レモネードオアシス 2024/02/29 14:15

おもらし日記17

いつもあたたかいご支援ありがとうございます。

木曜日です。
今朝起きたら、足の裏に小さな切り傷がありました。
寝ているあいだに動き回っていたのでしょうか。気をつけたいです。

さて、今日は木曜日ということで同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!


目次

おもらし日記

この小説を最初から読む!


(どうかボールが飛んできませんように)

 球技どころか、美雪は身体を動かすことがあまり好きではなかった。
 だからバレーボールの時間は、いつもコートの隅っこのほうで大人しくしていることにしていた。
 それでもボールが飛んでくることがあるから、そのときはレシーブしてボールを上げる。
 おかげでレシーブだけは上手になっていた。
 ……スパイクは無理だけど。
 そもそも、スパイクをするためにネット際でジャンプなんてしたら、軽失禁してしまうに違いなかった。

(このまま何事もなく授業が終わってくれますように)

 そんなことを考えながらも、いつでもレシーブできる体勢を取っているときのことだった。
 不意に美雪のお腹から、

 ぎゅるるる~~~。

 茶色い不協和音が鳴り響いたのは。
 突如襲いかかってくる腹痛に、レシーブの構えをしていた美雪はさらにお尻を突きだしてしまう。

「はぁう……!? こ、この痛みは……!」

 それは、一週間ほど忘れていた感覚。
 いつも軽失禁ばかりしている美雪だけど、実は『大』のほうはあまり出てきてくれない体質だった。
 便秘……なのだろう。
 あまり認めたくはないけど。

(急にくるなんて)

 ぎゅるるるる……。

 ぽっこりと膨らんだお腹は、一週間ものあいだ食べてきたものがカチカチに詰まっていて、固く張っている。
 一度お腹が痛くなってくると、ジェットコースターのように急降下してくるのが、いつもの美雪のうんちのパターンだった。

(どうしてこのタイミングで痛くなってくるかな……!)

 ぎゅるるっ! ごぽっ!

 腸がツイストしているかのような痛みに、美雪はお腹に手をあてて凌ごうとする。
 だけどそれは一時凌ぎにさえもならない。

 めきめき、めきめき。

 直腸が、カチカチに固まったモノで拡張されていく感触。
 あまりの痛みに尿道が緩んでしまったか、

 じゅわわぁ……。

 おまたが生温かくなっていく。
 不幸中の幸いか、紺色のブルマを穿いているから股間が濡れても目立たないが……だけど、内股をおしっこの筋が流れ落ちていくのは時間の問題だった。

(体育の前にちゃんとトイレに行ったのに……っ)

 ぎゅるる~……。
 じゅわ、じゅわわぁ……。

 どうやら膀胱にはまだまだおしっこが残っていたようだ。
 それに一週間ものあいだ便秘を我慢していると、大腸が膨張して膀胱を圧迫してくる。
 それだけ、おしっこを我慢できる容量が少なくなるのだ。
 美雪が軽失禁しやすいのは、便秘持ちということも遠因なのだろう。

(どうしよう、授業が終わるまであと三十分……。我慢、できないよ……)

 ごぽっ、ごぽぽ……!

 大腸が雑巾絞りされているかのような痛み。
 美雪の額には脂汗が浮かび、背筋には滝のような汗が流れ落ちていた。
 ブルマのなかのショーツも、冷や汗とおしっこでぐしょ濡れになっている。
 もう、我慢できない――。

(おトイレ、行かせてもらおう……)

 コートの外では、ローテーションで待機しているクラスメートがいるから、交代してもらって。
 それでこっそりとトイレに行くことにしよう。
 あとは、どのタイミングで切り出すかだけど……。

『美雪、レシーブ!』
「えっ」

 突如クラスメートから名前を呼ばれて我に返る。
 気がつけば、鋭いスパイクが飛んできている瞬間だった。

「うっ!」

 慌ててレシーブの体勢を取って、ポールを受け止める。
 運良くボールを真上に上げることができたが――。

 もりもりっ!

「アッー!」

 お腹に力が入った拍子に直腸で押しとどめていた硬質便が、一気に溢れ出してきてしまう。
 紺色のブルマのヒップラインが、

 もこりっ、

 固く、歪に盛り上がる。

「アッ、アッ、アッ」

 直腸から溢れ出してきた固い感触に、引き攣った悲鳴を漏らしながら両手でお尻を隠す。
 だけど、一度出てきてしまった不快感が戻ってくれることは、もう二度とない。

『美雪、どうかしたの?』
「な、なんでも、ない……よ!?」

 同じコートに立っているクラスメートが心配そうに声をかけてきてくれる。
 咄嗟に大丈夫と応えてしまうけど、もう後の祭りだ。

 ……全然大丈夫じゃないのに。


おもらし日記18につづく!

ここまで読んでくれてありがとうございました!
もしも少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。

この小説は同人誌『おもらし日記』と同じものです。
フルバージョンのイラストを見たい! という人は下のリンクから買ってくれると創作活動の励みになります。

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