TS俺は失敗禁止ッ!1
いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまでマニアックな小説を書き続けることができています。
金曜日です。
今日は病院に行って健康診断で採血してきました。
健康は大切です。
さて、今日は金曜日と言うことで、Ci-enオリジナルの小説を更新したいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!
※この小説は将来的に同人誌として発表する予定のある作品です。
記事をご購入の際は、その点をご留意頂けましたら幸いです。
#1章目 朝起きたら女の子になっていた!
「……んん?」
片山昴(かたやま すばる)が目を覚ましたのは、お尻に感じる冷たい感触のせいだった。
寝るときは全裸で寝ることにしているが――、それでも冷え切ったシーツがお尻にまとわりついてきているような感触。
これは、もしかして……?
「はっ!?」
昴は勢いよく身体を起こすと、自らのお尻に触る。
むにゅっ。
「ふぁっ!?」
おねしょをしてしまったのかと思って飛び起きてみたものの、お尻を触れている手のひらから伝わってくるのは、思っていたよりも柔らかすぎる感触。
俺のケツはもっと引き締まっていたような気がするのだが……!?
そう思って寝ぼけ眼のピントを自らの股間へと絞っていくと。
「あ、んんん……?」
昴は間の抜けた声を上げてしまう。
なにしろ『そこ』にあるはずのものが、どんなに目を凝らしても消滅していたのだ。
「あれ、俺のちんこが、ない……?」
そこにあったもの。
それはマシュマロのようなふっくらとした股間に、シュッと刻まれた縦筋が一本。
その狭間からは、ピンクの花びらのような肉ヒダがちょこんとはみ出している。
生え揃っていた陰毛までも消滅し、正真正銘のつるつるのおまたが、そこにあった。
「えっ、なに、これ……ええ……?」
状況を理解しようと思っても、あまりにも現実が現実離れしていて理解が追いつかない。
これじゃあ、まるで女の子みたいじゃないか。
それにお尻が柔らかかったのも……。
「なんだ、なんだこれは……!?」
急速に寝ぼけ眼が回復してくると、ふぁさ……。
視界に飛び込んできたのは、サラサラのロングヘアだった。
アッシュブロンドとでも言うのだろうか?
光の当たり加減によっては、うっすらとした水色にも見える。
「な、なに……?」
不思議に思って一房の髪を掴んで、引っ張ってみる。
痛い。頭皮が。
どうやらこのアッシュブロンドは自分のものらしい。
ツヤツヤのロングヘアが。
「こ、これは……っ」
昴は更に言葉を失ってしまう。
股間に髪の毛と、身体の変化にびっくりしっぱなしで気づかなかったけど、昴の身体には更なる変化が、大きく、豊満に膨らんでいたのだ。
「お、おおおっ、おっぱいが……いっぱい!?」
そう。
男のものでは有り得ないほどに大きく膨らんでいたのは、昴のおっぱい。
信じられないくらい大きく膨らんでいて、その頂点にはピンク色の乳首がポッチリと乗っかっている。
あまりにも現実離れしている光景に、確かめるように触れてみると、むにゅう――。
「柔らかい……」
そして、思っていたよりも冷たくてひんやりとしていた。
その感触があまりにも生々しすぎて、夢である可能性だなんて宇宙の彼方へと吹き飛んでいた。
「えっ、あっ、うっ、うそ……」
しゅいいいいいいいいいいい……。
無意識のうちに、昴は失禁していた。
ただでさえおねしょをして大きな染みができあがっていたというのに、その染みが更に大きなものになっていく。
「あっ、うそ……おしっこ、止まらない……っ」
しゅわわわわわわわわわわ……。
ヒクンッ、ヒクンッ。
どんなに股間に力を入れても、おしっこが止まってはくれない。
ツーンとしたアンモニア臭に、これは現実なんだという実感が湧いてきて。
「な、なんじゃこりゃああああああああ!」
昴は、布団の上で脚を開き、おしっこを噴き出しながら絶叫しているのだった。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。