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時 自若 2022/11/13 15:19

今生のローダンセ 第17話「中味が生贄とか、バイオレンスですよ」

それは今も漂っている。
「理由としてはわかってます、私が死んだと思われた後に、誰もきちんとやらなかったから、探しているのでしょう」
「探しているって」
半裸の二人なのは、まあ、そういうことをした後だからだ。
「そのままぐっすりいい気分で寝たと思ったら、昔の夢を見るとは…ステータスも魔法使いではないものにされて、あれ、名前を呼ばれたら捕まってましたよ」
「夢のあるあるだな」
休息中である睡眠、夢で捕まると向こうの好き勝手されるのは、そんな理由である。
「非常に面倒くさいですね」
「これは理想としては?」
「私がいなくなった後の家族が、きちんとやれば良かった、それでおさまるのですが、調べるとばれるでしょうから、深く調査もできないし、全く面倒な」
「断ち切るだけならばな」
「それ断面が臭いんで」
「その言い方はちょっと傷つく」
「血錆の臭いは辛いですね、そこから変なものを呼ぶ可能性がある」
「今、切るとしたらこのぐらいなんだがな」
「それは後に、使えなくなったらダメなんしょうけども、その時に判断して、出来れば他の手を考えたいんですよね」
「他の手ね」
「はい、あれ、あのままじゃ、私以外を捕まえる可能性が出てきました」
「それは俺とお前の子である可能性は?」
「それはないです、ええっと仮定してですが、あなたの血は私の血を塗りつぶしますから、似ていたとしても手を出したらとんでもないことになる、だが、本当に手を切ったとはいえ、なんでこんなバカな方向に話が進むんだよ」
「まあ、元々バカが起こしたことだからといえば…ただ納得はできないが」
「そうですね、これで納得は…たぶんない、だからこそ、本当に面倒な…しかも探しているのは、今の私じゃないから」
「どのぐらい前」
「それこそ未成年とか、ほら、未成年という形で自分の好きにできるという
「その言い方はイヤらしいが」
「中身は生贄とか、バイオレンスですよ」
「うわ…面倒」
「本当にそうですよ、これ知らないであなたを回収していたらと思うと」
「それは別に気にしなくていいんじゃない?」
「でもあれはそのうち出しますよ」
「…」
「…」
「しんどいな」
「ええ、奉るわけにもいかないし」
「そうか…奉るということは引き受けるってことだもんな」
「そもそも、それは義実家は許さないでしょうよ」
そんなこと許すわけないよ、潰すよ。
「潰すか…」
「私としてはあそことは関わりたくはない、切りたい、でも向こうが探しているから、向こうが満足する、それこそ身代わりでしょうかね」
呪いが満足するようなものを用意しましょう。
それこそ勘違いしてしまうぐらいの…
「物品で解決することになりそう」
「だな」
そういったやり方もございますが、こちらでは物品で解決することを推奨しております。

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時 自若 2022/11/13 07:32

今生のローダンセ 第16話 最後の最後まで笑いながら

キャハハハハハ
瞳孔は開き、笑い声を上げて、魔法をばらまき少女は突っ込んでくる。

もちろん異常事態であった…

彼女はそういった改造をされた魔法使いを相手にしたし。

彼の方も対人戦が予想をされたので戦力として数えられた。
「よろしくお願いします」
埋もれた血錆、読みはそのまま、『うずもれた ちさび』普段は臭わないが、刃物を振るえば人ならば本能的に反射する技を使うものが来ると、聞いてはいたのだが、使い手が明るく、また社交的だったので、このチームの人間は少しばかり驚いていた。
「ずいぶんと厄ネタになったわね」
彼女は離れていた時間、彼が何をしていたのか、驚いて、悲しんだりはしていたことを、ほの驚きで思い出した。
「用心棒です、ではお願いします」
「わかった」
彼は前に飛び出していくと。
(女性、魔法使いか)
考えながらもそのまま切る。
ガッ
盾に当たるが人の目では見えない。
用心棒の身を守る魔法の盾の当たり方、感触で長期戦になるだろうと思った。
それは向こうも同じだろう。
盾は上手くいけば相手の剣を絡みとることが出来るが、そこには技能が必要で、自分の体に刃が届くであろう危険に、晒すことは魔法使いという存在はあまりない。
パッ
照明?
いや魔法である。
ヒュンヒュン
旋回を始めたので、男は足でその場を蹴りあげる。
土が用心棒に舞うが足りないと見て、後ろに下がった。
気配が消える。
代わりに血の臭いが漂った。


こういった捕り物をした後というのは、いつもと違うので、それぞれ休息に入る。
それこそいつもは寝室を共にする者たちでさえも、思い思いの時間を過ごすものであった。
キャハハハハハと笑いながら、魔法を使う、そしてその子は無理やり魔法を使う強○具をつけられていたため、居合わせたということで対処した彼女や警備は、あの笑い声が耳についてしまった。
「最後の最後まで笑いながらか」
拘束しても命を魔法に変えてくるので、皆の心は応援早く、応援早くとなったが、応援が来る頃には、少女は肌の色もくすみ、シミがでた枯れ木のような腕になっていた。
そういうときは薬湯に限るといわんばかりに、浸かったし、また飲んだ。
そして仮眠をしていたときに。
「何か食べるか?」
声をかけてきた彼に寝ぼけて甘えて…
チュ
数秒思考が停止した彼はどうしたかというと。
チュルチュル
お返ししたら、彼女が目が覚めた。
「あああああああああ」
私はなんてことをしてしまったんだの叫びではあるが。
ガチャ
彼は部屋の鍵を中から閉めて、服を脱ぎ出していた。

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時 自若 2022/11/12 08:21

今生のローダンセ 第15話 このドアが開かない

ドアを開けようとしても開かない。
ガチャガチャ
「?ああ、○○、大変なんだ、このドアがあかない」
○○…○○って誰だ?
何か抜けている。
誰に向かって今、俺は話した。
ガバッ
目を覚ます。
「ん~起きた?」
朝からお咥えになっておられます、美味しそうで、あっ、気持ちいい、ブルッと来ちゃうから!
「それでスッキリは?」
「しました」
よろしかったです。
「昨日、退治したやつが最後に俺に忘却仕掛けて来たみたいだ」
「何か忘れたかしら」
「一番触れてほしくないところに触れた」
「ここかしら」
ピクッ
「そこもいいけどもさ」
鋭敏になった濡れた部分を的確に当ててくる、好き!
「これ、結構強いぞ」
「どのぐらい」
「俺がまさか精神的な備えをしてると思わなかったやつだな」
「前衛務められる人間は、備えてないことが多いからでしょう」
このごちそうさまでしたフェイスはいい。
「それは面目ない、お前をなんとか助けたいと思って、色々と集めた」
パンツをはき直した後に、部屋から出ていく。
「ああ、やっぱり」
外から声がして。
「いくつか割れてるか」
他にもあるが、丸に三日月を現す皿にヒビが入っていると見せてくれた。
「これはお高いやつでは?」
「ワゴンセールだな」
「このクラスがワゴンセールとは?」
「不況って怖いな、ちょうど仕事が一緒になったやつが」

あっ、お土産いいですか?
彼女なんですよ。
それは大事にしなきゃいけないな。
ですよね。
あれ?なんかセールやってますよ、珍しいな、でもこういうのっていいものがあるっていうか。
???
どうした?
とんでもないものが売りに出てる。

「さすがに小声で教えてくれた」
なんでもいつもは一般販売されていない、お守りや魔法に使う道具が蔵出しワゴンセールといった形であるという。
「そうなのか?結構俺はそういうとき見かけるから、今は…そんなときに、ちょっと言ってくるからって参戦する子がいたんだがな」
「なんですか、そういう運とか…いや、あるか、呼ばれる人っていますからね、なんかいいものあるなら、買った方がいいですよ」
そういってその時の同行者が選んだのがこれ。
「結構これすごいわよ」
「安かったんだがな、カレー皿にしようか迷ったぐらい」
効果としては飾ると、生霊は目を奪われる、比喩ではなく、注目してしまうの方。
「今は力を感じないから、直して、カレー皿にしましょうか」
「どういうカレーにするの、炒めた玉葱のってるやつ?それとも目玉焼き?」
「どうしようかな」
「野菜の下ごしらえならば任せろ」
「しばらくぶりにちゃんとやっていたか見せて貰おうかしら」
目玉焼きが乗った具材たっぷりのカレーになりました。
「しかし」
「何かしら?」
「もしも備えなく、お前のこと忘れてしまったら、嫌だったな」
「嫌だなって気持ちすら忘れるわよ」


それこそ食われてしまうのだ。
クチャクチャ
汚い音を立てて、食べかすをペッと捨てた。
あれは記憶。
人が生きてきた証しというやつ。
奪われたのは槍の使い手だった。
昨日まで、酒を飲むと笑いながら自分の槍の話をするのが好きなやつで、友人たちもまたかよなんて…

「助けたいんだが」
「難しいですね」
知らせを聞いた男が彼女に相談した。
「自分の人生は槍しかねえよとか言っている野郎が、槍を忘れてしまってるのは…辛い」
「…人の記憶を食うので、物の記憶は食わないようですから、寝食を共にした槍から、逆算して、記憶を移せばいいでしょうね」
「それが出来るか?」
「私ではできませんが、愛用している時期分の記憶は埋めれますからね、どのぐらいだろう」
「すまんが計算してくれるか?」
「ああいいですよ」
「払いは俺の体で」
「皿洗いはしてもらってますし、ゴミ出しもやってもらってるから…」
「そっちも、夜の方もわかるが、これはプライドの問題でな」
「わかってますよ、まあ、少し遊びましたが」
「もう!」
「槍の他の持ち物があればそれ、夢の中で食われたのならば、夢の中で戻せばいいですから…これが得意な方が」
更々と必要なものを書いていく。
「これができる人に頼んでください、一気に戻すと、嘔吐しますから、一ヶ月ぐらいで戻るように組んでくれたらベストですね」
「ありがとう、すぐに連絡する」
そのまま男は夕方まで帰らず。
「これはまずお礼だってな」
菓子折を一つもってきた。
「お金は期待しない方がいいかもな」
「まあ、そういう件もありますよ、飲み物はお茶で?」
「ああそうしてくれるか?」
そういいながら彼は上着を脱いで、どかっとソファーに座り込んだ。

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時 自若 2022/11/11 21:32

今生なローダンセ 第14話 願いが叶う頃には俺好みの熟女になっちゃうじゃん

「嫉妬はしますか?」
「いや、しないな」
銃撃の痕が残るのだが、これは彼女の守護が動いたせいだ。
「お前という人物ではなく、条件を満たした人間を守るというのならば、悔しくなんかないもん!」
ああ、これはちょっとは嫉妬はあるなといったところ。
「本音は?」
「俺がもしも守る側になったら、毎日淫夢でいいですか?」
「今も毎日それを見せられているようなもんですけどもね」
「イヤーン!」
「イヤーンじゃないでしょう、イヤーンじゃ」
「真面目な話、オラッ、タマタマ見せろや!とか言われて、剥かれたりすると興奮する」
「それ、真面目な話?」
「性癖には素直になりたい、そうありたい、だから真面目な話」
「そういうこといっちゃうと、私も…まあ、そのありますからね」
「上手く攻めてやれなくてごめんな」
「…」
「そこはわかってるんだが、こう、お前には幸せになってほしいからな、俺には出来んから」
「でもまあ、たまにはやってもらってますけどもね」
「そ、それはだな、その、Mとあろう者が、誘惑に負けたんだ」
俺が悪いわけではない。
「難しいものですね」
「そこはしょうがないさ」
「でも私だって急に荒い言葉になるのは、ほんいではありませんからね」
「知ってる、怒ってるところもあるということはさ、うん、そこはごめん、でも俺、こんなんだから、タマタマ見せろやって言われて、ちょっと俺が嫌な顔をすると、ごめんなさい言われて、それを見て俺の方がなんでしてくれないのって言っちゃったりするしさ」
「まあ、お互い様ってことで」
「うん、後、俺、血統書つきでもあるから、安心していいよ」
「何よ、それ」
「そこも気にしているんじゃないかと思ってましたよ、ずっとさ」
「ああ、たぶん故郷の方では気にするわ」
「でしょう」
「でもあそこは見る目ないから、過疎化しちゃってるしさ、あそこがいいと思ったところみんなしくじってるから、あんまり役に立たないと思うよ」
「そういうもん?」
「そういうもんだよ、大事なのは今から未来ってやつよ」
「こういうときに逞しさを感じるな」
「やせ我慢もきちんと張れるかどうかね」
「お前がいなくなってから、その土台も崩れたから、あの後大変だったんだよ、でも俺は…なんというか、見てるだけだった、少しでもお前に気をかけている人間が増えていたら、違ったのかもしれないが」
「元々解決にあなたを、いや、誰かを必要とはしてなかったし、全部自分でやる気ぐらいだったからさ」
「だから…俺に自分のことを忘れろとか言ってたの?」
「言ってたよ、解決する以外はたぶん無理ぐらいの気持ちじゃないと上手くなんていかないもの」
「そこまでする願いだったの」
「そのために、まあ、魔法使いの世界に来たところはあるから、食べれるし、叶えられるし、それ以外はなかったのも正しいけどもね」
「全部ほしいでもいいのに、こう…俺にいってほしい、たぶんドキドキして、夜眠れなくなる」
「言わねえよ」
この言葉の落差も男は好きだった。
「サッと目的達成できたら良かったけども、そこまでは無理だった、残念だわって感じ、色んなものが、色んなことが起こってしまった、それは予想外だった」
「いいこと?悪いこと?」
「いいこと」
「それは当初の目的より大事にはならなかったの?」
「大事にしたら、悪いと思って」
「なんでさ」
「なんでだろうね」
「…」
「そんな目しないでよ」
「いや、そこはするさ、その選択肢は先がないじゃないか」
「ないね、でもまあ、プライドは満たされるさ」
「そこもわかるんだけどもね、後悔したらずっとする、そういうのもさ」
「おや、そういうのわかるの?」
「お前とあったときはわからなかった、それこそ会えない月日は、それを理解させるには十分というかさ。お前が失ったものすごくでかかったんだな、同じぐらい失ったはじめてわかったよ」
「嘘でしょ?」
「嘘じゃないさ、どれだけ、どれだけ」
「ああ、やっぱり過去に戻ろうかしら、白紙にしてなかったことにしてしまおうかしら」
「これを乗り越えた辺りで、経験という形で俺と一つになってくれ」
「はっはっはっ、面白いね」
「笑い事ではないさ、それが俺の決断というか、差し出せる覚悟だよ」
「私は自分のやりたいことのために誰かを共にしないと決めている」
「そんなんじゃ、願いが叶う頃には俺好みの熟女になっちゃうじゃん、好き!」
「おいおい、本当に懲りねえな、夜長に体力使わせる気か?」
そういわれると男は体を震わせた。
なんかもう濃いのが出そうであった。

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時 自若 2022/11/11 08:02

今生のローダンセ 第13話「触手駆除業は儲かるんよ」

ブチリと切れた音がした。
「どうした?」
「いえ…すいません、確認してもよろしいですか?」
「ああ」
急いで彼女は電話をする。
「…そうでしたか、嫌な予感というわけではありませんが、それで…なのですね」
義実家らしい。
明らかに電話が終わった後にシュンとしていた。
悲しみをこらえているのだろう。
「どうしたんだ?パフェ食べたいからそれ食べながらでいいか?」
「普通のサイズならばいいと思います」
「お前がいない悲しみを甘いもので埋めていたからな」
そして思い出して泣くコース。
「ええっとですね、私の背負っている業は人では切れないのは知っているとは思いますが」
死という形で難をそこで切っても全部は切れても、新しくからめられる可能性もあるし、それこそ何もない状態に近いので、色んなところから絡まれやすくなる。
「あぁ、それは痛いほど」
「うちの義兄弟が今関わっている仕事で、死傷者が出ましてね」
「それはお悔やみを申し上げなければ」
「ええ、それで兄弟以外にも出たのですが、その方がどうもついでに今絡まれそうな業かな、新しいやつ、それブッチブチに切ってくれたらしいんですよ」
ブッチブチだったから、本人にもわかるそうだ。
「それこそ地味に徳を積んでいたりして自分でハズシやすい状態にしても、自分でははずせないところがあるものですからね、わざわざお切りになってから、こちらからお発ちにならなくても良かったのに」
「そいつはお前のこと好きだったのかもな」
「はあ?」
「とりあえず嫌いなやつにはしないさ、それか死した時に、その絡み付くものが見えたから、ほら、窓から見える蔦あるじゃん、色が変わっている、あれをベリベリって剥がしてから、来年は業者に頼んでねみたいな」
「業者が存在するのかな?っていう蔦なんですがね、これは」
「触手駆除業みたいなもんか」
「触手駆除業、ありましたね」
元々は触手採集を目的にしていた。
「今、チェーンとかも出来てるし、他の会社も参入してるよ」
「繁盛してる!」
肛門に優しい触手を探すという使命から始まった触手採集、しかし、触手というのはあまり一般社会では受け入れられず、むしろ嫌われもの。
だが世の中が荒れてくると、隙間からそっと生えている触手も、範囲を広げて、特に空き家などに生えたりするので、許可を得て立ち入った業者などが、人の味を覚えた触手を発見し、駆除となる。
「エアコンのクリーニング兼触手駆除、兼業でやるところも多いな」
触手は駆除したら魚拓ならぬ、触手拓を取ったり、現物がコレクターに引き取られる場合もあるので、結構美味しいという。
「世の中には色んな商売があるものね」
「そうだな、俺毎年、お前との記念日に、絵を描いてもらってたもん、一年づつ年を重ねた注文でさ」
パフェ食べながらさらっという。
「…それはまた結構来てましたね」
「来てたよ、まあ、目の前にお前が言うから言うけどもさ、そういうどうしようもない部分を埋めてくれる商売があって、こっちの世界でお金稼いだらさ、結構費やしていたよ」
「貯金どうしていたんですか」
「あんまり残ってないか、すまんな」
「いいえ、別にあなたのお金ですし」
「ごめんなさい」
「そこまでやる気無くすぐらいだったんですか」
「そうだよ、それだけ大きかった、だから顔を見に来たって、再会したときにいったじゃん、ああ、信じて良かったとは思ったな、なんというか、俺が嫌なことはしないというか、しかも他の時間軸では俺との子を作っていたりもするし」
「だいたいそこじゃあなたの方が亡くなっていたりしますからね」
「それでもなんで、その受け入れたのさ、死の予感でもあったの?」
「ないですよ、それこそ、私の業のせいもあるのでしょうよ」
「俺が呪われると?」
「いえ、そうではありませんでしたね、…いえ、そうではないと断言はしますが、あなたが向こうで死んだ話は、それこそ、連絡一つですよ、お亡くなりになりましたって」
「戦って死んだ?」
「そういう時もあるし、守って死んだ時もあるし、まあ、剣やら何やら振り回しているお仕事ですからね、いつそうなっても、あら、そういえばそちらでは若庭組はいませんでしたね」
「?分岐点が違うのか」
「確かに、薔薇病は流行していたはずです、でもそれに伴っての入れ換えは、ええっとあなたとの子供たちが剣を習うときに、あなたの流派は選ばなかったはずですよ」
「それは…ちょっと残念だ」
「代わりに指南する方がそれぞれいたような感じなので、全員流派が違っていた感じですね」
「娘とは話したのだがな」
「あああの世界だと、今の時間であなたが死に、娘一人でもう嫁にいく話が出てますね」
「早くない?もう相手いるの?パパどうすればいい」
「生存している世界ではあなたと娘婿さん仲いいんですけどもね」
父親がいないので、武術の先生と嫁2の父がその代わり。
「嫁2」
「ああ、今のところ娘を含めて二人」
「そ、それは幸せなのか」
自分が一人なのでハーレムの気持ちがあんまりわからない。
「嫁1子ちゃんと仲いいですよ」
その世界の彼女は、二人とも娘なのでの姿勢を崩さない。
「その子もあなたとの子もみんな強かったですね、そういう意味では私の血やネガティブが影響でなくて良かったなって思いました」
出そうだったために他の人たちの力を借りたとも言える。
「そっちの世界では幸せか?」
「まあ、でもあなたがいませんとね、こうして話す相手は向こうではいませんでしたから、ほら娘たちは、旦那さんいますから」
「良かった、これでいなくてもやっていけるとか思われたら、落ち込んでいるところだった」
「あなたは十分、私の運命を曲げた存在ですよ」
「もっと好きって言われたいな」
「頑張ってください」
そこで感情もなく言われるので、M心がブルッと来た。

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