ダラナ 2023/09/15 20:53

BL短編「病院の地下迷宮をさ迷う犬人間たちに身も心も蹂躙をされて俺は目覚める」試し読み

ホモを憎み、躍起になって撲滅運動をする高校生の彼。
同じクラスの「ホモダ」と日々、いたぶって、その日は肝試しにつれだしたのだが・・・。

ホラー×ボーイズラブの短編です。R18。




壁にはりつき息を殺しながら「どうしてこうなった」と誰にともなく何回も問いかける。
腕には保田がすがりついて、汗まみれの手から震えが伝わってやまない。

時は遡って一時間前。

脅かし役のメンバーがホモたちを怯えさせ泣かせてお漏らしまでさせて、その醜態をばっちり録画。
目的を果たし「編集してネットに流すのたのしみだぜえ!」と浮き浮きと帰ろうとしたとき代表が隠し扉を発見。
隠し扉の向こうには下りの階段があり、地下室につづいているのか。
真っ暗な階段の下のほうをスマホで照らし「精神病棟の地下ってやばくね?」「こっちのほうがガチじゃん」「結局、俺らは肝試し、やっていないしな」とはしゃいで降りていったのがまちがい。

メンバーとホモたち全員が地下に降りたところで扉が閉まり、どれだけ押しても蹴ってもタックルしてもびくともせず。

「まさか俺たちをハメたのか!?」とホモたちをしめあげていたら悲鳴が。
見やると、尻餅をつくメンバーの前に異形の者が。

頭はドーベルマン、体は人間。
フルチンの裸にして、尻から生えた尻尾をぶんぶん。
生生しすぎるドーベルマンの顏は被りものに見えず、犬人間といったところ。

それは目のまえのメンバーをすぐに襲うことなく、遠吠えをすると、地下室のあらゆるところから犬人間が押しよせてきた。

尻餅をつくメンバーに群がり「やあ、ああ、やめろお、ああああ!」と服を引き裂き、どうやら犯しているよう。

あまりに突拍子もなく急展開が起こり、凄惨な光景を前にして俺たちは呆然。
群れの一人の犬人間が弾きだされ、こちらに振りむいたとたん、やっと我にかえり、蜘蛛の子を散らすように逃げた。

肝試しをする前、病院を下見したものを、地下室はノーマーク。
どれだけの広さで、どういう構造なのか、さっぱり分からないまま、とにかく犬人間から距離をとろうと闇雲に走って、気がつけば、保田と二人に。

突き放そうとしても腕にしがみついたまま、梃子でも動かず。
「お前はホモだからいいだろ!」「あれはエッチじゃなく暴力であり犯罪だ!」とどれだけ小声でいい合ったか。

二人で喧々諤々していたら見つかってしまうから、そのうち諦めて、文句を垂れず保田を従えることに。




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