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2022年 03月の記事 (10)

神野 咲依 2022/03/29 01:36

連続指値オペとは?

~記事抜粋~
連続指し値オペ 長期金利上昇を抑制するため、日銀が特定の利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を複数日にわたって実施する制度。2021年3月に導入された。

おそらく、こんな制度が導入されていたことを知る国民は、ほとんどいまい。

これを週明けの今日実施したところ、円が一時125円まで暴発したという。
今は123円40銭位、急騰するとFXとかで利ザヤを得ようと売りが入るから一旦は落ちるけど、これからどうなるか…。

何で急騰したのか?
これが「量的金融緩和」そのものだからだろう。
ウクライナで国際情勢の悪化、原油や小麦の高騰、コロナの影響…この状況でも量的金融緩和を続けるぞ!という日銀からの強いメッセージと、市場は受け取ったから円が急落した、という以外考えられない。

量的金融緩和による日銀の狙いは…
〇国債を日銀が発行した「新札」で買い入れて、市中の紙幣の量を増やせば紙幣の価値が量的物理的に下がり(昔江戸幕府が小判に混ぜ物をしたみたいに)相対的に物価が上がる。
〇日銀が国債を買う=国債の価格上昇(株なんかと同じ原理)=利回りの低下=我々が銀行で金を借りる預ける時の金利にリンクしているので預けるより借りてでも使う=国民の「消費」を煽る効果がある。
〇紙幣の価値下落=通貨価値下落=円安で、輸出関連企業が息を吹き返す。
〇国債を売った金融機関などは得た現金を債権以外の他の投資先、つまり「株」に回すので、株式市場を支える効果もある。

私が知ってる、つまりみんなも知ってるのは、こんなとこだと思う。

そして量的金融緩和には「リスク」もある。
×過度なインフレが起こるかもしれない(今起こってるやつの数倍の強烈なやつ)
×中央銀行が国債を買い入れることで新札を供給するという方法なので、長期間やると中央銀行が国債の大半を所有するという異常事態になる、これを世界の市場関係者がどう「評価」するかは分からない(日本が初めて?)
×株式市場を下支えする効果もあるので、やめる時期が難しい、ソフトランディングを失敗すると株式市場が大混乱する、日本の場合GPIFが国民の年金原資も突っ込んでるので、さらに止め時はとてつもなく難しい。

私が知ってる主なのはこんな感じ。

そしてこの量的金融緩和を10年近くもやった結果だが…

〇国債の金利はほぼ0パーセントに抑え込まれている(政府は低い金利で借金できる)
×しかし国内の消費は伸びない、だから物価も上がってない(ここ最近のインフレは原材料高騰によるものと思われる)
〇輸出関連企業は円安で業績は軒並み上がった(海外で儲けたドルを円に換えると一ドル80円と110円では30円も儲けが違う)
〇株式市場は高騰し投資家や資産家は大儲けした。
△10年もやったわりに今のところ目立った「副作用」もない。

……………

一番気になるのは、最後の△のとこ。
なんで△なのかというと、いままで出てないだけに、これから出るかもしれないということ。
今起こってる「円安」が、そうでないことを祈るばかりだ。

神野 咲依 2022/03/27 01:28

28年前の犯罪で懲戒免職?

このニュース見たとき「え?」って思った人も多かったと思う。

「時効…?」っていう錯覚を、私も起こした。
でもよく見ると、有罪判決とは書いてなくて「懲戒免職」なんだよね。

流れからいうと、とっくに時効になった「わいせつ罪」なんだけど、裁判所に持ち込むことは可能、しかし当然時効なので即「棄却」なのですが、裁判所は証拠が十分なので「事実認定」はした、ここがポイント。
28年前の性犯罪なので確実に時効で棄却、現実的には有罪無罪とか賠償金なんて最初から眼中にない、「事実認定」を得るために却下されるのは当然として裁判所に訴えた、という感じかな。

この事実認定が結構… とういうか超重くて…
しかも、この被告はよりによって教育関係者だったので、教育委員会が「事実認定」を放っておくことはできず「懲戒免職」という最大限の社会的制裁というか実質的な厳罰になった、退職金とか大損だろうね。
まあ被害者はお金は全然もらえないが、それよりも大切な「尊厳」を回復した。

これは、例えば大企業なんか多分同じ対応するだろうし、たとえ中小企業でもイメージを考えれば放置できないから同様になるのではないなかな。

へえ~って思った。
だって日本は時効が異様に早いじゃん、速いので六カ月!とか、悪人天国。
だから泣き寝入りがい~っぱいあると思うんだけど…
こういうやりかたなら、時効が相当過ぎても、相手に社会的制裁という名の、厳罰を与えることができるんだな。

考えてみれば、組織とか会社の社則に「時効」なんてないもんな。
「事実認定」を得て(証拠は必要です)、相手の会社に伝えればいい。


裁判所が「事実認定」すれば…
時効に関係なく、まともな会社は容赦なく解雇したり降格したりする、そうなれば莫大なお金を損する。
時効だからって、やましいことがある人は、安心できないってこと。

今回はとても勉強になった。
時効が「罪と罰の絶対的な勝ち負け」というのは、錯覚なんだ。

神野 咲依 2022/03/25 01:34

演説

昨日のゼレンスキーさんの国会でのネット演説、
議員たちの「スタンディングオベーション」あれは台本だってね。
「れいわ」とかいう政党の議員が暴露したという。

なんでそういう事やるかな?
バレるに決まってるのにヤルってのが愕くよね。
バレるからやならいってのは、一つの「抑止力」だが…
それが働かないで重大な事を簡単にやってしまう。
重大ですよね、自国民はそれを信じちゃうし、
追い込まれてるロシアだってどう思うかな?
バレても「国民は、どうせすぐ忘れる」という確信を感じる。

一番危ういのは、政治家がそういう事をやると国民は、
どちらがかが「絶対悪」「絶対正義」と錯覚を起こし…
それ以上疑問を持たなくなり「調べ」なくなる。
こういう時一番大切な「水平思考」が麻痺する。



そのロシアだけど、ウクライナに侵攻してから一カ月たった。
大方の予想に反して大苦戦で、逆に押し戻されたりしている。

西側から最新式の武器と弾薬が大量に送り込まれているのは大きいが、
「国家総動員令」をゼ氏が発動し、18~60歳までの男子は国外に出れない。
(日本にも戦前「国家総動員法」があり、赤紙で有無を言わさず兵にされた)
という事は、いま国外に逃げている人たちは、夫や息子や父親と引き離された「女性」がほとんどで、子供と高齢者以外の男性には「逃げる自由」はそもそも無い。
皆が錯覚しているように必ずしも「愛国心からの戦意の高さ」で、踏みとどまっている人たちばかりではないということ。
こういう事をニュースではほとんど報道しない。
キエフなどではそういう男達にも「武器」が配られているというし…
一般人による「領土防衛隊」なるものが、各地で結成されているという。
もちろん彼らも銃を渡されているのだろう。
もやはガチの総力戦なんだね、一般男性が「兵」と化している状態。
こういう事をあまり報道しないで「正義が勝つ」みたいに思わせないでほしい。


ゼ氏が戦前における戦争回避に消極的だったというのは、
ほとんどの識者やロシア通が言っていることでもあるし…。

それどころか、戦前から、NATOに積極的に接近していたという。

勘違いしている人が多いがEUとは違いNATOは軍事機構「軍事同盟」です。
単に西側と仲良くして豊かに自由になりたいってのとは… NATOは違う。
NATOの仮想敵国は完全にロシアでNATO加盟国は核を共同保有する。
ウクライナの首都キエフとロシアの首都モスクワの距離は750キロメートル。
ほんの庭先にそういう国が出来上がると分かれば、あのプーチン氏の性格なら…
ロシアがどう動くか、分からない政治家は、たぶんいない。

こういう事実を一通り知っていれば、演説に感動したとか素晴らしいとか、
おそらく大方の一般人は、特に女性は軽々しく言えないだろう。
なぜなら自分の国がこうなったら…
夫や父親、息子、恋人、を残して逃げる立場になったら…
たとえ屈辱でも、政治家なら、なぜ戦争を避けてくれなかったの!
…と、思わない女性はほとんどいないでしょ?

神野 咲依 2022/03/23 01:37

薬が毒に変わる局面

昨日、電力が逼迫したらしいね、東京電力と東北電力管内で。

そんでまあ、「やばいから節約して!」みたいなこと、
政府も電力会社もアナウンスしてたが…

電力使用率100パーセント超えたらしいんだが、停電はしなかった。
他の関西電力とか、そういうところから「融通」してもらえるシステムがあるらしく、そのおかげで助かったみたいだ。

それにしても電気もガスも値上がりしてる、ウチの母も嘆いている。
夏以降15パーセントくらい上がってると。
15パーセントですよ!これはもう家計を完全に圧迫し始めています。

そんな中、ドル円は、120円を一気に超えました。
オーバーシュートしたらどうするんでしょうか?

ドル円為替相場=輸入価格ですから、そもそも資源が値上がりしてますし。

そんななか、外相がアラブの国に原油を増産してくれと、
「お願い」しに行ったとかなんとか…

いやいや、そんな事じゃなく、
「量的金融緩和」やめればいいだろ。
なんでこんなピンチに「円安誘導」続けてる??

やっぱりこの政権はおかしい。

もう混乱の時代に突入している、ロシアのウクライナ侵攻で。
資源も食料も、待てば安くなるとは思えない。

そういう中で、自国通貨を毀損し続けているのは、
おそらく日本だけだろう。
今年米国は利上げを複数回行うといいますし、そのくらい海外諸国は通貨安を警戒しているというのにです、日本の逆行これは異様です。

そういう「ヘンな」政治を、皆さんはどう見ているのでしょうか?
私はものすご~く不安です。
灯油がリッター150円とかになったら、ウチはやっていけません。
給料も1、5倍になるでしょうか?絶対ならない。
電気代や原材料が高騰すると、多くの会社の儲けも相殺されるのです。
そういうのが安定している中で「円安」になれば…ということでしょ?

だからもう今は、円安は経済回復の「薬」ではなく…
「毒」に変わる局面と、見るべきだと思うのですが。

実は私、今の日本のアキレス腱て…
中国やロシアの動向とか、そんなんじゃ全っ然なく…
金融政策のヤバさ、だと思っています。

一般国民の暮らしの破綻=国家の破綻。
違うでしょうか?

神野 咲依 2022/03/21 01:41

真珠湾と9.11

を一緒にするなと世論が言ってるね。
米国議会でのゼレンスキーさんのネット中継演説で9.11と真珠湾を同列に例えに出して今回のロシア侵攻を訴えたのが事の発端。

真珠湾も9.11も「宣戦布告なしでの不意打ち」は同じ。
(ちなみに戦闘準備ができないくらいの直前に電報で宣戦布告しようとしたらしいが、翻訳に手間取り失敗している)

だが、真珠湾と9.11を民間人の「死者数」で見てみると…

真珠湾 68名(軍事施設勤務がほとんど)
9.11 3000名

う~ん…
民間人を狙わなかった、という主張は、まあその通り、だが…
ここで思考を止めてはいけない。

「戦闘準備」ができていない「兵隊」ってのは、どういう扱いなのかな?
当時のハワイの米軍は、ほとんど全く反撃できないで全滅している。
色々な武器や兵器はもちろん大量にあったのだが、いわゆる「引き金を引く」ことが出来ない状況でボコボコにされたわけだ。

でまあ、そういう感じで無抵抗で殺された軍人が、2400名。
9.11が3000名。

……… これを、どう解釈するかによるのだろうな。

私、批判されるかもしれないけど…
まったく同じではないんだけど、しかし「違うだろ!」なんて、
堂々とは、とても言えない感じがする。

「我々は民間人は狙わなかったよ」と、誇って言うんだけど…
宣戦布告していない、しかも戦闘できない状態の敵兵… 
いや、まだ「敵」になる以前の他国の兵隊さんなわけです。
敵兵ではないんですよね、あの時はまだ。
宣戦布告してないから。

「反撃できない兵」は、「兵」なんでしょうか?
それとも…

例えば我々があちらの立場だったら、どう思うかな?
「民間人狙わなかったから、あっぱれ!」なんて、これで思う?

…………

思わないよね。

開戦後の民間人に対する空襲や原爆と結びつけるのも違う気がする。
日本だって当時大陸で… ヨーロッパでもどこの国もやってるんです。
第二次大戦で、日本だけが民間人大勢殺された、わけじゃない。
中国、ドイツ、ロシアなんて、桁が違う。
今だってウクライナで起こってる。
民間人が犠牲にならない戦争なんて現代でも、ない。

お笑い芸人出身のキャスターとかが「違う!」と、息まいているけど…
個々が自分の頭で、人(他国)の立場になって考えるべき時代だね。

同じではないけど、でも… みたいな冷静な分析が必要だと思う。
自分のことは、冷静に見れないぶん、特に。

私、ゼレンスキー大統領は好きでも嫌いでもないけど、
今回の件は、「たとえ違い」とまでは非難できないと思うよ。

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