いをいじってより雰囲気を出していきます。
前述した通り、ツクールMVのデフォルト素材は鮮やかで色合いも少し緑がかった感じです。
今回は暗い雰囲気に合わせて全体のコントラストを上げて、色調も赤よりに少し寄せていきました。画像ごとに色合いがまちまちでは困りますので、私の場合はCLIP STUDIOのオートアクション機能を使って必ず同じ色調補正がされるようにしています。

マップの切り貼りと色調補正が終わり、こんな感じの雰囲気になりました。

■市街地・マーケット
BEFORE


AFTER

なんということでしょう、明るい市場が、くすんだ街並みに。

■旧市街・被災地区
BEFORE


AFTER

ここはまるごと作り直してるのでまったく変わっています。
黄色っぽい土の色を茶色のものに入れ替えて少しリアルな感じに。

■スラム街・酒場、娼館
BEFORE


AFTER

場末の酒場っぽく。

■宿屋 兼 傭兵宿舎
BEFORE


AFTER

綺麗なフローリングを薄汚れた板張りに。

マップはゲーム中で一番多く眺める画面なので、自分好みにカスタマイズしていくとやはりモチベーションが上がります!(単に私がマップ制作が好きなだけですが)

オマケですが、画像編集ソフトのグラデーションマップ機能を使うと、レトロゲームの様な色合いになって、これもまた面白いです。


この雰囲気で一本作ってみたくなりますね。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索