秘密の快楽12
授業中の教室でおもらし!
「あっ! あっ! あっ!」
しゅいいいいいいいい~~~。
おしっこがショーツのなかに収まってくれていたのは、ほんの数秒だけだった。
女の子の尿道は、太い。
それだけ一気におしっこを噴き出してしまうということだ。
「ああぁ……!」
しゅわわわわわわわ~~~。
いつの間にか、教室はシーンと静まりかえっていた。
クラスメート達の視線のすべてが、尻餅をついたミリーに集中している。
教室の静寂を破るのは、ミリーのショーツから聞こえてくる、くぐもった水音。
しゅおおおぉぉぉぉ~~~。
ミリーを中心として一気に水たまりが広がり、アンモニアのツーンとした刺激臭が立ち昇る。
エアコンをつけて閉め切った教室に、少女の尿臭が蒸れ返っていった。
『女子って、あんなに一気におしっこ出てくるのか……?』
『量もすげぇな……』
『匂いも……』
男子たちのヒソヒソ声が心に突き刺さる。
まさか教室でおもらししてしまうだなんて。
「う、うそ……っ、あれ、おかしいな……っ、おしっこ、止まらない……、な、なんで……!?」
しゅいいいいいいいいい。
プシュッ、プッシャア!
キュンッ、キュン!
おしっこを止めようとしても、ショーツが食い込んだおまたが切なげに痙攣するばかりだった。
無理に止めようとすると、かえっておしっこが勢いよく噴き出してくる。
「あっ、あっ! あああっ!」
短い吐息を漏らし、ミリーはおしっこを垂れ流すことしかできなくなっていた。
お尻が、太ももが生温かくなって、スカートもおしっこに濡れてビタビタになっている。
それでもおしっこは溢れ出してきて――
しゅわわわわわわわわ~~~。
ブルルッ!
ミリーが大きく一つ身震いすると、プッシャア!! 最後の一飛沫がショーツのなかに弾けると、おもらしは唐突に終わった。
(ああぁ! どうしよう……っ、教室でおもらしなんて……、みんなに見られちゃなんて……っ、おしっこの匂いも……っ)
早くおしっこを拭かなくちゃいけないのに。
せめて立ち上がらないといけないのに。
そんなことは分かっている。
だけど、どうしても身体が動いてくれない。
(ううっ、脚、震えて……ううっ)
立ち上がろうと思って、脚に力を籠めてみる。
だけど膝が震えるばかりで、立つことさえもできない。
腰が抜けてしまっているのだ。
「……ミリーちゃん、保健室、行こう、……ね?」
気がつけば、すぐそばに一人の女子が立っていた。
保健係の友部さん。黒髪を小さなお下げにした、小柄な女の子。
ミリーよりも小柄で華奢なはずなのに、友部さんが寄り添ってくれると、なぜか立ち上がることができそうな気がしてきた。
「ほら、立ち上がれそう?」
「う、うん……」
友部さんの小さな手をつかむと、よろめきながらもなんとか立ち上がる。
立ち上がると、おしっこでビタビタになったスカートからおしっこの雫が落ちていく。
これ以上床を汚すのは……、
思って、歩けずにいると、友部さんは寄り添うように一緒になって歩いてくれた。
☆
「うう~、まさか教室でおもらししちゃうなんて……」
友部さんに連れてきてもらった保健室で、ミリーは羞恥心のあまりに頭を抱えたい思いだった。
だけどそんなことをしている暇はない。
まずは、おしっこに濡れてしまった制服を脱がなくてはならないからだ。
ミリーはカーテンで仕切られたベッドの脇で、濡れそぼった制服を脱いでいく。
「ブラウスも濡れちゃってるし」
白かったブラウスは、おしっこのレモン色に染まっていた。
洗濯しないと、ちょっと着る気にはなれない。
お気に入りのしましまショーツもおしっこでぐしょ濡れになっていた。
「濡れてないのはブラジャーだけ……」
おしっこに濡れた制服を脱いでいって、最後に残ったのは水色のブラジャーだった。
裸一丁……、いや、ブラ一丁。
なんとも奇妙な格好で、ツルンとしたおまたをティッシュで拭っていると、
「体操服、持ってきたよ。……カーテン、開けてもいい?」
「うん」
返事をすると、白のカーテンがゆっくりと割れて、隙間から友部さんが入ってくる。
その手に、ミリーの体操袋を持って。
まさかこのなかに入っているブルマが、3日前に大量のうんちを受け止めただなんて、想像さえもしていないだろう。
「お掃除は私がやっておいたから。だから心配しないで」
「あ、ありがとう……」
「あと、これは保健室の備え付けのおぱんつね。……ちょっとダサいけど、ね」
「真っ白のぱんつなんてどこで売ってるんだろ」
「ホントにねー」
友部さんから真っ白ショーツを受け取る。
白の、無地のコットンショーツ。
普通に買おうと思っても、なかなかお店では見かけないデザインだ。
友部さんが気を利かせてカーテンの外に出てくれる。
そのあいだにミリーはショーツを穿いて体操服へと着替えていた。
濡れた制服やショーツはビニル袋に入れて体操袋に詰めておく。
「着替えられた?」
「うん。おかげさまで、なんとか」
制服は濡らしてしまったから、体操シャツにブルマを着るしかないのが悲しいところだけど。
それでも六時限目の授業だったことが不幸中の幸いだ。
「それじゃ、ミリーちゃんは早退、でいいよね」
「うん……もう教室に帰る気も起きないし……。それにしても……教室でおもらしなんて……、明日からどんな顔して登校すればいいんだろ……」
思いだしただけでも頬が熱くなってきてしまう。
まさか教室でおもらししてしまうだなんて。
「はぁ……。明日、学校休もうかな……」
そんなことを呟いていると、
「あ、あの……、ミリーちゃん?」
「な、なに……?」
「おもらしのこと、そこまで心配しなくても大丈夫、だと思うから」
「でも……」
「私も、ほら……、授業中におしっこ我慢できなくなるときとかあって……」
「でも、まさかおもらしだなんて……うう~」
「……誰にも言わないって約束する?」
「な、なに、急に」
「誰にも言わないって約束、できるかな?」
「う、うん……。なんのことか分からないけど」
内気な保健係の女の子に気圧されて、ついつい頷いてしまう。
友部さんは、自分のスカートの両端をつまむと――、
「お、おむつ……?」
友部さんのスカートのなかから露わになったのは、分厚い紙おむつだった。
おしっこを漏らしたのか、鮮やかなレモン色に染まっていた。
「わ、私も授業中におもらししちゃったことあって……、それからおむつ充てて学校にきてるの。安心できて良いよ」
「へー、全然気づかなかった。おむつ、凄いんだねー」
「ミリーちゃんも一枚、どうかな?」
「ええっ」
さすがに急におむつを充てるのは抵抗があるからビックリしてしまうけど、おむつというのはなかなか良いアイディアのような気がする。
友部さんもいつも穿いてきているようだし。
「それじゃ、一枚だけ……欲しいな」
「うん、そう言ってくれると思って、ミリーちゃんのぶん、用意しておいたんだ」
友部さんは持ってきたカバンから替えのおむつを取り出すと、手渡してくれる。
今すぐにでも充ててみたいところだけど、スカートがおしっこに濡れているから無理だ。
――おむつ。
いったい、どんな穿き心地なのだろう?
そのことを想像するだけで、なぜかミリーはドキドキしてくるのを自覚していた。
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この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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