ダラナ 2022/11/12 21:03

BL短編集「僕と従兄の初夜・前日談」試し読み


電子書籍のサンプル↑


【僕と従兄の初夜・前日談】



僕は小学六年生、兄は高校二年生。

年が離れた兄弟で、性格もかけ離れている。

陽気で人懐こい兄は、いつもクラスの中心にいて華々しく存在感を放つタイプ。
陰気で人見知りの僕は、いつもクラスの隅っこにいて存在感を消しているタイプ。

正反対の性格ながらも、僕が幼いころは仲がよかったのが。
兄が中学にあがってからは、あまり口を利かなくなり、態度も冷たくなった。
たまに話すとしても鬱陶しそうに忠告をするだけ。

「おまえみたいのが弟と知られるのが恥ずかしいから、外では近づくんじゃないぞ」

「口を開くと、おまえがどれだけか阿呆なのかばれてしまう。
人が話しかけても、うつむいたまま、相槌を打つだけで、まともに話すな。

弟が阿保だと知られたら、俺や母さんも笑いものにされるんだから」

「おまえの性格じゃあ、変に人目を引くような真似をすると、かならず迷惑をかけて恥をかく。
そしたら俺の顔にも泥を塗るってこと、よく覚えておけ」

さすがに母のまえでは、けちをつけないとはいえ、兄の僕への態度が変わったのは明らか。

「いくら反抗期でも、弟には優しくしなさい」と母は庇ってくれたけど、僕は自分を責めた。
「僕が家族の恥になるような人間なのが、いけないのだ」と。

きつく当たる兄に申し訳なさを覚えて、いいつけ通り、人とは必要最低限にしか交流せず息を潜めて生活をしていたのだけど。

翌日、学校にいくと、クラスに転校生がきた。





保健の授業で、この行為について聞いたように思うも、半ば寝ていたに、はっきりとは覚えてなく。
「みんなも同じことしているの?それとも僕の体が変なの?」と不安になりつつ、はあはあとズボンを擦る。

そのうち膨らんで固くなってきたのに「なにこれ、なにこれ」と涙を浮かべながらも、上下にさする手を止めず。

「は、くう、あ、あ、ああ、や、僕、ど、したのお、はあ、だ、だめえ、やめ、られ、な、あう、はあう、やあ、お漏、ら、までえ・・・」

尿意はないはずが、股間が濡れて、手を滑らせると、かすかに水音が。
訳が分からないまま、こわくありつつ、羞恥に悶えもして、ズボンをつかんで揉むのに没頭。

腰に力がはいらなくなり、洗面台をつかんで体を屈めると、サスペンダーが引っぱられて。
あんあん腰を跳ねるたびに、ぴんと張ったサスペンダーが乳首を鞭打つように。

いつもサスペンダーが当たっても気にならないのが、シャツ越しでも「ひゃあ!」と反応してしまい。
顔をあげて、目を見開けば、みっともない自分の赤ら顔が鏡に。

僕の体を狂わせたのは、転校生の言葉と接触がきっかけ。
のはずが、背後に立って見下ろしているように錯覚してしまうの、その相手は兄。

「あ、ふあ、ど、してえ・・・!」ととまどいつつ、あらためて意識すると、羞恥に焦げそうなほど体が高ぶり、ズボンをぐちゃぐちゃにする手が急ピッチに。

そう、一目見たときから思っていたのだ。
転校生は対外的な兄に似ていると、だから・・・。

「ひう・・・!は、はあ、あ、あ、ああ、ああ、む、胸もお、ふう、く、おち、ちん、もお、だめ、なのお、にい、お、おにい・・・」

「ちゃん」と皆までいうまえに背後の引き戸が叩きつけられた。
ぎょっとして、思わず鏡を見やれば、顔を真っ赤に怒りの形相の兄が。

怯みつつ、みっともないざまを見られたのに顔を熱くして「あ、や、これは・・・!」ととっさに言い訳をしようと。
が、ふりかえるまえに、洗面台に手をついて、おおいかぶさってきた。

お尻の割れ目に固いのが食いこみ、息を飲む。

そういえば、さっき鏡越しに見た兄の制服は乱れて、Yシャツはしわくちゃ、ネクタイはよれよれ、チャックは開いたまま、パンツが覗いていたような。

「女子と一体、なにを・・・」とはっきりと分からずとも、青いボクサーパンツを思い浮かべるに、ぞくぞくとして「ふああ」と身震い。
つい尻に力こめて、当たる固いのを挟むようにしたら「この、淫乱糞餓鬼が!」と僕の股間を、おおきな手が包みこんた。

僕の手ごと膨らみをつかみ、強く揉みしだかれては、たまらず。
体内で爆発が起こったような感覚がし「やだあ、に、ちゃ、や、やあ、やああ、ふああああ!」と股をびしょ濡れに。

放尿とはちがう噴射に「なに、これえ・・・」と震えて泣きつつ、指の先まで快感に痺れて目を回す。

膝に力がはいらず、床に崩れそうになったのを兄が腹を抱えてキャッチ。
そのついでに、また股間を手でおおい、先っぽを指で絞めつけ。






【俺と従弟の初夜・前日談】




俺の名字は「新稲(にいな)」。
しかも家が猫の保護活動をしているので有名だから、学校では「ニーちゃん」で通っている。

中学三年にもなって、かわいらしい愛称をつけられては、年ごろの男子なら抵抗感を覚えるだろうが、俺は平気。
ふだんから、お調子者の目立ちたがり屋だったし、年ごろだからこそ「ニーちゃん」と女子に親しまれるのは満更でなかったし。

だれにでも愛想をふりまくから、クラスのほぼ全員に「ニーちゃん」と呼ばれたものを、一人だけ「新稲くん」と呼ぶ例外が。

クラスメイトの清水だ。
俺とは対照的に、物静かで控えめな性格。

べつにコミュ障だったり、人間不信ではなさそうだが、あまり人と気安く話さず、休み時間中は本を読むか、図書室に行くか、一人の時間を過ごすことが多い。

そうして、ぼっちなのは、クラスが抜け者にしているからではなく。
全国模試の成績がトップ十位にはいる秀才にして、いつも難しそうな哲学や心理学の本を読んでいるに「自分たちと知的レベルがちがいすぎて、話が合わないのでは」とまわりが気おくれするから。

だけではなく、清水が深窓の令息のような浮世離れした美少年だからだとも思う。

外で体育の授業を受けたときに目撃したのだ。
用具の片づけをするのに、たまたま清水と二人きりになって。

うつむきがちのうえ、かかる前髪が長く重いから、陰気くさい印象が根づいた顔。
突風が吹き、前髪がめくれて露わになったそれを目にしたときは驚愕したもので。

こんな身近に、学校一、いや、アイドル顔負けの破格の美少年がいたんかい!

心の叫びをあげつつ、騒ぎたてれば清水が怯えるように思い、そのときはそ知らぬふりを。

といって、脳裏に焼きついたご尊顔を忘れられるわけがなく、前以上に清水を意識して、ついつい目で追うように。
視線が合いそうになったら慌てて顔を背け、友人とじゃれあって誤魔化したり、まあ、俺もお年ごろなものだから。

いやいや、思いかえせば、はじめから、中学三年で同じクラスになってから、清水が気になっていたと思う。

ただ、理由は、自分てもよく分からず。
隠れ美少年と知って、なおのこと、そわそわしたとはいえ、お近づきになりたくても尻ごみして、なかなか。

考えるより衝動的に行動をするタイプのはずが「恋する乙女か」と自分でも呆れるほどの奥手ぶり。
このままでは、卒業まで進展がないかもと、半ば諦めていたのだが。

ある日のこと、教室に忘れ物をしてとりにいったところ。




獣が唸るように「清水・・・!」と名を呼ぶと、猫耳がついたカチューシャを外し、清水に装着。
「想像以上に似合う!」とさらに鼻息を荒くし、そのままの勢いで口づけを。

中三にして真の初恋に目覚めたものだから、未経験だし、これが初接吻。

相手の反応を窺う余裕はなく、ひたすら舌をからめて、口内を舐めまわし、ぐちょぐちょ鳴らして。
合わせてベッドを軋ませながら膝を上下に揺らし、固い膨らみをすりすり。

「はう、ああ、に、ちゃ、ふう、あ、あふ、ふうあ、ニー、ちゃあ、や、やあ、ぼ、く、ふあ、ああ、おち、ちん、変、う、ふう、に、ニー、ニー、ちゃ・・・」

やっぱり想像斜め上に清水の喘ぎは艶やかで、おまけに「ニー、ちゃあ」としきりに呼ぶのが、猫が鳴いているよう。

ただでさえ胸を高鳴らせたのが、口をはなし、改めて見下ろしたのが絶景すぎ。
眉尻を下げ、潤んだ瞳で見返し、息を切らす口から涎を垂らして、かすかに震えて、猫耳も揺らして。

「も、もお、ニーちゃあ、のお、エッチい・・・」

噴火するように血が頭に上り、と同時に変なスイッチがはいったらしい。
耳元に口を寄せると「エッチなのは、ご主人様だろ?」とせせら笑い。

「足が当たっただけで、こんなに勃起して、水音まで聞こえるじゃないか?
男の足でシコシコして、はしたなくお漏らしするなんて。

俺たちが下ネタで盛りあがっているのに無関心そうだったけど、とんだ、むっつりな変態ホモだな、ご主人様?」

「や、やだあ、ニーちゃ、なに、云って、ひゃあ・・・!あ、ふあ、あん、ああ、や、やあ、耳、だめえ、あ、あ、あ、ああ、おちん、ちん、もお、いっしょお、やあん・・・!」

耳が弱いらしく、縁まで真っ赤なのを食んだりしゃぶったり噛んだりしつつ、太ももで股間を擦りあげる。
「やだあ、にい、ちゃ・・・!」と首を振って泣きつつ、体は正直で「ふ」と鼻で笑い、足を停止。

「いやいやしているくせに、腰をふって、自分から足に押しつけて揺すって、、なんとも、まあ。
それでもご主人さまが拒むなら、うん、やめてあげる」

猫耳がびくりとして、清水の目が丸丸と。
物言いたげな顔をしながら、頬を赤くし目を泳がせるのを見れば加虐性愛衝動が疼いて、舌なめずり。

このまま放置してもよかったが、俺のパンツもいい加減、いたいほど窮屈だったに「じゃあ、ほかの勃起しているとこ、探そうかな」と首に両手を添えて、下へと滑らせていく。

胸の左右に手を添えれば、小さく固い感触が。
そのまま胸をさすったなら「あ、あう、はあ・・・」と切なげな吐息。

こめかみを引きつらせながらも、羞恥心があってか、震える下半身を強ばらせたまま。

顔をそらし耐え忍ぶさまを、じっくり眺めてから、局地を指でつまんで揉み揉み。
「やあん!にちゃあ!」と叫ぶと、もう歯止めがきかずに、胸の突起をいじられるたびに腰を跳ねて、あられもなく股から水音を。





【先生はエッチな男の子がキライですか?】




彼女に浮気された挙句、怒鳴りつけたら、浮気相手が乱入して「彼女に手をあげるな」と殴り倒された。

どうやら俺はDⅤ彼氏に仕立てあげられ、浮気について彼女に文句をつけられる立場でないとばかりに、正義のヒーローの間男に成敗されたらしい。

もちろん、俺は彼女に一回も暴力をふるったことなし。
癇癪持ちの彼女にビンタされ、跳び蹴りされ、関節技をかけられ失神しかけたことはあるが・・・。
圧倒的被害者のはずが、絶対的加害者にさせられ、浮気を糾弾する権利を奪われてしまったという。

そりゃあ、不当すぎるシウチに「神よ・・・!」と嘆いて泣いたし「もーやだー、人に濡れ衣を着せて自分の浮気を正当化する女なんて、もーやだー」とすっかり女性不信に。

頬を腫らしてさめざめとしながらも、冷やしてガーゼを貼り、涙を拭ってバイトへ。
一人で家で落ちこむより、気分転換をしたくて。

俺のバイト先は個別指導の塾。
生徒はパーテーションで区切られた机で問題集をやり、講師である俺たちが、それを見て回って指導をするという形。

サイワイ、俺の受け持つ生徒は男子だけ。
はじめは「女子高生いないのテンションさがるー」とぼやいていたが、女性不信になってほやほやとなれば、ありがたいのなんの。

ただ、元彼女に浮気相手と結託してイジメられたあとでは、どうしたって、ゴキゲンななめ。
頬のガーゼについてツッコまれたくなかったし「勉強のこと以外、話しかけんな」と無言の圧力をかけつつも、講師としての仕事はきちんとこなして。

バイト時間の半分がすぎて、休憩にいこうかなと思ったところで「先生」と挙手。
手があがったスペースに行くと、高校二年の小谷が、やや怯えた顔つきで俺を見あげたもので。

小谷は小柄であどけない顔をし、高校生ながら「少年」の言葉がぴったりな見た目。
ふだんのフルマイにしろ、ほかの反抗的なヤツとちがって、真面目で礼儀正しく、従順。

講師に対しては、いささか恐縮しがちだが、おどおどと上目づかいをするさまは、小動物を思い起こさせる愛嬌があり、俺は大変、気にいっている。

ほかの生徒には「ヨケイな口を利くな」と威圧しまくっていた俺も、チワワのように震える小谷には「ん?どうした?」と口角をあげる。
「あ、その」としどろもどろに問題集の分からない点を説明するのを聞きながら「あー頬っぺたが餅のようだなあー」と癒されて。

「わ、分かりました!ありがとうございます!」と白い頬が、リンゴのように赤くなったのに「はー頬っぺた齧りつきてー」と胸をときめかせつつ「助けになってよかったよ、がんばりな」と立ちあがろうとしたら。

「あ、あの先生!」とすがるように呼びかけられ、椅子から上げようとした腰をとどめる。
いつも以上に緊張した面持ちなのに「なにかダイジな相談か?」と口を挟まず待ったところ。

目を伏せて、消えいりそうな声で告げたことには。

「先生はエッチな男の子がキライですか・・・・?」




生真面目な小谷は、先週の件をさておき、云いつけどおり問題集にシャーペンを走らせる。
口だしするまでもなく、さくさくと解いていき、暇を持てあました俺は、指し棒を伸ばしたり縮めたり。

真剣な眼差しをしつつ、まだ赤みをのこす、つるぴかな頬っぺたを指し棒でつんつん。
ふり向いた小谷は、俺がにやにやすると「も、先生」といつもより砕けた調子で「ふふ」と笑みを。

それから、俺は指し棒で顔をくすぐり、笑いを堪えながら、負けじと小谷が問題集をするという遊びをしていたのが。

耳の淵をなぞったとき「はう、あ、先生・・・」と吐息をして身震い。
かまわず「小谷は、いい形の耳をしているなあ」と指し棒でいじりつづけ、遊びの延長だと判断した小谷は、唇を噛んで問題集にむきあいつづけ。

耳全体が染まりきったところで「熱いなら、学ランのまえ、広げたら」と気づかうようにしれっと。
真に受けてか「は、はい・・・」とボタンをはずして、上まで、きっちり閉じたYシャツを露わに。

その間も指し棒を滑らせて、顏の輪郭をなぞり、首をくすぐって、顎をすくうように撫であげて、一旦、遠ざける。
小谷がほっと一息ついた隙に、脇腹から差しこみ、胸へと一突き。

一発で乳首を当て、手首をうねらせ、Yシャツ越しに膨らみをくりくりと。
「あう!く、は、はあ、せ、先生、そこ、は、だめえ・・・!」と目をつむり、首をふりながらも、指し棒をわきに挟んで、食いとめようとしない。

「だめ」とは口ばかりで、正直な反応をするのに、ひそかに笑い「ほーら、鉛筆が止まっているぞお」とあくまで、指導する講師風に。

「それとも、なに?俺の買ってきた問題集、やる気が起きない?」

「はん、ああ、ち、ちが、ます!ご、めん、なさ・・・!」と小谷も小谷で勉強熱心な生徒のふりをしつづけ、息を切らしつつ、設問に目を通す。

「ほら、よくグラフを見て、ここは例の数式を使って」と「ああしろ」「こうしろ」と指示するのに合わせて、乳首をつついたり、ぺちぺちと叩いたり。

「は、い、あ、ああ・・・はい、ふあ、くう、あん、う、はい、せんせ・・・」といちいち返事をしつつも、シャーペンを突っ立てたまま、太ももをすりあわせて、息を乱すばかり。

指し棒でなぞるだけで十分伝わるほど、乳首は固く張りつめ、ぴん!と弾いたら「ひゃあん!」ととうとうシャーペンを放ってしまい。

深くうな垂れる小谷に接近し「こーら、目のまえの問題集以外のなにに気をとられているんだ?」と耳に囁きながら、指し棒を下へ滑らせていく。
そのまま閉じた太ももにインして、股間を金属の細い棒ですりすり。

「ふああ!あ、あ、あ、ああ、ああん、せ、せん、せ、せんせえ、や、やあ、やめてえ、そんな、ぼく、ぼくう・・・!」

「やめてじゃないだろ?どーして先生が勉強を見てあげていたら、性的に興奮しちゃうのかなあ?
なーに、小谷、塾でいつも俺を性的に眺めて、夜はオカズにしてるわけ?」

「やあん、んあ、あ、ちが、ちがあ、あふ、ふう、くあ、あ、ちが、わ、な、けどお、ひん!ああ、そ、な、強、くう・・・!」



DLsiteで電子書籍を販売中↓
https://www.dlsite.com/bl/work/=/product_id/RJ434505.html


ギフト券発行中!
先着一名様が無料で小説を↓
http://dlsite.jp/c7abgav/4Q95-10VF-SI27-CDF4

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索