フリーセンテンス 2021/04/21 20:45

魔鬼孕学園の淫談 托卵不良娘折○○問胎内回帰転生編(体験版)

 ・・・・・・三笠奈月が類稀なる美貌の持ち主であるという事実は、彼女が昨年の学園祭でおこなわれた美少女コンテストにおいて、得票数で同率一位を獲得し、「学園美少女神セブン」の一員に選ばれたことからもわかる通りである。ただし、彼女は学園祭当日、サボッて無断外出し、都内に遊びに出かけていたため、選出された七名のなかで唯一、ステージに姿を見せなかった人物でもあった。コンテスト中に彼女に連絡がいっても、最後まで姿を現さなかったため、場合によっては「一位剥奪」という事態もあり得たのだが、そのような声が生徒たちからあがらなかった理由は、日頃の彼女の素行不良はさておいて、彼女が一位に相応しい美貌の持ち主であるからに他ならない。
 繰り返しになるが、三笠奈月は間違いなく美しい。容姿は端麗で、目つきの悪さを差し引いたとしても、学園を代表する美少女と呼ぶに相応しく、いますぐ芸能界に進出しても十分、通用するであろう。実際、コンテストをサボッて都内で遊んでいた時、彼女は大手芸能プロダクションからのスカウトを受けていたのだが、本人にその気が無かったため、貰った名刺をその場で破り捨ててしまっているが。
 彼女はまた、容姿だけでなく、スタイルも抜群で、その豊満な肉体は日本人離れした色香と魅力を漂わせており、異性のみならず、同性からも嫉妬と羨望の眼差しを向けられることがしばしばあった。身長はすらりと高く、手足は華奢でしなやかで、ウェストはくびれがはっきりしているほどほっそりしている反面、乳房や臀部には水準以上の肉が蓄えられていて、普通に歩いているだけで世の異性たちの肉欲と性欲を刺激してやまなかった。実際、歩いてくる彼女の姿に欲情してしまい、思わず勃起してしまう男子は後を絶たず、授業の最中に彼女の乱れた服装に発情して我慢できずに自慰行為をおこなってしまった男子生徒が実在するほどであった。そこまで極端な例とまではいかないにせよ、彼女が無思慮に振りまくフェロモンに蠱惑される男子の数はとても多く、その影響は教師や講師、さらには一部女子たちにも及んでおり、「学園美少女神セブン」の中でも特にカルト的な影響力を発揮する人物であるといえよう。
 だが、学園内で彼女に近づこうとする人間は皆無といってよく、また、誰か特定の人物と一緒にいる姿を見かけられたこともなかった。その理由は、すでに前述にある通り、彼女の素行不良に問題があった。
 彼女が不良であるという事実は、自他共に認めるところである。髪は派手な金髪(それでもまるで金糸のような美しさを誇っているが)に染めているし、服装は常に乱れているし、言葉遣いは乱暴で、下級生に対する態度は横暴で、同性・異性を問わず気に入らない相手には暴力を振るうし、教師に対する悪態や露骨な反抗は日常茶飯事であって、喫煙、寮での飲酒、授業の無断欠席、無断外出や外泊など、彼女の悪行はあげればキリがない。
ただの素行不良女子であれば他の不良グループに目をつけられて、「制裁」と称する集団リンチを受けて態度が改まるかもしれないが、彼女は女子でありながらも異常に腕っぷしが強くて、残念なことに、そのような荒治療が効いた試しはなかった。
一度、男子の不良グループが、性的暴行目的に、彼女を集団で襲ったことがあったのだが、相手が武器を持ち、一〇人以上の人数で襲いかかってきたにも関わらず、奈月は素手だけで相手全員をぶちのめしてしまい、そのうちの半数以上に骨折や内臓破裂などの重傷を負わせて病院送りにしてしまったほどである。
 そのような理由から、彼女に近寄ろうとする男子は皆無といってよく、また、勇気を出して交際を申し込むような勇者もいなかったから、彼女に好意(性的な意味合いを含めて)を抱く者たちは、その想いが叶わないと知りながら、遠巻きに彼女の姿を見て欲情し、股間を熱く膨らませるだけだった。
 しかしながら、彼女の日頃の行いは、一部の正当防衛を除けば、魔鬼孕学園の「ゆるい校則」に触れるどころか、法律や東京都が定めた条例に抵触するものが数多くあり、それは看過されるものではなく、本来であれば停学や退学といった厳しい罰を受けて然るべきはずなのだが、彼女は退学どころか、停学や留年、さらには逮捕といった「罰」を受けたことは一度としてなかった。これは、彼女の父親の影響が大きいと言われている。
 三笠奈月の父親である三笠幸三は、素行不良の娘とは真逆の人物といってよかった。真面目で、寡黙で、愚直なほど職務に忠実で、他の教師や生徒たちからも厚い信頼を寄せられていた。
彼は歴史学の権威として有名で、日本学術会議のメンバーにも名を連ね、考古学界や日本歴史学界でも重鎮としての席を占めているだけでなく、魔鬼孕学園創立時から特別講師として多くの生徒たちに歴史学を教えてきた功績を持っている。その教え子たちの中には、日本の歴史学界の最前線で活躍する者も数多くいて、それは学園の創立者でもあり理事長でもある槇原雪史郎の信頼を厚くした。三笠幸三が、学園の私設博物館ともいうべき「魔鬼孕歴史資料館」の管理を一任され、そこに展示する遺物や資料、貴重品を収集するために、年間で三億円もの予算を与えられているのがその何よりの証拠であった。
 彼と、三笠奈月の関係性を知る者は、声をひそめるでもなく、公然と言ってはばからなかった。
「トンビがタカを産むということわざがあるが、あの父娘はその真逆だな」
「可哀そうに。彼は完全に子育てに失敗したな」
「あの父親からあの娘が生まれるのか。まったく、人とは不思議な生き物だな」
「しかし・・・・・・全てが彼のせいという訳でもあるまい。アレは母親の血が悪すぎたのかもしれんぞ」
「と、いうと?」
「幸三さんの元妻は、根っからの性悪女だったからな。結婚してからも男遊びを止めず、夫の財産を使い潰して、挙句の果てには夜の街で知り合ったホストと逃げたらしい」
「それは酷い・・・・・・」
「でもまぁ、その報いを受けたのか、最後は悪い所から金を借りてヤクザにソープに沈められ、薬物中毒で死んだそうだから、まぁ、自業自得なんじゃないかな」
「そりゃそりゃ。しかし、それだともしかして、幸三さんと奈月は血が繋がってないんじゃないだろうか」
「それはあり得るな」
「なにせ、世の中の旦那の三割は、自分と血が繋がっていない「托卵児」を育てているそうだからな」
「おお、怖いこわい」
そのような陰口は、幾つもの口を通じて三笠幸三本人の耳にも届いていたのだが、そのことに対して彼が意見や反論を口にしたことはなかった。
三笠父娘の遺伝子上の関係について知っているのは、彼らの血液成分を入手して分析したことがある宇智田裕也ぐらいであろうが、彼にとって三笠父娘の血縁関係など、宙に舞う埃よりもどうでもいいことであった。
 しかしながら、戸籍的に、三笠奈月の父親は間違いなく三笠幸三であったから、父親が娘を護るために、自分が持っている権力を行使していたとしても不思議なことではなく、また学園も彼に求めていたことは公人としての義務と責任と職務の遂行であったから、それを忠実に実行している以上、学園における彼の地位に変化はなかった。
 自分がどのような状況にあるにせよ、三笠幸三はあくまでも職務に忠実であって、その日も彼は、深夜まで、自分の研究室がある私設博物館「魔鬼孕歴史資料館」の三階にて仕事に没頭していた。その仕事内容は、学界の知人から頼まれた「ズルアレットの書」の解読作業であった。
 この書物は、一四世紀にフランスの「狂人」ボナパルトス・ズルアレットによって書き記されたとされる書物で、ラテン語と古代カルパチア語を混ぜ合わせた暗号めいた文字で綴られており、内容を全て解読して理解した者には狂気と超常の力をもたらすという、いわくめいた伝説があった。
 三笠幸三に解読作業を依頼した知人は、これをパリで開催されたオークションで落札したといい、この書物が本物であるか否か、そして逸話が真実であるか否かを知りたいとして、三笠幸三に鑑定と解読作業を依頼してきたのだった。
 依頼を引き受けた三笠幸三は、多角的な観点から鑑定した結果、この書物が一四世紀にボナパルトス・ズルアレット本人によって作成・執筆されたものだと判断し、さっそく内容の精査にとりかかったわけだが、三か月という時間をかけて九割の内容を解読したところで、陰鬱なまでにげんなりとした気分にさせられたものだった。
「まったく、なんて酷い内容なんだ。ほとんど全て、女性に対する○問や虐○の内容や方法ばかりじゃないか」
その言葉が全てを示すとおり、ズルアレットの書の内容は、いかに女性を苦しめ、痛めつけ、また弄るかに焦点があてられて書き記されており、それはとても正視に耐えうるものではなかった。
 女性に対する拘束からはじまる本の内容は、単純な素手での仕打ち、鞭や蝋燭、針、金具、火や水、各種○問器具を使った方法や、精神的あるいは心理的に負担を強いるモノ、異生物を用いて強いる性行為、さらには子宮や卵巣に対する加虐行為など、ありとあらゆる虐○や○問の方法と描写が事細か鮮明に記されており、三笠幸三は、ページをめくるたびに精神を擦り削られるような気持ちにさせられるのだった。
「ボナパルトス・ズルアレットは何十人もの女性たちを○問して殺害した罪で火炙りの刑に処されているが、なるほど、こんな書物を書き残すくらいだから、彼は本当に狂人だったのかもしれないな」
ボナパルトス・ズルアレットに関する記録はほとんど残っておらず、歴史の専門家でもなければ彼の名を知る機会はまず無いといっていい。その理由が、この書物を読み解くことで、なんとなく理解できた三笠幸三だった。
「しかし・・・・・・」
ページをめくりながら、三笠幸三は呟いた。
「ここまで精読しても、狂気や超常の力がもたらされるといった兆候は感じられないな。逸話は、やはり眉唾だったか」
三笠幸三はそう言って苦笑した。
 別に伝説を信じていたわけではないが、ほんの少しだけ、心のどこかで期待していたのは確かな事実だった。もう七十に近い年齢で、寿命も幾ばくも無い彼であるが、だからこそ、心の奥底のどこかでは、現実ではありえないような「奇跡」とも呼ぶべき事象に遭遇したいと思ってやまないのである。
 彼はまた、書物のページをめくった。
「もし、私に狂気や超常の力が訪れるとしたら・・・・・・この本に記されていることを、実行に移すだろうか・・・・・・」
 人には言えぬ暗い狂気は、人間であれば誰もがその身に宿しているものである。それは常識人の権化のような彼とてそうであり、口には出さないだけで、人には言えないような狂気を心の奥底に隠し孕んでいるのだった。
 しかしながら、ソレを解き放たないのは、彼の理性と正気がそれを許さないからであり、彼もまたそれを望んではいなかった。
かくして三笠幸三は、心の奥底に暗い闇のような陰鬱な願望を封じ込めながら、書の解読作業に没頭するのだったが――そんな彼を、書の狂気は、確実に蝕んでおり、そして三笠幸三本人はそれに気づいていないのだった。
彼はこの夜、いつにも増して速いペースで書を読み進め、解読作業はズルアレットの書の最後の章に到達した。
 その章に記されていた内容は、女性を使った「転生」の方法だった。激しい○問で女性の自我を破壊し、その子宮に老いた身体を潜り込ませて、新しい肉体を得るための手段が、奇怪な呪文と一緒に記述されていたのである。
 三笠幸三は、最後の章を読み進めながら、解読作業に熱中するあまり、思わず、その呪文を口にしてしまった。
「ア・グリア・ロス・レトル・ルスファルト・レガ・ルタ・・・・・・」
 意味も判らぬまま、奇怪な呪文が読めてしまったのは、三笠幸三が、無意識のうちに、書に願いかけていたからに他ならない。
(もし、生まれ変われるなら・・・・・・)
 と。
 書は三笠幸三の心の闇を見抜いていた。彼が、いまの自分の人生に満足しておらず、むしろ後悔ばかりであって、しかもその後悔の源泉にあるのが、「女」であるということを。ゆえに、書は三笠幸三を狂気に導き、彼の願いを叶えるべく、行動する「勇気」と「力」を与え、その肉体も、転生に耐えうるよう、「変貌」させたのであった。
そして、書の内容の全てを理解した時、三笠幸三は、もはや以前の「彼」ではなく、あきらかな「別種」に生まれ変わっていた。
「・・・・・・」
三笠幸三が、無言で自分の席から立ちあがった。
外見は、以前と変わらず、そのままであるにも関わらず、灯りに照らされた彼の影は、なにか得体の知れない軟体生物のように蠢いており、当の本人は無表情であるにも関わらず、その影は不気味に笑っていた。
 まるで、これからおこなうことを、心の底から愉しみにしているかのように・・・・・・。

          *

 ・・・・・・学園の私設博物館である「魔鬼孕歴史資料館」は、地上三階、地下一階から成っており、うっそうとした木々が林立する林の中にひっそりと建てられていた古びた洋館風の建物である。ただし、この建物は、わざわざ林の中に建てたのではなく、その逆で、建物を建築してから周囲に大量の木々を植えたのであった。発案者は理事長の槇原雪史郎であった。
「この方が、雰囲気がでるだろう?」
ということで植えられた木々の数は、クヌギやナラを中心に数百本以上にも及び、そのおかげで魔鬼孕歴史資料館は、比較的新しい建物であるにも関わらず、数百年前からそこに存在するような、独特な怪しい雰囲気を醸し出すようになったのであった。
 この施設の管理・運営を任され、さらに自分の研究室を置くことになった三笠幸三は、面と向かってこの提案に反対はしなかったものの、夜中にこの施設に向かう時、いつも怪訝そうな顔で通っていたというから、内心ではかなり不満であったようである。なにせ、夜になると、魔鬼孕資料館の周辺からは完全に人の気配が消え去って、近づく者は彼くらいになるからだ。学園の警備員も、薄気味悪がって、近づこうとしないのである。
 しかしながらこの建物は、その古びた外見とは裏腹に、最新の防犯・防音設備が整っていて、また収納されている資料や遺物、貴重品の数々は、中規模な博物館を笑殺してのけるほどの質と量を誇っていた。
 地上一階と二階が展示スペースとなっており、そこには魔鬼孕村から出土した銅鏡や銅剣、翡翠の勾玉を筆頭に、近畿地方で出土した金印、古代殷王朝時代の青銅器や青磁、隋王朝の阿弥陀如来像、古代エジプトの猫のミイラ、アケネメス朝ペルシャの純金製の腕輪、アイギナ半島から出土した紀元前の金のペンダント、古代ベニシ王国で作成された象牙の仮面などが整然と展示されていて、歴史に興味を持つ生徒たちの垂涎の場となっている。
 地上三階には世界中から集められた大量の古文書や貴重な資料が厳重に保管されており、その中には古代アレクサンドリア図書館から持ち出されたというパピルスの巻物や、聖書の原本といわれる死海文書の断片など、金銭では計り知れない価値を有するモノも含まれていた。この建物の管理責任者である三笠幸三の研究室があるのもこの階だ。
 そして、地下一階は、展示されていない遺物の保管庫が幾つもあって、その中の一角に、中世ヨーロッパで実際に使用されていた○問器具が大量に納められている場所があった。
 そこは通称「○問部屋」と呼ばれる場所であって、三角木馬とか、鉄の処女とか、ユダのゆりかごとか、○問棚とか、○問椅子とか、苦悩の梨、ブレスト・リッパー、ヘッド・クラッシャー、車裂き器、親指ねじ締め、異端者のフォーク、ひざ分裂器とか、聞くだけでおぞましい品々が保管されている部屋があった。
 これらの品々は、数年前にとある企業の社長が亡くなった後、その息子によって出品されたモノで、全て本物で、歴史的には貴重な品であったため、文化財の散逸を防ぐために魔鬼孕学園が買い取った品々である。教育上の配慮から、まだ展示をされたことはないものの、管理と保管は完璧で、いますぐにでも「使用」できるほどの状態を保っていた。
 この地下室に、女性の苦しげで、気道を塞がれたようなくぐもった悲鳴が木霊したのは、魔鬼孕学園が夏休みに突入した直後の夜であった。
「んぐぅうぅうぅうぅうぅうぅぅうぅぅうぅぅぅうぅっっ! んぐっ、んぐぅぅうぅうぅうううぅうぅうぅぅぅうぅっ、んぐぐうぐぐぅぅうぅぅぅううぅぅうぅうぅぅうぅうぅうぅうぅぅうぅうぅうぅうぅぅうぅ・・・・・・ッッッ!」
かび臭い匂いが漂う薄暗い地下室に木霊するその声は、若い女から発せられたものであった。発せられている悲鳴がくぐもっている理由は、彼女の口が塞がれているからである。ただし、猿轡などで塞がれているのではなく、漏斗の管を、食道に深々と挿入されているからであった。
「んぐぅぅうぅぅうぅぅぅうぅっ、ぐぅっ、んぐぐぐぅぅぅううぅぅうぅッ、ぐふぅぅうぅぅうぅうぅぅうぅうぅうぅぅううぅぅぅ・・・・・・ッッッ!」
 肩を大きく上下させ、鼻腔を膨らませて苦しそうに息を吸いながら、塞がれた口の隙間から、苦しそうな悲鳴を響かせる。
 苦しそうな呻き声の主であるその若い女は、一糸まとわぬ全裸姿の状態で拘束されていた。それも、自分の頭よりも大きな乳房を強調されるように、上半身を荒縄でギチギチに縛られてだ。そのため、縄が食い込んでいる箇所の白い肌が、赤く充血して血が滲んでいた。
その緊縛は、しなやかな指先にまで及んでおり、そのため、抵抗はおろか、少し身体を動かすことも困難な状態になっていて、実際、彼女が苦しげに呻きながら身をよじるつど、上半身を束縛している荒縄が身と骨を激しく軋ませるため、秒単位で押し寄せる苦痛と激痛の惨禍に苛まれてやまないようであった。また、その豊満な身体の所々には、痛々しい痣や、擦り傷や切り傷、さらに乳房には針で刺したような無数の傷や、臀部には火で炙られたような火傷の痕もついており、それは彼女がすでに激しい虐○の責め苦を受けてきたことを如実に物語っていた。
 だが、彼女を苦しめている要素は上半身への責め苦だけではなかった。
彼女は縛られた状態で、正座の状態で座らされているのだが、その場所はなんと、鋭いギザギザが波のように連続して尖っている石板の上であったのだ。そしてそのギザギザは、彼女の自重によって膝に食い込んでおり、上半身を緊縛している荒縄とは異なる激痛を彼女にもたらしていた。
「んぐぅぅうぅぅうぅうぅうぅうぅうぅぅうッ、んぐッ、ふんぐぅッ、うぐぐぐぅうぅっ、んぐうぅぅうぅぅうぅぅうぅうぅううぅぅぅうぅうぅぅうぅ・・・・・・ッッッ!」
これでもし、太腿の上に重い石板が乗せられたとしたら、それは間違いなく「石抱き」という○問に違いなかったが、彼女が受けている○問は「石抱き」ではなく、もっと恐ろしい「水責め」であった。
 責め苦を受ける若い女の傍に立っている男が口を開いた。
「ほら、飲め。もっと飲め。たらふく飲むんだ」
無感情で、抑揚のない陰鬱な声に続いて、びしゃびしゃという水が零れる音がした。それは陰鬱な声の主である男が、大きな水瓶から柄杓で水をすくう音であり、その水を、若い女の口に深々と挿入されている漏斗に注ぐ音であった。
「んぐうぅうぅぅうぅうぅうッ、んんぐぅうぅぅぅうぅうぅぅうぅうぅぅぅううぅうぅぅッ、んぐぐぐぅぅぅうぅうぅうぅぅうぅうぅぅうぅうぅぅうぅうぅうぅうぅうぅぅ・・・・・・ッッッ!」
漏斗を通じて胃の中に水を注がれた若い女の瞳がカッと大きく見開かれた。彼女は拒絶の意思を懸命に表明するかのように、精一杯の抵抗として、苦しげに首を振ったのだが、それは結局、無駄な抵抗という他なかった。
「こら、動くんじゃない。動くと水が零れるだろうが、奈月」
男が苛立たしげに言いながら、奈月――そう、学園美少女神セブンの一員に数えられる美少女・三笠奈月の頭を、髪を掴んでグッと抑えつけると、有無を言わさぬ態度で、その口に、管が深々と突き刺さった漏斗の口めがけて、容赦なく水を注ぎ込んだのであった。
「んぐぅぅぅッ、んぐッ、うぅうぅッ、んぐぅううぅぅうぅぅうぅうぅうぅぅぅうぅうぅぅうぅぅうぅうぅぅぅうぅぅぅぅぅうぅううぅぅッッッッッ!」
じゃばじゃばという音がして、絶望に満ちた呻き声が続いた直後、苦しみの流動体が、奈月の胃の中に文字通り流れ込んできた。
 彼女の口に挿入されている漏斗の先端は、気道を半ば塞ぐ形で、胃に近い食道の半ばまで深く突き刺さっており、しかも逆流を防止するための「返し」までついていた。そのため、漏斗から注がれた水は、彼女の体内に溜まる一方であり、そのため奈月の腹部はまるで妊婦のようなボテ腹と化してしまっていた。
「ぐぅッ、んぐぅッ、んぐぅぅうぅぅうぅうぅぅぅ・・・・・・んぐぅっ、ぐぅっっ、んんぐぐぅぅうぅうぅうぅぅうぅぅうぅうぅッ、んんぐうぅぅぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅううぅぅうぅぅぅ・・・・・・ッッッ!」
荒縄での緊縛や膝に食い込む石板のギザギザからもたらされる外部からの激痛と、消化器官内に大量に溜まっている水が発する鈍痛とで、すでに意識が朦朧としつつある奈月だったが、それでも気力はまだ衰えていなかったようである。いまの責め苦にいたるまで、すでに繰り返し○問を受けているにも関わらず、だ。
 奈月は、責め苦を受けながら、キッと鋭い目つきで、自分を苦しめる加害者の男を睨みつけた。初老の男で、自分の父親でもあるその男を。
「なんだ、その反抗的な目つきは?」
奈月の父親である三笠幸三が恐ろしげな声を放った。それは、普段の柔和な彼からは、想像もつかないような音律によるものであり、冷酷で無慈悲という表現が相応しいと言える声だった。彼はそのままの口調と声で、言葉を続けた。
「どうやら、まだ自分の立場がわかっていないようだな。やはりおまえは想像以上にひねくれておる。これはもっともっと「教育」する必要があるな」
そう言って、三笠幸三は、水瓶から柄杓で水をすくった。
ざばッ、という水を汲む音がして、三笠幸三が娘の方を振り向いた時、彼が手にしている平均的なサイズと容量の柄杓は、水で並々と満たされていた。
「おまえの腹に、もっと水を流し込んでやる。尻の穴から水が溢れ出て、漏れて垂れ流しになるまで、何リットルでも、何十リットルでも、何百リットルでも、もっともっと、たっぷりとなあ」
そう言って、柄杓ですくった水を、娘の口に深々と突き刺さっている漏斗に流し込む。それも、無表情で。
 じゃばあぁああぁぁあぁ・・・・・・っ。
 漏斗の中に水が注がれた。それが、食道に深々と突き刺さっている管を通じて、容赦なく奈月の胃の中に流れ込んできた。
「んぐぅぅぅうぅううぅうぅぅっ、むぐううぅぅうぅぅっ、んぐっ、んぐぐぐぅぅぅうぅッ、んんぐぐぐんぐぅうぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅぅぅうぅぅうぅうぅぅ・・・・・・ッッッ!」
拒絶と、拒否と、嫌悪と、抗議と、抵抗と、そして恐怖と、様々な要素が複雑に混じり合った声が、奈月の塞がれた口から漏れ響いた。それは彼女の身体反応にも如実に表れており、身体が小刻みに震え、びくんびくんという嘔吐反射のような大きな痙攣も見られた。
しかし、冷たい水は、容赦なく彼女の胃の中に流れ込んできて、溜まってゆく。それによって奈月のボテ腹が、また少し大きくなった。
 ミリ、ミリ・・・・・・メチ・・・・・・。
「んぐぅぅうぅぅうぅぅぅぅッ、んぐぅっ、んんぐぐぐぅぅうぅぅううぅうぅぅううぅうぅぅうぅうぅぅううぅうぅッ、ぐぅぅぅぅうぅぅうぅうぅぅうぅぅうぅぅぅうぅうぅうぅぅうぅぅうぅ・・・・・・ッッッ!」
 漏斗の隙間から、苦しみに満ちた呻き声が漏れ響く。
外見上の変化はほんのわずかかもしれないが、それによってもたらされる苦痛は、常人の想像の遥かに上をゆく。彼女の腹の中には、すでに何十リットルという水が溜まっており、その水は消化器官のみならず、身体の各部位を膨張で圧迫しており、一瞬の間を置くことなく鈍重な激痛を絶えずもたらし続けているのである。
身体の許容限界など、とっくの昔に超えてしまっている。にも関わらず、そこへさらなる水が流入してくれば、到来する痛みは万本の針で突くかの如くであって、それはまるで無数のハリセンボンが神経に沿って脳に襲いかかってくるようなものであった。その痛みと苦しみは、想像を絶するものがあり、責め苦を受ける当の本人にしかわからないであろう。
 だが、父親である三笠幸三は、娘にさらなる責め苦を与えんとするかのように、新たなる水を、娘の腹の中に、柄杓を使って容赦なく流し込もうとするのであった。
「ほら、水はまだまだたっぷりとあるぞ。もっと飲め。もっともっと飲め。飲んで尻の穴からひり出すんだ」
そう抑揚のない声で告げながら、冷酷無慈悲にも、新たな水を柄杓で汲んで、漏斗の口へと流し込む。
じゃばあぁああぁぁあぁぁ・・・・・・。
冷たい水が、奈月の胃の中に流れ込んできた。奈月の腹がまた少しだけ大きくなった。外見上の変化は乏しいものの、確かに、確実に、膨らんだ。
「んぐぅぅうぅぅうぅぅッ、んぐぐううぅぅうぅっ、ふんぐぅぅぅうぅっ、んんぐぐんぐぅぅうぅぅぅうぅぅぅううぅぅううぅぅうぅうぅうぅうぅうぅぅうぅッ、ぐぐぅぅぅううぅぅぅうぅぅぅうぅうぅぅううぅぅ・・・・・・ッッッ!」
瞳を大きく見開いて、肺を絞るように、苦しげな呻き声を発する奈月。腹が膨らむと同時に、苦痛の水位も上昇しているのは明白で、見開かれた瞳は毛細血管が破裂して赤く充血していた。
 しかし、父親は容赦しない。無表情で、柄杓で水を汲むと、半ば機械的な作業でそれを娘の口に突き刺さっている漏斗へと流し込む。
「そら、飲め。もっと飲め。もっと飲むんだ」
 そう言って、柄杓を反転させた。
じゃばぁぁあぁぁぁぁ・・・・・・っ。
 冷たい水が、また奈月の胃の中に流入してきた。
「んぐふぶぅぅぅうぅぅぅぅうぅぅううぅうぅぅぅうぅぅぅうぅぅうぅうぅぅうぅぅぅうぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅうぅぅうぅ・・・・・・ッッッ!」
水の流入に伴って、奈月の腹が、また少しだけ、大きく膨らんだ。
 ミリ、メチ・・・・・・ミリリ・・・・・・。
奈月の腹は、すでに限界を超えて大きく膨らんでいるため、見かけの変化はほんのわずか程度でしかない。しかし、それによってもたらされる苦痛の量は、流入してきた水の量に比例しなかった。
それは彼女の様子からも明らかで、奈月は半ば白目を剥きながら、全身をガクガクと激しく痙攣させていて、びくんびくんと苦しみ悶えている。その動きは先ほどよりも激しくなっていて、上半身を緊縛されていなければ、大きく膨らんだ自分の腹を本能赴くまま激しく掻き毟っていたに違いない。
 しかし、自分の娘がそんな状態になっているにも関わらず、父親である三笠幸三は、彼女の体内への水注入をやめようとはしなかった。
「なにを気絶している。まだ尻の穴から水がひり出ていないぞ。もっと飲めるはずだ。もっと飲め。飲め。飲め」
そう言って、柄杓で水を汲み、漏斗の口へと注ぎ込む。
じゃばあぁあぁあああぁぁ・・・・・・っ。
じゃばあぁあぁあぁああぁあぁ・・・・・・っ。
じゃばあぁぁあぁあぁあぁ・・・・・・っ。
「んぐぅぅうぅぅうぅうぅうぅうぅッ、ぐぅぅぅうぅッ、んぐぐぅぅぅぅうぅうぅぅうぅぅぅうぅうぅ・・・・・・ふんぐうぅぅうぅうぅううぅうぅうぅうぅぅうぅぅううぅうぅうぅうぅぅ・・・・・・ッッッ!」
 柄杓一回で胃の中に注ぎ込まれる水の量は、零れてしまう分を差し引くと、一回で一〇〇ミリリットルから一五〇ミリリットルといったところである。決して多くは無いが、それでも何十回と機械的に繰り返されれば膨大な量になる。そして、体内に流入してきた水は、その量に比例する痛みと苦しみを奈月にもたらしてやまない。
「んぐぅぅぅうぅぅっ・・・・・・んぐぅ、ぐぅ、ぐぐぅうぅうぅ・・・・・・ッッッ!」
 苦しいのだろう。苦しくて、苦しくて、とてつもなく苦しくて、苦しくてたまらないのだろう。肩を大きく上下させながら、瞳を大きく見開いて、鼻で荒く呼吸をしているのがその何よりの証拠である。
 しかし、そんな娘の悲惨で悲痛な姿を目の当たりにしても、父親である三笠幸三は彼女に責め苦を与える手を止めようとはしなかった。
「まだ飲める。もっと飲める。飲め。飲め。飲め。飲め・・・・・・」
 抑揚の無い無機質で機械的な声で告げながら、やはり機械的な手つきと動作にて、柄杓で水を汲んでは漏斗の中へと注ぎ込む。
 じゃばあぁあぁあぁぁぁあ・・・・・・っ。
 じゃばあぁぁああぁぁぁあぁぁ・・・・・・っ。
 じゃばあぁあぁあぁあぁあぁあぁ・・・・・・っ。
「んぐぅぅううぅうぅうぅうぅうぅうぅぅッッッ! んぐぅッ、んんぐぅッ、ぐふんんうぅぅッ、んんぐぐうぅうぅうぅうぅうぅッ! んふんぐぅうぅぅうぅぅううぅうぅううぅうぅううぅうぅうぅううぅぅうぅうぅうぅうぅぅうぅ・・・・・・ッッッ!」
大量の水が奈月の胃の中に流れ込んできて、苦しみに満ちた呻き声が漏れ響く。もう飲みたくないのに、漏斗の管が食道の奥深くにまで突き刺さってしまっているがため、拒絶することもできず、流れ込んできた水はそのまま胃の中に溜まってゆく。
その結果、彼女の腹がまた、大きくなった。流入してきた水の量に比例するかのようにさらに大きく膨らんだのだ。ミリッ、ミチッ、メリッという音がして、ボテッと大きくなったのだ。
それは臨月妊婦の倍以上のボテ腹であって、無数の血管が色濃く浮き上がっており、さらには皮膚にも亀裂が生じていて、いまにも張り裂けそうな様相である。実際、見た目的には、針で突けば風船のように破裂してしまいそうな雰囲気を漂わせており、いまこの状態の彼女を目にすれば、誰もが彼女の腹はもう限界で、これ以上は無理だと判断するに違いない。
 しかし、父親の三笠幸三は、娘の腹に水を注ぐのを止めようとはしなかった。


4月22日(木)販売開始予定です。
本編では、大量のウナギでの体内貫通シーンとかもありますので、新作をどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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