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おもカノの記事 (11)

レモネードオアシス 2021/04/16 10:30

大決壊!~おもらしカノジョが妊娠するまで11~

いつもあたたかいご支援ありがとうございます!


今日は金曜日なので小説を更新する日です。
妊娠したスバルと流れる緩やかな時間。


今回は最終回ということで全公開しておきたいと思います!


※この小説は、順調にいけば今年の5月→4月末のGW前に配信を開始する同人誌の小説です。

また、今年か来年の暑くなってきたころか寒くなったころか、僕が面倒臭く感じないときにブログのほうで無料公開していく予定ですので、バックナンバーを購入するさいはご一考頂けたらと思います。
なお、めんぼーさんに描いてもらったラフは、無料ブログには載せる予定はありません。


スバルとおむつ登校っ!



目次

おもらし彼女が妊娠するまで(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


☆☆終章 男の子? 女の子?

「……んん、もう朝か……」

 柔らかな朝日に大和が目を覚ますと、視界に飛び込んでくるのは未だ安らかな寝息を立てているスバルの寝顔。
 2人とも一糸まとわぬ裸体となって、ゆうべは何回も身体を重ね合わせたのだった。

「うーん……ゆうべはがんばりすぎたか」

 いつもならスバルのほうが早く目が覚めるけど、今日は大和が先のようだった。
 大和は、スバルのおろしてある金髪を梳いてやる。

「懐かしい、なぁ……」

 大和は、しみじみと呟く。
 おもらしして困っているスバルを助けたのが、去年の春。
 それが遠い昔のことのように思える。

(ゆうべは初めてのエッチした1周年記念日で……、それでスバルがいろいろな体位を試してみたいって言い出して……)

 そんなスバルのお腹は季節とともに大きくなってきて、いまではぽっこりと幸せそうに膨らんでいた。

 ――スバルは、妊娠したのだ。

 それでもスバルの性欲はとどまるところを知らないらしい。

(スバルの性欲は、間違いなく俺よりも強いしな)

 この1年間、一緒に生活をしてきたから間違いない。
 あっという間のこの1年間、初体験の申請を出したり、学園中から注目を浴びたりしていろいろとあった。
 あれから市役所に行って婚姻届を出して入籍したりもした。
 一緒に住むための家も国から支給されて、いまでは新婚生活を送っている。

 支給されたのは、学校の近くの小さなアパート。
 最初はいきなり一軒家ではなくて、狭い部屋がいいらしい。
 小さくて狭いアパートの一室だったけど、スバルがいればそれだけで幸せだった。
 こうして夏が過ぎ、冬が過ぎ――、

「俺とスバルの赤ちゃん、なんだよなぁ……」

 大きく膨らんだスバルのお腹を撫でてあげると、

「ン……、もう、朝……」

 スバルはうっすらと瞳を開いて呟いた。
 どうやらお目覚めのようだ。

「おはよ。スバル。身体、平気か?」
「うん……。赤ちゃんにお腹蹴られて起きたし……」
「元気そうで良かった。それじゃあ、簡単な朝ご飯作ってくるからゆっくりしててくれ」
「ありがと」

 身重なスバルをベッドに残し、大和は小さなキッチンで簡単な料理を作り始める。
 今朝のメニューはトーストとサラダと目玉焼き。
 それにおまけのイチゴ。
 材料は、きのうの学校帰りに2人でスーパーに寄って買ってきた。
 このイチゴは、スーパーで顔見知りになった売り場のおばちゃんからのプレゼントだ。
 すっかり町内にも年上の知り合いが増えたし、そのたびにいろいろとくれるし、困っていることがあれば助けてもらっている。
 いい社会になったものだ。

「トマトを切って、レタスを千切って……、卵を2つ一気に炒めて……と」

 こうしているうちにトースターにセットしておいたパンが焼き上がって、香ばしい匂いが漂ってくる。
 手際よく小さなテーブルに並べていくと、大和は再びベッドルームへと戻っていく。

「朝飯できたぞー。おむつ充ててやるぞー」

 アパートの手狭なベッドルームでは、スバルは身支度を調えている真っ最中だった。
 大きくなったお腹に合うサイズに調整された学校指定のセーラー服を、ワンピースのように着ている。
 だけど制服をオーダーメードしたときよりも更にお腹が大きくなってきているから、お尻が隠しきれなくなっていた。

「お願いね、パパ♪」
「おう。おむつのことならなんでも任せてくれ」

 お腹が大きく膨らんだスバルに、ベッドで仰向けになってもらうと、手早く紙おむつを充ててやる。
 初めて紙おむつを充てたときは説明書を見ながらの見よう見まねだったけど、いまではすっかり上手く充てられるようになった。
 これならいつでも子供が生まれてきても大丈夫だ……と思う。

「よし、おむつはこれでオッケーっと」
「ありがと。お腹……結構大きくなってきたから……ちょっと張ってるかも」
「そっか。それじゃあおむつは多めに持っていったほうがいいな」
「うん」

 大和のカバンのなかには今日の授業の教科書とノート、それにおむつ交換に使う道具が一通り入っている。
 おかげさまで大和のカバンはパンパンに膨らんでいる。それでも大和は満足げに頷くと、カバンのファスナーを閉めるのだった。

        ☆

 2人の愛の巣であるアパートから、学校までは歩いて10分弱。
 2階建てのアパートの外階段をスバルの手を取りながら降りて通学路に出ると、すでに同じ制服を着た生徒たちがゆっくりとした川の流れのように通学していた。
 大きく膨らんだお腹を抱えながら歩いているスバルに歩調を合わせて歩きはじめて、しばらくしたときのこと。

「そういえばさ、きのう産婦人科に行って聞いてきたの」

 まるで世間話をするかのようにスバルが切り出す。

「聞いてきたって、なにをだ? も、もしかして、身体、なにか悪いところとか……!?」
「ううん。違うの。そういうことじゃなくて……その……女の子だって」
「……?」
 一瞬、なにを言われているか分からずに、大和は首をかしげてしまう。
 だけどそれがなんのことか理解すると、

「そうか! 女の子なのか!」

 大和自身が驚いてしまうほどの声で合点してしまい、周りにいる通学中の生徒たちの視線を一身に集めてしまう。
 大和はごまかすように咳払いすると、スバルはいたずらっぽい笑みを浮かべていた。

「これで、今日中にはもう学校でみんなの噂になってるね。きみは奥手だから、こうでもしないとみんなに教えてくれないと思って」
「こいつは一本取られたな。でもそうか、女の子かー。それじゃあ、生まれたときのためにいろいろと揃えておかないとな」
「うん」

 ちょっと……というか、朝からかなりびっくりしたサプライズだったけど、不器用なスバルなりに考えた伝え方なのだろう。
 びっくりしたけど、これから必要なものも決まってくる。
 まずは服はピンク系がいいのだろうか?
 いや、最近は女の子だからってピンクというのは古いかもしれないから、ここはスバルと相談しながら揃えていくのがいいだろう。
 あとはたしか赤ちゃんの性別が決まったら祝い金が出るらしいから、その申請書も出しておいて……、
 と、そこまで考えて大和は、隣を歩くスバルを見やる。

「ときにスバル」
「なぁに?」
「お腹が大きく膨らんできてるのは俺も凄く嬉しく感じるけど……その、最近制服のサイズが合わなくなってきてないか?」
「うーん、そうかな?」

 呑気に首をかしげてみせるスバルだけど、絶対にその自覚はあるのだろう。
 なにしろスバルが来ているマタニティ用の制服――セーラー服の上をワンピースのようにしている――は、大きく膨らんだお腹に押し上げられて、丈が足りなくなっていたのだ。
 花柄の紙おむつが丸見えになってしまっている。

「きみに充ててもらったおむつ……見られちゃってるね」

 この通学中に、ゆるゆるのおまたからごく自然に垂れ流したであろうおしっこによって、鮮やかなレモン色に染まっていた。

「テープタイプの紙おむつは、1人じゃ充てられないよね。だから、私がおむつを充ててるっていうことは、きみに充ててもらって……交換してもらってますって宣言してるっていうことなんだから」
「お、おう。そんな深い意味があったとは」
「もうすぐ生まれてくる赤ちゃん……女の子だからさ、名前……これからゆっくり決めようよ」
「ああ、そうだな」

 ゆっくりと、ゆっくりと2人は並んで歩いて行く。
 最初は前を歩いたり、後ろを歩いたり、ずっと相手の背中ばかりを見てきた2人だったけど。
 いつのまにか隣り合って歩いてて、いつしか手を取り合っていて。
 それはたぶん、家族が増えてもこれからもずっと続くこと。

おしまい☆☆


最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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レモネードオアシス 2021/04/09 15:05

大決壊!~おもらしカノジョが妊娠するまで10~

いつもあたたかいご支援ありがとうございます!


今日は金曜日なので小説を更新する日です。
初めての紙おむつ!
授業中、おむつにおもらし!


※この小説は、順調にいけば今年の5月→4月末のGW前に配信を開始する同人誌の小説です。

また、今年か来年の暑くなってきたころか寒くなったころか、僕が面倒臭く感じないときにブログのほうで無料公開していく予定ですので、バックナンバーを購入するさいはご一考頂けたらと思います。
なお、めんぼーさんに描いてもらったラフは、無料ブログには載せる予定はありません。


授業中におむつにおもらし!




目次

おもらし彼女が妊娠するまで(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


その瞬間、大和とスバルは、2人のあいだにバネが仕掛けられていたかのように距離をとった。
 2人して慌てて着衣を整える。
 だけどもう時すでに遅し。
 保健室の出入り口には、わざとらしく咳払いをした主……白衣を着た保健の女性教師が立っていたのだ。
 年齢は20代後半。彼氏持ち。
 サバサバした性格なので、生徒たちからは姉のように慕われている。
 そんんな保健教師は続けるのだった。

『盛り上がってるところ邪魔しちゃうけど、ここ一応、神聖な学び舎にある、健全な保健室だからねー』

「は、はい……」

 大和はなんとか応えるけど、絶頂した直後ということもあり頭の中が真っ白になっていた。
 まさか、初めての体験を見られてしまうだなんて。
 だけど保健の先生は柔和な笑みを浮かべると、ベッドサイドの椅子に腰掛けるのだった。

『まずはおめでとう、でいいのかな? 女子のほうはベルトで縛られてたけど……無理やりっていうことじゃないでしょ?』
「は、はい……。私がお願いしました……」

 小さく頷くスバル。
 ただでさえ赤く染まっている頬が、更に赤くなっていく。

『初々しくてとてもよろしい。それじゃあ、ここからは保健教師としての仕事だから。2人とも体調は問題ない? どこか痛いところとか』
「あ、あの……。私は……、おまたが少し」
『あー、初めてか。3日か1週間は痛いかも知れないから、男子のほうはちゃんとフォローしてあげること。いい?』
「はい、わかりました」
『素直でよろしい。その気持ちをこれからも忘れないこと。結婚生活をするうえで、とても大切なことだから。あとは……と』

 保健教師は椅子から立ち上がると、机の中から何枚かの書類を持ってくる。
 そこには、

“初めてのセックス記念日 公欠申請書”

 と書かれていた。

『ここに2人の名前書いといて。そうしたら今日の授業は全部公欠扱いになるから。あとは……、これから2人とも結婚とか考えてる?』

 教師からストレートに聞かれて、びっくりして言葉に詰まってしまうけど、ここは物怖じしてられない。
 大和は力強く頷いてみせた。

「はい。スバルのことは俺が幸せにしてみせます」
『よろしい。それじゃあ、こっちの書類にも名前を書いといて。あなたもそういうことでいい?』
「は、はい……」
 スバルは小さく頷きながら、寄り添ってくる。
 その身体は溶けそうなくらいに熱くなっていた。
 保健の教師が差し出してきた次の書類。
 そこには、

“パートナー成立申請書”

 と書かれていた。
 たしか授業でやったことを思いだしてみると……、セックスしたパートナーが、国からの全面的な支援を受けるための申請書……だったはずだ。
 簡単にいってしまえば、衣・食・住を国が保証してくれるということだ。

『親御さんには後日改めて家に書類が郵送されるからよろしくね。……さて、と。これで今日の申請書はお終い。担任には私から伝えておくから、ごゆっくり♪』
「えっ?」

 今日はもう公欠とは聞いていたけど、ごゆっくりとは?
 大和は聞き返してしまう。
 だけど保健の先生は、至極当然のように言うのだった。

『若いんだから1回だけじゃ足りないでしょ。特に女子のほうは』
「そ、そう……なのか?」
「うん……、そう、かも……」
 スバルは恥ずかしそうに頷く。
 それでも寄り添ったまま。
 言外に、我慢できない、と言っているようでもあった。

『性生活の充実のために、ちゃんと相手に伝えといたほうがいいわよー。タイミングを逸すると、伝えづらくなるし』

 保健の教師はウインクしてみせると立ち上がる。

『今日は保健室は貸し切りにしといてあげるから、ゆっくり楽しみなさい。あー、我が校で初めての制度利用者かー。先生も負けてらんないわねー』

 言い残すと、保健の先生は保健室から出ていった。
 こうなると保健室には2人きりだ。
 しかも今日は貸し切りだし、公欠になるともいっていた。
 そう考えると、男の本能というのは実に早く燃え上がるみたいで。

「あはっ。きみのおちんちん、また大きくなってる」
「スバルもまだ元気みたいだな」
「うん。1回だけじゃ足りないみたい。もっときみの熱いシルシで、おなかを満たして欲しいな」
「ご期待に添えるように頑張らないとな」
「うん……」

 再びベッドに。
 キスを交わして、思考が蕩けてからはあっという間だった。
 すでに絶頂期にあったスバルの股間からはおもらししたかのように愛液が溢れ出してくる。

「きみのおちんちん……次はもっと上手に飲み込めると思う」
「お手柔らかに頼むぞ」
「……ンッ、届いてる……っ」

 ショーツを横にずらして、すでに綻んでいるクレヴァスへと亀頭を潜り込ませていくと、コリッとしたポルチオ。

「はうう! そこ……っ、いい!」
「……行くぞっ」
「ウン……ッ、コリコリ、して……っ」

 気がつけば夕方になり、夜になる。
 それでも2人はお互いを求め合い、蕩けていった。

        ☆

 チュン……、チュンチュン……。
 窓の外から聞こえてくるスズメの鳴き声に、大和はうっすらと瞳を開いた。
 すぐに視界に飛び込んできたのは、スバルの寝顔。
 そういえば、ゆうべは夜になってもセックスしまくり、お腹が減れば学食からステーキの出前が届いたりと至れり尽くせりだった。
 おかげさまで深夜を過ぎても熱く燃え上がることができた。
 最初のほうは服を着ていたけど、今となっては2人とも一糸まとわぬ裸体となっていた。

「まさか、保健室で朝チュンする日がこようとは」

 ベッドから身体を起こすと、

「あれ……。もう朝、なんだ……」

 スバルも目を覚ましたようだ。
 猫のようにやや吊り気味な瞳は、今にも溶けそうなくらいに垂れ下がっている。
 どうやら朝はあんまり得意ではないみたいだ。

「ずっと夜でもいいのに」
「夜ならまたくる。そうしたらまた……その、するか」
「うん。きみと……したい。えへっ」

 ベッドサイドには学食からの夕飯の差し入れがあったとき、一緒に歯ブラシやタオルも渡されていた。
 ちなみにシャワーとお風呂は保健室の隣に併設されている。

「さて、今日は木曜日か。1時限目は……理科だったな」
「もう間に合わないと思う……」
「ああ、でもあんまりゆっくりして午後から登校したりなんかしたら更に悪目立ちしそうだしな。今日のところは……1時限目が終わったあたりに、大人しく登校しておくか。シャワー、1人で浴びれそうか?」
「うん。平気そう。それじゃあ先に浴びちゃうね」

 タオルと替えの下着と制服を持って、スバルは隣のシャワー室へと姿を消す。
 ほどなくして、お湯を使う音と、石けんのいい匂いが漂ってきた。

「……疲れてるはずなのに、なんか元気あるな」

 これもセックスの効果なのだろうか。
 大和はそんなことを考えながら、きのうの保健の先生の言葉を思いだす。

 ――たしか、3日か1週間は破瓜の痛みが続くかもしれないから、しっかりフォローをするようにって言われたっけ……。

 ぼんやりとしていると、聞き慣れた学園のチャイムが鳴る。
 どうやら朝のショートホームルームがはじまったようだ。
 昨日に続き、今日も遅刻になりそうだけど……、

「少しくらい大目に見てもらえるだろ」

 大和は再びベッドに横になる。
 なにも慌てることはない。これからの2人の時間はたっぷりとあるのだ。


☆☆5章目 おむつ交換はママで練習!

『学園でセックス記念日を使ったやつが現れたらしいぞ!』
『うそっ。うちの学校では初めてじゃない!?』

 大和とスバルがセックス記念日を申請したことは、翌日の学園で早くも噂になっていた。
 そんななか、1時限目の授業が終わった休み時間に2人して腕を組んで登校するのはなかなか勇気がいることだったけど、悪い気はしない。
 通学時間は、保健室から1階上の自分たちのクラスまでの3分にも満たない距離。
 それでも学園中に2人の熱々ぶりが伝わるには充分だった。

        ☆

 だけど、事件はそれから1時間にも満たないうちに起きた。
 事の発端は、2時限目の数学の授業中。
 前の席に座っているスバルが切なげに身体を震わせたことがはじまりだった。

(あれ、スバル……もしかして?)

 スバルの1つ後ろの席に座っている大和はいち早くその異変に気づく。
 退屈な数学の授業中、スバルが切なげに身体を震わせる理由と言ったら、1つしか思い当たらない。

(スバル、おい、大丈夫か……?)

 スバルにしか聞こえない小声で囁きかけると、スバルはかすかな涙声で呟くのだった。

(む、むりぃ……。おまたがズキズキして……)
(そ、そうか。それじゃあしょうがないよな)

 大和は立ち上がると、

「先生、スバルさんの体調が良くないみたいなので、一緒に保健室に行ってきます」

 堂々と宣言すれば、いまの2人を止められる者は誰もいない。
 たとえ、教師でさえも。

「行くぞ」
「うん……」

 大和はスバルに肩を貸すと、クラス中の視線をものともせずに教室を後にするのだった。

        ☆

「ああぅ……、ごめん、ちょっと……、もう……っ」
「無理そうか?」
「うん……」

 スバルが限界を迎えたのは、静まりかえった授業中の廊下に出た、その数秒後のことだった。
 人がいなくなったことで、おしっこのスイッチが入ってしまったらしい。

「ごめん、なさい……っ」

 しゅいいいいいいいいいいい……。

 スバルは力なくしゃがみこむと、すぐにくぐもった水音が聞こえてくる。
 ほどなくして、リノリウムの廊下にレモン色の湖が広がっていく。
 ツーンとした、スバルにしてみれば恥ずかしすぎるアンモニア臭が湯気となって立ち昇っていった。

「ああう……、おしっこ、止まらない、よぉ……」

 しゅわわわわわわわわわ……。
  しょおおおおおぉぉぉぉぉぉ……。

 静まりかえった廊下に、スバルの放尿する音だけが響き渡る。
 だけど思っていたよりもおしっこは溜まってはいなかったらしい。

 しょおおおおおおぉぉぉぉぉ……。
 ぽた、ぽたた……。

 スバルのおもらしは意外と早く終わった。
 いままで何回もおもらしを見てきたけど、いつももっといっぱいおもらししていたから、拍子抜けしてしまう。
 もしかしたら、まだ我慢しているのかも?

「すっきりしたか……? なんかいつもよりも量が少ないような気がするけど」
「うぅ……全部、出ちゃったの……。その……おまた、痛くて我慢できなくなってる、かも……」
「そ、そうか。それじゃあとりあえず、ほい、替えのぱんつ」

 こんなこともあろうかと、ポケットのなかにスバルのショーツを忍ばせてきていた。
 スバルに渡してやる。

「あ、ありがとう……。きみの体温でぱんつ、あったかぁい……」
「それじゃ、トイレに行くか」
「あっ、おもらし、掃除しないと」
「俺がやっておくから心配するなって」
 スバルを女子トイレに連れて行き、そこでモップやバケツを調達する。
 おもらし現場である廊下に戻ってくると、大和は黙々とおしっこの掃除をはじめた。

「やっぱり、いつもよりも量が少ないよなー」

 おまたが痛いって言ってたから、おしっこが我慢できなくなっているというのは本当のことなのだろう。
 この調子だと、今日の授業に出るのは危険な気がする。
 ……1週間は痛むかもしれないって言ってたし。

「スバルからおしっこの悩みを無くしてあげられたらなぁ……。いや、だけど、さすがにあれは……」

 考えがないわけではない。
 だけど、さすがに紙おむつを充てて欲しいというのは、スバルくらいの年頃の女の子にはあまりにも酷というものだろう。
 けど、最近の紙おむつは高性能らしいし。

「見るだけ見にいってみるか」

 これからスバルの赤ちゃんに紙おむつを充てることになるのだ。
 それならできるだけ早く、紙おむつがどんなものなのか知っておくのも悪くないはず。
 そんなことを考えながらおしっこの掃除を終え、トイレへ戻ってモップと洗面器を綺麗にして片付けておく。
 ちょうどスバルもショーツを履きかえて、女子トイレから出てきたところだった。

「その……ありがと。ぱんつ」
「気にするなって。それじゃ、ビニル袋。さっきまで穿いてたぱんつは洗濯しておいてやる」
「さ、さすがにそれは恥ずかしいし」
「スバルのおしっこ好きだから、丹念に洗濯しておいてやろうと思ったんだけどなー」
「残念。もう手洗いしちゃったんだから。ビニル袋、ありがと。ぱんつ代……大変、だよね」
「それこそ気にするなって。来月から国からの補助金が出るらしいし。これから引っ越しとか、いろいろ話そうぜ」
「うん……」
「それじゃ今日はもう帰るか!」
「えっ、授業まだあるけど」
「スバル、あんまり体調よくなさそうだし。それにスバルと一緒に行きたいところがあるんだ」
「えっ、私と一緒に……それって、で、ででで、デートっ」
「まぁ、そんなところだな」

 そうと決まれば善は急げだ。
 スバルと大和は授業中の教室に戻ると、数学教師に用意してあった公欠届けを出す。
 これだけで今日はもう公欠扱いになってくれる優れものだ。
 数分後。
 2人は授業中の静まりかえった校舎を後にしているのだった。

        ☆

「ま、まさか……私と来たいところって……っ」

 更にその数分後。
 スバルは頬を引き攣らせてフリーズしていた。
 無理もない。
 なにせここはドラッグストアの一角。
 しかも紙おむつ売り場だったのだ。
 青やピンクの、色とりどりのパッケージが並んでいる。

「これから必要になると思ってな。……俺たちの赤ちゃんのために」
「う、うん……。でもちょっと気が早いというか……」
「早すぎるって言うことはないだろう? おむつ、あててあげる練習とかしたいし」
「練習……?」
「ああ。イクメン王に俺はなる! ってな。スバルが練習に付き合ってくれたら嬉しいんだが……」
「付き合うって、つまり……私、おむつ充てちゃう、の……?」
「いやか?」
「そ、その……嫌じゃないけど……。ちょっと、恥ずかしい、かも」
「俺はおむつを充ててるスバル、可愛いと思うけどなぁ」
「きみは、嫌いにならない……? おむつを充てる女の子なんて」
「嫌いになる? とんでもないむしろ見てみたいくらいだし、もしかしたらこれでスバルの悩みが解決して、安心して生活してくれるんなら、とても良いことだと思う」
「そう……。それじゃあ……」

 スバルは数秒間ほど悩みに悩み、

「……充ててもいい、かも」
「よし、それじゃあ2人で選ぶか」
「うん……」

 一言に紙おむつと言っても、いろいろなサイズがある。
 新生児用は年齢ごとにサイズが分かれているし、おねしょ対策用のショーツタイプの紙おむつもある。

「これなんてどうだ? ピンクの花柄模様で可愛いぞ」
「うん……、可愛い、と思う」
「吸水量も……結構あるみたいだな。よし、とりあえず今回はこれにしとくか」

 2人でレジに持っていって会計を済ます。
 さて、次の問題はいつ紙おむつを充てる練習をするか、だ……。

        ☆

「ほ、本気なの……?」
「ああ、俺は本気も本気。大真面目だ」

 スバルが頬を凍りつかせたのは、翌朝の保健室でのことだった。
 2日連続だけど、それも無理もないことだった。
 なにしろ大和が紙おむつを充てる練習をしたいと言い出したのだ。
 学校で。
 登校してきたその直後に。
 幸いなことに早朝の保健室にはまだ誰もいない。
 保健の教師さえも。

「せ、せめてお休みの日とかしない? いきなり学校でっていうのはハードルが高すぎるというか……」
「こう言うのは早いほうがいいからさ。それにスバルに安心して生活してもらいたいから」
「でも、学校でおむつなんて……」
「大丈夫。なにかあったら俺が助けるから」
「きみが助けてくれる……」

 その一言が決め手だったらしい。
 スバルは小さく頷くと、

「わかった。おむつ、充てるっ。きみに充てて欲しいの」
「よし、その意気だ。これからいっぱいスバルで練習して、イクメン王になるからな」
「あ、でもその前に……」

 スバルは頬を赤らめると、たった一言だけ、

「……えっち、したい……」

 呟いた。
 なんというか、可愛すぎて悶絶してしまいそうになる。

「おむつを充てる前に……きみから勇気を分けて欲しいの」
「大丈夫なのか? その……1週間くらい痛むって」
「まだちょっと痛いけど、きみのことが欲しくて我慢できないんだもん。……こんな恥ずかしいこと言わせないで欲しいなっ」

 頬を赤らめたまま、プイッとそっぽを向いてしまうスバル。
 そんなスバルを抱きしめてやると、一瞬だけ身体を強ばらせるけどすぐに力を抜いてくれる。
 そのままの勢いで保健室のベッドへ倒れ込んだ。

「制服、シワになっちゃうから脱いじゃうか」
「うん。脱がせてあげる」
「それじゃあ俺はスバルの服を脱がせてやる」

 お互いにくすぐったい思いをしながらも服を脱がせていき、一糸まとわぬ裸体になる。
 もわぁ……。
 スバルのショーツを脱がしてあげると、もうすでに濡れていてコンデンスミルクのような甘い香りが漂ってくる。

「凄い、もうおもらししたみたいに濡れてるじゃないか」
「ううー……。きみの顔を見てると、その……我慢できなくなって……むらむらしてきちゃうんだもん」
「嬉しいぞ」

 ツルンとしたおまたはおもらししたかのように濡れていた。
 まさか一緒にいるだけでこんなに濡れているだなんて。たったそれだけで、大和も一気に昂ぶってくる。

「あっ、おちんちん大きくなってきた。早く挿入れて
「朝のショートホームルームがはじまる前に一気に登りつめるか」
「うん!」

 ベッドに座っている大和に、スバルが飛び込むかのように挿入する。
 対面座位で、一気に深いところに。

「んああ! 深いところに、入ってきたぁ……っ」
「うっ、スバル、絞めつけすぎ……っ」
「きのうはおむつ買っただけでしてくれなかったんだもんっ。キスも、キスもぉ……っ」

 深く繋がり、貪るようなキス。
 スバルの熱が溶けそうなくらいに昂ぶり、そして。
 ――ぶるるっ。

「スバル、もしかして」
「ちょっ、ちょっと……ピンチ、かも。きみが太くて……ううっ、今日は上手くできるって思ってたのに……ッ」
「我慢は身体によくない。さあ、出すんだ」
「んああ! そんなに奧っ、子宮、突き上げられたら……っ」

 しゅいいいいいいいいいい……。

 スバルは呆気なく失禁してしまっていた。
 生温かい奔流が結合部を撫で回していくと、シーツへと広がっていき、刺激的なアンモニア臭が2人を包み込んでいく。

「あうっ、おちんちん、大きくなってる……っ」
「スバルのシャワーを浴びたから元気になったんだぞ」
「恥ずかしいけど……嬉しい……っ」

 お互いの身体に抱きつき合い、深く繋がり合う。
 子宮が蕩けて男根を包み込んできているかのような、そんな錯覚に陥り――大和はあらん限りの奔流をスバルへと注ぎ込んでいた。

        ☆

「はふぅ……。お腹いっぱいだよぉ……」

 朝一番の精液を注ぎ込まれたスバルは、朝だというのにもう限界を超えているようだった。
 弛緩しきった身体をベッドに仰向けに横たえさせてやると、無防備に脚を割ってみせる。
 これから赤ちゃんがおむつを充ててもらうときのように。
 ただ、赤ん坊のようにつるつるのパイパンからは、

 ドプ……。

 2人の体液が溢れ出してきていた。
 赤ん坊のようなおまたからラブジュースが溢れ出してきているその様子は、背徳的な光景にも見える。

「赤ちゃんのお尻拭き、ちゃんと持ってきたから試してみるか」
「ん……ありがと」

 なめらかな手触りのウエットティッシュを手に取ると、スバルの赤らんだおまたを拭いていってあげる。
 ふきふき、ふきふき……。
 丹念に、丁寧に。
 だけど力加減を間違ってしまったのだろうか?

「んっ、あっ、ああぁ……っ」

 スバルが切なげな声を漏らすと、じゅわわ……、おしっことは違う、ネットリとした体液が溢れ出してくる。
 拭いても拭いても溢れ出してきた。止めどなく。

「大変だスバル。どんどん溢れ出してきてるぞ」
「そ、それはぁ……、きみの指が優しいから……ふっ、ふうう!」

 プッシャアアアアアアア!

 ついにはスバルはカエルのように脚を開いたままでパイパンを突き出すように痙攣すると、透明な体液が盛大に噴き出してしまう。
 恥ずかしすぎる飛沫は、拭き拭きしている大和の顔面へと散っていった。

「うう……ごめん、なさい……。でも、きみの指先が……その、お豆がくすぐったくて……ひうっ」
「うーん……なかなか難しいみたいだな。イクメン王への道は遠く険しい」
「あっ! あっ! ああん!」

 身悶えしているスバルのおまたをいろいろな力加減で拭いてみるも、昂ぶっている女体というのは息を吹きかけただけでも感じてしまうらしい。
 ここは手早く、できるだけ敏感なところは避けるようにして。
 それでもおまたは緩んできてしまって、

 じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……。

 残尿が漏れ出してくる。
 真っ白だったはずの保健室のベッドには、スバルのおしっこによって巨大な世界地図が作り出されていた。
 それでも大和は丁寧におまたを拭いていき、

「よし、キレイキレイできた。次は……紙おむつだな」
「はぁ……、はぁ……、はぁ……。なんだかもう、クラクラするよぉ……」
「そうそう、大人しく脚を開いてくれてると助かるぞー」

 言いながら、大和はカバンから紙おむつを取り出す。
 テープタイプの紙おむつは一見して薄く見えるけど、吸水力抜群らしい。
 しかも白地にピンクの花柄模様がとても可愛らしい逸品だ。

「まずはおむつを広げて……お尻に敷く、と……」

 カサカサと乾いた音をさせながら紙おむつを広げて、スバルのお尻に敷いていく。スバルは恥ずかしがりながらも、お尻を浮かしておむつを充てやすいようにしてくれた。

「おむつをお尻に敷いたら、次はおまたを包み込むようにしておむつの生地を前に持ってきて、それから横のテープで留めます、と」

 説明書を読みながらの初めてのおむつを充ててあげる作業。
 それは大好きな女の子のため。
 だけどそれは全然おかしいことなんかじゃない。
 これから2人のあいだに生まれてくる、赤ちゃんのための予行演習でもあるのだ。

「よし、これでいい、かな……? なにか痒いところとか痛いところはないか?」
「うん……大丈夫、だと思う」
「それならオッケーだな」

 ぽんぽん、
 無防備に脚を広げたままでいるスバルの股間を、おむつの上から軽くはたいてあげる。
 するとスバルはかすかな微笑みを浮かべてくれた。それはまるで、安心する赤ん坊のように。

「おむつ……うん、上手に充てられてると思う」
「そっか。立ってみたらどうだ? 目立ったりしてないかな」

 スバルの手を取って立ち上がらせてあげる。
 エッチした直後ということもあるから、スバルが倒れないように支えながら。

「うーん……ちょっとごわごわする、かも……?」
「動きにくいか?」
「そういうことはないけど……、脚がちょっと閉じにくい、かな? あ、でも大丈夫そう。うん」

 確かめるようにくるりとスカートを回してみせて、裾を正す。
 さすが薄型のおむつだ。
 スカートの上からだと、まさかスバルがおむつを充てているだなんて誰も想像さえもしないほどに自然な感じになっていた。

「スバルのお尻、いつもよりもちょっとだけ大きく膨らんでるけどなんだかセクシーに見えるぞ」
「……変じゃないかな?」
「俺は可愛いと思う」
「それならよしっ」
「気合も入れたことだし、登校するか」
「うんっ」

 保健室から教室までの短い通学距離。
 布団を汚してしまったことを謝罪する書き置きを保健の先生に名前入りで残しておくと、大和とスバルは腕を組んで廊下に出る。
 今日はおむつも充ててもらったことだし、スバルが安心して生活してくれたら良いなぁ……、
 大和はそんなことを考えながら、スバルの小さな手をキュッと握った。

        ☆

(困った……。実に困った……)

 1時限目の社会の授業中。
 スバルが悩ましげに内股を擦り合わせたのは、ノートにシャーペンを走らせているときのことだった。

 きゅぅぅっ、

 膀胱が膨らむ、かすかな感触。
 今朝は保健室でエッチをしたあとに多めに水を飲んでしまった。
 きっとその水分が膀胱に濾過されて溜まってきたのだろう。
 実は授業がはじまる前に念のためにトイレに行っていこうと思ったものの、スバルは敢えて行かずにいた。

(せっかくきみにおむつを充ててもらったのに、おトイレ行ったら外すことになっちゃうしっ。そんなのもったいない……っ)

 と言うわけでトイレには行かなかったけど……、スバルの膀胱は早くもキュンキュンと黄色信号が灯っていた。
 ただでさえ茹ですぎたマカロニのようにふやけきった尿道。
 しかも破瓜の痛みがまだ尾を引いていて、おまたに力が上手く入らない。
 それに太すぎる男根におまたを広げられて、尿道までも更に緩くなってしまったみたいだった。

(せっかく充ててもらったおむつ……、すぐに汚すなんてダメなんだからっ。少しでも、少しでも我慢しないと……!)

 じゅわわっ

「ああっ」

 だけどどんなにおまたに力を入れても、椅子の座面におまたを押しつけても、おしっこを止めることはできなかった。
 おむつの内側に、生温かい染みが広がっていく。

 じゅわっ、じゅわわわわわ。

(しちゃうの……? 教室なのに、みんながいるのに……っ)

 女の子というのは、物心着いたころにはもうすでに人前でおしっこをすることを忘れている。
 おもらし癖のあるスバルでさえも、さすがに教室で失禁するのには躊躇いがある。
 もしもおむつが耐えきれなければ、みんなに痴態を見られてしまうことになってしまう。

 じゅもも……。
 じゅもももももももも……。


 おまたを引き締めようとしても、男の剛直によって拡張された尿道は言うことを聞いてくれない。
 勝手におしっこが漏れ出してきてしまう。

(だめぇ……っ、教室で、おもらしなんて……っ)

 しゅいい……。
 シュイイイイイイイイイイ……。

「あっ、ひっ!」

 ついにスバルは本格的におしっこを漏らしはじめてしまう。
 おむつの裏側におしっこがどんどん広がっていくと、お尻の方にまで広がっていく。

「ぁっ、ぁっ、ぁっ」

 しゅいいいいいいいいいいい……。

 スカートに隠された紙おむつのなかから、くぐもった水音が聞こえてくる。
 だけどそれはよほど耳を澄まさなければ聞こえないものだ。
 それでもスバルの羞恥心を掻き立てるには十分すぎるものだった。

(ううっ、おしっこ……止められ、ない……っ)

 しゅわわわ……。
 しゅわわわわわ……。
 しゅわわわわわわわわ……。

 おしっこを止めようとして、おまたがヒクヒクと力なく痙攣する。
 そのたびにおしっこが溢れ出してきて、少しずつ漏れ出してくる量が多くなってきて――。

「は……はぁぁ……っ」

 しゅおおおおおおおぉぉぉぉぉ……。

 スバルは熱い吐息を漏らすと、ついにおまたから力を抜いてしまう。
 少女の太く短い尿道からおしっこが噴き出してくると、おむつのなかに恥ずかしすぎるレモネードが弾ける。

「だめぇ……っ」

 しゅわわわわわわわわわ……。

 背徳的な温もりがおまたを、お尻を撫で回していき、スバルの下半身を甘い感触で包み込んでいく。
 それでもスバルは失禁を止めることはできない。

「えっ、あっ、うっ!」

 しゅわわわわわわ……。
 もこ、もこもこもこ。

 スバルはおもらししながら、短い呻き声を漏らしてしまう。
 なにしろ、お尻を包み込んでいる紙おむつが、もこもこと膨らみはじめたのだ。
 それはまるで入道雲のように。

(おむつ、膨らんでるの……!?)

 もこもこもこ。
 しゅいいいいいいいい……。

 紙おむつに使われている吸水ポリマーは、水分と反応するともこもこと膨らむことによっておしっこを閉じ込めるのだ。
 しかしスバルはそのことを知るはずもない。

「あっ! ひっ、ひうっ!」

 しゅわわわわわわわわ……。
 もこもこ、もこもこもこ。

 戸惑いながらもスバルは失禁を止めることができなかった。

 せめて小動物のように背筋を丸めるも、それでおしっこが止まってくれるわけではない。
 むしろ、生温かく柔らかな感触に、尿道が更に緩んでしまう。

 しゃああああああああああ……。

(ううっ、おまた、温かくなって……。みんながいるのに……っ、おむつにおもらししてるなんて……っ)

 しゃあああああああ……。

「っ! っ! っ! っ!」

 背徳的な快楽のあまりに、声が漏れそうになる。
 口元を必死になって抑えながらの失禁に、スバルのうなじは鮮やかな桃色に染まっていた。

 しゅおおぉぉぉ……。

 スバルの失禁は、いつの間にか終わっていた。
おむつの内側はもこもこに膨らんでいて、おもらしで温かくなってたぷたぷになっている。

(あぁ……終わった……)

 おもらしも、学園ライフも。
 まさか教室でおもらしをしてしまうだなんて。
 きっと周りのクラスメートたちの注目を一身に集めているに違いない。
 怖すぎて、俯いたまま顔を上げることができずにいると、

『ここの年号、テストに出るからしっかり覚えておけよー』

 何事もなく進行している授業に、スバルはハッと顔を上げる。

(えっ、バレて……ない、の……?)

 おむつのなかはブヨブヨになって、蒸れ返っているというのに。
 信じられずに教室を小さく一瞥する。
 どうやら……クラスメートたちは、スバルが失禁したことには気づいていないようだ。
 何事もなかったかのように、教師に教えられた年号をノートにとっていた。

(うそ……。おしっこ、全部出しちゃったのにバレてないの?)

 どうやら紙おむつは、スバルの失敗のすべてを受け止めてくれたらしい。
 その代わりにおむつは入道雲のようにもこもこに膨らんで、ぶよぶよになっている。
 身じろぎをすると、

 たぷん……。

 紙おむつに閉じ込められているおしっこが波打ったような気がした。
 少しずつ体の力を抜いていく。
 すると紙おむつは急に冷たくなってきた。
 それでも紙おむつはおしっこの一滴さえも横漏れさせることなくすべて受け止めてくれている。

(紙おむつ……凄い……。ぜんぶ受け止めてくれたんだ。たぷたぷになってるのに)

 少しずつ体の緊張を解いていくと、胸の奥底からこみ上げてきたのは安心感だった。
 おもらししても、誰にもバレない。
 トイレ以外のところでおしっこをしても、誰にも咎められることもない。
 ……いや。
 おむつを充てていれば、ここはトイレと同じ場所なのだ。
 おしっこをしてもなにも恥ずかしいことではない。
 おむつを充てていれば、どこでもおしっこをすることができる。

(凄い……。おむつ、凄いかも。全然漏れてきてないし)

 はぁ……。
 安堵のあまりに熱い吐息を漏らす。
 スバルがおもらしをしてしまったというのに、授業はつつがなく進行している。
 スバルも何事もなかったかのようにテストに出るという年号を赤ペンで書いていく。
 もう、おしっこで心配することは、なにも無い――。

        ☆

 それからというもの、スバルはまだ1時限目の授業中だというのに何度もおむつのなかに尿意を放っていた。
 いや。
 放つ、というのは語弊があるかもしれない。
 スバルは完全に尿道から力を抜くと、

 ジョボボボボ……。

 なんの躊躇いもなくおしっこを垂れ流していた。
 そのたびにおむつが生温かくなり、少しずつ膨らんでいく。
 それでもおしっこが漏れ出してくるということはなかった。

(お尻のほうまでもこもこになってるけど、全然溢れ出してきてない……。もう、おしっこで悩むことなんてないんだ)

 早くもスバルはおむつに身を任せるがままに尿道を弛緩させきっている。
 もう、おしっこトラブルで悩むことはなにもないのだ。
 2時限目の授業。
 3時限目の授業。
 4時限目の授業。
 スバルは一度もトイレに立つことなく、ずっと教室の椅子に座っていた。
 そのあいだにもおしっこを垂れ流し、もうスカートのなかのおむつはパンパンに膨らんでいる。

「スバル、平気なのか……?」
「うん……。平気みたい。全部、受け止めてくれてるみたいだから。きみが充ててくれた……その、おむつで……」

 後ろの席に座っている大和が、何回か心配そうに声をかけてくれる。
 その気遣いが嬉しくて、スバルの尿道は更に緩くなって……、何回も、何回もおもらししていた。

 そして。
 4時限目の授業が終わり、ついに昼休みがやってくる。
 もうスカートのなかのおむつはパンパンに膨らんでいて、お尻のほうまでブヨブヨになっている。
 そろそろおしっこが溢れ出してくるかもしれない。
 でもせっかく充ててもらった紙おむつを外すのは惜しいし、できることなら今日はずっと充てていたかったけど。

「よし、そろそろ交換しにいくか。保健室に」
「う、うん……っ」

 大和の口から出てきた保健室という言葉にスバルは小さく、しかし力強く頷いていた。
 保健室といえば、2人の初体験の場所。
 きっとそこに行けば――。

「えっ、あうっ」

 しかし席を立とうとした、そのときだった。
 スバルは予想外のことによろめいてしまった。

「あううっ、こ、これは……、ちょっと……っ」

 もこもこに膨らみきった紙おむつが、ずっしりと重たくなっていたのだ。
 それはちょっと考えれば分かることだ。
 いくらおしっこを完全に隠してくれる紙おむつとはいえど、重さまでは消してくれるわけではないのだ。
 吸収したおしっこのぶんだけ重たくなっているのは当然のことだった。

「ちょっ……っ、重たい……!?」
「どうした、大丈夫か」

 とっさに大和が身体を支えてくれていなかったら、その場に倒れ込んでいたに違いない。
 だけど支えられて立っているだけでもスバルは気が気ではなかった。

(おむつ……ぶら下がってきて、る……!?)

 おしっこを吸収してずっしりと重たくなっている紙おむつが、おまたからぶら下がっているような感覚。
 もしかしたらスカートからはみ出してきているかもしれない。

「スカート……大丈夫、かな……っ。その、はみ出してきて、ない?」
「スカート……? あ、ああ。大丈夫だ。俺が支えるから」
「あうぅ……、ありがと」

 大和に肩を貸してもらって、なんとか歩きはじめる。
 昼休みが始まったばかりの廊下に出ると、早くも生徒たちで溢れかえっていた。
 それでもなんとか保健室に辿り着くあいだにも、

 しゅわわわわわわわわわ……。

 スバルは歩きながら失禁している。
 もう、おむつはタプンタプンに膨らみきっている――。

        ☆

『またあなたたち? 保健室はイメクラじゃないんだけどー』

 保健室の引き戸を開けるなり大和と顔があった保健教師は、それはそれは嫌そうな顔をしてみせた。
 だけどおむつを交換するには保健室ほど都合がいい場所は学校にはない。

「先生、イメクラってなんですか」
『教師にそんなこと言わせようとしないの。あー、いまはちょうど誰もベッドを使ってないし? それに私が邪魔ならいなくなってもいいですけどー?』
「いや、大丈夫です。ちょっとベッドを使わせてもらいたいと思って来ただけですから」
『はい、休憩1時間入りまーす。カーテンはしっかり閉めとくこと。他に生徒も来るかもしれないから、あんまり声は出さないことね』
「ありがとうございます」
「そ、その……、ありがとう、ございます……」

 身体を支えてなんとか立っていられているスバルも一緒になって、頬を赤くしてお礼を言ってくれる。
 まさかスバルがおむつを充てているだなんて、保健の先生も想像さえもしていないに違いなかった。

        ☆

 保健室のベッドを区切る白カーテンを閉めると、そこは2人きりの世界。
 中は意外と広くて、ベッドの脇のスペースでは2人が向き合って立っていられるくらいの広さはある。
 だけど遮音性は良くないから、ヒソヒソ声で言葉を交わす。

「さて、それじゃあ……午前中はずっと同じ紙おむつだったけど……大丈夫、だったのか?」
「大丈夫だけど……凄く、重たくなってる、かも」
「それじゃあ……その、紙おむつ見せてもらってもいいか?」
「うん。きみになら……」

 スバルは恥ずかしがりながらも、スカートを捲り上げてくれる。
 ショーツを穿いているときでさえも抵抗がある行為。
 それでもスバルはおむつを見せてくれるために、ゆっくりとスカートを捲り上げていくと――、

 もわ……。

 スカートに閉じ込められていたアンモニア臭が、湯気となって立ち昇ってくる。
 どうやらスカートというのはかなり蒸れるものらしい。
 そして、そこに封じられていたおむつはというと。

「うう……もうパンパンに膨らんでるの……」

 むわわ~ん。

 あまりの濃度のアンモニア臭に、脳内で効果音が付くほどだった。
 何度もおもらしをしてきたおむつは黄色く染め上げられていて、スバルの股間を背徳的に彩っている。

「あんまり……見ないで欲しい、な。もう重たくなって、もこもこに膨らんじゃってるの……」
「すげーな。最近の紙おむつって。横漏れは……?」
「うん。平気みたい。しっかり受け止めてくれてる。……あうう」

 スカートを捲り上げたままのスバルが切なげに身体を震わせると、

 しゅわわわわわわわわわ……。
 しょおおおおぉぉぉぉ……。

 おむつの中からくぐもった水音が聞こえてきた。
 どうやら、立ったままで失禁してしまったようだ。それほどまでに、スバルはおむつに気を許し、尿道を弛緩させているということらしい。


「ああ……。立ったままで……出ちゃってるの……」
「おおー、おむつ、もこもこ膨らんできてるな。それにスバルの色に染まり切ってる」

 しゅいいいいいいいいいい……。

 ぶるるっ。
 スバルは切なげに身体を震わせる。それはスバルのおもらしが終わった合図だ。

「よし。それじゃあ、おむつを交換してやるからな。未来の赤ちゃんのために、ママで練習だ」
「お、お願いします……」

 スバルの手を取って、ベッドに寝かせてやる。
 ガバッと脚を開いてあげると、捲れ上がったスカートからおむつが露わになった。

「まずは……おむつのテープを剥がしてやればいいんだよな」
「たぶんそれでいいと思う」

 顔を真っ赤にさせて大人しくしてくれているスバルの紙おむつを外していく。
 バリバリバリッ、恥ずかしい音を立ててテープを剥がしていき、おまたを包み込んでいた紙おむつを開封すると――。

 もわわ……。

 鮮やかなレモン色に染め上げられたおむつの内側が晒され、濃密なスバルの匂いが立ち昇ってきた。
 あまりの濃さに、涙が溢れ出してくるほどだった。

「閉じ込められてたスバルの匂いで耳鳴りがしてくる」
「ううー、そんなに見ないで……嗅がないで……」
「スバルの匂いを独り占めしてるみたいで、すげー興奮してくるな。これなら何度だっておむつ交換したいくらいだ」

 午前中のあいだずっとおむつで蒸らされていたスバルのおまたはかすかに赤らんでいた。
 大和は赤ちゃん用のウエットティッシュを手に取ると、傷つけないように清めていってやる。
 ほんの少しでも扱い方を間違えば指のあとが残ってしまう桃のような手触り。
 クレヴァスに指を食い込ませていくと、スバルの熱が指先に伝わってくる。

「ンッ、ふぅ……! きみの指先、優しい……ンンッ」

 じゅわわ。
 クレヴァスが痙攣すると、透明な粘液が溢れだしてくると、指先に絡みついてくる。
 くちゅ、くちゅくちゅくちゅ。
 淫靡な水音が鳴り響き、拭いても拭いても汁が溢れ出してくる。
 会陰を伝ってお尻の割れ目へと流れ込んでいくから、お尻のほうも拭き拭きしてあげる。
 一通り拭き拭きしたら、お尻に敷かれている使用済みの紙おむつを引き抜いて、新しい紙おむつを敷いてやる。

「よし。新しい紙おむつを充ててやるからな」
「うん」

 スバルは素直に脚を広げてくれる。
 もうおむつを充てることに抵抗はなくなっているようだ。
 それほどまでに、スバルはおしっこのトラブルに悩んできたということなのだろう。

「まずはお尻の下におむつを敷いてあげたら、それからおまたを包み込むようにしておむつを前に持ってきて……、それでテープで留めるっと」
「ん……、おむつで包まれて……幸せ」

 ぽんぽん、
 おむつ越しにおまたを軽くはたいてあげると、スバルは蕩けそうな笑みを浮かべてくれる。
 どうやら上手く充てることができたようだ。

「さて、と。それじゃあ飯でもくいにいくか。学食でいいか?」
「うん」
 スバルの手をとって保健室を出る。
 そこはいつもと変わらぬ昼休みの騒がしい学園風景。
 ――そういえば、離乳食っていつから食べさせれば良いんだろうなぁ……。
 大和はスバルと手を繋いで学食へと向かいながら、ちょっと気が早いかもしれないけどそんなことを考えていた。


おもカノ11につづく!

楽しんでもらえたら嬉しいです!

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レモネードオアシス 2021/04/02 10:09

大決壊!~おもらしカノジョが妊娠するまで9~

いつもあたたかいご支援ありがとうございます!


今日は金曜日なので小説を更新する日です。
保健室でのスバルとの初体験!



※この小説は、順調にいけば今年の5月→4月末のGW前に配信を開始する同人誌の小説です。

また、今年か来年の暑くなってきたころか寒くなったころか、僕が面倒臭く感じないときにブログのほうで無料公開していく予定ですので、バックナンバーを購入するさいはご一考頂けたらと思います。
なお、めんぼーさんに描いてもらったラフは、無料ブログには載せる予定はありません。


保健室での初体験。
入れた瞬間に失禁っ!




目次

おもらし彼女が妊娠するまで(カテゴリー)

この小説を最初から読む!




(どうしよう。どうしよう。どうしよう)

 4時限目の国語の授業中。
 頭の中で何回も呟いていたのはスバルだった。
 実は今日はもう朝から何度も『どうしよう』がグルグルと浮かんできては消えていき、授業の内容なんて右から左だった。

(どうしよう。付き合ってくれるんだ……。私みたいな子と)
(どうしよう。恋人……っていうことは、恋人みたいなこと、しちゃうの……?)
(どうしよう。そうしたら、け、結婚……して、くれるの……? でも、おまたゆるゆるのままだと嫌われちゃうかも知れないし……ううっ)

 じゅわわ……っ。

 おまたから漏れ出したおしっこが、クロッチの裏側へと染みこんでいく感触。
 スバルのショーツのなかは、もうミストサウナのように蒸れ返っていた。

(おまた、ムラムラしちゃうなんて……)

 大和に付き合ってもらえると返事をもらえたのが今朝のこと。
 スバルの敏感すぎるおまたは、いろいろと考えを巡らせているうちにもぬるぬるに濡れそぼっていた。
 ショーツのなかはおしっこだけではなく、ヌルリとした蜜によって大変なことになっている。

(せっかくプレゼントしてもらったおぱんつなのに……っ。ああっ、私のために選んでくれたんだ……。嬉しくて……、嬉しすぎて……っ)

 きゅううっ、

 切なげに内股を擦り合わせると、おまたも、その奥の膣洞や子宮までもが切なげに熱くなる。

 じわり……、

 秘芯が濡れて、ショーツのなかが更に蒸れ返っていった。

(結婚したら……あ、赤ちゃん……。きみとの赤ちゃんなら……、一緒に、育てて行きたい……)

 じゅわわ……。

 国から潤沢な補助金が出ると言うことは、告白の延長線上には当然結婚&出産ということもちらついてくることになる。
 しかも国から支給されるのは補助金だけではない。
 住宅も支給されるし、将来かかる養育費や医療費までも支給される。
 子育て支援は万全だ。

(一つ屋根の下に2人きり……ううん。もしかしたら赤ちゃんも生まれて……、子供は……何人がいいのかな。私は……たくさんでも平気だけど……)

「ふふっ」

 授業中だというのに、将来の妄想にスバルの頬は緩んでいる。
 ……もちろん、誰にも気づかれない程度の変化。
 だけどスバル自身は気づいていない。
 うなじからバニラエッセンスのような甘ったるい香りが放たれていることに。
 気づかぬうちに呼吸が浅くなり、胸の鼓動も全力疾走を終えたときのように早くなっていることに。

「あっ」

 将来の妄想をしながらもなんとかノートをとっていたけど、消しゴムをとろうとしたときに間違って落としてしまう。
 床に落ちた消しゴムは、机の下にコロコロと転がったところで止まった。
 面倒だけど拾わなければ。
 そう思って椅子に座ったままで机の下の消しゴムを拾おうとした、そのときだった。

「ぇっ?」

 スバルの口から漏れたのは、戸惑いの声。
 なにしろ、消しゴムに手を伸ばしたその瞬間、ぐるんと世界が一周したのだ。
 だけど一周したのはもちろん世界ではなくて。

「ちょっ、スバル!?」

 すぐ後ろの席に座っている大和の驚く声。
 だけどスバルには振り向くことはできなかった。
 なぜなら、消しゴムを拾おうとしたスバルは、そのまま倒れてしまったのだ。
 椅子ごと倒れてしまい、ガッシャーン! けたたましい音が教室に鳴り響く。

(えっ? えっ?)

 椅子ごと倒れてさえも、スバルは自分が倒れたことを自覚することができていなかった。
 受け身さえも取ることさえもできずに床に倒れている。

「スバル、スバル!」

 すぐに駆け寄ってきてくれたのは、もちろん大和。
 だけどスバルは応えることさえもできないほどに消耗しきっている。知らず知らずのうちに発情し、じわりじわりと体力を消耗していたのだ。「

「大丈夫か、スバル。熱、あるな……」
「うう……」

 大和に抱きかかえられて、なんとかスバルは言葉を紡ぐ。
 周りには絶対に聞こえないほどに小さく、蚊の鳴くような声で。

「きみのことを考えてたら……身体が熱くなって……」
「お、おう。そうか」

 大和の返事が素っ気ないもので、ほんの少しだけ失望してしまうけど、それもほんの一瞬のこと。
 大和は教壇に立つ教師に向けて、

「ウォルトンさんの体調が悪いみたいなので、俺が保健室に連れて行ってもいいですか?」

 と言ってくれたのだ。
 そこからはあっという間だった。
 教師の返事を待たずに大和は立ち上がると、肩を貸してもらいながらもスバルも立ち上がる。
 もしも大和に肩を貸してもらっていなかったら、膝が笑って立つことさえもできなかったに違いない。
 その2人の様子を見て、

『あの2人……いつの間に……!?』
『あのプレアデスが嫌がらないとは』

 クラスメートたちがざわめき出す。
 それでも大和は動じることなく、肩を貸してくれる。

(みんなに見られちゃってる……っ。目立っちゃってる……っ)

 ただでさえ熱くなっていたスバルの身体は更に熱くなっていき……、大和に連れられて教室を出るころには、火がつきそうになっていた。

        ☆

 静まりかえった授業中の廊下を歩きながら、なんとかやってきた保健室。
 幸いなことに、他の生徒も、保健の先生さえも出払っていて、誰もいなかった。

「誰もいないのかよ。この前も誰もいなかったし、大丈夫なのかよ……」
「2人きりだなんて……」

 まさかのシチュエーションに、ただでさえ熱くなっているスバルの身体は更に熱くなる。
 ショーツのなかの股間は、もうトロトロに蕩けていた。

「とりあえずベッドで休むか。寝れば元気なりそうか?」
「うん……」

 でも。
 とはスバルは口にすることができなかった。
 たとえここで一休みしたとしても、身体の疼きが消えてくれることはないだなんて。

「ありが、とう……」

 保健室の真っ白なベッドの縁に座らせてもらって、短いお礼を言うことくらいしか、スバルには勇気がなかった。
 だけど身体は正直だ。
 ショーツのなかでは、子宮が若さにはち切れそうになっている。
 ヌルリとした体液がクレヴァスから溢れ出してくると、お尻の方にまで広がっていく。
 気まずすぎて、もじもじと内股を擦り合わせてしまう。
 これではおしっこを我慢しているみたいだ。

(やだ。意識したらおしっこしたくなってきちゃったし……!)

 だけどせっかく保健室に連れてきてもらったばかりなのに、今度はトイレに連れて行ってだなんて、恥ずかしくて言い出せるはずがない。
 こうしていること、たぶん10秒くらい。
 出し抜けに口を開いたのは、大和だった。

「ときにスバルよ」
「な、なにかな!?」

 本当に急に名前を呼ばれて、スバルは電流を流されたかのように背筋を正す。
 そんなスバルを見下ろしながら、大和は苦笑いを浮かべると、スバルの隣に座る。
 二人の距離は、あとわずか。

「あー……、スバル。さっきで後ろの席に座ってるときから気づいてたんだが……俺だって男なんだ」
「えっ?」

 一瞬、なにを言われているのか分からず、キョトンとしてしまう。
 だけど大和は続けるのだった。

「後ろの席からだと、その……スバルのうなじがよーく見えてだな。なんというか、綺麗な桃色に染まって、匂いというか……」
「う、うそ。臭かった……の?」
「いやいや、そうじゃない。むしろ俺の好きな匂いというか……バニラエッセンスみたいな甘い香りがしてきてだな」
「良かった……嫌われちゃったのかと思った」
「誰が嫌うかよ」
「あっ」

 スバルの口から漏れたのは戸惑いの声。
 スバルは、大和にされるがままにベッドに押し倒されていた。
 押し倒された……と言っても、決して乱暴ではない。どこか優しさを感じる、ほどよい勢い。
 スバルは一瞬だけ緊張のあまり身体を強ばらせてしまったけど、すぐに力を抜く。

「スバル、すげー可愛い。白のシーツに、金髪が広がって、なんだかいい匂いするし」
「そんなに見つめられたら恥ずかしいし……っ」

 2人のくちびるは、ほんの数センチの距離にある。
 ――キス、しちゃうの……?
 ――してくれるの……?

 とくんっ、胸の鼓動が密着している相手に伝わってしまうのではないかと心配になるくらいに強く脈打ち、スバルは恥ずかしすぎて目をつぶってしまう。
 きっと耳まで真っ赤になっているに違いない。

(キス、されちゃう……! 初めてのキス、学校で……!)

 目をつぶって待つこと数秒。
 だけどスバルにとっては、その時間がプレアデスの光が地球に届く443年もの長さにも感じられた。
 それでも目をつぶって待っていると――、

「んっ」

 くちびるに感じる、柔らかい感触。
 たったそれだけで全身を甘い電流が駆け巡っていき、意識がぼんやりと霞みがかった。

「今の……きみの、くちびる?」
「ああ、そうだけど……キス、いやだった、か……?」
「ううん。もっと、したい……かも」
「それじゃあもっとしてみるか。その……初めてだから変なことするかもしれないけど」
「平気。私も初めてだから。それにきみになら、なにされても……その、いいから……んっ」

 ベッドに押し倒されているスバルだけど、待っているだけではもう我慢できなくなっていた。
 目の前の男の頭に両手を回すと、自らの意思でキスをせがむ。

「ン……ッ、あ、ふぁぁ……。きみのくちびるって、こんなに柔らかかったんだ……」
「スバルのくちびるも柔らかいぞ」
「ンッ、ちゅ……あっ、ああぁぁ……」

 口内には自分の唾液と、男の唾液が混じり合って溢れ出してきている。
 それでもスバルは赤ん坊のように輪郭をヨダレで汚しながらも貪るようにキスをする。
 キーンと耳鳴りがしてきて、脳が蕩けてくる。
 こうして何度もキスを交わしていると、やがてスバルの口内には溺れそうになりそうなくらいの唾液が溜まっていて、

 …………こくんっ。
 スバルは小さく喉仏を鳴らして、唾液を飲みこむ。
 たったそれだけなのに。

「ああっ!」

 キュンッ! キュンッ!
 スバルは切なげに身体を痙攣させてしまう。
 飲み下した唾液が食道を熱くし胃に到達すると、カッと火がついたかのように熱くなったのだ。
 お腹が蕩けそうになる。

「ああぁ……っ」

 じゅわわわわわっ。
 ショーツのなかが熱く濡れそぼり、スバルはおもらししてしまったのかと思って慌てておまたに力を入れる。
 だけど、切なげに痙攣するおまたが止まってくれることはなかった。
 ショーツのなかが止めどなく熱く濡れていき、お尻のほうにまでネットリとしたものが広がっていく。

「あぅぅ……。そ、その……ちょっと、おぱんつが……」
「パンツがどうかしたのか?」
「うう~、今朝、きみにプレゼントしてもらったばかりなのに……その、うううっ」
「おしっこ漏れそうなのか? それならせめてスカートを捲らないと」
「あっ、いまは、その……っ」

 止めようと思っても、もう遅い。
 スカートが捲り上げられて、フッと冷たい風が内股を撫でていく。

 むわわ……っ。

 おしっこの匂いと、チーズとヨーグルトをミックスしたかのような複雑な香りが蒸れ返る。
 女の子のおまたからはおしっこだって出てくるし、汗だってかく。
 それに愛液や、膣壁からの分泌物も。

「こ、これは……凄いことになってるな」
「ううぅ……。あんまり、見ないで……ほしいな」

 スバルはいまにも消え入りそうな声で呟く。
 それも無理もないことだった。

 なにしろ、今朝プレゼントしてもらったショーツは、スバルの体液によって染め上げられていたのだ。

「おもらし……じゃ、ないよな」
「うん……。きみのことを考えてたら……その、おぱんつ、ダメにしちゃいました……」
「女の子って、大変なんだなぁ」
「うう~」

 むわ……。

 ピンクと白のしましまショーツ……だった布切れは、スバルの愛液によって茶色く変色していた。
 ショーツに染みこんだ愛液は最初は透明だけど、時間が経つにつれて茶色く発酵してくるのだ。

「俺がプレゼントしたぱんつをこんなにしてくれるなんて、可愛いカノジョだ」
「か、カノジョ……っ。き、嫌いに……ならないの?」
「可愛いと思うけど。おお、溢れ出してきてる」
「可愛いなんて言ってくれるから……。も、もう、我慢できない、よぉ……」
「ああ、俺も……スバルとのキスと匂いでクラクラきてる」
「……おちんちんで……するんだよね……セックス」
「お、おう」
「出しても……いい?」
「自分で出すからいいって」
「私が出してあげたいの」

 スバルは躊躇いながらも、制服のズボン越しで相手の股間を探る。
 硬くなった棒のようなものがあるからすぐに分かった。

「凄い。硬くなってて……大きくなるの……?」
「ああ、スバルを感じて大きくなってる」
「そうなんだ。授業だと……硬くなるとしか聞いてなかったからちょっと意外かも」
「女の子だってこんなに濡れるなんて初耳だけどな」
「知らないことだらけなんだ。ではでは……おちんちん、出してあげるね?」
「よ、よろしく頼むぞ」

 おちんちんが出しやすいように、大和はベッドの上で膝立ちになってくれる。
 スバルは跪くと、男のズボンのチャックをゆっくりと降ろしていき――、

「えっ、うそ」

 スバルは目を疑ってしまった。
 なにしろ、目の前にあるのは――、毒々しい赤の矢尻を持った巨根だったのだ。
 それ自体が女を貫くための凶器にも見える。

「うそ。象さんみたい……じゃないの?」
「あー、それは普段の状態はたしかにそうだけど……、臨戦態勢になると、硬く大きくなるんだ」
「そ、そう……なんだ」

 巨根を前にして、ふんわりとした香りが漂ってくる。
 若草のような、汗のような、匂いを嗅いでいると意識がふんわりとして、キュンッ、子宮が疼いてショーツのなかが熱くなった。

「ど、どうする。怖いならやめておくか?」
「うーん……」

 つんつん。
 未知のものを確かめるようにおちんちんをつついてみる。
 すると、ピクンッ、カチカチのおちんちんは上向きに痙攣してみせた。

「なんか、おちんちんって、可愛いかも……?」
「そうか……?」
「うん。見た目は怖いけど、動きは可愛い。これなら……大丈夫、かな……?」
「それじゃあ」
「うん。して……みたい。きみとならできると思うから……んっ」

 スバルは再びベッドに優しく押し倒されていた。
 すぐに覆い被さってくる男の腕のなかで身を委ねていると、スカートのなかに手が入ってきて、ショーツを脱がそうとしてくる。

「あっ、ちょっと待って」
「ど、どうした?」
「きみにプレゼントしてもらったおぱんつ……穿いたままでしたいの……いい? できる、かな?」
「横にずらせばなんとかできると思うけど」
「うん。それじゃあ、それで……。きみのことを感じていたいなって思って」
「上手くできるか分からないけど。痛いらしいから、無理そうだったら言ってくれよ」
「うん。授業でやってたよね。初めては処女膜があるって。……痛くないように、脚、開いたほうがいい……よね?」
「そうしてくれると助かるな」

 仰向けになって、脚を広げてみる。
 それはまるで赤ちゃんがおむつを交換してもらう時のようなポーズだ。
 やってみると、思っていた以上に恥ずかしい。
 無防備というか、相手にすべてを任すというか……そういう体位だ。
 そういえば、お腹を見せるのは野生動物にとっては降伏の証なんだとか。もしかしたら人間にも、そういうふうに本能のどこかに刻み込まれているのかもしれなかった。
「ショーツ、横にずらすからな」
「う、うん……お願い、します……」

 今日は朝からドキドキしっぱなしでショーツをぬるぬるにしてしまった。
 それに何回もチビってしまった。
 そうした失敗を受け止め続けたクロッチは茶色く変色していて、横にずらすとツルンとした赤ん坊のようなおまたが露わになる。

 むわ……。

 チーズのような、ピザのような、ヨーグルトのような、納豆のような香りがブレンドされた、恥ずかしすぎる匂いが立ち昇る。

「うう~、恥ずかしいよ……。エッチするときはシャワーを浴びたほうがいいでしょうって教科書に載ってた理由、なんとなく分かった気がするし……」
「俺は嫌いじゃないけどな。スバルの匂い。ほら、こんなに硬くなってるし」
「あっ、あひ!」

 ちんちんがおまたに触れただけ。
 たったそれだけで脳に電流が流れ、子宮が目覚める。

「ゆっくり入れるからな」
「お、お願いします……んっ、んんー!」

 少しずつ、少しずつおちんちんが体内へと潜り込んでくる未知の感触。
 だけどスバルが知らなくとも、女としての本能が知っている。
 ドプリ……、大量の愛液が溢れ出してくると、男根を溶かそうと包み込んでいった。

「ちょっ、ちょっと待って……っ、怖いっ、やっぱり怖い……っ」
「……やめとく、か……?」
「ううん。私が逃げないように……、縛って欲しい……」
「えっ?」
「無茶苦茶にしてくれたら、その……勢いというか……上手にできると思うから」
「そうか。それじゃあ……」

 大和は男根を引き抜いて身体を起こすと、ズボンのベルトを外してみせる。
 それをベッドサイドの器具置き場に置いてあるハサミで両断して2つに分けた。

「スバルが逃げないように縛っておいてやる。ほーら、ばんざい」
「ば、ばんざーい……あうう」

 万歳していると、両腕をベッドのパイプと結びつけられていく。
 それでもう逃げることはできない。

「きみに……縛り付けられちゃった……
「おお、凄いおもらししたみたいに溢れ出してきて湯気上げてる」
「うん……」
「それじゃあ、改めて」
「うん、その……おっぱいも……好きにして、いいよ……?」
「どうなっても知らないからな」
「平気。きみのこと、信じてるから」

 制服をはだられ、ショーツとお揃いのピンクと白のボーダー柄のブラを下にずらされる。
 すると、たゆん、白人の血を引いた、発育のいい乳房が波打つ。
 その頂はピンク色に染まり、硬く勃起していた。

「女の子のおっぱい……、いい匂いする」
「きみ専用、だよ……?」
「触っていいか?」
「ン……」

 短く頷き、触れられたのは、硬くなった乳首。
 触れられただけなのに、甘美な電流が全身を駆け抜けていく。
 
「女の子って、乳首も勃起するんだな」
「うん。おまたのお豆も……」
「そういえば、ショーツを横ずらししてたから気づかなかったけど……く、くり……」
「クリトリス」
「そうそう。女の子の身体で一番敏感な場所だから、大切にしましょうって授業でやったよな」
「うん。でもいまは早く……おちんちん、欲しい……」

 おねだりするかのように、再び赤ん坊のように脚を開く。
 両腕を拘束されて脚を開いていると、なぜだか分からないけど、なんだかとてもイケナイことをしているように思えてくる。

「奥に、きて」
「痛かったら言うんだぞ」
「言うと思ってるのかな?」

 挑発的に腰を突き出してみせると、ショーツが横にずらされる。
 赤黒い亀頭がおまたに食い込んでくると、ゆっくりと、ゆっくとり潜り込んでくる……。

(ああ、入ってきてる……。私の中に、きみが……入ってきてるよ……硬くて、太い……っ)

 いままで誰も触れたことがない身体の裏側へと、男が侵入してくる。
 怖くない……と、言ったら嘘になる。
 だけど、両手を縛られているからもう逃げることはできない。

「あっ! んっ! 太い……!」
「ゆっくり行くからな」
「うん……っ」

 ヌププ……ッ。
 男根が潜り込んでくる蜜壺から愛液が溢れ出してくる。男を受け入れるために子宮が切なく震え、

「あ!?」

 あまりの激痛にスバルは短い悲鳴を漏らしてしまった。
 亀頭を飲み込めたと思ったそのとき、股間が裂かれそうな痛みに襲われたのだ。

「おおう、なんかここから急に狭くなってるな」
「ううっ、うん……。たぶん、これが処女膜……だと思う」
「初めては痛いから、優しくしましょうって授業でやってたよな。無理そうだったらやめておきましょう、とも」
「もう。ここまできてやめられたら許さないんだから。来て。一番奥まで」

 少しでも痛みを紛らわせるために、ただでさえ開いている脚を更に開く。それはまるで仰向けになったカエルのように。
 そこに、少しずつ男根に体重がかかってきて、膣洞へと潜り込んでこようとしてきた。

「はっ、はうう……っ。大丈夫、大丈夫、だから……! おまた、広がってきて……ふぅぅ!」

 ミシミシミシ。
 膣壁が軋むような悲鳴を上げる。
 それでも男根が侵入してくると――、
 プツンッ。

「あ!」

 おまたの内側で、なにかが切れる、呆気ない感触。
 それはまるで輪ゴムが切れたときのような。

(私の処女、きみに捧げられた……)

 だけど破瓜の痛みはこれで終わりではない。
 赤ん坊のころから蛇腹状に折りたたまれていた少女のヒダヒダ……膣壁が、男根が一気に引き伸ばされていく。

「えっ、あっ、うっ!」

 まさか、自分の身体に、こんなに深い部分があるだなんて。
 一気に男根が潜り込んできて、スバルは空気の塊を吐き出してしまう。
 直後、スバルの視界は真っ白な光に包まれていた。

「くっ! くぅぅ~~~!」

 スバルは、挿入されたと同時に絶頂していた。
 膣壁が毛羽立つと、男根を千切らんばかりに狭窄する。
 結合部から、ブワッと白濁した本気汁が溢れ出してきた。

「うっ! うっ! うう~~~!」

 もっと可愛い声でイキたいのに。
 だけどスバルの口から漏れてくるのは、獣のように低い喘ぎ声。
 しかも口からはヨダレが溢れ出しそうになってきている。
 それに溢れ出してきたのは、ヨダレだけではなかった。

 しゅわわわわわわわ……。

「えっ、あっ、う、嘘……っ、いやぁ……っ」

 しゅいいいいいいいいい……。

 おまたから溢れ出してきたのは、恥ずかしすぎる体液……おしっこだった。
 処女を捧げたというのに、まさか失禁してしまうだなんて。

「ご、ごめん……ッなさいっ。せっかくの初めてなのにぃ……おもらししちゃうなんて、最低、だよね……ううっ」

 キュン! キュンッ!
 ぷしゅっ、しゅわわわわわわわわ。

 おしっこを止めようとしておまたに力を入れるけど、一度溢れ出してきたおしっこは止まってはくれない。
 ただでさえ極太の男根に貫かれているのだ。
 尿道だって広げられているし、膀胱も圧迫されている。

「おしっこ……止まらない……よぉ……っ」
「ううっ、スバル、絞めつけすぎ……っ」

 じゅもも……じゅもももももも……。

 おしっこを止めようとおまたに力を入れていると、膣壁も一緒に引き締まっているらしい。
 体内に食い込んできている男根が、苦しげに痙攣する。

「スバルの中、熱くて溶かされそうだ……。それに、おしっこも……生温かくて気持ちいいし」
「気持ちいいだなんて、嘘……。優しい嘘……」
「嘘なんかじゃない。その証拠に、大きくなってきてるだろう?」
「大きくなってきてるって……ひっ、ひぎ!?」

 スバルは、はしたない声を漏らしてしまう。
 なにしろ、膣内にある男根が更に大きさを増してきたのだ。

「ちょっ、大きくなってきてるの!? な、なんで」
「そりゃあ……スバルのおしっこが気持ちよかったからだけど」
「本当に……いやじゃなかったんだ」
「当たり前じゃないか。スバルのなんだから」
「うう~、恥ずかしいのに」
「あー、止まっちゃったみたいだな」
「そこ、残念そうに言わないのっ」

 おもらしはいつの間にか終わっていた。
 それでもおちんちんは太さを保ったまま膣を貫いてきている。

(どうしよう。まだおまた……痛い。でも、きみが気持ちよくなってくれるなら、我慢しないと……っ)

 人知れずにそんな決意をしていると、だけどそんなことはお見通しなのだろう。

「ゆっくりするか」
「うん……んっ」

 くちびると身体を重ね合い、両手で乳首も弄ばれる。
 チリリッ、
 甘い電流が体内を駆け巡っていくと、子宮が蕩けそうに熱く疼いて痙攣する。

「もっと……奥。突いて欲しいかも。あんまり激しく動くのは無理かもしれないけど……」
「わかった。ゆっくり奥、触るからな……ちんこで」
「あっ、ううっ、はうう~……っ。硬いの、動いてるぅ」
「スバルの一番奥、コリコリしてるところあるな。これが子宮口……ポルチオか……?」
「うん……たぶん、そうだと思う」
「き、気持ちいいのか?」
「んー、わかんない。コリコリされると、なんか変な感じ」
「そ、そうか。じゃあやめとくか?」
「ううん。変な感じがするけど、きみが一番奥に来てくれてるって感じがして、あっ、あんっ、気持ち、いいかも」
「そっか。それなら……よかった」
「きみが入ってきてるんだもん。たったそれだけで、幸せそうで溶けちゃいそうなんだよ?」

 キュンッ、キュンッ!
 大好きだと少しでも知ってもらいたくて、おまたに力を入れておちんちんを絞めつけてみる。男の子って、こうすると気持ちいいって授業で言ってたし。

「きみのこと……上手に食べられてるかな」
「ああ。スバルの中、熱くてキツく絞めつけてきて……溶かされそうだ」
「ん。よかったぁ」

 幸福感に子宮が熱くなって蕩けてくる。
 男根を離すものかと膣壁が毛羽立ち、子宮口からは白濁した本気汁が溢れ出す。

 赤らんだパイパンがキュウキュウと切なげに痙攣すると、破瓜の血が混じった愛液が溢れ出してきて、横にずらしているショーツに染みこんでいった。

「キス、しながらイキたい」
「一緒に行くか」
「うん。きみの赤ちゃん……産みたいから」
「俺も……スバルにずっとそばにいて欲しいと思っているから」
「嬉しい……よぉ……っ」

 スバルは上から覆い被さってきている男の身体に両脚を巻き付ける。
 2人の身体が溶け合うくらいに密着した。

(もっときみに尽くしてあげたい!)

 心の底から溢れ出してくる幸福感が、破瓜の痛みを超えていく。
 スバルは、控えめながらも自らの意思で腰を振り始めていた。
 前後に、上手くできているか分からないけど……、初めての男の子へのご奉仕。

「私にさせて欲しいの」
「凄いな。女の子って。こんな風にエッチに腰を振れるのか」
「エッチな女の子……嫌い?」
「ああ、嫌いだ」

 びっくりして、スバルは腰のグラインドを止めてしまう。
 だけど直後には大和は言うのだ。

「だけど、えっちなスバルは大好きだ」
「もう、一瞬ビックリしちゃったじゃないのっ」
「スバルの膣内もビクってなったな」
「バツとしてキスしてくれないと許さないんだから」
「喜んで」
「……んっ」

 両脚を男の身体に巻き付けて、キスもして。
 告白されたのが今朝のことなのに、こんなに幸せでいいのだろうか?

 しゅいいいいいいいいいい……。

 緩みきったおまたから、再びおしっこが漏れ出してくる。
 だけど、もう気にすることはない。
 その証拠に膣内にある男根は更に大きさと硬さを増している。

「きみのこと、大好き……」
「俺も……、スバルが大好きだ」

 じんわりと温かい幸福感が胸の奥底に広がっていき、お腹にあるハート型の器官に熱が灯る。
 その熱が全身を満たしていき――、スバルはフッと弛緩した。

 ドクンッ! ビュルルルル!
 お腹のハートマークに灼熱のマグマが注ぎ込まれていき、その熱は身体中へと広がっていく。

「あはっ。きみの大好きで、私の中が満たされてる」

 ヌプ……。
 男根が引き抜かれると、横にずらされていたショーツが元に戻る。
 蜜壺から溢れ出してきたラブジュースがクロッチから滲み出してきて、破瓜の血も混じり合って、もうどんなに洗濯してもこの染みは取れないことだろう。

「ああぁ……幸せ……。きみが、子宮に染みこんできてるの」

 しゅいいいいいいいいい……。

 弛緩しきった尿道から、膀胱に残っていたおしっこが漏れ出してくる。
 クロッチの裏側に弾けると、お尻のほうに広がっていって、シーツに染みこんでいく。

「おぱんつのなか……温かくて……溶けちゃいそうだよ……」
 

 ぴくんっ、ぴくくんっ。
 一度絶頂した女体は、男と違って一瞬で醒めてはくれない。
 精液を最後の一滴まで絞り尽くすために、長く絶頂が続くのだ。

「もうしばらく……きみと一緒にいたいな」
「ああ、俺も……たくさん出し過ぎてちょっと休憩だ」

 2人きりの保健室で、1つのベッドに身体を横たえる。
 しばらくは……せめて授業が終わるまでは、まったりとした気怠げな時間を過ごそう。
 スバルを縛っていた両腕のベルトを外しながら、そう思っていると。

『ゴホンッ!』

 保健室にわざとらしい咳払いが鳴り響いた。


おもカノ10につづく!


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レモネードオアシス 2021/03/26 11:00

大決壊!~おもらしカノジョが妊娠するまで8~

いつもあたたかいご支援ありがとうございます!

今日は金曜日なので小説を更新する日です。
スバルから告白を受けたけど返事をすることができずに1週間。
しかし2人は以前と同じようにゆったりとした日々を過ごしていた。
だけどこのままの関係を続けるわけにもいかない。

大和は、意を決して、スバルの換えのショーツを用意すると――。


※この小説は、順調にいけば今年の5月→4月末のGW前に配信を開始する同人誌の小説です。

また、今年か来年の暑くなってきたころか寒くなったころか、僕が面倒臭く感じないときにブログのほうで無料公開していく予定ですので、バックナンバーを購入するさいはご一考頂けたらと思います。
なお、めんぼーさんに描いてもらったラフは、無料ブログには載せる予定はありません。


登校中におもらし!




目次

おもらし彼女が妊娠するまで(カテゴリー)

この小説を最初から読む!




●4章目 初体験は保健室で

 全校朝会でのうんちおもらし事件から一週間の時が流れていた。
 幸いなことに、あのとき全校朝会で、まさかスバルがうんちをおもらししているだなんて思っている生徒はいないらしく、実に平穏な日常が流れていた。

 ちなみに、スバルにはまだ返事をしていない。
 大和はそれも無理もないことだと言い聞かせているうちに、一週間があっという間に過ぎ去っていた。
 いまの時代、告白を受けるということは、イコール結婚を意味していると言っても過言ではないのだ。
 特に、大和やスバルくらいの年頃だと。

(スバルとお付き合い……できるのか? 俺が)

 朝の通学路を歩きながら、大和はこの一週間と同じことを自問自答している。
 すぐにおもらししてしまうスバルとお付き合いということになると、覚悟が必要かもしれない。
 そう思ってかばんには3日ほど前から換えのショーツをこっそりと忍ばせているのだった。柄はスバルのお気に入りのピンクと白のしましまにしておいた。

「おはよ」
「ああ、おはよ」

 スバルの家の前にまで差し掛かると、やはりというかスバルが待っていてくれた。
 あの日以来、スバルとは一緒に登校することにしていた。
 スバルが待っていてくれるから、大和も自然とスバルの姿を探すようになっていた。
 いつものように短い挨拶を交わすと、隣り合って歩きはじめる。
 
「いつも待っててくれなくてもいいのに」
「きみを近くに感じていたいから」

 スバルは頬を赤らめながら指を絡ませてくる。
 クールビューティな見かけによらず、内気なアプローチ。
 その内気さが本当のスバルの性格なのかもしれなかった。
 だけど、今日のスバルは手を繋ぐだけでは気がすまないようだ。

「んー……」
「どうした、朝から難しそうな顔をして」
「……いいかな」
「お、おおう?」

 大和はついつい疑問形になってしまう。
 なにしろスバルが大胆なことに腕を組んできたのだ。
 だが、こうしているとスバルの柔らかい感触が二の腕に感じられてしまうのは、一応伝えておいたほうがいいのだろうか。

「……当たってるぞ」
「ん。こうすると、なんか安心できるから。きみは……嫌なのかな?」
「いや、嫌な気分はしない」
「よかった。それじゃあ、学校まで」

 周りには二人と同じ制服を着ている生徒たちもたくさんいる。
 だけどなぜか照れや恥ずかしさは感じなかった。
 こういう関係になるまでに、スバルのいろいろな恥ずかしい姿を見てきたからかもしれない。

(俺も、このまえは全校朝会のときに一肌脱いだしなー)

 その甲斐もあって、スバルがうんちをおもらししたということは隠し通すこともできたから、結果オーライだ。
 これからもスバルが困ったことがあったら、どんなことがあっても助けてあげよう――。
 腕を組んでいるスバルにさえもわからないように、心のなかでこっそりと誓う。
 こうしてしばらく2人きりの世界を味わいながら歩いていると。
 不意に、そいつは忍び寄ってきた。

 ぶるるっ。

 腕を組んで歩いているスバルの身体が、切なげに震えたのだ。
 これは、も・し・か・し・て……?

「お、おい、いまの前兆は、もしかして」
「う、うう~……」

 スバルは頬を赤らめて、視線を下に落としている。
 この仕草は間違いない。
 尿意がこみ上げてきてしまったのだ。

「スバル……、もしかして、漏れそう、なのか……?」
「う、うん……。ちょっと、ピンチ、かも……っ」
「学校まで保ちそう?」
「むりぃ……」
「そ、そうか」

 どうやら危機はすぐそこにまで迫ってきているようだ。
 スバルの尿道の緩さを舐めてはいけない。

「どこか、どこかトイレは……!?」

 とっさに周囲を見回すも、そこはいつも通りの通学路。
 公園はおろか、公衆トイレさえもないのは知っている。だけど、せめて身を隠せそうなところは……!

「スバル、こっちだ」
「えっ?」

 スバルを連れて大和がやってきたのは……、
 通学路と沿うように流れている川にかかっている、橋の下だった。
 そこは陰になっていて、入り込んでしまえば死角になっている……はずだ。

「あっ、あああ!」

 そのことをスバルも本能的に察知してしまっていたのだろう。
 橋の陰に入った瞬間、煮込みすぎてふやけきったマカロニのような尿道が緩み、その場にしゃがみこむと、

 プッシャアアアアアアアアア!

 ショーツを穿いていないのではないか?
 そう思えてしまうほどの勢いで、おしっこが噴き出してきた。
 しゃがみこんだことによって、スバルの膀胱が圧迫されてしまったのだろう。
 おしっこの勢いたるや、クロッチを突き抜けて1メートル先のコンクリートの床に飛沫を散らすほどだった。

「はぅぅ……っ。ううぅ! いやなのに……っ、見られながらおしっこするなんて……っ」

 しゅわわわわわわわわわわわわわ!

 口では言いながらも、おしっこの勢いはとどまるところを知らない。
 男のものとは比べものにならないほどのおしっこが、ショーツを貫いて噴出していてきた。

「ううぅぅっ、止まらない、止まらないよぉ……っ」

 しゅいいいいいいいいいいいい……。

 女の子にはちんちんなんてついていないから、ただでさえ尿道が短い。
 さらに言えば、男よりも尿道が太いし、おしっこを我慢するための尿道括約筋も弱いのだろう。きっと。
 だからすぐにおしっこを漏らしてしまうし、テレビのコマーシャルでも尿漏れ関連の商品がたくさん放送されている……のだと思う。

(女の子って、大変なんだなぁ……)

 しゅいいいいいいいいいい……。

 ショーツを脱ぐことさえもできずにしゃがみこんでおもらししているスバルを見下ろしながら、大和はそんなことを考えていた。
 せめて通行人に見つからないように陰になるようにして立つことにしておく。

「はぁぁぁぁぁぁ……」

 しゅわわわわわわ……。

 やがて、派手な水飛沫の音も控えめになり、終わる。
 橋の下の陰になっている空間には、ツーンとしたアンモニア臭が蒸れ返っている。

「ううぅ……。出ちゃった……。全部、出ちゃった……」

 スバルは自ら作り出した大きな水溜まりを見つめ、涙声で呟く。
 どうやらおしっこは全部出し切ることができたようだ。

「ちゃんとおしっこできて偉いぞ」
「な、なにも偉くない……っ。我慢できないなんて……っ」
「そういうことは……俺にカバーさせてくれ。ほら、ちゃんと用意してきたから」
「えっ?」

 大和が颯爽とカバンから取り出したのは、1枚の布切れ。
 それはスバルが愛用しているピンクと白のしましまショーツ。

「サイズは……この前の保健室のときと同じサイズを選んどいたから。色は……これで大丈夫だったか?」
「私に……ぱんつ?」
「ああ。なにかあったら渡そうと思って。余計なお世話だったら受け取らなくても良いんだが……」
「ううん。大切に、する……ありが、とう……」

 スバルはしゃがみこんだままでショーツを受け取ってくれる。
 それとおまたを拭くためのハンドタオルと、汚してしまったショーツを入れるためのビニル袋も渡す。

「誰かこないか見てるから、パパッと着替えてくれ」
「うん……ありがと」

 よろめきながらも立ち上がったスバルは、スカートを汚さないように捲り上げ――一瞬だけ見えてしまったのは、ピンクと白のしましまショーツだった。どうやらデザインに間違いはなかったらしい。

(女の子って、大変なんだなぁ……)

 橋の下に誰かが入ってこないようにと、通行人に目を光らせる。
 けれど、誰もスバルと大和に気づく者はいなかった。
 こうして待つこと5分ほど。
 たった5分だというのに、同じ制服を着た生徒たちは嘘のようにいなくなっていた。
 どうやら、スバルのおもらしを見つめているうちに意外なくらいに時間が経っていたらしい。

(今日は遅刻でいいか)

 そんなことを考えながらも、大和は覚悟を決める。
 一週間前に受けたスバルの告白を、このまま返事待ちにするのも酷というものだ。
 大和が人知れずに覚悟を決めて、更に5分ほど待っていると。

「綺麗にできた。ありがと」
「気にするなって。歩けそうか?」
「うん。平気そう」
「そっか。それじゃあ、行くか、学校」
「うん」

 大和が歩き出すと、スバルも並んで歩き出す。
 だけど腕を組んでくるということはなかった。微妙な距離感。
 もしかして、おもらししてしまったことを気にしているのだろうか?

「……手、繋いでもいいか?」
「……でも」
「俺が繋ぎたいと思ってる。スバルはいやなのか?」
「いやじゃ……ないけど」
「それじゃあ我慢する必要ないよな」

 スバルの華奢な指先に、指を絡めるように繋ぐ。
 最初は遠慮がちだったスバルだけど、大和に躊躇がないことを悟ると、キュッと手を握り返してくれた。
 すぐに小さな手のひらは熱くなってくる。

(切り出すなら、いま、だろうなぁ)

 通学路には2人の他には誰もいないし。
 よし。
 そうと決めたら。

「あー……、あんまり返事を先延ばしにするのも悪いし、な」

 たったその一言で、ピクンッ、スバルの身体が電流に貫かれたかのように痙攣して、表情が硬く強ばる。
 ――いや、そんなに緊張されると、こっちまで緊張するんだが。
 だけどいまの時代、告白すると言うことは結構な覚悟を必要とすることなのだ。
 特に、スバルと大和くらいの年頃の男女には。
 少子高齢化対策で国から潤沢な補助金や住居も支給されるから、すぐに結婚を連想してしまう。
 それでも。

「俺は……、スバルがいい。スバルとなら……一緒にやっていけるような気がするから。だから、これからもずっと隣にいて欲しい」

 手を繋いで歩いている少女に、ゆっくりと告白していく。
 だけどスバルは不意に立ち止まる。
 なにか変なことを言ってしまっただろうか?
 スバルの表情を伺うと……、大和は慌ててしまった。
 なにしろ、スバルが言葉を発することなく、碧眼から大粒の涙をこぼしていたのだ。

「ちょっ、おいおい、泣くことないだろ!?」
「だって……、だってぇ……っ、こんなにすぐおもらししちゃう私なんて、絶対に嫌われてると思ったんだもん……っ」
「なんで俺がスバルを嫌いにならないといけないんだよ。そりゃあ、急に漏らされたらびっくりするけど」
「私のこと……嫌いじゃないの?」
「ああ。だからなくなって」
「うん。でもこれはうれし涙だから、しばらく止まらないと思う」
「それじゃ、ゆっくり行くか。どうせもう遅刻だし」
「うん……」

 小さく頷くスバルの手は、溶けそうなくらい熱くなっていた。
 大和はそんな小さな手を取って、遅刻確定の誰もいない通学路を2人きりで歩き出した。


おもカノ9につづく!

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レモネードオアシス 2021/03/13 18:02

大決壊!~おもらしカノジョか妊娠するまで7~

いつもあたたかいご支援ありがとうございます!

ごめんなさい。昨日が金曜日だと言うことをど忘れしていました。
なので今週は土曜日に更新です。
今回はスバルの大おもらしシーンです。
楽しんでもらえたら嬉しいです!

※この小説は、順調にいけば今年の5月→4月末のGW前に配信を開始する同人誌の小説です。

また、今年か来年の暑くなってきたころか寒くなったころか、僕が面倒臭く感じないときにブログのほうで無料公開していく予定ですので、バックナンバーを購入するさいはご一考頂けたらと思います。
なお、めんぼーさんに描いてもらったラフは、無料ブログには載せる予定はありません。


全校朝会で大決壊!



目次

おもらし彼女が妊娠するまで(カテゴリー)

この小説を最初から読む!



「駄、目、ぇ……!」

 メキリ、メキメキ……ッ!

 一週間分の排泄物が直腸に押しよせてくる。
 どんなに凌ごうと思っても、無慈悲に腸内の圧力が高まっていく。
 そして、ついに。

 もこり。

「ぁっ」

 ついに固いものが肛門から顔を出し、ショーツが盛り上がる。
 キュッと脚を閉じても、もう一度出てしまったものが戻ってくれることはない。
 もう、漏らすしかないのだ。
 ここで。
 全校生徒がいる、この体育館で。

(そんなの……、ダメ……ッ)

 とっさにお尻に力を入れる。
 その甲斐あって、
 ぶちり。
 直腸を貫いていた固いものが括約筋によって千切られる。
 だがそれは、悲劇が次なるステップに進んだに過ぎない。
 まだ、危機は去ってはいないのだ。

 もわ……。

 千切られた排泄物が、ショーツのなかから消えてくれるわけではない。
 むしろ、おならよりも醜悪な茶色い香りを撒き散らしはじめる。
 一週間ものあいだ、少女の体内で腐敗していたものの香り……、それは決して人には嗅がれてはいけない、禁忌でもある。
 本来ならば個室で人知れずに排泄されるものが、ショーツのなかに存在するというタブー。
 もう、なにもかもが手遅れ――。

(イヤ……、これ、以上はぁ……っ)

 めりめりめりっ、みちっ、みちみちみち!

 どんなにお尻に力を入れても、一度拡張された少女の校門は為す術なく茶色い欲望に屈してしまう。
 もりもりと歪にショーツが膨らんでいくと、茶色いものが少しずつ形を変えていく。

「ぉっ、ぉぉぉ……っ、ぉごっ」

 ミチ、ミチミチ……ッ。
  もりもりもりっ!

 獣のように低く、はしたない声が勝手に喉から漏れ出してくる。
 歪に盛り上がっていくショーツに、スバルの意識は真っ白になって、いまにも気絶しそうになっている。
 このままでは、スカートから溢れ出してくるのも時間の問題だ。

(ううっ、スカート、汚しちゃう……っ)

 人間、パニックなると普段では思いつかないような行動をとってしまうことがある。
 いまのスバルがまさにそうだった。

(スカート、汚したら、ダメ……っ)

 震える指先でスカートの裾をつかむ。
 そしてゆっくりとお尻が見えるように捲り上げていき――、
 そのとき、フッとそよ風が太股のあいだを撫でていった。……ような、気がした。
 だけど追い詰められたスバルにとっては、その些細な刺激で充分だった。

 もりもりもりもり!
  もこっ、もこもこっ、もこっ!

 女の子のうんちは、太く、硬い。
 それでもショーツのなかで形を変えていくと、やがて歪なボーリング玉のように固まっていく。

(ああ……っ、もう、ぱんつ、重たくなってる……。うそ……、こんなの、うそ……。夢なら、醒めて、お願い……。お願い、します……ううっ)

 もこもこもこ……もりっ。

 だがどんなに祈ったところで、拡張された肛門は閉じてはくれない。むしろ硬質便によって更に拡張されていった。
 最初に異変に気づいたのは、スバルのすぐ後ろにいる生徒……大和だった。
 出席番号順で並ぶと、教室の席順と同じく大和がすぐ後ろにくることになるのだった。

「ちょっ……っ、スバル、いきなりスカート捲り上げて……って、もしかして、これは……!?」

 すぐ後ろで慌てふためく大和の声。
 小声だから周りの生徒たちには聞こえていないのがせめてもの救いだろうか?
 だけどスバルにとっては大和1人に気づかれてしまえばそれでお終いだった。

(大和に気づかれてしまうなんて……。なんでスカートを捲りあげてしまったのだろう)

 後悔してももう遅い。
 それに気づかれるのは時間の問題だったのだ。
 歪に膨らんだショーツから、耐えがたい腐敗臭が漂いだす。
『ねえ、なんか臭くない……』
『ホントだ……。誰か、おならしたの……?』
『いや、これは……もしかして』

 周りにいる生徒たちが、ついに茶色い匂いに気づいたのだろう。
 ザワザワと落ち着かない雰囲気が、スバルを中心として広がっていく。
 もう、バレるのを待つより他ない。

 めりめりめりっ、
 ぷすっ、ぷすす……っ。

肛門の機能が崩壊し、腸内で一週間眠りについていた硬質便が溢れ出してくる。
 しましまショーツが歪に膨張し、その表面は岩肌のようにゴツゴツしていた。
 とっさに捲り上げていたスカートを下ろすも、もはや膨張したショーツを覆い隠すことはできない。
 スカートの裾から、モリモリと盛り上がったショーツがはみ出してきてしまっている。

(ああ……。終わった……。うんち、おもらししちゃうなんて……。大和にも、全校生徒にも、恥ずかしいところ、見られちゃうなんて……っ)

 もりもりもり!
 みちみちみちみちみち!

 絶望感にショーツがもっさりと重たくなっていき、ショーツの前のほうにまでうんちが押しよせてきて――。
 そのときだった。

「歩けそうか?」
「え……っ?」

 耳元で囁きかけてきたのは、すぐ後ろにいる大和。
 すぐ近くで囁きかけられたので、ビクッとしてしまう。だけどなにを言われたのかとっさに理解すると、スバルは小さく頷いていた。

「俺がなんとかするから、スバルは俺についてきてくれ」
「…………うん……っ」

 小さく頷くと、その直後だった。

「あー、先生、ちょっと腹の調子が悪いので、トイレに行ってきてもいいでしょうか」

 なんと、大和はなんの躊躇いもなく声を張り上げていたのだ。
 その声たるや、ステージで退屈な話を永遠と続けている校長の声よりも大きいほどだった。
 話を中断させられた校長の話が途切れ、体育館はシーンと静まりかえる。
 うんちの匂いに気づいていた生徒たちでさえも黙り込んでいた。
 その沈黙をオッケーと受け取ったのか大和は、

「それじゃあ、スバル。保健室にも寄りたいからついてきてくれ」
「え、でも……っ」
「いいだろ?」
「……う、うん……」

 大和が身体を寄せてきて、スバルのお尻の輪郭が隠れるように立ち回ってくれる。
 でも、このままだと体育館に漂っている茶色い香りは、大和が放ったということになってしまう。
 それだけは。
 事実、周りの男子たちは、

『大和が屁をこいでたのか~』
『くせーぞー』

 だなんて冷やかしはじめていた。
 まさか、この醜悪な香りの根源が、スバルのスカートに隠されているとは知らずに。

「だめ。大和が誤解されたままなんて……っ」
「俺のことは誰がなんと思おうと構わないから。それよりも、早くここを離れないと大変なことになる。まだ屁をこいたくらいで済んでるけど……」

 大和に肩を貸されては、抵抗することなどできるはずがなかった。
 ただでさえうんちで重たくなっているお尻だというのに、腰が抜けそうになってしまう。
 そこを大和に支えられると、ゆっくりとだけど歩きはじめることができた。

        ☆

「ごめん、もう……むりぃ……っ」

 スバルが真の限界を迎えてしまったのは、体育館から出て、トイレへと向かう途中の廊下でのことだった。
 全校朝会で静まりかえった廊下に気が抜けてしまったとでもいうのだろうか?

 もりもりもりもり!
 ぶふぉっ! むりむりむり!

 大量のうんちをショーツのなかに放ってしまう。
 もうショーツはパンパンに膨らんでいて、これ以上漏らすと足口から溢れ出してきてしまうに違いなかった。
 そうなったら、肩を貸してくれている大和を汚してしまう。
 それなら……。

「遠慮するなって。まずはトイレ、だよな」
「でも、このままだときみのことを汚してしまう」
「俺は全然気にしてないぞ」
「私が気にするのっ」
「放課後の教室で、人の席に座ってエッチなことをされるよりは、心の準備ができていいと思うけどな」
「うう~」

 そう言われてしまうとスバルはなにも言い返せなくなってしまう。
 何回も恥ずかしい姿を見られたというのに、それなのに優しくしてくれるだなんて。

 その後。
 大和に肩を貸してもらったスバルは女子トイレに辿り着くと、個室の中で後片付けをして事なきを得ることができたのだった。
 だけどさすがにショーツはもう履くことができないからビニル袋に包んでトイレのゴミ箱に捨てることにした。

「おまた、スースーする……」
「保健室にぱんつもらいに行くか」

 大和に手を引かれて歩き出す。
 ちゃんと手を洗ったつもりだけど、まさかなんの躊躇いもなく手を繋いでくれるだなんて。

(ああ、もう保健室に着いてしまった……)

 保健室についたということは、この手を離さなければいけないということだ。
 もっと手を繋いでいたいのに。

「えーっと、ぱんつは……あった、あった」

 幸いなことに保健室には誰もいなかった。
 大和はさっそく棚を物色すると、未使用のショーツを見つけ出してくれる。
 女子が失敗してしまったときのために用意してある、飾り気のないショーツだ。
 ショーツを受け取ると、ベッドを囲う白いカーテンの陰に隠れてショーツを穿く。うんちをおもらししているところを見られたけど、やっぱりショーツを穿いているところを見られるのは恥ずかしいような気がしたのだ。
 ショーツを穿くと、ホッと一息。

「その……、ありがと」

 新しいショーツを穿いて、カーテンの陰から出る。
 大和は背中を向けて待っていてくれた。

「体調、大丈夫か? まだ無理そうならこのまま保健室で休んでいったほうがいいと思うけど」
「大丈夫、だと思う」
「そっか、それじゃあ……。これから体育館に戻って校長の話を聞くのは怠いよなー」
「それは……そうかも」
「それじゃあ、このままゆっくりしていくか」
「……うん」

 どちらともなくベッドの縁に腰掛ける。
 こうして、ただ手を繋いで、お互いの体温を感じ合ってどれくらいの時間が経っただろうか?
 このときになって、保健室で立った2人きりだということを実感するけど、不思議なことに緊張するということはなかった。
 それに沈黙が気まずく感じるということもなかった。

「ね、ねえ……」
「ん?」
「改めて……になっちゃうけど、さっきはありがとう」
「気にするなって。俺が好きでやったことなんだから」
「うん……でも、感謝してもしきれないくらいなんだから」

 それから再びの沈黙。
 ずっとこうして隣り合って寄り添っていたい。
 そう思って保健室の時計を見上げると、あと1分でチャイムが鳴ろうとしているところだった。

「ね、ねえ……、頼りにしても、いいのかな」
「さあな。だけど、スバルがピンチになったら頼りにしてくれてもいいと思うぞ」
「うん……。ありがと」

 それから、長い長い30秒が過ぎる。
 このままあと30秒待てば、何事もなくチャイムが鳴って日常に戻る。
 だけど、その前に。

「もしも……、きみが良かったら、だけど……、きみと、恋人同士みたいなこと、してみたい。その先も……、できたら、私、受け止めたい」

 言葉にしているあいだにも、頬が熱くなるのを感じる。
 それでもスバルは続けた。

「こんなに汚い女は嫌だって言うなら……、その、諦める、から。……ううん、やっぱり、諦められないかも」

 チャイムが鳴って休み時間がはじまるまであと10秒。
 スバルはベッドの縁から立ち上がると、

「返事は……すぐじゃなくても平気だから。待ってる……。いつまでも」


おもカノ8につづく!


楽しんでもらえたら嬉しいです!


大決壊シリーズの最新作!
おかげさまで少しずつ皆様に読んでもらっていることができているようです。
派手に売れるジャンルではないのでこれからも細く長くがんばっていきたい。
高評価もありがとうございます。
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