UE4を使って3D脱出ゲームを作る!~これまでのあらすじ編~(システム班開発日誌#3)
お世話になっております。
えぃぴぃほりでーで3Dデザイン及びシステム等を担当しています。二郎です。サムネでなんかせわしなくキーボードをたたいている奴ですね。
本当は、3Dゲームの小物制作の流れみたいなものを簡単に解説しようかと思っていたんですけど、ちょっとまとまった時間が取れなかったので、今回は「すくらんぶる♡まいんど」の初期バージョンから現行バージョンまでの遷移を公開しようと思います。細かい技術的な解説はできませんが、各バージョンを制作するたびに意見交換をして、だんだんと変わって行く様子が見れると思います。
〇初期バージョン
https://twitter.com/n_3O/status/1393141920126226432
「すくらんぶる♡まいんど」はライターである飛丸くんの「エロ脱出ゲームでいきましょう!」という熱い思いを受けてスタートした企画なのですが、上記がその提案を受けてどんな感じにやれるものかと、とりあえずで試作してみたものですね。
例によって、実験台はチュー子ちゃんがしてくれています。
固定カメラを切り替えて、動き回っていく仕様になっています。非常にシンプルな形での脱出ゲームですね。
https://twitter.com/n_3O/status/1397138664388317184
その後、こちらはノベルパートの試作をしている様子です。なんとなく3DゲームメインなイメージのあるUE4ですが、やってみたら普通にそれっぽいものが出来上がってます。
もちろん、ここにいろいろな細かい演出を加えたりアニメーションさせたり、トランジション(画面遷移)の効果をいれたりといったことができるように改良をしていっている途中ですね。
〇バージョン2
https://twitter.com/n_3O/status/1397807571596054528
こちらは、ツイートの通り、スタート画面からゲームプレイまでの一連の流れを仮で組んでみた状態での動画です。ノベルパートが終わってから出てくるのは、ゲームパートの試作ver2のステージですね。アニメーションさせたり、引き出しを開けたりといった挙動の実装を実験しているところです。
〇バージョン3
https://twitter.com/n_3O/status/1399352860060442624
ここでは、脱出ゲームには欠かせないアイテムのインベントリの仕様や、アイテム合成の仕方を研究しています。動画ではわかりませんが、内部のプログラミングでは非常に迂遠なやり方をとっており、今思い返すと、よくそんな風にやっていたなという感じですね…。
固定カメラをやめて、主人公が自由に動き回れる形をとりたいと僕の方から要望して、これ以降はそのシステムでどう進めていけるかを考えて作っていっています。このころまではまだ、固定カメラか自由探索形式かは明確には決めずに両対応の形で進めていたのですが、少しずつ進めていく中で、自由探索形式で脱出ゲームを作るイメージができてきたので。
ステージに関しては、現行バージョンに近い形になっていますね。
〇現行バージョン
https://twitter.com/n_3O/status/1410730642233389062
ここからは、自由探索形式で良いゲームをということでその方向でいろいろシステムを検討して行っています。マップ内の小物も少しずつテクスチャ作業に手を付け始めたころなので、グンと見た目がよくなっています。
こういった探索ゲームでマウスカーソルでいろいろ調べていく際のUIは大事ですよね。他の作品を見ながら、良い形を模索しています。
https://twitter.com/n_3O/status/1412379582313897988
これは、アイテム合成システムを同実装しようかと苦悩して迷走している状態です。個人的にアイテムデスクで合成というのはクラフトしている感じがあって好きなんですが、インベントリ内でアイテムを調査してそのままインベントリ上で合成できた方がいいだろうという予想通りの指摘を他のメンバーから受けまして、没になった仕様ですw
https://twitter.com/n_3O/status/1414554802436988932
こちらは、3Dインベントリについてですね。これの前日くらいの会議で3Dインベントリについて議論になったんですよ。その時は、「「調べる」ボタンを画面の中に設置しておいて、それを押したら自動的に調査成功となり、ヒントが出てくる。アイテムの特定の場所を調べたら…という仕様はちょっと難しい…」という弱音交じりな形で提案していたんですけど、他のメンバーから「小物の特定の場所をクリックしたら調査成功で、なんらかのアクションが起こる方が調べている感じがしてよいしシナリオ班としても活用しやすい」というような要望を受けまして、方法を一生懸命調べて実装しました。
やはり、複数人でやると甘えそうになっていた箇所にちゃんと指摘が入るのでいいですねw。そりゃあ、ちゃんとアイテムを自分で調べてその結果として情報やヒントが手に入る方が絶対面白いですもんね。全くその通り。
https://twitter.com/n_3O/status/1413123825277935618
こちらでは、パズルや暗証番号系などのなにかしらの操作が必要なギミックのために、特定の位置までカメラを動かすシステムを作っています。
そうした経緯ののち、先日の記事でプレイ映像を紹介したような形となっております。ここでは紹介しきれていない機能なども現行バージョンにはあるので、ぜひそちらの方で動画を見てみてください。初期バージョンからの変化がとても面白いと思います。
ちょっと長めの記事(当社比)になってしまいましたが、とりあえず今回はこのあたりで終わろうかと思います。体験版リリースまでにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、着実に良いものになっていっているのは間違いないと思います。
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次回は、冒頭で述べた通り3Dゲームのアセット(小物づくり)の流れについて紹介をしたいと思います。
それではまた。
(3D・システム 二郎)
〇利用素材
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