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2022年 05月の記事 (37)

レモネードオアシス 2022/05/12 08:19

恐怖のあまりに大決壊!2

お腹が痛くなってしまった千尋は、うんちをしに人気のない旧校舎へとやってくるが……。




目次

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 ごろ、ごろごろごろ……。

「……えっ?」

 千尋が異変に気がついたのは、五時限目の国語の授業中のことだった。
 夕立の雷のような音が、お腹から低い振動となって聞こえてきたのだ。
 この音は――、
 ま・さ・か……?

(うそ、まだ学校なのにお腹痛くなってきちゃうなんて……ッ)

 千尋は、学校ではなるべくうんちはしないようにしていた。
 なんだか恥ずかしい気がするし、それにいつも牛乳をたくさん飲んでいるから下痢気味で、個室の外にまで音が聞こえてしまうからだ。

(うう~。今朝、しっかり出してきたのにっ)

 黒板をノートに取りながら、ゴロゴロと不協和音を奏でているお腹をさする。
 なんでお腹が痛くなったんだろう?
 思い当たることといえば……。

 今日はお休みの生徒が五人いたから、その生徒たちの牛乳を全部飲んでしまった。
 それにそのあとドッジボールで男子相手に思いっきり暴れてきた。
 ……そのとき、お腹が牛乳でチャポチャポ波打っていたような気がしたけど、それがまずかっただろうか?

(確かにお腹タプタプだったけど! 牛乳飲み過ぎちゃったけど! ……はうう!?)

 ギュルッ。
   ぐるるる~~~。

 一段階強くなった腹痛に千尋は苦悶の表情を浮かべてしまう。
 腹痛には波がある。
 この波を越えることができたとしても、次の波は必ずやってくるのだ。

 しかも、その波は今の波よりもずっと高く、苦痛を伴う。
 それに痛みに耐えるということは、千尋自身の体力も消耗するということだ。
 もう、長くは保たない――。
 そのことを理解しているのは、誰よりも千尋自身だった。

(ど、どうしよう……っ。お腹、痛くなってきちゃった。あと……、授業はあと何分で終わるの!?)

 教室の前にある掛け時計を見上げると、次の休み時間まであと十五分とあった。

(うう、十五分なんて微妙な時間……! おトイレに行ったら授業終わってそうだし! そんなの恥ずかしすぎるし! でも、我慢しきれるかもわからない……!)

 ぎゅるる、
  ゴロゴロゴロ……。

 こうして逡巡しているあいだにも、刻一刻と次のビッグウェーブが迫ってきている。
 今は小康状態だけど、大きな波がやってくる時というのは、それだけ潮が引くということを意味する。

(つ、次の波に耐えられそう……? あと十五分、保つの!?)

 千尋の額に、脂汗が浮き上がってくる。
 それは焦りからなのか?
 それとも苦痛からなのか?
 それは千尋自身にも分からないことだった。
 ……が。

(うっ、ううー! お腹、痛い……!!)

 ぎゅるるるる!

 まるでお腹のなかで怪獣が暴れ回っているみたいだ。
 直腸が波打つと『なにか』がお尻のすぐそこのところにまでやってくる。
 それは、おならなのか、それとも……。

(お腹痛いっ、痛いっ! もう、ちょっとだけなら……っ)

 とっさにおならだと判断すると、少しずつ、少しずつお尻の力を抜いていく。

 ぷす、ぷすす……。

 普段だったら、こんなに恥ずかしいことは人前ではしない。
 だけど、その禁忌を犯さなければならないほどに、千尋は追い詰められていたのだ。

(は、はあ……。出ちゃった……。よかった、おならで……)

 空気とはいえ、腸内のものを出せればそれだけ楽になれる。
 これであと十四分間。
 なんとか我慢でき――、

「は、はうう!?」

 ぶじゅっっ!

 お尻で弾ける、熱いお湯のような感触。
 この感触は間違いない。

 どうやら『実』まで出てきてしまったようだ。

「ぅぅー!」

 なんとかすぐにお尻を閉じるも、どうやら一瞬だけ手遅れだったようだ。
 ショーツの内側に、確かに熱い感触を感じることができてしまう。

(や、いやぁ……。も、漏らしちゃっ、た……?)

 ほんの少しの量だけど。
 この年にもなって、まさか学校でうんちを漏らしてしまうだなんて。
 ショーツに染みこんでいく、お湯のような感触に、千尋の心は深い絶望へと沈んでいった。

 微かに漂ってくるのは、卵を腐らせたかのような生温かい香り。
 それは間違いなく千尋の腸内でドロドロになっている未消化物の臭いに他ならなかった。

(臭いが……ううっ、こんなに臭うなんて……! お願い、誰も気づかないで……!)

 心の中で何度もお願いするも、しかしそう簡単に消えてくれる臭いではなかった。
 ただでさえ夏場の教室はエアコンをつけているから閉め切っているのだ。
 恥ずかしい臭いは、教室に籠もることになってしまう。
 最初に騒ぎ出したのは、男子のなかでもお調子者の生徒だった。

『なんか臭くねー?』
『ああ、誰かが屁こいたんじゃね。こういうときって、言い出しっぺが一番怪しいよなあ』
『俺はこんなにくせー屁は出さねえよ。お前の方こそ怪しいんじゃねえか?』
『俺だってこんなに臭くねえよ! ったく、同じ給食食べたってのに、なんでこんなにくせー屁が出せるんだよ、なあ!?』

 妙に演説ぶった声に、男子ばかりか女子までも、くすくすと忍び笑いをしてしまっている。
 まさか、この腐敗臭が千尋の腸内から漏れ出したものだとは誰も思ってもいないだろう。

(どうしよう……。臭い、みんなにバレちゃってる……。こんなんじゃ、トイレに行けないよっ)

 こんなに騒がれてしまっては、トイレに立つことさえもできなくなってしまう。
 今、ここでトイレに行かせて欲しいと先生にいえば、それはこの悪臭の原因が自分自身だと認めるようなものだからだ。

(我慢しないと……。休み時間まで我慢しないと……)

 ゴロロッ!
  ギュルルルル。
   ゴポポッ!

 人間というのは実に不思議なもので、なにかを禁止されるとやりたくなってしまうものだ。
 きっと、それは本能にも刻み込まれているのだろう。
 トイレに行けないと分かった途端に、千尋の大腸は悲鳴を上げはじめたのだ。

「ううっ、あっ、あぅぅ……!」

 腸が雑巾のように絞られるのような痛み。
 千尋の額に、びっしりと脂汗が浮き上がり、背筋には滝のような冷や汗が流れ落ちていく。

(い、や、ぁ……。ダメッ、うっ、ううう!)

 ぎゅるるるる!
  ゴポッ、ゴポポッ!

 ついに恐れていた腹痛の大波――。
 大腸が大きく波打ち、牛乳でドロドロになった未消化物が一気に下ってくる。

(うっ、ううぅ……! お尻、苦しい……!)

 ゴポッ、ゴポポッ!
   ギュル! ギュルルルルル!

 今にも決壊しそうな痛みに、意識が真っ白になる。
 少しでもお尻から力を抜けば、きっと楽になることができるだろう。
 だけどその代償として、明日からもう学校に来ることはできなくなってしまうに違いなかった。
 もしもここで力を抜けば、柔らかい下痢がショーツのなかにぶちまけられて、待っているのは無様な大決壊――。

(あっ、だ、だめぇ……!)

 …………じゅわぁ……。

 意識が白くなり、じゅわりと股間が生温かくなる。
 あまりの苦しみに、おしっこが漏れ出してきてしまったのだろうか?
 それとも下痢が?
 我慢することで必死になっている千尋には、よく分からなくなっていた。
 ただ、ショーツのお尻の部分がジンワリと生温かくなり、夏の熱気に股間が蒸れ返っていく。

(おっ、おおおぉぉ……。も、もう無理ぃ……! こ、ここで……教室で出しちゃう、しかないの……!?)

 腹痛の波に、大きく蠢動している大腸。
 雑巾を絞るかのような痛みに、ついに千尋の心は折れ――、
 だが、この世の地獄にも神様って言うのはいるのだろう。

「あっ、もう無理……」

 フッと千尋の意識が遠のき、お腹からも力が抜けて……、もう決壊を待つばかり……。
 だけど、チャイムが鳴ったのは、そんなときだった。

「えっ?」

 千尋には一瞬、なにが起こったのか分からなかった。
 なんで急にチャイムが?
 それになんで授業が終わっているのだろう?
 白みがかった意識で、次の体育の授業の準備をする生徒たちを眺めていると、そのときになってようやく千尋は気がついた。

「授業、終わってくれたんだ……!」

 どうやら魔の十五分を乗り越えることができたらしい。
 それに幸いなことに、腹痛の波もいつの間にか越えていたらしい。
 腸が破裂しそうなほどのお腹の痛みは、不思議なくらいどこかに消え去っていた。

「よかった……! これでトイレに行ける……!」

 男子たちは早くも体操服に着替えはじめ、女子たちは体操袋を持って更衣室へと向かう。
 そんななか、千尋はこっそりとトイレへと立つのだった。

        ☆

(早くトイレ行きたい……! も、もう限界だよ!)

 周りの生徒たちに勘づかれないようにしながら、千尋はトイレを目指して廊下を急いでいた。
 だけど、千尋が目指しているのは教室から一番近くにある女子トイレではなかった。

 目指しているのは、滅多に人がこない、その先――。
 そう。
 旧校舎の女子トイレだった。
 今では珍しい汲み取り式の和式の便器で、お世辞にも綺麗とは言えないトイレ。
 旧校舎までは片道五分はかかるし、わざわざそんな汲み取り式の好んで使う女子なんていなかった。

(うんち、してるのバレたら恥ずかしいもんね)

 だけど千尋をはじめとして、学校でうんちをしたくなった女子たちには意外と人気があるらしかった。
 ……まだ一度も、女子と鉢合わせたことはないのだけど。

(うう、早くしないと漏れちゃうよ。それに次は体育だし、早く出して着替えないと)

 千尋はやや早歩き(漏らさない程度)で旧校舎のトイレへと向かっていく。


恐怖のあまり大決壊!3につづく!

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レモネードオアシス 2022/05/10 15:31

恐怖のあまりに大決壊!1

●上条千尋(かみじょうちひろ)
11歳。小学5年生くらい。
身長145センチ。
元気で活発な女の子。
亜麻色の髪をツインテールにしている。腰まで届きそうな長さ。
小柄。
パイパン。

お腹が痛くなってしまった千尋は、うんちをしに人気のない旧校舎へとやってくるが……。




目次

誰にも言えない(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


(いいなー。蓮ちゃん。この前まで、ボクの方が背が高かったのに。最近になって急に背が伸びて、それに大人っぽくなってきてるんだもん)

 頬杖をつきながら、上条千尋(かみじょう ちひろ)は、クラスメートの女の子の横顔をぼんやりと見つめていた。
 ときは午前中の休み時間。
 蓮は、席から立つこともなく文庫本へと視線を落としていた。
 その横顔は、どこか大人びて見える。
 跳んだり跳ねたりするのが大好きな千尋とは大違いだ。

 蓮は、千尋とは違って物静かな少女だった。
 休み時間になってもトイレ以外にはほとんど席を立つことがなく、いつも難しそうな本を広げている。
 二次性徴期を迎えて急に大人びてきて、顔立ちもシュッとしてきて、手足も急に伸びてきた。

(急にシュッとしてきて、おかっぱなのになんだか大人っぽく見えるし……)

 千尋は、蓮のことを見つめながら嫉妬にも似た感情がわき上がってくるのを感じていた。
 昔からおかっぱだったけど、髪型が変わっていないはずなのに、なんだかとても大人びて見えるし。
 蓮は、好んで白のワンピースを着て登校してきていた。
 ちょっと前までは子供っぽくてちんちくりんで、背の順に並ぶと一番前だったのに、今ではぶっちぎりの一番後ろだ。

 それに、この前の体育の授業の前の着替えのとき、蓮はクラスメートの誰よりも早くブラジャーを着けていた。
 蓮は恥ずかしいらしくて、すぐに着替えてしまったけど。

 ちょっとだけ周りのみんなよりも二次性徴期を早く迎えて、ブラジャーデビューした少女……。
 それが、葛城蓮(かつらぎ れん)、
 という少女だった。

(それなのに、ボクときたら……)

 千尋は自らのおっぱいに手をあてて、切なげなため息をつく。
 たったそれだけで、なんだか急に寂しい思いに駆られてしまう。
 千尋のおっぱいは、まったく成長する兆しさえも見られなかったのだ。

 ただ、最近は乳首が虫に刺されたみたいにむず痒くなってきて、触ると痛い感じかするけど。
 でも、変化といったらそれくらいだ。

(ボクも、蓮ちゃんみたいに、ワンピース着てみたいなー。でも、動きにくそうだしなー)

 頬杖をつきながら、千尋はそんなことを考える。
 千尋は、読書好きな蓮とは違って跳んだり跳ねたりするのが好きな、元気いっぱいの少女だった。

 やや明るい茶色い髪をツインテールにしているものの、服装はといえば明るくポップな色合いなTシャツと、パンツが見えそうなくらい短いスカート。
 千尋の太ももは、こんがりと小麦色に日焼けしていた。
 それどころか、この夏になってから外で遊び回っているので、全身がこんがりと日焼けしていた。

(いいなー、蓮ちゃんは色白で。大人っぽくて。それに引き換えボクときたら……)

 この前なんて、ツインテールを帽子にしまってジャングルジムで遊んでいたら、男子と間違われてしまった。
 それほどまでに、
 上条千尋という少女は、男勝りでわんぱくな女の子だった。
 千尋っていう名前も男の子っぽいし、千尋も自分のことを『ボク』と呼んでしまうし。

        ☆

「千尋ちゃん、今日もいっぱい牛乳飲むねー」
「うん。だって早く大きくなりたいし!」

 給食の時間。
 いつも千尋は牛乳をたくさん飲むことにしていた。
 欠席した生徒のぶんはもちろんのこと、牛乳が嫌いな生徒が残したものまで全部飲むという徹底ぶりだ。

 多い日だと、千尋は給食の時間だけで二リットルくらいの牛乳を飲むこともある。
 それでも、まぁ、蓮の背丈には追いつけそうにはないのだけど。
 だけど、まだ千尋だって性徴期なのだ。
 ご飯をたくさん食べて、牛乳をいっぱい飲めばいつかはスラッと大人っぽい体型になれる……はずだ。

        ☆

 給食を食べ終わったら、千尋はいつも校庭で男子たちと混じってドッジボールして遊ぶことにしていた。
 運動不足にならないように、蓮を引き連れて、だ。

「千尋ちゃん、私は本を読んでいたいよ。ドッジボール、あんまり好きじゃないし。ボール当たると痛いしさ」
「へーき、へーき。ボクが守ってあげるからさ!」

 嫌がる蓮の手を引くと、いつも蓮はついてきてくれる。
 だから、千尋は蓮のことを守ってあげたくなるのだ。
 だけど、男子たちも馬鹿ではない。

『おい、まずは葛城を狙おうぜ。千尋のやつは後回しだ!』
『おうよ!』

 男子たちは、格好の的だといわんばかりに蓮のことばかりを狙ってくる。
 だけど、そうそう簡単にやらせる千尋ではなかった。

「男子たち、蓮のことばかり狙ってるとボクが許さないぞ!」

 蓮を狙うボールから守るようにして、千尋は見事にキャッチする。そして助走をつけると、思い切り男子へとボールを投げつけてやり――、
「えいや!」
『痛え!』

 千尋が投げたボールは、見事に一人の男子生徒へと直撃していた。
 ただ、投げるときに勢いをつけすぎてしまった千尋も勢い余って転んでしまう。

「いてて……。転んじゃったよ……」

 とっさに手のひらをついてしまったし、膝小僧も痛い。
 どうやら擦りむいてしまったようだ。
 それになんだかお尻がスースーするような気がする……?

「なんだ、スカート捲れちゃってるし」

 前に倒れるように転んだから、千尋は犬のようにお尻を突き出すようなポーズになってしまっていた。
 動きやすいように短いスカートを穿いているから、捲れてしまっているようだ。
 千尋が愛用しているのは、白とピンクのしましまショーツ。
 ふかふかしていて肌触りも抜群だ。

 だけど、男勝りの千尋はそんなことは気にせずに立ち上がると、スカートの裾を正す。
 だけど、なぜか男子たちは気まずそうにしていた。
 どうしたんだろう?

「んん? どうしたんだよ、男子たち。早くボール投げろって」

 千尋は挑発するように両腕を大きく広げるも、なぜか男子たちは気まずそうに視線を泳がせている。
 それでも千尋は両腕を広げて挑発していると、

「ちょっと……千尋ちゃん」
「ん。どうしたんだよ、蓮」
「あんまりスカートのままで跳んだり跳ねたりすると、男子たち驚いちゃうから……」
「えっ? なんでさ。スカート、短くないと動きにくいし」
「その……。おぱんつ、男子たちビックリしちゃうから」
「は?」

 千尋には、蓮にいわれていることが、すぐには理解することができなかった。
 なぜパンツを見ただけで男子が驚くのか?
 この前までパンツなんて普通に見られていたのに。
 訳が分からずにいると、蓮は呟くのだった。
 頬を、赤らめながら。

「千尋ちゃん、お尻、大人っぽくなってきたし……。ふっくら膨らんできて……」
「……そ、そう……かな? ボクはなんともないけど」
「それでも、ほら、育ち盛りだから……」
「うーん。あんまり実感がないけど」

 千尋自身、全然自覚がなかったけど、どうやら男子たちが戸惑っているのはそういうことらしい。

(ボクのパンツなんか見て、なにが嬉しいんだろう?)

 思っていたことが、そのまま言葉になってしまったとでもいうのだろうか?
 一人の男子が、ごまかすように言って、思いっきりボールを投げつけてくるのだった。
 千尋は、そのボールを難なく受け止めてみせる。

『ふんっ。別に千尋のパンツなんか見ても全然嬉しくねーし!』
『そーだ! そーだ!』

 同調するように男子たちがヤジを飛ばしてくる。
 どうして男子って、こんなに頭が悪そうなんだろう?
 最近になって、千尋はよくそんなことを思っていたから、

「このいがぐり頭! ボクの球を受けてみろ!」

 思いっきりボールを投げてやると、男子のリーダー的存在は意図も容易く直撃させることができた。

「千尋ちゃん、もうちょっと手加減してあげないとダメだよ」
「だって蓮。あいつら馬鹿ばっかりじゃん。なにも遠慮いらないって。ぶっ倒してやろうよ」
「で、でも……」
「……あ」

 遠慮がちに腰が引けている蓮を一瞥し、そのときに千尋は気がついてしまった。
 ――蓮のワンピースから、ブラが透けて見えていることに。

(確かに、今日は暑いし汗もいっぱいかいてるけど! でも、ブラが透けてるなんて、恥ずかしくて言えないよ!)

 自分のパンツを見られてもなんとも思わないけど、蓮のブラジャーとなったら話は別だ。
 なんて言えばいいのか分からずに、頭の中が混乱してしまう。

「蓮ちゃん、その、なんだ……なんていえばいいのか分からないけどさ。そのー……」
「どうしたの? 千尋ちゃん、急に歯切れ悪くなってる」

 首をかしげてみせる蓮。
 どうやら、透けブラしていることに気づいていないようだ。
 どうやって言えばいいか迷っていると――、
 しかし容赦してくれなかったのは男子だった。

『あれれ、もしかして葛城、ブラジャー充ててるのか!?』
『うわっ、エロ!』
『えーろ、えーろ、えーろ』

 途端に男子たちがからかいはじめる。
 早くも蓮の黒瞳には、今にも涙がこぼれ落ちそうなほど潤んできていて--、
 これに黙ってられる千尋ではなかった。

「こら! 男子たち! ボクの蓮を変な目で見るな!」
 ツインテールが逆立たんばかりに怒鳴り散らしてやると、
『逃げろー』
 男子たちは、蜘蛛の子を散らすようにして逃げていった。
 これで一安心、と。

「蓮ちゃん、大丈夫?」
「うん。千尋ちゃんが助けてくれるから平気。ありがとうね、いつも守ってくれて。ぎゅー」
「む、むぐっ」

 いつものように抱きついてくる蓮。
 低学年のころは蓮のほうが小柄だったから抱きついてくる形になっていた。
 だけど、今や蓮はクラスどころか同学年の生徒のなかで一番背が高くなっている。
 しかも、おっぱいも大きくなっているし。
 だから昔は抱きついてきていた蓮は、今では千尋のことを抱きしめる形になっていた。

 蓮自身が成長している自覚がないのか、昔のように甘えてくるから、内心千尋は戸惑っていた。
 それに、抱きしめられるとちょうど蓮のおっぱいが千尋の顔に押し当てられることになって息が――ッ。

「むぐっ、むぐー! 蓮、苦しい! そんなに抱きしめられたら息できないよっ」
「むー。この前まではギューって抱きしめてくれたのに。千尋ちゃんの意地悪なんだからっ」
「そ、それは……仕方がないし」
「えーっ。なんでー?」
「もうっ、そのくらい自分で考えるのっ。ボクたちだって、いつまでも子供じゃないんだし」
「やっぱり千尋ちゃんの意地悪ー」

 どうやら、身体は大人になりつつあるのに、蓮の心はまだ子供のままらしい。ここ最近急に性徴してきたのだから無理もないと思うけど。
 人間っていうのは、見かけが変わっても、意外とすぐに中身まで変われるものではないらしい。

「ボクも、いつかは大人になるのかなぁ」
「ん? 千尋ちゃん、なにか言った?」

 どうやら心の中の呟きが、声に出てしまっていたらしい。
 気がつけば、蓮のおっぱいホールドから解放されていて、蓮は首をかしげている。

「べ、別になにも言ってないよ……」
 ごまかすように呟くけど、蓮はなにもかもお見通しらしい。
「大丈夫だよ、千尋ちゃん」
「な、なにが」
「千尋ちゃんはもう大人っぽいと思うから。いつも私のことを守ってくれる白馬の王子様なの♪」
「は、白馬の王子様……ッ。ボクは男じゃないし、女だし」
「えへ、そうでした、千尋ちゃん」

 まさかの恥ずかしいセリフに、千尋は言葉を詰まらせてしまう。
 それでも蓮はよほど鈍感なのか、なんの躊躇いもなく手を繋いできたではないか。
 ちょっと前までは手を繋いでもなにも意識はしなかったけど、今は違う。
 女同士手を繋いでいるのに、なぜか蓮のことが気になって仕方がなくなってしまう。

 なんでだろう?
 とは千尋も思うけど、その答えが分かればなにも苦労はいらないわけで。
 蓮に手を引かれ、千尋はよろめきながらも歩き出す。
 もうすぐ午後の授業が始まろうとしていた。


恐怖のあまり大決壊!2につづく!

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レモネードオアシス 2022/05/09 18:03

荒川凜緖の秘密2

クールなJKの荒川凜緖(あらかわ りお)には、誰にも言えない秘密があった。
それは下校中の公衆トイレで、こっそりと行われていて……。

公衆トイレで、わざとうんちおもらし。



目次

ないしょの成長日記(カテゴリー)

この小説を最初から読む!



「それじゃあ凜緖先輩、また明日です!」
「ああ、またな」

 翌日の放課後。
 いつものように練習を終えて、メロと手を振り合って帰路につく。
 さっきまでは一生懸命に練習をしていたけど、こうして夜道を歩いている凜緖の頭の中は、早くもおもらし遊びのことで一杯になっていた。

(ああ、今日は昼休みからずっと我慢してたから、今にもおしっこ、出てきそうだ……っ)

 膀胱が水風船のようにパンパンに膨らんで、今にも出てきそうだった。
 きっと、和式便器にしゃがみ込んだ瞬間におしっこが噴き出してくることだろう。
 そのことを考えるだけで、おまたがヒクヒクと痙攣し、熱く濡れてくるような思いだった。

(早くおしっこしたいしたい……!)

 そんなことを考えながら夜道を歩き、いつもの汚い公衆トイレへと入っていく。
 なんとも言えない悪臭に顔をしかめながらも、いつもの個室に入り、鍵を閉め……そのときだった。

 ジョッ――!!

「あっ、ダメッ! まだ!」

 きっと、ここでおもらし遊びをしていることが、身体に染みついてしまっているのだろう。
 鍵を閉めた瞬間に、勝手におしっこが噴き出してきてしまった。
 ショーツの裏側に、生暖かい感触が広がる。

「もう、我慢できない……っ」

 一度出てきてしまったら、女の子の短い尿道では止めることなどできるはずもなかった。
 また、凜緖はおもらしを気持ちいいことだと理解してしまっている。
 そんな身体に、おしっこを止めることなどできるはずもない。

「でる……、出ちゃう……!!」

 凜緖は、カバンを放り投げると、和式の便器へと勢いよく跨がっていた。
 ……ショーツを穿いたままで。
 愛用している、白と水色のしましまショーツが露わになると、

 ぷっしゃああああああああああああ!!

 その瞬間、少女の恥ずかしい染みを隠すためのクロッチという二重布を突き抜けて、おしっこが便器の金隠しに弾けた。

「んっ、んんんっ、はああああああ!! 我慢してたから、す、凄い勢いだ……ううっ」

 プシュ! プシュッ! プッシャアアア!

 おしっこを我慢した末に放尿すると、男でいう射精に近い快感を得ることができると言われている。
 今の凜緖が、まさにそうだった。

「んんー! おまたが勝手に震えて……おしっこ、止まらない! 凄すぎてっ、噴き出してくるっ」

 縦筋が痙攣するたびに、くしゃみのようにおしっこが噴き出してくる。
 ……が、その快楽は、すぐに終わってしまった。

「ああ……勢い、弱くなってきちゃった……」

 しゅいいいいいいいいい……。

 一気に放出してしまったせいか、凜緖のおしっこの勢いは急速に衰えていく。
 勢いの弱くなってきたおしっこはクロッチに弾けると、会陰を伝ってお尻を撫で回して、和式トイレの水面へと落ちていった。

「もう、終わっちゃったのか……。でも、凄かったな……。それに気持ちよかった……おまた、ビククッてしちゃったし」

 まだヒクヒクと痙攣している縦筋を見つめながら、凜緖は熱い吐息をついている。
 ……が。
 それは、急に訪れた。

 ギュルル……。

「あれ、お腹痛い、かも?」
 お腹から奏でられる不協和音。
 そういえば、今朝はいつもあるお通じがなかった。
 昼にヨーグルトを食べたけど、それが効いてきたのだろうか?
 だけど、なにも慌てることはない。
 なにしろ、ここはトイレなのだ。
 ショーツを降ろせば、いつだってうんちをすることができる。
 だが、凜緖はふと思い立ってしまったのだ。

「うんち……漏らしたらどうなるんだろう?」

 おしっこを漏らしただけでこんなに気持ちいいのだ。
 もしも、うんちを漏らしたら、どんなことが起きるのだろうか?

「そんなことしちゃ、ダメ……」

 理性では分かってはいる。
 水道がないから、ここでうんちなんて漏らしたら、ショーツを洗うこともできない。

 ……大変なことになることは、分かっている。
 それでも、何度もおもらし遊びをしてきた凜緖には、その誘惑から逃れることなどできなかった。

「うんちおもらし、したい……」

 どうせうんちが一本出てきて、それでお終いだろう。
 そう思って、凜緖は、少しずつ、お腹に力を入れていく。

「ふっ、ふうう……んっ、んんんんんんんんっ」

 だけど、身体のどこかでセーブがかかっているのだろう。
 どんなにお腹に力を入れても、縦筋がヒクヒクと痙攣するばかりで、うんちが出てきてくれる気配はなかった。
 それでもお腹に力を入れていく。

「んんんんっ、ふうううううう!!」

 顔を真っ赤にさせてお腹に力を入れていき……ついに、

 メリメリメリ……ッ!

 ヒクヒクと痙攣する肛門から、熱いものが顔を出す感覚。
 ついに凜緖は、ショーツを穿いたままでうんちを漏らし始めてしまったのだ。

「ああ……うんち、出てきてる……? 私、パンツ穿いたままうんち漏らしてるんだ……」

 その背徳感にお尻が溶けてしまったとでもいうのだろうか?
 それとも昼に食べたヨーグルトが、うんちを柔らかくしていたのだろうか?

 ニュルルルルルルル!

 急速にうんちが柔らかくなると、一気に出てきたのだ。

「うっ、うそ……っ。うんちってこんなに出るの……!? うわわっ、ちょっ、ダメッ、止まれっ」

 うんちを止めようとお尻に力を入れるけど、一度出てきた柔らかうんちを止めることなど、できるはずもなかった。
 それだけ、凜緖の身体にはおもらし遊びが染みついているのだ。

 にゅるるるるるる!
 むりゅりゅ! むにゅううううううう!!

「ううっ、柔らかいっ、それに熱いのがお尻に食い込んできてる……ううっ!」

 てっきり棒状のうんちが一本出てきて終わりかと思っていたのに。
 それなのに、お尻から出てきたうんちは、ショーツの裏側にあたると、潰れたソフトクリームのように広がっていく。

 ブリュリュ!
  むにゅむにゅむにゅ!

「あっ! あっ! あっ! だ、だめっ。お尻、熱くて溶ける!」

 お尻に熱く柔らかいうんちが食い込んできて、なんとも言えない感触に包まれる。
 ショーツがもっさりと重たくなって、モリモリと盛り上がっていく。
 水色と白のしましまショーツに茶色い染みが浮き上がり、なんとも言えない悪臭が漂ってきた。

 むにゅうううううう……っ

「うんち、止まらない……。ううっ、柔らかうんちが、お尻に食い込んできて……あっ、あああ!?」

 凜緖は熱いうんちの広がる感触に戸惑ってしまった。
 尻房を覆い尽くしたうんちが、今度は前のほうへと広がってきたのだ。

「ま、前は、前は、だめっ」

 だが、お尻を溶かされきった凜緖に、うんちを止められるはずもなかった。

 にゅるるるるるる!
  ぷすっ、ぷすす……。

 お尻を覆い尽くしたうんちは、会陰を伝って凜緖の敏感な縦筋を蹂躙していった。

「ううっ、いやぁ! 熱いのが、おまたに食い込んできて、る!?」

 少女の身体で、一番敏感な部分へと、マグマのように熱いものが食い込んでくる。

 チリリッ!

「んっ、ふうう!」

 股間から生み出されたのは、官能的な微弱電流。
 うんちを漏らしながら、凜緖はクリトリスを勃起させていたのだ。
 もはや、凜緖の身体は排泄によって興奮するようになってしまっている。
 ビックリして、尿道が解けてしまったのだろう。

 しゅいいいいいいいいい……。

 すべて出し切ったと思っていたおしっこが漏れ出してきた。
 それはおまたを覆い尽くしているうんちの層で濾過されて、やや茶色く変色していた。

「ううっ、うんちが、こんなに出てくるなんて……っ」

 むにゅううううううう……っ。
  しょわわわわわ……。

 初めてのうんちおもらしに、凜緖はただただ股間を溶かされるばかりだった。

 ビククッ!
 腰が大きく震えてしまう。
 戸惑っている凜緖は、官能に溶けきっていたのかもしれない。
 それは、凜緖にさえも分からないことだった。

「ああ……き、気持ちいい……。うんち、おもらししちゃってるんだ……私。お尻も、おまたも熱くて溶けてる……って、うっ、ううううっ、うんちが……、うそっ」

 ブリュリュリュリュ!
  ブボボッ……!!
   ボト、ボトボトッ!

 凜緖は、目を疑ってしまった。
 茶色い汚物でパンパンに膨らんだ縞パン……その足口からボトボトとうんちが溢れ出してきたのだ。

「うんち……ぱんつから溢れ出してくるんだ。す、凄いな……。こんなにうんち出るなんて……」

 パンパンになったショーツからはドロドロうんちがはみ出してきて、和式トイレへと落ちていく。

 むにゅううううう……ッ!!
   ブボッ! ブボボッ!!

「んっ、んんんんんんん!!」

 凜緖は身体の毒素を出そうと、お腹に力を入れていき、

 ブポッ、ブススッ!!
   ……もわ……っ。

 ショーツのなかの汚泥に空気が弾ける。
 それは凜緖の、初めてのうんちおもらしが終わった瞬間でもあった。

「はぁ……、はぁ……、はぁ……」

 静まりかえった夜の公衆トイレには、凜緖の獣のように荒い吐息が響くばかりだった。

「全部、出ちゃった……。うんち、おもらししちゃった、のか」

 気がつけば、お気に入りのしましまショーツは茶色く染め上げられていて、柔らかうんちでパンパンに膨らみきっていた。
 おまたも、お尻の部分も、茶色く染まり切っている。

「ううっ、ぱんつ、こんなに重たくなってるのか? 凄いな、おしっことは全然違う」

 凜緖はゆっくりと和式便器から立ちあがると、恐る恐るスカートを脱いで、ショーツを太股のあたりまで降ろしてみた。

「うわ……すごっ。ヤバすぎだろ、これ……」

 もわっ。

 とした、目に染みるほどの悪臭が、凜緖のショーツの内側から立ち昇る。
 ショーツの裏側の光景に、凜緖は我が目を疑ってしまった。

「うんちって、パンツにすると、こんなに多いのか」

 そこには、カレーライスをミキサーにかけてドロドロにしたようなうんちに、凜緖のお尻とおまたの縦筋が刻まれていた。
 おまたやお尻にも、うんちがベッタリとこびりついてヌルヌルになっている。

「うんちが一本だけ出てきてお終いだと思ってたのに……。こんなに拭き取れないぞ……?」

 カバンの中にポケットティッシュはあるけど、こんなに大量のうんちを綺麗に拭き取ることはできない。
 当然のように、こんなにボロボロの公衆トイレにはトイレットペーパーもない。
 あったとしても、使うのはちょっと遠慮したいところだけど。

「パンツ、こんなに重たくなるんだ……」

 ショーツをひっくり返せば、この醜悪な茶色い塊をトイレに落とすことはできるだろうが……。
 だが。

「んっ!」

 ……ムニュッ。

 凜緖は、うんちでパンパンに膨らみきったショーツをそのまま穿いたではないか。

「あっ、あああ……っ。おまたに食い込んでくる……っ」

 短い時間とはいえ、外気に触れたうんちは冷たくなっていた。
 それがおまたやお尻に食い込んでくると、得も言われぬ感覚に包まれる。

「ううっ、パンツ、重たいっ」

 柔らかく、甘い感触。
 だがここではショーツも、お尻も綺麗に洗うことはできないのだ。

「スカート、汚さないようにしないと……」

 慎重に短く改造されたスカートを穿いて、裾を直す。
 うんちで重たくなったショーツに、凜緖はへっぴり腰になってしまっていた。

(誰も、いない、よな?)

 凜緖は、恐る恐る、トイレの個室のドアを開く。
 そこは、いつものように静まりかえった夜の公園だった。
 凜緖は何事もなかったかのように、家路につくが……。

(やばい、やばい、やばいよ……。こんなところ誰かに見られたら死ぬっ)

 家まで徒歩五分。
 醜悪な香りを漂わせている状態で、もしも誰かとすれ違ったり出もしたら?
 こんなに重たくなっているショーツを穿いているのだ。
 走って逃げることさえもできないだろう。
 そんなことをしたら、うんちが詰まったショーツが落ちてきてしまいそうだった。
 こんな状態だというのに、凜緖は早歩きさえもできない。

 ぐちょっ、
 ぐちょっ、
 ぐちょっ……。

 一歩進むたびに、ショーツにミッチリと詰まっているうんちがおまたやお尻へと食い込んでくる。
 歩くたびに、少女の敏感な部分をくすぐられているような思いだった。

(なんでドキドキしてきてるんだよ……っ。うそ……、おまた、熱くなってきて……。こんなの……、絶対おかしいのに……っ

 未知の快楽に、凜緖はへっぴり腰になって歩いている。
 そんな凜緖は気づいていなかった。
 短く改造されたスカートから、茶色く染まったショーツがチラチラと見えてしまっていることに。
 官能に桃色に色づいた太股には、茶色いおしっこが垂れてきていることに。
 凜緖は気づいていない。

(はぁ……。ホントに、なにやってるんだろ、私)

 おもらし遊びのあとは、いつも後悔の念がこみ上げてくる。
 このあと帰ったら、ショーツを綺麗に洗って、親バレしないように証拠隠滅しなくてはならない。

(それでも……やっぱり気持ちいい、よな……)

 この日からと言うもの、凜緖はおもらし遊びをするとき、うんちが出る日は出すようになったという。
 今日という日は、少女がないしょの性癖へと踏み外してしまった瞬間だったのかも知れない……。



荒川凜緖の秘密・おしまい

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レモネードオアシス 2022/05/09 17:51

荒川凜緖の秘密1

クールなJKの荒川凜緖(あらかわ りお)には、誰にも言えない秘密があった。
それは下校中の公衆トイレで、こっそりと行われていて……。



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ないしょの成長日記(カテゴリー)

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「ふう……今日の練習はこれくらいでいいか……」

 使い込まれたベースをしまい、ため息をついたのは、黒髪を腰のあたりまで伸ばした少女だった。
 紺色のブレザーに白のブラウス。
 水色に白のチェックが入ったスカートは、下着が見えそうなほどに短く改造されている。

 剥き出しになっている太股は、陶器のように白く、ふくらはぎは黒の靴下で半分くらい隠されていた。

 この少女の名前を、
 荒川凜緖(あらかわ りお)、
 という。

 つぼみ学園では軽音部に所属し、ベースとボーカルを担当しており、文化祭を前にして、部室で猛特訓……というわけだ。
 窓の外に視線をやれば、すでにとっぷりと日は暮れている。

「凜緖先輩っ。今日も遅くまでお疲れ様でした」

 凜緖に声をかけたのは金髪碧眼の小柄な少女だった。
 それ自体が輝いているのではないかと言われると信じてしまいそうなほどに明るい金髪を、凜緖と同じように腰と同じあたりまで伸ばし、凜緖と同じようにスカートを切り詰めて、制服を着崩している。
 それだけ凜緖のことが尊敬しているということなのだろう。

「メロ、すまないな、こんな時間まで付き合わせてしまって」

 凜緖の言葉に、メロと呼ばれた少女は首を振る。

「いいんです。凜緖先輩と一緒に練習できて楽しいですから。もうすぐ凜緖先輩と演奏できる、最後の文化祭ですからねっ」
「おいおい、まだ夏が終わったばかりだって言うのに気が早いな。私はまだ卒業してないぞ」

「でも、冬が終わったら……あっという間です。だから今のうちに凜緖先輩といっぱい練習しておきたいんです」
「ありがとな。そう言ってくれると嬉しいよ。メロがキーボードで練習に付き合ってくれて、私も助かってるんだぞ」
「メロ先輩のためなら、たくさん弾きますからねっ」
「ああ、よろしくな」

 軽い談笑を交わしながら、凜緖とメロは楽器を片付けていく。
 時計の針は、すでに18時を回っていた。
 そろそろ校門の鍵を閉められてしまう時間だ……。

        ☆

「それじゃあ、また明日な」
「はいっ。また明日です、凜緖先輩っ」

 日が暮れて真っ暗になった校門で、凜緖はメロと手を振って別れる。こればっかりは、家が逆方向にあるから仕方がない。
 メロの家には一度だけ行ったことがあるが、父親がアメリカ系のやり手の貿易商らしく、庭に噴水がある感じの立派な屋敷だった。

「まあ、私はこっちの住宅街なんだがな……」

 凜緖は一人呟くと、街路灯が点々と続く夜道を急いでいく。
 やや大股の、早足で。
 先を急ぐのには、理由があった。

(ううーっ。おしっこしたい……!!)

 凜緖は、おしっこを我慢していたのだ。
 それも昼休みあたりからずっと。
 凜緖は家路を逸れて、とちゅうにある公園へと入っていく。
 誰もいない、ポツポツと水銀灯がともっている、小さな公園だ。
 その片隅には、公衆トイレがあった。

 男女も分けられていない、汚くて暗い公衆トイレだ。
 凜緖は、たまにこの公衆トイレのお世話になることにしていた。
 トイレに一歩踏み込むと、なんとも言えない悪臭が鼻を突く。
 だが、ここなら人がこないから安心だ。

(漏らさなくてすんだ、な……)

 凜緖は真っ暗な個室に入ると、鍵を閉める。
 そこはあまり使われていない水洗トイレだった。
 トイレットペーパーはとっくの昔に空になって、電気も薄暗い。
 狭い個室には、和式のトイレがちょこんとあるだけだった。
 凜緖は、そんな和式トイレの前に立つと、ショーツを下ろす。
 その瞬間、

 もわ……。

 ツーンとしたアンモニア臭が、トイレの悪臭を上塗りしていく。

 ライブの練習で思いっきり歌っていたし、おしっこが漏れそうなプレッシャーでいっぱいおまたやお尻に汗をかいた。
 だから、凜緖が愛用している、白と水色のしましまショーツはジットリと汗に湿っていた。

 それに染みこんでいるのは汗だけではなかった。
 女の子の恥ずかしい染みを隠すための二重布……クロッチには、シュッとレモン色の縦筋が刻まれていた。

(やだ、こんなに漏れてたなんて)

 女の子の尿道は、太く、短い。
 それに子宮があるから、その分だけ膀胱が小さくできている。
 だから、お腹の底から声を出したり、くしゃみをすると、どうしてもチビってしまうのだ。

 それに加え、クロッチには凜緖の少女の汚れが、カスタードクリームのようにベットリとこびりついていた。
 身体は大人へと成長しているのだが……、

(そして今日も生えてないのか……)

 凜緖は、ショーツで覆われていたおまたを見つめて、顔をしかめてしまった。
 凜緖のそこは、産毛さえも生えていない正真正銘のパイパンだったのだ。
 学校ではクールな先輩キャラがすっかり定着しているけど、凜緖の女の子の部分は、子供のようなおしっこ臭いおまただったのだ。

(おしっこ臭いおまたなんて、赤ん坊みたいじゃないか。はあ、早く生えてこないかなー。せめて産毛くらいは欲しいよなー)

 ヒクヒクと痙攣している一本筋を見つめながら、そんなことを考えていると、

 ――プシュッ、

 おしっこが噴き出してきてしまう。

(ああ、まだダメッ。ちゃんとぱんつ穿いてからじゃないとっ)

 そのまま和式の便座に跨がるかと思われた凜緖。
 ……だが。
 凜緖は再びショーツを穿くと、あろうことかそのまま和式の便座に跨がったではないか。

(はぁ……ずっと我慢してたから、今日はたくさん出るぞ……)

 しましまショーツに刻まれた縦筋が、ヒクヒクと痙攣すると、

 ジワリ……、

 暗い染みがクロッチに浮き上がったではないか。

 凜緖の、子供のころからの癖。
 ――おもらし遊び。

 いつからか、凜緖はおもらしを気持ちいいと思っていた。
 きっかけは……多分、おねしょだったと思う。
 凜緖は、高学年くらいまでおねしょをしていた。

 それにおしっこを我慢して、我慢して……、それから出したときの開放感も好きだった。

「ああ……でちゃう……。わたし、おもらししちゃうんだ……」

 おしっこを我慢していたというのに、いざショーツを穿いたままだそうとすると、緊張して上手く出てきてくれない。
 お腹に力を入れても、縦筋が刻まれたショーツがヒクヒクと苦しげに痙攣しているばかりだった。

「んんっ、んんんんん……っ」

 それでも凜緖は、お腹に力を入れていく。
 このトイレには水道がないから、ここでおもらししたらショーツを洗うこともできない。
 それにトイレットペーパーもないから、おまたを拭くことができない。

(取り返しのつかないことになる……)

 それが分かっているからこそ、凜緖のおまたは更に熱くなっていく。

「ぱんつ、穿いたままおしっこしちゃうんだ……。こんな歳にもなって」

 凜緖はおまたに力を入れ続けていくと、

 プシュッ――。

「あっ、でちゃうっ」

 クロッチの裏側に聖水が弾け、ジワリ、取り返しのつかない温もりが広がる感触。

 プシュッ。
  しょわわわわわわわわ……。

 凜緖のショーツから、くぐもった水音が聞こえてくる。
 少女の恥ずかしい染みを隠すためのクロッチには、あっという間に暗い染みが浮き上がっていく。
 その染みはじわじわと大きくなり、会陰を伝ってお尻のほうへと広がっていった。

「あぁ……私、おもらししちゃってるんだ……」

 シュイイイイイイイイイイ……。

 ブルルッ。
 凜緖は頬を緩ませると、官能的に身体を震わせる。
 ショーツが食い込んでいる股間はヒクヒクと痙攣し、熱い聖水を漏らし続けていた。

「おしっこにおまたくすぐられてるみたいで……あはっ、やっぱりくすぐったいな……」

 このおまたがくすぐられている感触が好きだった。それにおまたに弾けたおしっこは、会陰を伝ってお尻へと流れていく。

「はぁ……。お尻、撫でられてる感じがして、気持ちいい……」

 しょわわわわわわ……。
   ぽた、ぽたた……。

 お尻を撫で回される感触。
 お尻の膨らみから垂れていくおしっこが、和式便器の水面に弾けていく。

「おしっこ……勝手に出てきて……。ずっと我慢してたから……気持ちいい……」

 シュイイイイイイイイ……。

 緊張も解けてくると、おしっこの勢いも激しくなっていく。
 クロッチを突き破るほど……、とまではいかないけど、勢いのない噴水のようにおしっこが出てきている。

 ジョボボボボボボボ……。

「はぁ……。やっぱり気持ちいいな……。おもらしは」

 生暖かいおしっこは、クロッチの裏側に弾け、生暖かい手でお尻を撫で回してくれて、包み込んでくれる。
 この取り返しのつかない感触が好きだった。

「お尻、温かくて気持ちいい……。」

 もしかしたら、この感触はずっと赤ん坊の頃におむつを充てて、母親に抱かれているときにおしっこをしてしまったころの憧憬が、記憶のどこかに残っているのかも知れなかった。

 しょおおおおおぉぉぉ……。

「もう、ぱんつグショグショになってる……。はぁぁ……おしっこ、勢いなくなってきちゃった……」

 ブルルッ!!
  ――プシュッ!!

 凜緖が大きく身震いし、おしっこが勢いよく噴き出すと、凜緖のおもらし遊びは唐突に終わった。

「ああ、気持ちよかった……。ああ、もうぱんつ、冷たくなってきてる」

 当然のことだけど、このトイレには水道もないから、ショーツを洗うこともできなかった。
 それにトイレットペーパーも置いてない。
 この濡れたショーツを穿いて帰るしかないのだ。

「外、誰もいないよな」

 凜緖はスカートの裾を整えると、何事もなかったかのように公衆トイレを出る。
 人気のない住宅街の夜道。
 凜緖の他には誰もいない。

「はぁ……気持ちよかったけど……、なにやってるんだろ、私」

 家まで歩いて五分。
 凜緖は、平然とした表情で、夜道を歩き始める。
 まさか凜緖が、ミニスカートの中におもらしでグショグショになったショーツを穿いているとは、誰も思わないだろう。

(ショーツ、お尻に張り付いてきてるな)

 おしっこで濡れたショーツが、ペッタリとお尻に張り付いてくる。
 よく見れば、凜緖の内股にはおしっこの筋が垂れてきているのが分かるだろう。

(なにやってんだろ……。ホントに、私)

 とは、冷たくなったショーツを穿きながら、いつも思っていることだ。
 それでも凜緖は、またおもらし遊びをしてしまう。
 その証拠に、凜緖の秘筋は、熱い蜜で濡れていた……。



荒川凜緖の秘密2につづく!

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レモネードオアシス 2022/05/09 08:09

有栖川アンジェ。 ~おねしょ。紙おむつに~2

金髪碧眼のおむつ少女のアンジェ。
今夜も当然のように紙おむつをあてて眠りにつく……。
そんな夜のこと。


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アンジェが眠りに入って一時間ほどが経った。
 少女が一人で使うにはあまりにも広いキングサイズのベッドで、アンジェは分厚いおむつにお尻を覆われ、両足はがに股に開いて寝ていた。

 布団は、既に蹴飛ばされていた。
 おむつを充てて布団をかぶっていると、どうしても蒸れてきてしまう。
 だからアンジェは布団を蹴飛ばしてしまうことが多かった。
 そんなアンジェが、ブルルッ、出し抜けに身体を大きく震わせると、

「んっ」

 しゅいいいいいいいいいい……。

 なんの躊躇いもなくおしっこを放ったではないか。
 トイレトレーニングを受けたことがないアンジェは、赤ん坊並みにゆるゆるな尿道なのだ。
 寝ているときは、赤ん坊と同じように、完全に緩みきっている。

「……ちぃ……出る……むにゃむにゃ」

 しょわわわわわわわ……。

 なんの躊躇いもなく放たれるおねしょを受けて、厚手の紙おむつはモコモコに膨らんでいく。
 水色のおしっこサインが浮き上がり、股間のところが鮮やかなレモン色に染め上げられると、お尻のほうへと浸食していった。

「お尻……あったかぁい……」

 ブルルッ。
 アンジェは大きく一度痙攣すると、プシュッ、尿道からおしっこが放たれて、おねしょは終わった。
 レモン色に染め上げられた紙おむつを晒しながら、アンジェは深い眠りへと落ちていく。

 ……が。

 その一時間後。
 アンジェの身体が再び、ブルルッ。大きく震えたではないか。

「ちぃ……出る……ん」

 しゅいいいいいいいい……。

 おむつから聞こえてくる、くぐもった水音に、紙おむつがモコモコと膨らんでいく。
 ジャスミンティーや、ハーブティーをたくさん飲んだ少女の身体で濾過された聖水が溢れ出してくる。
 しかしどんなにハーブティーをたくさん飲んでも、少女の聖水は恥ずかしいアンモニア臭をまとっていた。

「お尻……あったかぁい……気持ちいーよー……」

 少女の縦筋から噴き出してくるおしっこは、会陰を伝ってお尻をイタズラっぽく撫で回していく。
 ツーンとした、かぐわしきアンモニア臭が漂ってきた。

「はぁ……全部……出たぁ……」

 ブルルッ!

 アンジェは身体を大きく震わせると、おねしょは一旦の終わりを告げる。

 ……だが。
 それからまた数時間後。

「ちぃ……でるぅ……」

 しゅいいいいいいいいいい。

 時間が経って冷え切った紙おむつが、再び暖かくなっていく。
 アンジェのおしっこを大量に吸収した紙おむつは、最初よりも何倍も分厚くなっている。
 そんな冷たい紙おむつに腰を包まれているのだ。
 おしっこが近くなっているのだろう。
 赤ん坊並の尿道のアンジェは一晩に、何度もおねしょを繰り返すようになっていた。

 じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……。

「はふぅ……。おまた……温かいなぁ……」

 呟くと、アンジェは再び深い眠りへと落ちていく。
 それから、何回おねしょを繰り返したかは、アンジェさえにも分からない。
 ただ、アンジェの充てている紙おむつは、白い部分がなくなるほどに、おしっこでブヨブヨに膨らんでいた。
 きっと、立ちあがろうとすれば、おしっこの重みでおむつが落ちてくることだろう。
 それでもおむつにお尻を包み込まれて安心しきっているアンジェは、安らかな寝息を立てていた。

        ☆

 チュンチュン。
 ピーチク、パーチク。

 やがて空が青白んできて、小鳥の鳴き声が聞こえてくる頃。
 おむつを充てて、七時間以上が経っていた。
 最初のほうに漏らしたおしっこは、古くなって、やや茶色に変色している。
 アンジェのお尻を包み込んでいるおむつからは、一晩分のツーンとしたアンモニア臭が漂ってきている。

「むにゃむにゃ……。……ん、んん? もう、朝か……」

 脚を開いて寝ているアンジェは、いつものように冷たくなったおむつの感触に目が覚めた。

「おむつ、冷たくなってるな……。でも、感触は……サラッとしてていい感じか……。ジトジトにはなってないな。横漏れも……お尻漏れも……シーツは濡れてないな。合格っと」

 起きたばかりの頭で、色々と考える。
 こうして毎晩アンジェが紙おむつを充てて寝ているからこそ、世界トップシェアをひた走ることができているのだ。

「あっ、でも……おしっこ……出る……。しちゃうか」

 ブルルッ!
 アンジェは仰向けのまま、大きく身体を震わせると、

 しょわわわわわわわわ……。

 くぐもった水音とともに、生暖かいおしっこがお尻のほうへと広がっていく。
 あんまり仰向けの状態でおしっこをしすぎると、背中から漏れ出してきてしまうけど、アンジェの特盛り紙おむつは、しっかりとおしっこを受け止めてくれている。

「ああ……おしり、あったかいよぉ……。やっぱり、おむつはいいなぁ……。安心しておしっこできる……」
 
 ブルルッ!
 大きく身体を震わせると、アンジェの放尿は終わった。

「はぁ……もう一眠り、するか……ふぁぁ……」

 おむつが温かくなったら眠くなる。
 アンジェの長年染みついた習性だった。
 アンジェはそのまま瞳を閉じると、安らかな寝息を立て始める。
 ……が。
 ドアがノックされたのは、アンジェが惰眠を貪り始めた五分後だった。

「むにゃむにゃ……入っていーぞぉ……」
「失礼します」

 入ってきたのは、シックなメイド服に身体を包んだ神無だった。
 朝早いというのに、もうシャキッとしている。

「お嬢様、おむつを替えにきました」
「むにゃむにゃ……適当に頼むー」
「換える前に、全部出しておいて下さい」
「ああー。出すー」

 アンジェは夢見心地でおまたの力を抜くと、膀胱にわだかまっていた残尿が、

 チョロロ……ッ、

 ちょっとだけ漏れ出してきた。

「んん、出たぞ……」
「分かりました。交換しますね」

 アンジェの充てている紙おむつは茶色く変色し、夜の頃と比べると入道雲のように何倍もモコモコに膨らんでいる。
 神無は、そんなおむつをバリバリと音を立てて開封していった。

 ムワッ……。

 露わになったのは、茶色く染め上げられたおむつの裏側だった。
 時間が経って古くなったおしっこは、茶色く変色して濃縮されたアンモニア臭を放つようになるのだ。
 一晩分の凝縮されたおしっこの匂いは、鼻がツーンとして、涙が出てくるほどの悪臭だった。

「ううっ、自分でも臭い……」

 あまりの匂いに、半分眠っていたアンジェも目を覚ますほどだ。
 女の子とはいえ、その宿命からは逃れることはできない。

「ジッとしてて下さい。綺麗にしてあげますから」
「ああ、よろしく頼むぞ」

 こんなにも悪臭を放っているというのに、神無は顔色一つ変えることなくおむつ交換してくれる。
 古くなったおむつをアンジェのお尻の下から引き抜くと、温かいおしぼりで、丁寧におまたを拭いてくれる。

「んっ、おまた、気持ちいい……」
「お嬢様のおまた、今日も可愛らしいですよ」
「そ、そんな……変なこと言うなよ……んんっ」

 なんだか最近おまたを拭いてもらっていると、変な気持ちになることがある。
 今までは、そんなことなかったのに。

(この感覚、なんなんだろう?)

 そんなことを考えていると、おまたを綺麗に拭かれていき、パフパフとベビーパウダーもまぶされていく。

「終わりました」
「あ、ありがとう……」
「今日はどのおむつを充てて行かれますか?」
「そうだなあ、今日は暑くなりそうだから、薄型のパンツタイプを頼む」
「それではこの紙おむつですね。これもプロトタイプです。履かせて差し上げますから、脚をこちらに」
「ああ」

 ベッドから身体を起こして、両足をピンと伸ばす。
 と、そこに神無がスポッとパンツタイプの紙おむつを脚に通していき、穿かせてくれた。
 花柄があしらわれた、可愛らしいデザインのおむつだ。
 これならちょっとくらいスカートが捲れてしまっても、おむつだとは思われないだろう……多分。

「やはりパンツタイプは軽くていいな。ウエストのゴムも問題なし、と……。キツすぎると苦しいし、そうかといって緩く作ると、おしっこの重みで落ちてきても大変だし……このへんは重要だからな」

 おむつを穿いたアンジェは、ベッドから下りておむつの履き心地をチェックしている。
 そこに神無は見事な手際でアンジェを学校の制服へと着せ替えていた。

 シンプルな藍色と白を基調にした、つぼみ学園の制服だ。
 その制服を着て、ツインテールを結び直せばいつものアンジェのスタイルだ。
 もちろん、スカートのなかには紙おむつを穿いている。
 薄型だから、まさかアンジェがおむつを穿いているだなんて、誰も想像さえもしないだろう。

「よし、今日も元気に登校するか!」

 アンジェは、スカートの上からお尻をパンパン! とはたく。
 世界シェアトップのおむつメーカーの一人娘ともなれば、様々な試作品をその身で確かめなければならないのだ。


おしまい

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