しつけて委員長4
教室で人知れずにおむつにおもらしっ!
4章目 教室でおむつおもらし!
カサ、カサカサ……。
歩くたびにスカートのなかで紙おむつが擦れる音。
それでも円華はいつものようにツンと済ませた真面目な委員長の顔で朝の廊下を歩いて行く。
登校してきた円華がまずはやらなくてならないこと。
それは口止めだ。
教室に入り、すぐに御影長政を見つけると、
「ちょっといいかしら、御影君」
「いっ、委員長!?」
「御影君、昨日のことは……」
「わ、わかってるよ。誰だって失敗することくらいはあると思うし」
「そ、そう……。そう思ってくれていればいいの」
どうやら長政は、昨日の公園での一件はただの失敗だと思ってくれているらしい。
まあ、まさか円華が人前でおもらしすることに快感を覚えているだなんて、誰も想像さえもしないだろうが……。
(これで口止めはオッケー、よね)
ホッと胸を撫で下ろして、自分の席につく。
椅子とお尻のあいだにおむつのふかふかおむつの感触。
このまま教室で、みんながいるところでおしっこをしたら、どんなに気持ちいいだろうか?
口止めを済ませたばかりだというのに、円華はそんなことを考えてしまう。
(だめ。しばらくは人前でおもらしするの、止めておいたほうがよさそうね……)
そんなことを考えながら、教科書を開いて予習を始めるが――、
☆
(あっ、おしっこ、したいかも……)
円華が思い立ってしまったのは、四時限目の数学の授業中だった。
テープタイプの紙おむつを充てていると、トイレに行くのがついつい億劫になってしまう。
スカートが捲れてオムチラという悲劇もあるし、なにしろショーツのように手軽に降ろすことができないし。
だから、円華はこの時間までトイレには立っていなかった。
なるべく水分を摂らないようにしていたけど、さすがに膀胱がパンパンになっている。
(だめっ。しばらくは人前でおしっこはやめておこうって思ったばかりなのに……!)
ダメだと頭でわかっていても、円華の身体には特殊な性癖が染みついてしまっていた。
ジワリ……。
チビってしまったのだろう。
おまたがジンワリと生温かくなった。
ただでさえ、通気性がよくなっているとはいえ、夏の紙おむつというのは蒸れる。
(おまた、痒くなっちゃう)
ミストサウナのように蒸れ返っているおむつにレモネードが漏れ出すと、すぐに蒸発したのだろう。
おしっこは霧となって、円華の美丘に染みこんでくる。
いま、この瞬間におまたを掻くことができたらどんなに気持ちいいだろうか?
だけどそんなこと、授業中の教室で恥ずかしくてできるはずもなかった。
(早くトイレに行きたい……。あと何分で終わるの?)
教室の前にある時計を見て、円華は愕然としてしまった。
休み時間まで、あと三十分――、
(う、うそ……っ。我慢できるはず、ない……っ)
おねしょをしてきたとはいえ、今朝はトイレに行かなかった。
膀胱に溜まりに溜まったおしっこは、濃厚な黄色になっていることだろう。
(ううっ、我慢しないといけないとわかると……)
「あっ」
ジョッ、ジョボボ!
チビッた……、にしては多すぎる量が漏れ出してきて、円華は短いソプラノボイスを上げてしまった。
ただでさえ円華の尿道は貧弱だというのに。
そのうえ我慢しなければならないと自覚すると、余計に膀胱が痛くなってきてしまう。
(授業中なのにっ。教室でおもらしなんかできない……っ。周りにみんながいるのに……!)
いままで何度も人前で尿意を放ってスリルを味わってきた円華だけど、さすがに授業中の教室でおもらしを始めるのはレベルが高すぎる。
もしも誰か一人にでも気づかれたら、破滅してしまうことだろう。
真面目な委員長が、おむつを穿いて授業中におもらしをしているだなんて。
だけど円華は頭の隅で思ってしまうのだ。
(きっと、気持ちいいだろうなぁ……)
教室でおもらししたら、どんなに気持ちいいんだろう。
でも、もしも私がこんなに変態だってバレたら、どうなってしまうのだろう?
円華は、そんなことを考えながら、無意識のうちに股間の力を弛緩させていく。
(あっ、だめ、出ちゃう……)
一瞬の躊躇。
だけどその直後には、
(ちょっとだけおしっこを抜いておいたほうが楽になれるよね。我慢できないくらい溜まっても大変だし)
なんてことを考えている。
授業が終わるまで、あと三十分――。
そんな時間を我慢しきれるわけがないのだ。
それならば、ちょっとだけ抜いておいたほうが……。
(ちょっとだけ、ちょっとだけ……)
ジュワ……。
じゅわわわわ……。
股間の力を抜くと、おしっこはすぐに出てきてくれた。
何度も人前で尿意を放ってきた円華なのだ。
変態なM気質が、自覚せぬうちに染みついていたのかも知れなかった。
(ああ、おしっこ、あったかい……。おむつだからちょっとくらいなら、ね……)
その油断がまずかった。
マゾ気質が染みついている円華の股間は、
チョロ、チョロロ……。
しょわわわわわわわわ。
(えっ!? あっ、ちょっ、ダメッ! そんなに……!? 勝手に出てこないで!)
おまたを閉じようとしてももう遅い。
一度開いてしまった尿道はヒクヒクと痙攣し、生温かいレモネードを垂れ流すばかりだった。
しかも、その勢いは一気に増していく。
しょわわわ、
ぷしゅ、しゅいいいいいい。
(あー! あああー! わー! わー!)
おむつの裏側にレモネードが弾け、ぱしゃぱしゃとおまたに跳ね返ってくる。
その感触は、円華のおまたをイタズラっぽくくすぐっているかのようだった。
自らのレモネードのスプラッシュに、円華のマゾに染まり切った尿道は更にほぐれてしまう。
しゅいいいいいい……
(あー! わわわっ! わたし、本当にしちゃってる! 教室でおしっこしちゃってるんだ……!)
その事実に、円華は戸惑うというよりも、むしろ興奮していた。
恐らく脳内麻薬が分泌されているのだろう。
股間を生温かく濡らしながら、円華の意識は今にも溶けそうになっている。
それでも、失禁は続いていた。
いや、それはもう失禁ではないのだろう。
みんなにバレたらどうしよう?
そんな破滅願望に取り憑かれた、マゾ気質の円華によるわざとのおもらしだった。
じゅもも……、
ジョボボボボボボボ……。
(ああっ、気持ちいい……。みんなに見られながらおしっこするの、いい、よぉ……)
円華は座り直すと、尿道を解放していく。
グジュリ、
もこもこに膨らみきった紙おむつが、椅子とお尻のあいだに潰される。
その気持ち悪い感触さえも、今の円華にとっては快楽へのスパイスだった。
「ここは、おしっこをしてもいい場所なんだ。おトイレなんだ。おむつを穿いているから、何の心配もいらない……」
ぷしゅいいいいいいい……。
しょわわわわわわわわわわ。
もはや、トイレでしているのと変わらない勢い。
円華はなんの躊躇いもなく尿意を放っていた。
だがその放尿にも終わりは来る。
「あー……、あー……あぁー……」
ブルルッ!
円華は椅子に座ったまま、身体を大きく震わせる。
それは見るものが見たら、おしっこを出し切ったあとの痙攣に他ならなかった。
「あぁー……あぁ……はふう……」
円華は、顔を真っ赤にさせて、身体から力を抜いていく。
その黒瞳は涙ぐみ、口元からは一筋のこぼれ落ちていた。
だが、その円華に気づく者は、誰一人としていなかった。
円華の失敗は、おむつがすべて受け止めてくれたのだから。
(おむつ……、こんなにもこもこになってブヨブヨになってる。全部出しちゃったのに吸い尽くしてくれたんだ)
もしも横漏れしてきていたら、今ごろ円華のスカートには、大きな尻染みができあがるどころか、ナイアガラの滝のようにおしっこが椅子から流れ落ちていたことだろう。
だけど、おむつは円華のおしっこをすべて吸収して、入道雲のように膨らんで包み込んでくれていた。
教室にはエアコンがかかっているけど、真夏のおむつは熱く蒸れている。
もっとも、それだけ円華のお尻が熱く火照っているということなのかもしれないけど……。
この小説は同人誌の『大決壊! しつけて委員長』に収録してある小説です。
フルサイズのイラスト6枚も収録されています。
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