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DIESEL文庫 2022/12/09 20:52

地縛霊と結婚します!

脱獄犯の僕は、逃亡の末、田舎の廃神社に身を寄せる。
そこに美しい巫女の霊〝もみじ〟がいることも知らずに――


指名手配犯のポスターを見たことがあるだろう。
行方不明者のポスターを見たことはあるだろう。
なぜ、逮捕されないのか。
なぜ、発見されないのか。
そもそも警察は探しているのか?


僕は拘置所から脱獄し、とある地方の山中にある廃墟のような神社に住み着くことにした。
この時期は夏。
子供の時に家にクーラーなどなかった。
中学の部活でどんなに脱水症状がでていても水を飲ませてもらえなかった。
そんな経験をした僕でさえ、近年の夏の暑さは耐えられない。
その神社は日中も薄暗く、木々の茂りで空気は澄んでいて、風通しの良い場所だった。

麓に下りては、地元農家の手伝いから、農耕車の手入れなどし、僅かな手間賃と食べ物を分けてもらう生活をする。
捜査の及ばない僻地でも、周囲の目は恐ろしく気になる。
このような生活を続けると不思議と廃墟で寝泊まりをしていても幽霊の類など気にもしなくなる。

そう、この神社の社務所には幽霊がいた。
ここに来てすぐに気づいた。日中の明るい内から、その透けた姿を晒していたからだ。
長い髪はボサボサで、白着物に朱袴の少女・・・巫女の幽霊だ。

僕は社務所には近づかずに物置小屋で寝泊まりをしていた。
ただ、慣れてきた頃に麓の大工屋からでる廃材と古い工具で物置小屋を修理し、その後、社務所の修理もすることにした。彼女の家ではないだろうが、住まわしてもらっている礼の意味もあった。

「ここから出ていけ!祟られたいかっ!!」

室内で大きな音を出せば、彼女に脅されることもあった。
最初は室内では必要以上の音を出さないよう掃除をメインに社務所を奇麗にしていき、彼女の姿が見えると僕は挨拶をかかさなかった。

そうしているうちに彼女は出てきても穏やかな表情になり、ボサボサだった髪をくしで梳かすようになる。
その髪はまるで漆を垂らしたように艶やかで美しかった。どんな黒よりも。


そして深夜に事件が起きる。
廃墟マニアと思われるが複数人。やつらは火を持ったまま境内にあがってくる。
動画も撮影している。
逃げている僕が公になるわけにはいかない。

そんなときだった。

――パァァァンッ!!
銃声が鳴響く。
そして、怒号。
廃墟マニアが驚いて逃げていく。

助けてくれたのは、麓の猟師だ。
年齢は僕と同じくらいか。壮年期。

その猟師の話で僕は驚愕する。
深夜に彼の枕元に現れたのは巫女の幽霊。
「起きろ!おい、起きろぉ!」と彼を起こす。
「お、お前・・・もみじじゃねぇかっ!?」
彼と彼女は地元の同級生だった。もちろん、彼は彼女がこの世の者ではないことは知っている。
透き通る白と黒と朱。
「銃を持って神社へ向かえ、出ないとお前を祟るっ!!」
「わ、わかった・・・だが、何をする気なんだ?」
そして、神社で騒ぐやつらを見て、上空に発砲したらしい。


僕は彼女のことを彼に聞いた。
彼女の名は〝もみじ〟亡くなったとき、まだ18歳だったらしい。
ここで自殺した。
巫女の姿であるのはここで高校生の頃に巫女のアルバイトをしていたそうだ。


僕は朝、社務所に向かう。
「巫女さん・・・いや、もみじさんいますか?」
すると彼女はすっと現れる。まるでフェードインのように。

「あなたが助けてくれたんですね。ありがとう」

もみじは何も言わなかった。
ただ、その美しい白い表情は柔らかい。

「よ、よかったら・・・これから一緒にご飯を食べませんか? カップラーメンしかないけど」

「・・・はい、喜んで」

意外にもこれが、もみじと最初の会話となる。
そして、そんな毎日が続いた。




「もみじさん。僕と一緒になりませんか?」
僕は彼女に切り出した。
戦中に亡くなった婚約者と結婚した話を聞いたことがあった。

なら、今、目の前にいる亡くなった者と。
幽霊である彼女に結婚を申し込んでもいいじゃないか。

「私はこの世の者ではありません」

「今更、そんなこと言われなくてもわかってる。それでもいい、君が好きなんだ。それに、君が生きていれば、それほど歳も変わらないし、僕には男性の機能だってないようなもんだし、僕だって存在していてしていないようなもんだし・・・い、命懸けであなたを幸せにする!」

彼女は俯くと「明日、返事をします」と言い、その日は姿を現さなかった。


だが、次の日の朝。
見知らぬ老夫婦が神社を訪れた。

夫婦はもみじの両親。
それは枕元の現実か、夢か。
夫婦の前に亡くなった娘が現れた。
透ける娘に触れることができた。そして仄かな温かみがあったという。
そして僕との結婚を承諾してほしいと話したという。

「お父さん・・・」
姿を現す彼女。

「まさか、娘と・・・亡くなった娘と30年以上たってこうして会い、話すことができるなんて」


参道がバージンロードとなり、神前結婚式ができた。
僕は人生で初めて幸福に満ち溢れている。


死んでも後悔はない。
そうなれば、僕たちは永遠に一緒にいられるのだから。

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DIESEL文庫 2022/12/09 16:50

【VirginBreak=1.5】開催決定!! 「前回1億獲得できず」

2022/12/9(金)16:40配信📺194964☺☺☺ News📰

ネットTV『ブレイキングアップ』の企画で全国の15歳以上の未成年かつ妊娠覚悟の処女が成功女子学園高等学校の総合格闘部の部員に1分で勝てたら『賞金1億円獲得』企画。
前回の春に第1回大会を開催すると全国から喧嘩自慢の少女たちが159789人集まり、オーディションで48人が合格した。
※48人は総合格闘部1年生と2年生の合計と合わせて募集。


前回大会の出場者は全員暴走族に属する少女が大多数を占めた。

結果は48人の出場者が全員KO負け!

「ルールは武器の使用以外は何でもあり…以上」シンプルなルールだが、喧嘩に明け暮れている不良少女が成功女子の部員をKOすれば、その場でなんと問答無用の1億円が賞金として受け取れる。
ただし、逆にKO負けした場合は同校校長兼全監督である大沼校長から『叩き込み指導』の洗礼を受ける。叩き込み指導は大沼が女子生徒の処女膜を全力でブチ破り、そのまま男根を膣内に激しく叩き込んで子宮内に大量の精子を思いっきりブチ撒けるという妊娠も辞さずに女子生徒の精神と肉体を鍛えるための伝統的な指導法だが、この大会で負けた場合は同校生徒ではない他の学校生か一般の少女が受けることになり注目を浴びた。


勝負に負けた未成年の不良少女に叩き込み指導をする大沼校長
第1回大会では不良少女たち全員が格闘部に秒殺KOされ、朝9時の第1試合ゴングから最終試合までランチタイム前に終了してしまい。その後は不良少女たちが次々に大沼校長から男根を徹底的に叩き込まれ膣内射精されるという放送事故になってしまう結果に。

格闘部の大月みなみ(2年)55-60㎏級が具申


大月みなみ(16)格闘部柔道専攻
「この大会は私たちにとっても負けても引き分けても停学と言われていました。成功女子に退学はありませんが、停学であってもその期間は月3回以上の叩き込み指導を受けられません。卒業までに100回の叩き込みを受ける義務があり、その義務を果たしていないとプロ契約を内定した状態で卒業できなくなる。出場者は処女膜以外に失うものがないし、万が一にも勝てたら1億円です。勝負は時の運もあるのに私たちには大きいペナルティーがある」と具申。大沼校長は「戦う前に負けること考えるヤツがいるかよッ!!」と激高。大月の頬に平手打ちし、暴行罪で緊急逮捕されたが、大月自身が警察に身元引受け人として出向き釈放されました。

成功女子学園高等学校では、暴力は即通報の義務があり、それは教員も生徒も関係ありません。教員の不正を隠さなければならない規則の学校が校長先生の平手打ちすら通報してしまうことに全国の学校から多くの苦情が市教委に寄せられた。
果たして第1.5大会の出場者で成功女子格闘部の部員をKOできる女の子は来るだろうか?

D-News🗞

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DIESEL文庫 2022/12/08 19:18

【創作中ノベルキャラ.3】ヴァーレンファイト


【名前】ヴァ―レンファイト
【職種】アークナイト → パラディン(マスターナイト)
【スキル】追撃、連続(+必殺、勇者)
【武器Lv】剣C、弓B ⇒ 剣槍斧B、弓A(剣斧槍風雷杖A、弓S、光B)
【装備】鉄の弓 ⇒ 運命の弓、鋼の槍(運命の弓、マスターランス)
※()は敵登場時マスターナイト
※カタロニア語で弓(arc)

概要

神聖アカネイア軍の騎士団長で上級大将。
二部ではヴィクトール陣営の副隊長。聖戦では弓騎士としてアクシズ攻防戦~王都奪還まで戦い抜く。ガイゼリック新王朝で大将に昇進。主要将軍らの中でも第一部序章から二部中盤までストレートで登場した人物はヴァ―レンファイトのみでその回数は一部主人公のガイゼリックと二部主人公のヴィクトールより遥かに多い。
ヴィクトールが謀反を起こし、神聖アカネイアがイヴァリスに遠征をした際イーグリード大将軍の副官(上級大将)として参加。ガイメッツァーの敗走を助けるためにヴィクトールと戦い彼の弓がヴィクトールを狙うが、ヴィクトールが真の勇者であることを知るために撃てずに槍で立ち向かうも剣技に優れるヴィクトールのエクスカリバーで敗れ戦死。このときヴァ―レンファイトはガイメッツァーとヴィクトールを「二人の勇者」と呼んだことから、ガイメッツァーやヴィクトールが次世代の平和な国を作り上げると考えていたため、死ぬ役は自分だと悟った。
帝国でただ一人の上級大将の勇敢な最後に敬意を評し、元帥として神聖アカネイア英雄碑に名が刻まれる。

略歴

ヴァ―レンファイトは一部序章から二部中盤まで登場するので聖戦の概要も記載。
聖戦編(第一部)
アクシズ防衛戦で仲間たちが次々とモンスターに倒される中で生き残る。
弓騎士出身であるため、弓の技術が高い。
レフガンディでマケドニア竜騎士団と戦った際は弓で好戦する。
二部では新王朝に伴う高級幹部の登用で、大将軍に次ぐ新アカネイア騎士団長となる階級は大将。

レフガンディ進行前に要塞都市ガイエスブルグからアースグリムでイヴァリス、ローザリア、マケドニア(ローゼングラム王派)と合流し、アクシズは連合軍となり、レフガンディに一斉攻撃作戦で野戦任官により騎士隊長(准将)に特進をした。指示は的確であったがグルニアの暗黒騎士団の逆撃を受け、後退再編中に逃げられてしまう。このときはヴィクトールがイヴァリス聖騎士長としてヴァ―レンファイトの指揮下に入る。


関連人物:ヴィクトール
アースグリムで暗黒騎士団と竜騎士団の猛攻に合い連合軍は劣勢に追い込まれ戦い敗北となる。続くレフガンディの戦いにも参戦し、旧アカネイア宰相オーディンに対し、「アカネイア軍が出陣しない」ことを暗黒騎士団と竜騎士団が不穏に思いアカネイアに亀裂が生じる。暗黒騎士団を撃破し、竜騎士団は戦闘を放棄したため、連合軍は勇者アドルとともに魔王カオスを倒した生きる伝説の英雄オーディンを撃破。
ヴァ―レンファイトはここでも生き延び、少将に昇進した。

アカネイア奪還編にて連合軍は王都に進軍。
元帥のランフォードと妻メルムファクト+トールハンマー装備をディルナイゼンとイシュタルが撃破すると場内戦に突入する。
ダークエルウィンで秘宝を使い使徒となった女王ハトホルは国王アドル三世を使徒擬きに改造し城内で解放。アドル三世は勇者アドルの使用した宝剣ラグナロクで連合軍に立ちはだかるが、敗走し、最後は元アカネイアで奴○剣士として戦ったラルベルトに追撃され討たれた。ラルベルトも戦死。ここに勇者アドルの血縁は途絶えることになる。国王はガイゼリックが民衆の前で処刑したため、ラルベルトの名は神聖アカネイアの英雄碑に刻まれていないが義弟のグレイは兄の剣を継承しガイゼリック親衛隊として兄を目標に剣士となり、後にガイゼリックを追い詰めたヴィクトールと剣を交える。

秘宝を使い、自らを女神と呼ぶハトホルを連合軍は撃破し、ここで聖戦を勝利したガイゼリックはアクシズの王子から神聖アカネイアの初代皇帝となる。

英雄戦争編(第二部)
旧アカネイア勢力のマケドニア(王子派)とグルニアを討伐するため、大将軍でかつグルニア戦役後にグルニア王になるディルナイゼンを総大将にしたグルニア遠征軍を編成、ヴァ―レンファイトは中将としてヴィクトール隊に加わる。
一介の小国の王子のヴィクトールはガイゼリックの義理の妹クローディアと結婚。次期アカネイア皇帝(2代目)となることが確定したため、ヴィクトールは大将軍扱いの上級大将となる。だが、形式のためなのでヴィクトール大将軍とは呼ばれない。
ヴィクトール隊には騎士団長のヴァ―レンファイト以下、剣戟隊長ガイメッツァー、斧騎士隊長ヴァルレイン、参謀兼魔導師隊長ファランディース、魔法騎士隊長ソーファリアという歴戦のヴァ―レンファイトと次世代の大将軍候補で固めた超オールスター部隊が編成された。これは本隊のディルナイゼンと比べても劣らない当時の神聖アカネイア最強の部隊であり、次期皇帝のヴィクトールを最前線で戦わせつつも戦死させないディルナイゼンの配慮である。


関連人物:左・ファランディース  右・ガイメッツァー

関連人物:左・ソーファリア  右・ヴァルレイン

サルモン神殿攻略戦では、若き将軍たちに手柄を取らせるべくヴァ―レンファイトは控えめに作戦を指示するが、ヴィクトールは隊長自ら使者としてサルモン神殿に降伏勧告に出向く、水攻めにするなどで将軍たちは手柄を逃す結果となった。
サルモン神殿を攻略している最中にグルニア本城が落ちてグルニア戦役は終戦を迎えた。
グルニア本城ではサルモン神殿で捕虜にした王女ユナマリアを斬首にするようにガイゼリックはヴィクトールに命令。ここで歴史は揺らぐ。ヴィクトールは王命に反し斬首を拒否したため、危険と判断したディルナイゼンが次期王という理由でまだ幼さの残るユナマリアを父であるグルニア王の前でいきなり処刑、グルニア王は民衆の前で両手足を斬り落としたあと見せしめにし、トールハンマーで塵にして新王ディルナイゼンを宣誓し、民が飢えることはない絶対にないと国庫を開け、民衆に食料を全て配った。
この時にヴィクトールの弟であるジェラール第二王子もグルニアに戦後処理に来ていたため、数年後に亡国の王子ジェラールとグルニアの雷王ディルナイゼンが宿命の戦いを演じることは誰も想像もしていない。
ヴァーレンファイトは大将に昇進。

ヴィクトール隊はアカネイアで補給するとイーグリード元帥の娘、ヴァルレインの妹で騎士見習いのアルフリードを仲間に加える。


関連人物:アルフリード
マケドニア遠征中にケーニヒスディーテイル峠で遊撃団長で魔王を称号を持つコボルト(魔族)のミッドガルらと合流し、マケドニア本国に向かうが、戦乱に乗じて山賊が村々を襲っているとミッドガルがヴィクトールに報告する。騎士道精神の強いヴィクトールは全軍で山賊と討伐することするもヴァ―レンファイトは反対、もしくは自分の部隊が向かうとしたが、ヴィクトールは聞き入れずに全軍で山村を襲う山賊と戦う。このときにマケドニアの竜騎士の小隊が峠に偵察に来ており、混乱した山村、ヴィクトール隊、山賊を無差別に攻撃。ヴィクトール隊はなんと援軍前に自軍の3割以上を敵領地を救うために失ってしまう。しかしながら、自軍の領地を攻撃したことによりマケドニアに不信を持った竜騎士デオドールがヴィクトール隊に加わる。

マケドニア王城編は省略

能力

攻守にバランスがとれており、特に後方に回った時の粘り強さは特筆すべきものがある。ただし登場当初は一介の弓騎士で運よく生き残ったため、他の将兵と比較し閲歴の面で大きな活躍はレフガンディでのマケドニア竜騎士団との戦いぐらいである。
アカネイア王城攻略戦では別働隊を率いて王都の裏側から攻撃したが、アカネイア元帥ランフォードの策に乗せられて包囲攻撃されるなど若干未熟な面を見せている。この戦いではその後、わざわざ元帥が戦うことでアカネイアに兵力が残されていないことを確信し、能力の高さをうかがわせるもイーグリードやゴルベーザに全軍突撃案を却下される。結局この戦いでは惨敗し、この時点での自分は、実力ではランフォードに敵わないと自覚しているが、この大敗によって多くのことを学び取る。
マケドニア遠征までは若い将軍たちに追い越し狙いの対象と目されていたが、ヴィクトール隊での功績から、ゴルベーザ・ジョルジュ・イーグリード・ディルナイゼン・イシュタム・デユラン(各大将軍)に次ぐ上級大将に任じられ神聖アカネイア騎士団長となる。これはイーグリード元帥の次にアカネイアの軍権を持つことを意味する。
ゴルベーザがアカネイア宰相、幼いリリスに代わりジョルジュが仮のアクシズ国王、ディルナイゼンとイシュタル夫婦がグルニアの王、デユランがマケドニアの王となったためである。
ヴィクトールが出奔した頃には、ゴルベーザがヴァ―レンファイトに対し「大将軍(ヴァ―レンファイト)にイヴァリスを任せても問題無い」とさえ発言している。
戦死を遂げることとなるイヴァリス攻略戦でガイメッツァー中将に器の小ささや欠点を揶揄される。これはガイメッツァーの傲りであるが、デユランダルを継承し、個々の実力ではマスターナイトで上級大将のヴァ―レンファイトがマーシナリーのガイメッツァーにステータス上抜かれていたためである。
ヴィクトールからも地味だが堅実かつ外連味の無い用兵をすると評価され、イヴァリス王レオンからはミシェイル、カミユ、サイアス、ランフォードと並べて「ただ一人、あの戦役を生きぬいた男だ」と称賛されている。マケドニア戦役以降、ヴィクトールと敵対するが、ヴィクトール自身はヴァ―レンファイトがイヴァリス遠征軍に加わっていたことを残念がっており、イヴァリス諸将からも、ヴァ―レンファイトが帝国に残っていれば、次戦で王城での攻防戦となり、優位に戦えていただろうと言われている。

人柄

寡黙で実直な人柄。平民出身であり、軍で下級兵士と思われることもある。サルモン神殿攻略戦の時も、当初はヴィクトールの能力に懐疑的だったものの、水攻めで敵軍を疲弊させた頃からヴィクトールにも分かる程度に態度を変えており、帝国軍中でも最も早くからヴィクトールを認めていたひとりである。しかし神聖アカネイア騎士団長として、帝政を批判するヴィクトールを良しとしなかった。当初ヴィクトールと敵対しようとは考えておらず、イヴァリス遠征には慎重な構えを取ろうとしていたが、イーグリード軍の副官を受けざるを得なかった。
重厚で生真面目な性格のため、宮廷での社交活動にも興味を示さず、孤高を保ち、面白味の無い人物と思われていた。しかし同時に陥れられる事もなく地位を保ち、軍人のみならず他国間での人望も高かった。二部の最初であるサルモン神殿攻略戦でヴィクトールの配下に配属されたのをはじめ、アクシズ攻防戦、レフガンディ攻略、アカネイア奪還など、常に戦争によって翻弄され自分の意思とは無関係に立場を規定されてきた。
イーグリード軍にあっては、階級上は元帥に次ぐ高さであったにもかかわらず、戦友たちの死の上に自分の立場があると十分にわきまえ、常に一線を引いた態度を保ち、自らの分を超えず、それでいて的確な助言を与えてイーグリードやヴィクトールからの信頼を得ていた。
ヴィクトールやガイメッツァーの勢いに押されてしまうが、両名のために戦いガイメッツァーの壁となり、ヴィクトールに斬られ戦死する。
弓が得意だが、ヴィクトールを撃つことができなかった。ガイメッツァーも結果的には死なせてしまう。過酷な戦乱を生き抜いた上級大将は5割以上の将兵を失う大敗とともに、ともに戦い抜いたヴィクトールの剣にて異国イヴァリスの大地に倒れた。

SRPG版

第一部序章から第二部中盤まで使用できるユニットで裏主人公と呼ばれることもあるが、リメイク版でも彼をガイエスブルグに連れていくことはできない第二部3章の中ボス。
最初から騎兵なので扱いやすいが、やはり火力不足。
弓歩兵のジョルジュが神器バルディアを使うより、ヴァ―レンファイトに装備させるユーザーもいるが、スキルで勇者があるジョルジュが使用する機会が多くなってしまい、後方支援で彼を使うことが多いだろう。
パラディンにした後も器用貧乏で武器は弓が多くなるが、2部では最初から運命の弓を装備している。彼専用の弓と言っても過言ではない。運命の弓は所謂2回攻撃ができる必殺付の弓で無双も可能だが、他のソーファリアを除く3人が育たなくなってしまう。
2部の3章で中ボスとして登場。さっきまで使用してキャラがボスになってしまう。
しかもマスターナイトでスキル勇者、追撃、連続、必殺に運命の弓があるので、何が起きてしまったのと突っ込みたくなる。しかも階級も上級大将。
原作と違いSRPGでは神聖アカネイアが民に圧政をしき、ゴルベーザが闇の勢力の力を復活させようと子供狩りをしているため、完全にヴィクトールが勇者扱いになるのと、2部でガイゼリックを倒しエンディングか裏ボスの秘宝を使用したゴルベーザを倒して真のエンディングとなる。
それにしても敵になったら強くなるの代表各である。

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DIESEL文庫 2022/12/08 13:48

【創作中ノベルキャラ.2】ガイメッツァー


【名前】ガイメッツァー
【職種】ファイター ⇒ マーシナリー
【スキル】突撃、必殺 ⇒ 追撃(+勇者)
【武器Lv】剣B、斧C ⇒ 剣S、斧A
【装備】鉄の剣、手斧 ⇒(デユランダル)
※()は敵登場時

概要

神聖アカネイア軍の将軍の一人。
猪突猛進型の猛将で剣と斧を得意とするマーシナリー。
アカネイア剣戟隊を率いる猛将。アクシズ出身。
気性が激しいが「粗にして野だが卑にあらず」といった性格で、荒っぽく見える用兵や戦術も戦理はしっかりしている。イーグリード元帥に登用され、主要将軍らの中でも初期から登場した人物であり、失敗も多いが、挙げた戦功も多く、特にアクシズ防衛戦、サルモン神殿攻略戦、マケドニア竜騎士団で最前線で勇猛に戦い上官のヴィクトールから「勇者アドルも恐れる戦いぶり」と称され、イーグリードからは「お前が息子なら良かった」と言わせるほど。
本編での初登場は第一部序章アクシズ攻防戦。新王朝設立後は准将としてヴィクトール隊に剣戟隊長として従軍するが、ヴィクトールが出奔した際にはイーグリード元帥の率いるイヴァリス遠征軍に志願し、上陸戦で大勝利を飾り、イーグリードから神器でデュランダルを託されるほど称された。だが、神器を継承したことで傲り、本来は上官となる上級大将ヴァ―レンファイトを補佐にしたことで、さらにガイメッツァーは次戦でヴィクトールを倒すというプレッシャーもあり、作戦は失敗。ディルクセンの丘で大敗し、その責任追及から一瞬好意を抱くアルフリードを見ると自らを炎剣デュランダルではねて自死した。
アカネイア帰還兵のいずれもガイメッツァーの大敗を責めておらず、死後は特進し上級大将(大将軍級)として英雄碑に名が刻まれた。


略歴

時系列上の初登場はアクシズ攻防戦で正規兵ではなく年少の傭兵として従軍した。この時若い少年兵ながら勇猛果敢に戦うその姿は次世代の大将軍もしくは勇者を思わせたことでイーグリード大将軍の注目を浴びた。聖戦に勝利し、その勇敢な功績から傭兵から将軍に上り詰めた。のちに旧アカネイア勢力を打倒すべく、ヴィクトール隊の剣戟隊長として登用され、正式に将軍となる。

サルモン神殿攻略戦では神殿騎士団の騎士長を撃破する功績をたてたが、ヴィクトールが水攻めを決行するとしたことで自らの手柄がなくなると考え猛反発した。だが、いざ水攻めが開始されると作戦の意義である犠牲の最小限に尽力する。それ以降はマケドニア遠征、ケーニヒスディーテイル峠で敵領地が山賊に蹂躙されていると聞いたヴィクトールは全軍で救助するとしたが、ガイメッツァーは「苦戦するアクシズ軍を見殺しにする気か」とヴィクトールに激怒するも同郷のソーファリアに諫められる。対山賊との戦いではその怒りから鬼神のごとく戦い功績を挙げる。


関連人物:ヴィクトール(第二部主人公)

イヴァリス遠征では初戦こそ圧倒的な活躍を見せ、大勝利に導いたが、次戦でヴァ―レンファイト上級大将とともに奮戦するも大敗する。ヴィクトールと対峙した際は「俺はデュランダルでお前を殺すことだけを考えて今まで生きてきた」と言わせるほどヴィクトールの謀反が許せなかった。宿命の対決となったが、敗走で疲弊していたガイメッツァーはヴィクトールにアクシズの盾があることで炎の威力が活かせずに敗れる。


関連人物:ヴァ―レンファイト
神聖アカネイア帝国騎士団長にて元帥を除く最高位の上級大将

その後、遠征軍はイヴァリスと休戦し双方の死体処理と捕虜の返還の際に帰還しファランディースに大敗の責任を追及され、自らを処刑した。
勇猛な戦いは仲間を守るためであり、自ら最前線を志願し、好意を抱くアルフリードに良い姿を見せたいがためと少年のような心をもつ。


関連人物:アルフリード
イーグリード元帥の長女、兄はヴァルレイン

ヴィクトールに完全勝利をもたらすために期待され実力を評価されたソーファリア、ヴァルレイン、ファランディース全員、皮肉にも謀反を起こしたヴィクトールの剣でその人生を閉じることになった最初のひとりとなる。

能力

将軍としては剣戟隊を指揮する。極めて精強な部隊で、アカネイア最強とも評される。

「勇者アドルをも畏怖する」という評価通り常識外れの猛々しさと破壊力を誇り、相手の狙い通りに動いたり、策に嵌ったりしたにも関わらず、それをそのまま打ち破り、勝敗を決してしまうこともある。一方で守勢に回ると脆く、失敗が戦局を大きく変えてしまうこともよくある。具体例として、相手の待ち構える先にあえて突入したディルクセンの戦いでは初戦では上位からの攻撃でイヴァリス将軍バルハラントの堅固な守備を破る一撃となって勝利するが、すぐに見破られると兵糧を失い敗走して援軍のヴァーレンファイトの戦死を招いている。

勝利した場合でも大きな損害を被っていることが多いため、失敗したケースが目立つが、実際に損害が戦果を上回ったケースはケーニヒスディーテイル峠で起きた山村防衛であり、ヴィクトールの騎士道精神が招いた戦いだけである。
結果は彼がいなければ、大司祭サイアス(サルモン神殿攻略戦)、竜騎士王ミシェイル(マケドニア王城の死闘)といった旧アカネイア勢力の指揮官を倒すことはできなかったと考えられる。
神聖アカネイア帝国軍将軍のうち最も多くの敵勢力を死に追いやり、イヴァリス遠征でもカルスに続き一番ダメージを与えたのもガイメッツァーであるとされる。功績と失敗が共に大きく、敵にも味方にも大きな損害を出すのが彼の指揮官としての個性と評されている。ヴィクトール(神聖アカネイア当時は上級大将扱い)からは、彼の命令を無視した独断専行によって味方に著しい損害を与えたことを叱責されることもあるが、イーグリード元帥からは自らの命を顧みずに仲間を救助に向かう勇ましさは敗北時にらしくもない慎重さで失敗するよりは彼らしく良いとして許されているどころか後に神器デュランダルを託されることからも信頼されている。

軍の運用は、損害を気にかけない力押しにも見えるが、高い戦術眼を持っていると思わせる描写も多々あり、ガイゼリックはアクシズ防衛戦において「傭兵も正規兵も国を守るために戦うなら上下はない」と激賞している。この事実が後に神聖アカネイアで女騎士であるイシュタルが大将軍(兼グルニア女王)、一介のコボルトであるミッドガルにアクシズの王冠を授け魔族を統制する魔王を名乗らせるなど性別人種身分に関係なく貢献した将兵に恩賞を与えるキッカケとなる。
作戦会議などにおいても強攻策を提案することが多く、一見思慮の浅い提案にも見えるがあながち的外れでもなく、彼の案がそのまま、あるいは一部修正されて採用される事も多い。逆に実のない強硬策が提案された時には上官であっても問題点を鋭く指摘し、一蹴している。また、ケーニヒスディーテイル峠においては、華々しい戦果を挙げた前線部隊で負傷した自身ではなく村人の救出にあたったソーファリア、アルフリード、ファランディースが最高の手柄を立てたとヴィクトールに報告し、神聖アカネイア軍全軍において後方支援や回復役の重要性が見直されることになったというエピソードも存在する。

また、SRPG版では、序章『アクシズ防衛戦』で登場するため、多くのユーザーがガイゼリックではなく、若く伸びしろがありそうで精悍な顔の少年の剣装備であるガイメッツァーが主人公だと勘違いしてしまったユーザーがいた。

人柄

短髪で筋骨隆々とした胴体の上に精悍な逞しい青年。ヴィクトールの隣であっても主人公ではないのかと勘違いさせる。

「粗にして野だが卑にあらず」をそのまま具現化したような人物で、その言動は思慮が浅く傍若無人に見えるが、一貫性と理があり、その好戦的な正確ながら邪気が無い。部下からは、命令に反して後退する部下を斬りかねないようなイメージを持たれながらも人望は厚い。
ヴィクトールの独断が多い遠征であったが、彼が謀反の企みがあるのではないかとゴルベーザから問いただされた謹慎下では、仲裁と謹慎解除を求めてガイゼリックやイーグリードに「ヴィクトールは伝説の勇者アドルを越える真の勇者であり、次のアカネイア皇帝なのに謀反を企むはずもない。指揮官でありながら、最前線で血を流し、民のために戦う姿を見た俺が証言します」と奔走し、一部で武力衝突まで生じさせた。
ケーニヒスディーテイル峠における後方支援への評価など、決して内政向けではないが、ただ単純な武断派でもない。

一方で、交渉ごとについては避ける描写もあり、ケーニヒスディーテイル峠で敵領民を救済したマケドニア竜騎士のデオドールが神聖アカネイアに帰順を求めて来た際には交渉の権限がないことを理由に後続のヴィクトールに交渉するよう指示し、部下に護衛と案内を命じている。

そのような性格であるため、正反対のファランディースを同僚の諸将軍の中でも際立って毛嫌いしており、周りを気にせず公然と、本人にも聞こえるように大きな声で非難している(「人を褒めるときは大きな声で、悪口を言うときにはより大きな声で」という考え。これは最終的に彼女への暴力沙汰にまで発展することとなる。実際、ファランディースを「ゴルベーザの女版と呼ばわりすることもあるほか、暴力沙汰について謝罪するように説得に来たソーファリアには、ファランディースを宰相(ゴルベーザ)の影と思えば頭を下げても腹は立たない、と発言している。


関連人物:ファランディース

作者の俺としては「猪突猛進をベースに作成したキャラだが、漫画キングダムの主人公のような成り上がりかつ熱血なキャラになってしまい、まさに勇敢、恋、栄光、敗走、聖剣の継承と主人公のような性格と人生に仕上がった」と思う。

SRPG版

SRPGでは一部二部ともにPキャラとして操作可能だが、二部は前半のみ。
攻撃力が高く、必殺があるため一撃で敵を打ち倒すことももっぱらある。HPはあるが守備は高くない歩兵なので斧騎兵のヴァルレインと差別化を図られている。
関節攻撃で手斧が投げられるがスキル突撃があるので弓兵や手槍装備の竜騎士と相性も悪くない。マーシナリーになると追撃ができるようになるので勇者の剣で4回攻撃できるので1ターンで竜騎士、重装兵以外はほぼ倒せる。
マケドニアでは竜騎士が多いので移動力のないガイメッツァーはアルフリード、ファランディースの護衛となることが多い。ここでアルフリに好意を抱いたと思うユーザーは多い。
二部中盤では敵として登場し、そもそも強いステータスに改善はないがスキルに勇者があるのとデュランダルを装備しているところで鬼のように強く関節攻撃でボルガノンも撃ち放つ。イーグリードより素早さと技が高いため、追撃、勇者、突撃、必殺が驚異過ぎる。移動力と魔法防御がないだけの最強のユニット。
原作のような孤立が存在するのが唯一だが、すぐにヴァ―レンファイトが援軍に来るのでこの時が2部で一番難易度が高いのではと言われる。
余談だが、もしデュランダルではなく、フレイムタイラント(HP+10、守備+15、魔防+15、必殺無効)を継承したのならば歴史が変わったと言われる。
リメイクでは仲間になるがアルフリードで説得する。

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DIESEL文庫 2022/12/08 03:32

【創作中ノベルキャラ.1】ソーファリア


【名前】ソーファリア
【職種】ソードマージ→マージナイト(マスターナイト)
【スキル】追撃、祈り(+必殺、勇者、大楯)
【武器Lv】炎B、剣風雷杖C⇒剣B、炎A、風雷B(炎S、剣斧槍弓風雷杖A、光B)
【装備】レディーブレイド、ファイヤーボール(勇者の剣、ドラゴンフレイム、フルリザーブ)
※()は敵登場時マスターナイト

概要

神聖アカネイア軍の将軍の一人。
攻撃魔法と機動力に富んだ速攻の用兵に定評があり、攻勢を得意とする魔法騎士。
下級貴族の出身だが、神聖アカネイア帝国軍で才覚を発揮し、少壮の身で宰相ゴルベーザの引き立てなく准将にまで出世を遂げる。
このため、第二部・グルニア~マケドニア遠征ではヴィクトール隊の将官として従軍するが、ヴィクトールが出奔すると敵対関係になる。
しかし、神聖アカネイア帝国元帥イーグリードがイヴァリス遠征でヴィクトールに敗戦。要塞都市レフガンディでイシュタム大将軍が率いる神聖アカネイア聖騎士団に中将として仲間の無念を晴らすべく志願。
その才を高く評価していたイシュタムは叔父のメガインヴァント大将の麾下に入るように命令するが、メガインヴァントは女で若くして中将かつ神器を継承しているソーファリアを疎ましく思っていた。
その能力と人柄で信頼されるだけではなく、戦死した旧友のファランディースからアクシズの神器『ドラゴンフレイム』を継承した際に誰も異議を申し立てないことや、ヴィクトールがその死の瞬間まで涙ながらに降伏を訴えていたことからも非常に能力が高いことが窺える。


関連人物:ファランディース
フレイムの魔導書をソーファリアに託す。イヴァリス遠征で戦死

本編での初登場は開始冒頭の戦いであるアクシズ防衛戦から(第一部)。主要敵将軍(第二部)の中で最初に登場した人物であり、聖戦を経てヴィクトールの麾下に入った後は、その主要な戦闘に登場して活躍する。最終的にアースグリムの戦い(第二部4章)でヴィクトールに敗れ戦死するが特進で上級大将となり、神聖アカネイア英雄碑に名を刻まれる。

略歴

初登場時は第一部序章アクシズ防衛戦。賢者の学院の学徒兵。

新王朝設立後、准将に昇進。旧アカネイア帝国側に属したグルニア、マケドニア討伐戦ではディルナイゼン大将軍が率いる遠征軍ヴィクトール隊の主要将軍として参加。
神聖アカネイア軍がグルニア、マケドニア両国に勝利し中将に昇進する。
旧王族を滅ぼしたガイゼリック皇帝の非情な行いに敵意を抱いたヴィクトールが出奔し、後に解放軍を名乗り神聖アカネイアに宣戦布告した際にはイシュタム大将軍の指揮する要塞都市レフガンディに魔法騎士隊を率いて従軍した。
アースグリムの戦いでは、敗走した味方に続く形でイヴァリス軍と交戦状態に入り、開戦から僅かで窮地に追い込まれる。敗退するメガインヴァントに「裏切るつもりだな」と無理やり突撃を命じられしまうが、本隊の壊滅を食い止めるためアースグリムの大地から脱出を助けつつ、自らは最期衛を務め「アースグリムをドラゴンが焼き尽くす」とまで言われるほどドラゴンフレイムを詠唱し続けるが、アクシズの盾でドラゴンフレイムを防ぎきったヴィクトールの聖剣エクスカリバーを躱せずに戦死する。
ヴィクトールはソーファリアの亡骸を抱きしめながら「これ以上、仲間を殺したくない」と涙し、クローディアはドラゴンフレイムの魔導書を手にすると涙した。


関連人物:ヴィクトール
イヴァリスの王子で神聖アカネイアを裏切り宣戦布告する第二部の主人公

ソーファリアは死後、上級大将(大将軍級)に昇進。神聖アカネイア英雄碑に名が刻まれる。

能力

作中では魔法攻撃に機動力に長けた攻勢型の指揮官という評価を受けているが、迎撃戦では粘りに欠けるともされる。果敢な戦いぶりの一方で戦況を冷静に見渡し、自らを自制する心得も身に付けている賢将型の指揮官。

サルモン神殿攻略戦では当初、他の将軍たちと共に水攻めに具申するが、ヴィクトールより作戦(犠牲を最小限にしたい)を説明され唯一、彼女のみ意見を取り下げた。当攻略戦でヴィクトール指揮下に次世代の大将軍と期待されたガイメッツァー、ヴァルレイン、ファランディースらとともに選出されている。これはグルニアとマケドニアを占領後、大陸を統一したガイゼリックがクローディアの夫としてヴィクトールの人格を高く評価しており、二代目アカネイア皇帝として帝位を譲る計画で、最前線で戦うヴィクトールを絶対に戦死させないための処置であることもソーファリアの魔法騎士としての能力がいかに高いかがわかる。

ダルムシュタット渓谷の戦いで当時中将でヴィクトール隊副隊長のヴァ―レンファイトと同等の任務を与えられている。ケーニヒスディーテイル峠で敵領地が山賊に蹂躙されていると聞いたヴィクトールは全軍で救助するとしたが、激高した同郷のガイメッツァーを叱咤し、騎馬隊と歩兵隊で二手に分かれることを提案するなど、暗黙のうちに参謀も任されていた。

人柄

下級貴族の出身だが「悪と戦うため」と公言している。廉直な人柄である。

ガイエスブルグ軍に属し、司令官のメガインヴァントの参謀としてイヴァリス軍の攻略を打診するが無謀なことには断固拒否したが、メガインヴァントは兵に「ソーファリアはヴィクトールに寝返る」と噂を流すように誘導され、毅然とした態度で反論しているが、最後までメガインヴァントを裏切ることはなく、敗走させると自らは壁役となって戦死する。その報を聞いた魔王ミッドガルは怒りのあまりメガインヴァントを惨殺しようとしたが、この行為がメガインヴァントをレフガンディに帰還させるキッカケにしてしまう。ミッドガルはマケドニア遠征からヴィクトール隊に加わっていることもメガインヴァントは敗走の理由にしようとしていた。ソーファリアとミッドガルが裏切るはずないとイシュタムは叔父のメガインヴァントを敵前逃亡として斬首刑にした。これは本来であれば大将軍並みの実力を持つソーファリアとミッドガルを叔父のために従軍させたのは叔父にヴィクトールを倒すという最大の花を持たせるための姪の傲りが招いた結果であった。

なお、彼女の生涯最後の戦場となったアースグリムの戦いでソーファリアを追い詰めたのは、皮肉にもかつての上官にしてアカネイア統一後に出奔したイヴァリスの王子ヴィクトールである。
ソーファリアは、ヴィクトールと対峙し「何故、貴方のような真の勇者が?」と涙ながら問いかけた。
イヴァリス軍に対し「私にドラゴンフレイムがあるかぎり、誰も私を倒すことはできないだろう。逃げるなら追撃はせんぞ!」とアースグリムに炎龍王バハムート現れたごとく龍炎魔法を詠唱した。また、死傷し抱き寄せるヴィクトールに対し「誰も血と涙を流さない国に…平和にして…」と戦死する間際にヴィクトールに懇願した。
ソーファリアの戦死が報じられた際、元ヴィクトール隊最後の一人となってしまったミッドガルは1日の短期間ではあるが個人的に喪に服している。
なお、デオドールもヴィクトール隊であるが、神聖アカネイアではないため、ヴィクトール隊とする扱いは少ない。


SRPG版

SRPGでは一部二部ともにPキャラとして操作可能だが、二部は前半のみ。
接近戦を剣、関節攻撃に魔法、回復役とバランスが良いが攻撃力が低い。二部の序章で回復役が彼女だけであるため、Lv上げは容易でマージナイトになると馬に乗るので使い勝手が非常に高くなる。
二部中盤で敵として登場する。職種はマスターナイトでスキル勇者は必ずドラゴンフレイムを2回攻撃してくるため、ヴィクトールで耐える、カーディスで避ける、フラーマの魔法盾で防ぐなど、1回目の攻撃に対策がないと2発目で必ず戦闘不能に陥る。
掲示板では中ボスであるのに章ボスのイシュタルより苦戦するという書き込みが殺到したが、イシュタルにはスキル勇者がないことが理由で攻撃力はトールハンマーの方がドラゴンフレイムより高い。
仲間になると思って色々試したというコーナーまで存在した。
原作通りにヴィクトールで戦うと戦闘会話がある。ファランディース生存でリメイクでは仲間になる。

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