ダラナ 2023/12/01 20:59

BL短編「透明人間になって非ホモだという従兄の体を開発しようと思います」R18

叔父にもらった透明人間になれる薬。
これを使い、男には興味がないという従兄に触ろうとしたのだが・・・。

「透明人間×俺」のサイドストーリーのBL小説です。R18。





ある日、不意に叔父が家に寄って、透明人間になれる薬をくれた。
青い小さい瓶を二本。

「瓶一本分を飲むと、二時間、透明人間になれるから」とのこと。

噂では叔父は謎の研究所で怪しい実験をしているとか。
「その成果なのか?」としげしげと青い瓶を見て、とりあえず試してみることに。

一瓶飲んでみると、足から徐々に消えていった。
一分ほどで、鏡を見ても写らない体に。

そのあと時間を計ったなら、叔父のいうとおりに二時間で元どおりで、とくに副作用もなし。
「これは使える!」と確信したものを、さて、なにを目的に利用したものか。

すこし考えて、従兄を犯そうと。

高校生活が忙しい中でも、週末に俺の家に泊まりにくるほど従兄とは仲よし。
赤ん坊からのつきあいで、兄弟のようだったのが、中学生で俺は恋を自覚。

とはいえ、告白する意気地はなく、同性への恋愛や性愛についてどう思うのか、さりげなく探りをいれたところ。

「べつに、そういう男を嫌悪したり軽蔑はしないけどな。
ただ、俺は野郎に対して触っても触られても興奮しないなー」

あっけらかんと応えたのに、絶望したのはいうまでもない。
それからは「従兄以外のだれかを好きになろう」と努めてきたが、透明人間になれる薬を手にいれて「諦めるのは、まだ早いかも」と希望を持つように。

だって「触っても触られても興奮しないなー」は口だけかもしれないし。
実際に愛撫されたら、あんあんヨがるかもしれないし。

確かめるのに、透明人間になって触るのがうってつけ。
俺の正体を隠せて、事後に気まずくなったり、関係が崩れることもない。

「よし!やったるか!」と作戦を立てることに。

さて決行する週末が到来。
いつものように「リョーちゃんには新鮮なものを食べてほしいから!」と母ははりきって買い物へ。

一人で留守番をする俺は、学校帰りの兄を迎える。
ただ、その日は「野暮用があるから」と連絡を。

「お風呂は湧かしてあるから、よかったら入っていて」

汗かきの従兄は、俺の家にくるとまず風呂に浸かるのが毎度のこと。
俺と母がいなくても家の風呂に入るだろうと見こみ、透明人間になって脱衣所で全裸待機。

果たして、脱衣所に現われた従兄は鼻歌を吹きながら服を脱いでいく。
もう引退したとはいえ、部活で弓道をやっていただけあり、引き締ってしなやかな背中が目にまぶしい。

つい息づかいが荒くなり「ふ、文雄?」とふりむく従兄。
ぎくりとしつつ「今だ!」と思い、背中に抱きつき、耳に熱い息を吹きかけ、もう片方の耳を指でくすぐる。

そう、従兄は耳が弱い。
「え!?なに、くう、や、やめえ・・・!」と驚きの声をあげながらも、息を切らして震えるばかりで、ろくに抵抗できず。

上体を屈めて壁にすがりつくように。
突きだした尻に俺の固いのを擦りつけ、耳をしゃぶり、両手を滑らせて胸へ。

どれだけ夢や妄想で触ったものやら、念願の乳首を指で撫でまくり。
興奮して熱い吐息交じりに耳をしゃぶしゃぶ、乳首を指で弾くたびに「や、やあ!だ、だれ、なのお・・・!」と舌足らずな声で鳴きまくりで、従兄の反応は上々。

「やだあ、すご、触り方、やらし・・・!ああ、くう、んんん!やめ、耳に、熱い息、気色、わるう!ひい、あう、変質者あ?変質しゃあ、おじさん、のお、幽霊なのお?」

俺だとばれていないのはいいとして、まさかの「変質者のおじさんの幽霊」呼ばわり。
複雑な心境だったが「いっそ、このまま変質者っぽくしてやる」としつこく、ねっとりとした愛撫を。

さんざん乳首をいたずらしてから、手を移動させ、先走りまみれのそれを撫上げ、尻の奥に指を滑りこませる。
耳に舌をねじこんで出し入れし、その動きに合わせてしこしこ、尻の奥を指で突いてじゅぷじゅぷ。

「やめてえ、変質者のお、おじさあ・・・!」と勘ちがいしたまま泣いて、でも、お漏らししっぱなしに腰をふって体は大よろこびのようで。

「俺え、耳、だめ、なのお!なんか、おちんち、挿入されて、みたああ!ああ、ああ、んああ!へ、変質者あ、おじさ、やだあ、でちゃあ、俺、でちゃうよお!」

舌をできるだけ奥までもぐりこませ、先っぽを爪で引っかき、指三本で広げたら「おじしゃああ!」と射精。

「男に対して触っても触られても興奮しない」とはどの口が。
呆れるより心配になるほどの、とんだ淫乱ぶりで「変質者のおじさん」と泣き叫び、却って煽っているような。

おかげで、すっかり俺は変質者の糞親父の悪霊になった気分。
「ゲヘへ」と卑しい笑い声が漏れそうになるのを堪えて、粘着質な息を吐きながら、脱力する従兄を仰向けにし、足をぱっかーん。

「ああ、変質者の、おじさん、だめ、だってえ・・・」と泣いて顔をふりながらも、精液でてらてらするそれは、立ちあがってぴくぴく。
想像を超えるあまりの痴態に頭が逆上し、そそり立つ透明な一物を勢いよくお見舞い。

初めてだろうに「ひいああ!」とお漏らしをまき散らすあたり、素質がありすぎ。
「兄ちゃん、俺以上にホモじゃん!」と怒ったように腰を打ちつけ、しばらくあんあん鳴かせてから、両耳に指を。

荒っぽく突入するたびに、俺の唾液まみれの耳に指を押しこめば「はぐうう!やああ、おじさ、変質者の、おじしゃああ!」と目も当てられないほど、あられもなく悶えて鳴いて、精液を噴きっぱなしに。

「両方、らめ、らめってええ!おう、くおお、おおおん!や、やばあ、孕んじゃ、耳も、孕んじゃうのお!んくうう、へ、変質者あ、おじしゃあ、許してええ!お願あ、これ以上、気もちよく、しないでええ!」

そんなエロい懇願をされたらたまらず、うめき声を噛み殺しつつ、指で耳をぐちょぐちょにしつつ、腹の奥にどっと注ぎこむ。
直後「んふううう!」とメスイキをした従兄は、ぐったりするも、誘うように腰を微かにゆらゆら。

そりゃあ、変質者の糞親父の悪霊を装って、まだまだ犯したかったが、母の帰宅までもうすこし。
名残惜しみながら、引きぬき、従兄が目を瞑っているのをたしかめてから、音を立てないよう扉を開けて自室へ。

体を拭いて着替えたなら、しばし外を歩いて帰宅。
「ただいま」と居間に行くと、風呂から上がったばかりらしい従兄がソファに座ってぼんやり。

どぎまぎするのを顔や態度にでないよう「どうしたの?」とさも不思議そうに聞く。
なぜか「ごめんな」と呟き、告げたことには。

「前に俺は男に興奮しないといったけど、そうじゃないかも。
年上の男なら、ありかなって・・・」

頬を染めて、目を潤ませて、まるで「変質者の糞親父の悪霊」に惚れたような。
「予定とちがう!」と嘆くも「だが、突破口は開けた!」と前向きにとらえて、これから従兄にアプローチをしていこうと思う。




元の小説はBL短編集「透明人間×俺」に収録。
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