TS俺は失敗禁止ッ!2
いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまでマニアックな小説を書き続けることができています。
火曜日です。
今日の千葉県は季節の変わり目と行った感じで、生温かい風とともに大雨が降っています。
こういう日は雨戸を閉め切った暗い部屋で小説を書くと集中できます。
さて、今日は火曜日ということで、Ci-enオリジナルの小説を更新したいと思います。
※この小説は将来的に同人誌として発表する予定のある作品です。
記事をご購入の際は、その点をご留意頂けましたら幸いです。
「な、なんなんだよこれは!」
転がるように布団から出て、なんとか洗面台の鏡の前にまでやってくる。
そこに映っていたのは、非の打ち所のない碧眼の美少女だった。
それも一糸まとわぬ全裸の。
寝るときは裸で寝ることにしているから、これは必然のことなのだが……、いや、全然必然じゃないけど。
「こ、これが俺、なのか?」
ぷにっとしたほっぺたを引っ張ってみると……うん、痛い。
どうやらこれは現実のようだ。
そうなると……膨らんでいる乳房も、消滅してしまったちんちんも現実のことなのだろう。
「変わりすぎだろ……」
やや吊り気味の碧眼はこちらを自信なさげに見つめてきていて、大きく膨らんだ乳房は両手では覆い隠せないほど。
ウエストはくびれていて、それでいてお尻は大きく膨らんでいて、キュッと後ろに引けているところがなんだかセクシーに見えてきてしまう。
「俺か……!? これが俺なのか!?」
鏡に映っている超絶美少女が、俺!?
誰かに確かめてもらいたいところだけど、両親は仕事で家を空けているので、この家に住んでいるのは昴だけだ。
こうなったら、相談できそうな人物は――、
「そうだ、真琴! 真琴なら!」
昴はパニックになりそうなところをなんとか堪えて、男物の制服に着替えると玄関から外へと飛び出していた。
目指すのは隣の家。
そこには幼なじみである女の子……真琴が住んでいる。
幼稚園のころからの幼なじみである真琴に見てもらえばなんとかなる……!
慌てふためいている昴は、家を飛び出すと真琴の家のインターフォンを連打すると、
「はい。響ですが」
眠たげな声でインターフォンに出たのは、幼なじみである真琴の声。
起きたばかりなのか、早朝の来訪者に警戒しているのか、かなり機嫌が悪そうだ。
このインターフォンにはカメラがついていないから無理もないことかもしれないけど。
「真琴か!? 俺だ、昴だ! ちょっと大変なことになって……!」