秘密の快楽11
授業中の教室で尿意に襲われる恐怖。
♪5章目 教室でおもらし
「くしゅん!」
じょぼぼ!
クロッチに広がる生温かい感触に、ミリーは顔をしかめてしまう。
だけどそれはショーツのなかの話。
ちょっとくらいチビってしまっても、女の子は顔に出してはいけない。
ときは、六時限目の数学の授業中。
教壇では新米の女教師が、複雑な公式を展開している。
ブルマでうんちを漏らしてしまった日から三日が経った。
幸いなことに、更衣室でのうんちの残り香が翌日にまで漂うことはなく、学園の空気はいつものように緩やかに流れている。
とはいえ、あの日の出来事――うんちブルマで暗くなるまでジッとしていた――は、確実にミリーの心に暗い影を落としていた。
――もしもトイレに行って、うんちがしたくなったらどうしよう?
そう思ったら、なかなかトイレに行くことができないのだ。
それでも、生理現象には敵わない。
(どうしよう、おしっこしたくなってきちゃったよ)
時計の針をみると、休み時間が始まるまであと30分。
膀胱は思っていた以上にパンパンに膨らんでいる。
ついさっき……、五時限目に体育の授業があったから、たくさん水を飲んでしまったのが間違いだっただろうか。
それに便秘三日目とはいえ、大腸には頑固なカチカチうんちが溜まっているのだ。
そのぶんだけ膀胱が圧迫されている。
(ヤバ……ッ、意識したら、急に……!)
じゅわっ、
じゅわわっ。
クロッチの裏側から、お尻のほうまで生温かくなっていく。
このままではスカートからおしっこが滲みだしてくるのも時間の問題だった。
ここはちょっと恥ずかしいけど……!
「先生、トイレに行きたくなったので、行ってきてもいいでしょうか!」
ミリーは手を挙げて、堂々と声を上げていた。
こういうときは我慢すると失敗するパターンなのだ。
潔くトイレに行ったほうがいいに決まっている。……そりゃあ、ちょっと恥ずかしいけど。
新米の女教師だったのがせめてもの救い。
「はい、ミリーちゃん。いってらっしゃい」
新米の女の先生は、柔和な笑みを浮かべながら許可してくれる。
まずは最初のミッションは突破だ。
次のミッションは教室を出て、長い廊下を歩いてトイレに辿り着く。
そして気を緩めることなくショーツを降ろしておしっこをする。
じゅわわっ!
(ああっ!)
席を立ったときのこと。
一足先に想像のなかでおしっこをしたのが間違いだっただろうか?
おまたからフッと力が抜けて、結構な量のおしっこを噴き出してしまう。
(ま、まだ、だめ!)
キュンッ! ――プッシャア!
おまたに力を入れて、平静を装いながらもおしっこを止める。
ツキーンとした痛みが膀胱から発せられるけど、ここは気合で我慢する。
(セ、セーフ。危ないところだった……)
まだ大丈夫。
クロッチの外側には滲み出してきていない……はずだ。
ここは膀胱に振動を与えないように、ゆっくりと慎重に歩いて教室を出なければ……。
とりあえずの目標は、教室の後ろのドア。
ゆっくりと、慎重に、だ。
大丈夫。
慌てなければ、おしっこは我慢できる。
(あっ、でも……。あんまりゆっくり歩いてると、おしっこ漏れそうだってバレちゃうかも……?)
もうちょっと早く歩いたほうがいいかも?
でも、そうしたらおしっこ漏れてきちゃいそうだし……!
それは、ほんの一瞬の逡巡。
しかし今のミリーにとっては、致命的なことだった。
「あっ」
漏れたのは、ミリーの短い悲鳴。
その直後に、ぐらりとミリーの身体の重心がずれる。
机の脚に、
なんとか脚を踏ん張って転ばないようにする。
だけどその拍子にお腹にまで力が入ってしまう。
「ああっ、あっ!」
じょぼぼぼぼぼぼ!
クロッチの裏側に弾ける、生温かい感触。
太ももを、取り返しのつかない感触が這い、垂れていき――。
カクリ、
ミリーは膝を折ると、その場にしゃがみこんでしまっていた。
ぺたん、
尻餅をついて、女の子座り。
その衝撃に、決壊間近だったミリーの尿道が耐えられるはずがなかった。
しょわわわわわわわわ~~~。
ショーツのなかからくぐもった水音が響き、じゅわわっと、あっという間に生温かい感触が広がり、染み出してくる。
楽しんでもらえたら嬉しいです!
この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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