おもらし日記4
いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
今週も半ばの水曜日。
ここ最近、あまり体調がよくありません。
カレーを食べたりしただけで胃が痛くなって起きてられない状態が年末から続いてる感じです。
さて、今日は水曜日ということで、同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!
「帰らないと……」
美雪の足元には、おしっこの湖が広がっている。
こんなところを誰かに見られるわけにはいかなかった。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……。
一歩進むたびに、おしっこが溜まっているローファーから不快な音が鳴る。
まるで美雪だけが大雨のなかを歩いてきたかのようだった。
(こんなことなら公園のおトイレ使うんだった……)
後悔しても、もう遅い。
美雪の歩いたあとには、恥ずかしすぎるおしっこの足跡が残されていく。
(スカート、目立ってない、よね……?)
不幸中の幸いか、紺色のスカートはおしっこの染みを見えにくくしてくれていた。
カバンで隠せばなんとかなりそうだ。
こうして美雪がふらつきながら帰宅できたのは数分後のことだった。
あともうちょっとで家のトイレに駆け込めたのに……とは思うけど、それは結果論でしかない。
(誰も、いないよね)
両親は共働きで、美雪は一人っ子だから、この時間の家には誰もいないはずだ。
帰宅した美雪は真っ先に洗濯場に急ぐと、濡れたスカートとショーツを洗濯機に放り込む。
「……ンッ」
ショーツを脱いだときに、ヌルッとした不快感に小さく呻いてしまう。
真っ白で素朴なショーツ――、
そのクロッチは外側まで黄ばんでいて、最早どんなに洗濯しても取れることがないほどに繊維の奥底まで染みこんでいる。
極度の怖がりの美雪は学校のトイレはなるべく使わずに、何度も軽失禁をしてきた証だった。
「ぱんつ、ヌルヌルになってるよ……」
ショーツを広げて、クロッチの裏側を覗き込んでみる。
するとそこには生卵の白身のような粘液が、ネッチャリとこびり付いていた。
「おもらしして、えっちなお汁が出てきちゃうなんて……なんて嫌らしい子なんだろう」
その粘液に初めて気づいたのは、今日のようにおもらししてしまったときのことだった。
初めて気づいたときは毎日のようにオナニーをしていたけど、それがエッチな行為だと知ってからは罪悪感が勝っているので、オナニーはおろか、お風呂で洗うときもなるべく見ないようにしている。
「おまた、赤ちゃんみたいにつるつるなのに」
ショーツを脱ぎ払って剥き出しになったおまたは、産毛さえも生えていない、正真正銘の不毛地帯だった。
ただでさえ、この年でパイパンはコンプレックスだというのに……、
そのおしっこ臭いパイパンは、ヌルリとした体液に濡れていた。
おもらしをしてしまうと、いつもこんな感じでぬるぬるにさせてしまうことも、美雪のコンプレックスだった。
「シャワー浴びよ……」
制服を脱ぐと、おしっこの匂いを洗い流すためにシャワーを浴びる。
トイレで拭くだけではおしっこの匂いは取れてくれないような気がする。
おもらしをして帰ってきた日は、シャワーを浴びることが美雪の誰にも言えない決まり事だった。
(もう、おもらしなんかしないんだから)
そう、心に決めて。
おもらしに濡れたスカートとショーツだけを入れて回り始めた洗濯機だけが、美雪の恥ずかしい秘密を知っていた。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。
この小説は同人誌『おもらし日記』と同じものです。
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