ダラナ 2022/10/02 20:52

BL小説「好色サラリーマン」試し読み


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思春期まっただ中、姉に自慰を見られて、指を差し大笑いされてから十年ずっと、童貞のままでインポだ。

重いトラウマのせいで、女性不信になったし、写真や動画で女体を見ても胸がつまるほど。
十年まえに自慰をして以降、一回も射精も、勃起さえしていない。

はじめは焦ったとはいえ、あまりにもインポがどうにもできず、だんだんと改善に努めなくなり、今や「童貞のまま死ぬのかもしれん」とあきらめの境地に。

そこまでの心境に至ったなら、とことん女性との接触をはじめ、性的なことを避けまくり。

といって、トラウマを引きずる重症のインポとばれたくはなく、下ネタもどんとこいなノリのいい陽気な野郎を装って、学生時代を乗りきり、今は工場勤め。
工場勤務を選んだのは、もちろん従業員に異性が一人もいないから。

仕事をするとなれば、学生時代よりは、女がどーだこーだとばか騒ぎをしなくなったし、真面目に勤務することで、そういうノリから距離をとれたし、平穏な日々を。

というわけには、いなかった。

恋愛や性的なことを徹底して回避しつづけたインポの童貞にして、まさかモテ期が到来。
工場内で、となれば、もちろん相手は同性で、カクシンができるのは、すくなくとも十人。

そのなかでも個性的で、アプローチの仕方が印象的だった野郎どもを紹介しよう。



【同僚×俺】


一人目は同期にして、同じ事務員の宮野。

眼鏡をかけたインテリっぽいイケメンだが、必要最低限にしか口を利かず不愛想。
空気を読まないマイペースくんで、まわりが騒いでも冷めた顔をして、サービス残業や自分の管轄外の仕事の手伝いはしないし、飲み会や集会の誘いには頑としてNO。

男社会な工場にあって「ノリが悪い」「かわいげがない」と浮きまくっているものの、なにせ仕事ができるので、表だっては、まわりと揉めてはいない。

まわりに「今どきの若者は」と不評な宮野だが、俺にすれば、つきやいやすかった。

陽キャラぶっているとはいえ、本性は心を固く閉ざしたインポの童貞なので、必要以上に干渉してこないのが、ありがたいし。

男だらけとあり、たまに、えげつない下ネタもとび交う職場にあって、宮野だけは、そういうネタを振ってこないから、むりに合わせなくていいし。
また、宮野のそばにいれば「あいつ、冗談が通じないんだよな」とわるのりしがちな先輩が寄りつかないし。

「宮野が同期で、同じ部署の人間でよかった」と思いつつ、警戒心の強い猫のような相手なので、仕事で連携する以上は、親しくなろうとはせず。

宮野も、俺に対して、周りにそっけないのと変わりない態度をとっていると思っていたのだが・・・。




「くそ、これじゃあ、大人の男にいたずらされる男の子みたいだ・・・!」と想像したのがオオマチガイ。
不本意にも興奮してしまったようで「あ、ふあ、あ、ら、めえ・・・!」ととうとう十年以上経って、勃起を。

インポが治ったのを手放しにはよろこべず、複雑な心境だったものを、心の整理をつける暇をくれず、相手は口づけも股間のすりすりも追いこみを。
すこしもせず、股間が濡れて、太ももを擦られるたび、にちゅにちゅと。

頬を熱くしつつ「なんで!?射精のまえに、お漏らしするの!?」と頭は大混乱。




【先輩方×俺】


すこしの移動で疲弊し、自動販売機に手をついて息を切らしていたら「よお、反省する猿みたいな格好して、どうしたんだ?」とにわかに夏目先輩が出現。
挨拶代りに腰を抱いて引きよせる、なんて常習セクハラを噛ましたのだが。

とくに腰のあたりの筋肉痛がひどいだけに「ひぎい・・・!」と呻いて、崩れ落ちそうに。
どうにか自動販売機にしがみついて、膝は折らなかったものを、さすがの夏目先輩も「ええ!?なになに!」と腰から手を引いた。

腰のいたみを噛みしめていると、こんどは夏目先輩が「ぐあ!」と呻きを。
やおら視線だけやれば、うつむく夏目先輩と、その頭に手刀を打ちつけている藤原先輩。

「たく、考えなしにフザケテ人を触るもんじゃないって、何回いえば分かるんだ」とたしなめる藤原先輩は、夏目先輩と同じ工場の作業員ながら、見た目と性格は対照的。

夏目先輩がセクハラマスターのチャラ男なら、藤原先輩は眼鏡をかけたインテリっぽい硬派。
よくいえば、良識のある常識人、わるくいえば「堅物」とやや煙がられるほどにコンプライアンスを重んじている。

そりゃあ、コンプライアンス糞くらえな夏目先輩の所業を見過さず、こうして注意をしてくれるわけで。

「ほんと、夏目がすまないな、だいじょうぶか?」と心配そうに俺の顔を覗きこむ。つづけて「にしても、体どうしたんだ?」と質問を。

「もしかして、昨晩の飲み会でなにかあったのか?」

つい停電したトイレの件を思いだして、言葉をつまらせてしまい。
すこし間が空いたのに「まさか・・・!」と目を見開いた藤原先輩は、後方の夏目先輩を睨みつけた。

「おまえ、酒の勢いにまかせて乱暴なことをしたんじゃないだろうな!」

毎度毎度、夏目先輩の目に余る蛮行を藤原先輩が叱りつけているとはいえ、二人は同期だし「工場の凸凹コンピ」と囃されるほど親しい。
俺の誤解を招くような言動で、その仲に亀裂をいれたくはなく「ち、ちがうんです!」と慌てて藤原先輩にしがみつく。

「王様ゲームで夏目先輩とディー・・・キ、キスをしただけで!」



「あ、ああ、だ、めえ、な、夏目、せんぱ、や、やあ、つねら、な、でえ・・・!ふあ、あ、あ、あう、藤、原、しぇ、ん、ぱ、そ、な、爪、さ、で、あふ、ふう、は、はひ、も、もお、ら、らめえええ・・・!」

昨晩までインポだったのが嘘のように、男二人に胸を揉まれて早早、発射しそうに。
二人はそれが分かりつつ、四つの手を止めて、左右それぞれの耳に濡れた熱い息を吹きかけた。

「こんなに乳首をはちきれそうに膨らましやがって、宮野とことん開発されたのか?
おまえは、ガードの固いサラリーマンだと思っていたのによ。
男に胸を触られただけで股をびしょ濡れにするなんて、とんだ堪え性のない、色魔のサラリーマンだな?」

「夏目、これだけ感度上上な罪深いほどの淫らな体を、宮野くん一人で、しこめたわけないよ。

きっと俺ら腐れ縁童貞より、さぞ経験が豊富で、節操なくさまざまな男に抱かれてきたんだろう。
この工場だって、宮野くん以外の男どもが、このぴっちりとしたスーツを乱して、むしゃぶるように犯してきたにちがいない」



【経理部長×俺】


前工場長への忠誠を貫く姿勢が武士のようだと評判なことから「経理のもののふ」との愛称で呼ばれるように。

まあ、なんたって見た目も屈強なもののふのようだし。
噂では柔道の段持ちの、筋骨隆々の熊のような体つきにして、師匠のような風格。

顏がいかめしく、言動がぶっきらぼうながら、ハラスメント的に人を威圧するようなタイプではない。

経理の人にいわせると「性格は温厚で、めったに怒らない」らしいものの、領収書を持っていく身にしたら「こんなもの経費ではない!」と一本背負いされそうで、こわい。
が、俺はこわくない。

なぜなら、俺が持っていく領収書はかならず権田課長の判子が押されるから。

俺だけが経費無双なのは、工場の七不思議のひとつ。
親しいどころか、とくに接点のない二人だけに、まわりは首をひねるし「どうやって、経理のもののふを落としたんだ」と聞かれても俺も困る。

とはいえ、心当たりがないでもない。
具体的になにがあったとかは覚えがないが、おそらく権田課長は俺に惚れているのだろうと。

思春期からインポの童貞だったのが、就職をきっかけにモテ期が到来。
好意を寄せる人は、なにかと俺を優遇してくれ、権田課長もその一人にすぎないわけ。

かといって「贔屓してくれてラッキー!」と思えないのが、俺の難儀なところ。
ずっと恋愛も性的なことも遠ざけていただけに、どう対応したらいいか分からないし、相手が貢ぐ分を返せないのが心ぐるしい。



無数の触手をぬちゃぬちゃねちょねちょ全身に這わせるも、胸と股間には伸びてこず、こそがしいだけ。
ハードなエロ漫画のような展開で、変な気分になるとはいえ「くう・・・ま、まあ、勃起するほどでは」と思っていたのが。

腹を撫でていた触手が、露わになったヘソをかすめたとき「あう、ひいん!」とみっともなく鳴いてしまい。

一斉に触手を止めて「ふーん、そこが性感帯ねえ」とにんまりしたなら、ヘソに猛攻を。
細い触手を多くもぐりこませて、ばらばらに蠢かしたり、太いのをじゅぶじゅぶ突っこんだり。

「ああん、だ、だめえ、やあん・・・!」と首をふりつつ、むくむく膨らむズボンに、みるみると広がっていく染み



【工場長×俺】


身の危険と温泉ラブと天秤にかけて、結局、慰安旅行に参加することに。
ただし、俺を襲った四人には寄りつかず、酔うとつけこまれそうだから、酒も一滴も飲まず。

最大限に警戒するとなれば、温泉に入るのも避けるべきだが、入浴がメインの目的。
なんとか、人目を盗んで、じっくりゆっくり温泉に浸かれないものかと頭を悩ませていたところ。

「やあ、やあ、たのしんでいるかい?」と背後から弾んだ声が。

ふりかえれば、相撲取りのような太鼓腹の工場長。
五十代にして、見た目も言動もふるまいも、年相応におっさんくさい人だ。

で、工場長の背後に控えるのは、同じ顔をした美人秘書二人。
こちらは四十代ながら、二十代の美青年のように若若しく、雰囲気が中性的で、浴衣姿だとなお色っぽい。

「げ」と思いつつ、ぎこちなく笑えば「聞いたよお」とにじりよってきて。

「事務長がきみの実直な仕事ぶりを、とっても褒めていた。

どうだい?ご褒美に、ここのお風呂貸しきってあげようか。
工場長の俺がじきじきに背中を流してあげるよお」

どうやって、ひそかに入浴しようかと考えていたので、願ったなりな申し出。
が、工場長もまた俺に惚れているとなれば、意味はない。

なんと工場長は、就職の面接のときに「一目惚れした」と告白。
「人材として」と思っていたのが、入社すると、用もなく会いにきたり、なにかと食券やお土産をくれたり、高級店のランチやディナー、休日のドライブに誘ったり。

入社間もなく、モテ期が到来したに「工場長もか」と気づかざるをえず、頭をいたくしたもので。



うしろに倒れたのを二人の固い筋肉に支えられながら、双子の手のひらと工場長の視線に犯されて、あんあんタオルの下でお漏らしこぼしまくり。

「いいねえ、いいねえ、双子の美人秘書に体を洗われて、たまらず股を濡らして鳴いて悶える、いたいけなサラリーマン。

ヘソを指でぐりぐりされるたび、床に先走り散らしちゃってさあ。
なに想像してんの?双子秘書の太くて固いのを深く飲みこんで、しゃぶりついている、みっともなく淫らな自分とか?」

双子秘書に耳を舐められ、しゃぶられながら、工場長のねちっこいエロ発言に羞恥心を煽られ、タオルの膨らみがケイレンしてやまず。

もう四人の男に犯されたとはいえ、濃厚接触を避ければ、またインポの童貞にもどれたかもしれないのにいいいいい!

胸のうちで恨み言を叫ぶも、双子秘書の指にヘソを強く突かれて「ふああ、そん、なあ、奥、らめえええ!」とぶしゅううと噴いて、タオルを宙に浮かせたもので。




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