max1 2020/04/12 14:33

つまらない昔話

これからどうなるんですかねえ。私は影響を受けていない最たる人間のような気がするんですが、憂鬱にはなりますね。
この憂鬱さに、ずっとなんとなく覚えがあったような気がしていて、思い出せなかったんですけど、先日ようやくわかりました。ノストラダムスの大予言でした。
当時まだほんの子供でしたし、状況もまったく違うのでなんでこういう感覚になるのかわからないんですけど、その頃とひどく似た憂鬱感を持っています。

たまに行っているバイト先に20を少し過ぎたばかり好青年がいて、「アイルトンセナ? 誰ですかそれ」と言われて、こちらも、えっ? っと思ったんですけど、世代間なんでしょう。
もしこれを、物好きな若い方が読んでいるとしたら、ノストラダムスというのは、とここで説明するより検索してもらったほうが早いんですけど、簡単に言うと昔の予言者です。
私のあやふやな記憶力でその予言を書くと、
「1999年7の月、恐怖の大王が降りてきて…」すいません良く覚えていません。
ただ意味的には、1999年7月に世界が滅びますよ、ということです。当時、これに恐怖しました。
これを食らった世代の方は、1999年に俺何歳?、のような確認した人も多いと思います。私も確かめました。まあこんなことを書くと年がバレるんですが、君の30歳を待たずに世界は滅びます、と当時小学生だった私は宣告されました。
また当時は米ソ冷戦の最中で、恐怖を煽るのがメディアの仕事、という風潮は今も昔も変わらず、世界の核の保有量は人類を10回だか100回だか絶滅させることが出来るとかなんとか、そんなのを何度聞かされたかわかりません。
そんな終末思想が濃く漂う時代に乗って現れたのがノストラダムスの大予言、という本で、著者は五島勉とか言いました。結局は大ウソで、今なら昔そんなのあったよね、で済んでいる話なんですけど、当時子供だった私は憂鬱な毎日を過ごしていました。

それらの関連の本も色々読みました。さらに煽るような本ばかりだったのですが、窮まった時に福音は訪れるもので、「ノストラダムス大予言の秘密」という本があって、名前は似た本なんですが、真っ向から否定している内容でした。
世の中のパニックを見かねて書くことにした、というような序文から始まり、原書を取り寄せて解読チームを作り、この予言は当たっている、これは当たっていない、と判定していって、ノストラダムスの数多くの予言の内、実は当たっているものは多くなく、また1999年の予言自体、相当に脚色してある、ということが書いてありました。
この本は私にかなりの安心感を持たせてくれて、五島勉はただの山師だったんだな、という軽い気分にもなりました。

この「ノストラダムス大予言の秘密」の著者は高木彬光という小説家で、それからしばらくはこの先生の本ばかり読んでいました。
たまに、ゲーム内のキャラの元ネタを尋ねられることがあります。まあそれはだいたい女の子キャラのことなんですけど、それ以外の、隅田くんとか、その他のキャラは、主にこの先生の小説の登場人物の名前を拝借させて頂いております。

まあノストラダムスはもう済んだ話なんですが、コロナ騒動は現在進行形で、これからどうなるんですかねえ。私は影響を受けていない最たる…… ループします。

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