久々の海 1
メイン登場人物
本多優果(ほんだ ひろか) 樹の妻、結婚5年目。33歳
本多樹(ほんだ いつき) 優果の旦那、結婚5年目。35歳
優果視点
(樹視点、心理描写も含む場合があります。)
夫の樹は凄くあたしに優しくしてくれるし、いつもあたしを優先的に考えてくれる理想の夫だ。
でも、夫は優しいけど、少し淡白な所があると思う。
例えば、夫が会社から帰ってきても、疲れたとか、嫌なことがあったとか、そういう愚痴や弱音を吐いたりすることは一切ない。
毎日仕事に行く時も、笑顔で行ってくるねとだけ言って家を出ていく。
あたしはそんな夫の態度に物足りなさを感じていた。
もっと甘えてほしい、もっと頼ってほしいと思っていた。
そんな時、ネットで偶然見つけたサイトを見つけた。
そのサイトには、『あなたの欲望を満たします』というキャッチコピーと共に、人妻専門サイトだと書かれていた。
最初は半信半疑だったけど、興味本位で覗いてみると、そこにはあたしの求めていたような内容が沢山書いてあった。
試しにいくつか読んでみると、どれもこれも、まるで本当にあったかのような生々しい体験談ばかりで、とてもリアルだった。
優果「・・・・・はぁ・・・・・」
優果「あたし、何こんなの見てるんだろう・・・さぁ、掃除の続きしないと!」
一通り家事を終え、一息ついたところで、またあのサイトを開いてしまう。
優果「あぁ~もう!なんで見ちゃうのよ、あたし!」
そう自分に悪態をつく。
ある日夫から
樹「なぁ、今度の休み連休だし、どっか行かないか?」
優果「あ、いいわね!!!行こう行こう♪」
樹「どこに行こうか?」
優果「ん~そうね。」(悩んでる)
樹「・・・・・久々に、海とか二人で行こうか♪」
優果「えー、何か海ってベタじゃない?それに水着着るの恥ずかしいし・・・」
樹「俺達プールとかは行ったりするけど、あんま海って行かないじゃないか。」
樹「だからこそ一周回って海がいいかなって思ってさ。どうかな?」
優果「まぁ、いいけど・・・水着でしょ・・・?」
樹「俺が新しいの買ってやるよ。その代わり、どんな水着でもちゃんと着ること!」
優果「え~なにそれ!!スクール水着とか買わないでよ!?笑」
樹「ははっ、大丈夫だよ、さすがにそれは無いから。安心してくれ。」
優果「ふふっ、ならいいけど♪」
あたしは最近見ていたサイトで、「自分の妻のエッチな姿を他人に晒す」という性癖があるのを知った。
確かに夫の部屋からは人妻関連のDVDが出てきた事があった。
その時は何とも思わなかったけど、今思うとあの時にあったDVDの内容と似てる気がする・・・。
優果「・・・・あたしの考えすぎよね・・・♪」
そして迎えた休みの日。
夫の車で海へと向かった。
優果「ねーどんな水着買ったの?早く見せてよ!!」
樹「まだ内緒だよ!!笑」
優果「いいじゃない少し見せてくれても。けちぃ!」
車をしばらく走らせて、海に到着した。
天気は快晴、絶好の海水浴日和だ。
海水浴場は人で賑わっていた。
優果「わぁ~!凄い人だね~!」
樹「うん、そうだな。よし、じゃあ早速着替えにいこうか。」
そう言うと、夫は歩き出した。
優果「ねぇ、更衣室って向こうじゃないの?」
樹「着替えるのも、ちょっとしたイベントでさ♪」
そう言って、夫が指差したのは、古い男女共用のトイレだった。
優果「えっ・・・!?」
樹「ここで着替えようよ!!」
優果「なんでわざわざここで着替えなきゃ行けないのよ!!」
優果「そもそも家出る前に水着を付ける事だって出来たのに!」
樹「ちょっとドキドキした方が楽しいじゃん♪ほら、行ってこいよ。」
(新品の水着を手渡して優果の背中を押す)
優果「ちょ、ちょっと待ってよぉ~」
優果「あなたも一緒に来てくれるんじゃないの?」
樹「いや、俺はもう洋服の下に履いてるから。」
優果「そ、そんなぁ・・・」
仕方なく一人で共用トイレに入る。
中は少し薄暗く、個室は1つ、小便器が3つあるだけだった。
他に人は居ないようだ。
とりあえず個室に入り、水着に着替える為、
夫から受け取った新品の水着を袋から出す。
優果「・・・なにこれぇ・・・。」
そこにはマイクロビキニが入っていた。しかも布面積が凄く小さい。
胸の谷間も隠せないし、下に至っては大事な所を隠す気すらないのではないかと思うくらい小さかった。
こんな破廉恥な水着を着て人前に出るなんて恥ずかしすぎる。
優果「・・・なんでこんなの選んだのよぅ・・・」
しかしいつまでもこうしてはいられないので、意を決して水着を着用することにした。
まずはブラを付けてみるが、サイズが小さく乳首しか隠れていない。
もう諦めて下の方も履く事にした。
ショーツは股上部分が浅くお尻はほとんど出てしまっていた。
さらに紐パンだったので、歩く度に食い込んでしまい、スースーする上に変な気分になる。
上はと言うと、胸を覆う部分が無く、むしろ強調するように真ん中で別れていて、
肩や鎖骨は完全に露出しているし、お腹周りもほぼ丸見えだった。
優果「こんなの着てたら絶対痴女って思われるじゃない・・・!」
優果「・・・やっぱり私服に戻そうかな・・・・?」
そう思ってると、外から声が聞こえてきた。
どうやら他の人が来たらしい。
男「あれ~個室入ってんのか?」(中年っぽい声)
「ガチャガチャ」(ドアを開けようとする音)
優果「っ!!!」
優果(どうしよう、また着替えてる時間は無い・・・。)
「ドンドンッ」(ドアをノックする音)
優果「っ!!」
優果「す、すみませーん!今出ますー!」
荷物をまとめ、慌てて水着を着たまま出る。
「ガチャッ」
ドアから出ると目の前には中年男性が立っていた。
明らかに不審者を見るような目をしていた。
優果(・・・完全に怪しまれてる・・・)
男は無言でジロジロと舐め回すようにあたしを見ていた。
その視線にあたしは思わずモジモジしてしまう。
そんな時、突然男が口を開いた。
男「あ、ごめんね!!まさか女の人が入ってるとは思わなくてね!」
(優果の体をジロジロ見てる)
優果「い、いえ、こちらこそ、すみません!」
(慌ててトイレから出る)
優果(はぁ、びっくりしたぁ・・・)
優果(あれ?樹、どこにいっちゃったんだろう?)
辺りを見回すが夫の姿は見当たらない。
するとさっきの男性が小走りで追いかけてきた。
男「お姉さん、忘れ物だよ!!」(スマホを差し出す)
優果「あっ!ありがとうございます!!」
「ぷにっ♡」
(受け取ると同時に男の手がおっぱいに当たる)
優果「あ、ごめんなさ・・・い」
優果「ありがとうございました!!」
(お辞儀をしてその場を去ろうとする)
男性に背を向けた時だった。
「モミモミっ♡」(お尻を鷲掴みされる)
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