ddemilich 2022/08/30 18:00

瞬間移動能力についての考察

瞬間移動強すぎ問題

ヒロインCこと三引怜華の特殊能力はフェイズドアー(短距離の瞬間移動)としています。拘束しても逃げられてしまうし味方を人質にしても回収されてしまって、話を作るうえでこの能力が強すぎるので、設定で少し縛ろうと考えています。

Case1:能力者自身のみが移動

能力者は自身と自身以外を区別できるのは自然な発想です。
この場合、服や武器、装飾品等、生物としての能力者以外のものが付いてきません。そのため瞬間移動するとすっぽんぽんになります(装備が外れるので変身も解けます)。

やったぜ。
これは流石にギャグになってしまうので工夫します。

Case2:能力者自身と能力者と接触している固体が移動

服や武器をケアしようとするとこのようになります。固体に限定している理由は、接触している気体を除くためです。
この場合の問題は、間接的に接触しているものが移動しないことです。手袋やグローブを付けて武器を握っていると武器はおいてけぼりです。また服もほぼほぼ下着だけが接触しているので、瞬間移動すると下着だけになります。

これはこれでえちえち。
まだまだギャグよりなのでさらに工夫します。

Case3:能力者自身と能力者が直接或いは間接的に接触している固体群が移動

これで武器も服も持っていけるようになりました。
ただ、接触しているものを無制限に移動できると困ったことになります。例えば椅子に座っている場合は椅子も一緒に移動します。車は車ごと、なんなら地球に立った状態で移動すると移動とはなんぞや・・・?ということになります。

何かしらの制限が必要そうです。

Case4:能力者自身と能力者自身の質量を上限とする能力者が直接或いは間接的に接触している固体群が移動

大分直感的になってきました。地面に立った状態では上限を超えてしまうので、必然的に能力発同時にぴょんと地面から離れる必要があります。かわいくて非常に良い絵になりますね。メジャーの打者のように体重がそのまま強化に繋がるのも面白い設定です。

ただ、これは個人的に演出面でNGです。怜華ちゃんの武器はメイスでかなり重そうにしてしまったので武器を持っていけない可能性があること、それから、仲間を瞬間移動で救出するようなシチュエーションに使えません。仲間を抱きかかえながら瞬間移動で窮地を脱するシーンがボクは見たいです。

じゃあ上限を質量の整数倍にすればいいかといえば、それもイマイチです。なぜならその数値に理由を付けられないからです。等倍はぎりぎり許せる、けど2倍ならなぜ2倍なのか。3倍じゃない理由は?と気になってしまいます。

Case5:能力者自身と能力者が直接或いは間接的に接触している固体群が移動先と空間の重複が無い場合移動

仕事中にこの能力の設定をあれこれ考えていたのですが、ちょうど読んでいたmemcpyのmanページにヒントがありました。

memcpy() はメモリー領域 src の先頭 n バイトを メモリー領域 dest にコピーする。コピー元の領域と コピー先の領域が重なってはならない。

これです。
つまり、Case3のように物理的につながっている固体は全て連れていけるが、移動先と領域の重なりを許さない、という制限です。移動距離にも依存しますが、この制限であれば、家や地球を連れて瞬間移動はできません。仲間や武器は運べます。ぴょんジャンプも必然性を持たせられます。

結論

MTGのif節っぽい書き方をすると・・・

三引怜華の能力「フェイズドア(瞬間移動)」は

能力者自身と能力者自身と物理的につながっている固体を対象とする。
移動元の領域と移動先の領域が重なっていない場合、対象を短距離移動させる。

となりました。
画像も作りました。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

使った画像



三つ合わせたやつ

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