ゆう探 2023/05/19 08:00

【小説】囚われの淫魔姫とメイド淫魔

淫魔姫を牢から助けたお礼にキス手コキで精液を搾り取られてしまいます。

◆ストーリー
飛行戦艦「ニーズヘッグ」から秘宝「レッドムーン」を盗むことに成功したフリッツ。しかし、他の侵入者のせいで艦内が厳戒態勢に入ってしまう。

逃げ込んだ先で出会ったのは牢に囚われた一人の淫魔だった。フリッツは彼女を牢から助け出すが…。

囚われの淫魔姫とメイド淫魔

「艦内に侵入者あり!ただちに拘束せよ!繰り返す、艦内に侵入者あり!」
けたたましいサイレンと共に艦内放送が飛行戦艦「ニーズヘッグ」中に流れる。僕は警備の兵達の目を盗みながら物陰に身を隠す。

僕のすぐ横を兵達が駆け抜けていく。幸い気づかれることなくやり過ごせたようだ。僕は大きなため息をつく。

「やれやれ」

艦内で護送中の秘宝「レッドムーン」を盗み出すことには成功したものの、突然艦内が警戒状態になってしまった。

最初は僕がとちったのかと思ったが、どうやら他に侵入者がいるらしい。迷惑な話である。

「さて、どうするか…」

この状況では当初予定していたルートで脱出用ポッドに近づくのは難しそうだ。かといってこのまま艦内に留まれば見つかるのは時間の問題。どうにか別のルートを調べないと。

僕はタブレット端末を取り出す。艦内の情報は全て調査済みだ。どうやら兵達の多くは艦内の上部へ向かっている様子。

今なら下部の方は警備が手薄になっているかもしれない。少々遠回りになるが、下部の監獄エリアを通れば後方の脱出ポッドまで辿り着けそうだ。

「よし」

考えている暇はない。どうせここにいたらいずれ見つかってしまうだろう。なら多少リスクがあっても移動した方が良い。

僕はすぐに下部のエリアに向かう。幸い兵達とすれ違うことなく監獄エリアまで辿り着くことができた。

窓がなく明かりもほとんどないため、かなり薄暗い。エリアは一本道で部屋の奥まで廊下が真っ直ぐ伸びている。右手側には牢屋が四つあった。

侵入者の対応に当たっているのか警備の姿は一人だけ。これなら簡単に抜けられそうだ。

「貴様、なにも…」

僕に気づいた兵をすぐに殴り倒す。男はすぐに意識を失い倒れた。応援は呼ばれていない様子。これで安全に通り抜けられる。

牢屋の横を通り過ぎていく。四つのうち、三つは空。一つには誰かが鎖で繋がれていた。薄暗いせいでよく見えないが女性のようだ。

まあ、今はそんなことはどうでも良い。こんなところさっさと抜けないと。

「待て」

不意に呼び止められビクッとする。最初は兵達に見つかったのかと思ったが、床で倒れている以外の兵の姿はない。

すぐに声の主の正体がわかった。牢屋の中からだ。先ほど鎖に繋がれていた女性が僕に話しかけてきた。

「妾をここから出してくれないか?」
「悪いけど急いでるんで」
「そこに転がってるやつが鍵を持っている。それを中に投げ入れてくれるだけでいい」
僕は大きなため息をつく。頼まれるとどうにも放っておけなくなってしまう。こんな状況なのにお人好しにもほどがあるが…。

さっき気絶させた兵から牢屋のものと思われる鍵束を奪い、牢屋の中に滑りいれた。
中にいた女性は鎖を外す。そしてゆっくりと入り口に歩いてきた。牢の鍵を開けて部屋から出てくる。

長く赤い髪を持った少女。
思ったよりだいぶ幼い顔立ちで背もあまり高くない。それでいて胸は体に不釣り合いなくらい大きかった。

瞳は赤く、耳はとんがったエルフ耳。そして蠱惑的な雰囲気を放っている。恐らく人間ではなく魔族、その中でも「淫魔」と呼ばれる種族だろう。

「ありがとう」
少女はにっこりと僕に笑いかけた。
「私はラウラ。見ての通り淫魔じゃ。お主は?」
「僕はフリッツ」
「フリッツか。そうじゃ。助けてもらったお礼をしないとな」
「え?」
少女ラウラは不意に僕に抱きついた。
「ちゅ♥」
そのままキスをされてしまう。彼女にキスされた瞬間、体から一気に力が抜ける。頭にピンク色のもやがかかり、理性が蕩けてしまう。

「淫魔のキス、美味しいじゃろ?助けてくれたお礼に妾の下僕にしてやろう♥」
「げ、下僕?」
そんなものにはなりたくない。しかし、僕の体は彼女に魅了され、思考力も奪われている。強く抱きしめられている訳ではないのに彼女のハグを振り解くことができなかった。

ラウラは僕のズボンとパンツを降ろす。僕のペニスが露になってしまう。

「さあ、妾に精を捧げるのじゃ」
ラウラは僕のペニスに手を触れる。
「あう!」
どぴゅっ。
軽く触られただけなのに精を漏らしてしまった。どぴゅどぴゅと何度も射精してしまう。凄まじい恍惚感が全身に広がる。

(なんだこれ、気持ち良すぎて頭がおかしくなりそう…)

「ふふふ、うまそうな精じゃ」

ラウラは僕のペニスの精液を綺麗になめとる。舐められる快感に耐えられずまた少し精を漏らしてしまう。

「ああ…」

僕は恍惚に浸り、彼女の与える快感に身を委ねる。

「貴様ら、そこで何をしている!」

突然怒鳴り声が割り込んでくる。僕はその声で我に返った。急いでズボンをあげる。

振り返ると兵達が集まってきていた。今度こそ兵達に気づかれてしまったようだ。

「おや、邪魔が入ってしまったか」
くすくすと笑うラウラ。ようやく僕を解放してくれるが、僕は魅了された余韻でまだくらくらしている。

「おい、例の女が…」
「お前も奴の仲間か!」

どうやら他の賊の仲間と勘違いしたようだ。まあ、そんなことはどうでもいい。とにかくこのエリアを早く抜けないと。

「こっちだ!」
「追え!」

今度は反対側から声が聞こえてくる。嫌な予感。

廊下の奥から一人の少女が走ってきた。頭に大きなリボンをつけメイド服を着た可愛らしい女の子。彼女も目が赤くてエルフ耳だ。恐らく彼女も淫魔で…いや、今はそんなことはどうでも良い。

少女の後ろから何十人という兵達が現れる。挟まれてしまった。

「あ、姫様!」

少女はラウラを見るなり飛びつく。がっしりとしがみついた。

「お、ティアか。元気にしておったか?」
「もちろんです!」
「それはよかった」
状況もわきまえずきゃいきゃい再会を喜ぶ二人。
「そんなことやってる場合じゃないだろ!」
魅了を何とか振り払い、僕は叫ぶ。兵達に挟まれてしまった。一本道のため、逃げ場はない。
「おっと、そうじゃったな。まずは脱出をせんと」
ラウラの瞳が怪しく光る。その瞬間、部屋全体にピンク色の霧が広がった。部屋全体に充満してしまう。

「は、はう…」
「あ、あああ…」

不意に兵達が情けない声をあげながら倒れていく。いや…。
「あう…」
僕自身の様子もおかしくなっていた。頭がピンク色に染まりペニスが勃起してしまう。先ほどよりも遥かに強い魅了の力だ。まともに立っていられずヘタリこむ。

恐らく、催淫効果のある霧だ。人間がこれを吸ってしまうとまともに動けなくなってしまう。

「さあ、今のうちに。ティア。悪いけどそやつを運んでくれ」
「かしこまりました。ですが、この方は?」
「説明は後で、急げ!」
「はい!」
ティアと呼ばれた少女は僕を軽々と担ぎ上げる。そしてラウラと一緒に走り出した。倒れた兵達を踏みつけながら後方エリアを目指す。

「脱出ポッドは?」
「恐らく既にロックされていると思います。使えませんね」
「ふむ」
「でも、大丈夫です」
ティアは何かを近くにあった窓に放り投げる。窓にぶつかったそれは、手榴弾!?

手榴弾は小さな爆発を起こす。窓が粉々に砕け散った。窓から冷たい暴風が吹き込んでくる。

「ここから出ます」
「了解した!」
二人は先ほど割った窓に向かって走る。嫌な予感しかしない。
「え、ちょっと待って。了解じゃないって。ここは上空一万め、あああああ!」

嫌な予感が的中した。二人は窓から飛び降りる。僕はティアに抱えられたままだ。

「うああああああああああ!」

ものすごいスピードで下に落下していく。この高さ、絶対に助からない。

もう終わり…そう思った瞬間、不意に降下速度がゆっくりになった。程なくして完全に落下が止まる。

「これは…」

ティアの背中にコウモリの翼が生えていた。ラウラの背中にも同じような翼が生えている。そうか彼女達は淫魔。普段は隠しているようだが、翼で空を飛ぶことができるようだ。

とりあえず落下死は免れた。そう思った矢先、僕はあることに気づく。

「う、うわあああああ!」

地面が遥か下に見える。ここはまだ上空だ。しかもまだかなり高い高度である。

「暴れないでください。落としますよ?」
「うっ…」
僕は彼女の脅しを聞いて、ピタッと動きを止めた。
この高さから落とされたら空を飛べない僕は絶対に助からない。

ラウラとティアはゆっくりと降下を始める。

「シアは?」
「『アスピドケロン』にて待機中です。先ほど連絡したので間も無くこちらに到着するかと」
「そうか」

降下しながら会話をする二人。固有名詞はよくわからないが、どうやらまだ仲間がいてこちらに向かっているらしい。

五分ほどかけて降下したところで、ようやく地面に降り立つ。地面に降り立つと同時にティアは僕を解放する。僕は力なく地面に倒れた。ようやく落下死の恐怖から解放され、安堵のため息をつく。

僕は上半身を起こし、辺りを確認する。広大な砂漠だ。前後左右どこを見ても地平の先まで砂の海が広がっている。

「そういえば、紹介が遅れたな。こやつはクレメンティア。妾の忠実な下僕一号じゃ」
「よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げるティアことクレメンティア。
「で、こっちはフリッツ。新しい下僕候補じゃ♥」
なんか勝手に下僕候補にされている。
「この方が?」
ギロリとした目でクレメンティアに睨まれる。何だろう。怖い。

ドドドドド。

不意に地響きが起こる。そして砂の中から苔色の潜水艦が姿を現す。それはゆっくりと僕達の方に近づいてきた。

「あれは…」
「潜水艦『アスピドケロン』じゃ。妾の『家』でもある」

アスピドケロンの上部ハッチが開く。そこからひょっこりと可愛らしいツインテールの少女が姿を現した。ルトリシアと同じくメイド服を着ている。

「姫様!」

少女は僕達の姿を見つけると手を振りながら走ってくる。そしてラウラにがっしりと抱きついた。

「無事でよかった。心配したんだよー」
「おお、シアか。お主はいつも元気じゃのう」

楽しそうに抱き合う二人。
シアと呼ばれた少女も赤い瞳だ。やはり彼女も淫魔。どことなくクレメンティアと似ている。

「ルトリシア、ベタベタするのは後です。連中が降りてくる前にここを離れないと」
クレメンティアはシアことルトリシアをラウラから引き剥がす。さっき自分も抱きついていたじゃないかという言葉を僕は飲み込む。
「あれ?この人は?」

少女は転がっている僕を指差す。

「姫様の新しい下僕のフリッツさんです」
「ふうん、フリッツちゃんか」

興味津々な様子で僕の顔を見るルトリシア。

「ボクは姫様の下僕二号で、ルトリシアちゃんだよ。だから、フリッツちゃんの先輩。よろしくね♥」
満面の笑みを浮かべると、僕をぎゅっと抱きしめた。
「ねえ、姫様。フリッツちゃんで遊んでいい?」
「いいぞ」
二つ返事。
「やったー」
ラウラに許可を貰って喜ぶルトリシア。
「いや、待って」
勝手に決めないで欲しい。僕の意志は…。

「そんなことより早く乗りましょう。あまり時間はないですし」
そんなことよりって。

「じゃあ、行こうか、フリッツちゃん♥」
イタズラっぽい笑みを浮かべるとルトリシアは僕の体を軽々と担ぎ上げる。僕はまだ体に力が入らず抵抗できない。

「ま、待って僕は乗るとは一言も…」
「こんな砂海のど真ん中に置き去りにされたいのですか?」
と、クレメンティア。

改めて僕は辺りを確認する。前後左右どこを見ても砂の海しかない。砂の海が地平の果てまでずっと伸びている。

確かにこんなところに長時間放置されたら干からびてしまう。

「の、乗せてください」
僕は諦めてアスピドケロンに乗せてもらうことにした。ルトリシアに連れられアスピドケロンの中に入り込む。

クレメンティアがハッチを閉じる。
「全員乗ったようじゃの。では、アスピドケロン発進!」

ラウラの声と共にアスピドケロンが動き出す。どうやら砂の中に沈んでいるようだ。確かに砂の中に入ってしまえば、奴らも簡単には追って来れないだろう。

さて、少し休ませてもらおうか。そう思った矢先…。

「さてさて。早速遊ぼうね」
「ちょ、ちょっと待って」
問答無用でルトリシアに連れ去られてしまった。

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