灰色 2023/08/05 12:01

花散峪山人考の感想呟きまとめ2

突然の花散実況

花散実況ー! はーじまーるよー!(いきなり)(飽きたら止めるヤツだ)最初は物々しい文体で「あれ? こんな難しそうな感じだったっけ? と思ったけど、やはり冬矢が出て来てから急に動きが出て面白くなりましたね! てか、山人が冬矢を信じたの、フルコンした今なら判るんだよな……

山人ちゃんについてとか

ガチで悪意しか無かったら、冬矢を信じたりしなかったんじゃないかと思うんですよね。だって山人は自然の生き物だから、そういう感情には、私以上に敏感なんじゃないかって。彼の根っこにある優しさを、信じてしまったんじゃないかって、そう思うんですよね……。

山探索シーン、退屈して来たなーと思った頃に椿が出て来てこんにちはでびっくりした、こんなに早く出て来たっけ!? 
何にせよ、ここで冬矢の人間性をちらりとを見せられる相手を出して来たのは、素直に上手いな…最初の印象だけだと、どうしてもね…後、意外と博識なんですよね、冬矢…

てかね、冬矢の本来の姿を知っている状態で山人にギスギスしている姿を見るだけでも「無理すんな……無理すんなよ冬矢…そんな頑張って怒らなくても良いんだぞ冬矢…」と思ってしまう。いや、怒りが本物なのは重々承知の上で、それでも「もう、頑張って怒らなくても良いんだぞ…」になる

山人に、「干し肉分けてやるよー」って言って投げた肉に毒仕込んでるの笑う。あーそうそう。こういう狡っからい(と、山人にも言われている)部分が可愛くて好きなんだよな、冬矢。

何というか、椿の登場に加えて初美さんを直ぐに出して来る辺り「主人公に悪い印象を与えたままではいけない」というバランス感覚を感じる。ちゃんと「冬矢の本質は凶暴な獣では無い」って最初から見せてるんだよなぁ、花散。山人にも「アンタの心は爛れた傷口みたいだ」って言わせてるし…

悪夢の記憶シーン

てかさーこの夢のシーンで「その場に居たら自分が死んでも彼女を助けていただろう」ってもう書いて有るんだよなーはっきりとなー。ごめん冬矢分かり難いとか言って本当にごめん。少なくともブラッ君よりかは確実にどういう男か記述されてたわ…何で分からない人が居るのかが分からないわ……

初見じゃ無いからかも知れないけどさぁ、やっぱり悪夢のシーン、初美さんが殺されるシーンで「情が有るからぶっ壊れた、狂ってしまった」事をハッキリと書いているのに、何で冬矢嫌いな人が居るのかが良く分からない。最初が酷かったからか…? でも腹の子も一緒に殺されとるんやで…?

一章の考察? 的な覚書

うぅん…最初の山人助けた時の冬矢の台詞、どうしても完全な嘘には思えないんだよなぁ……「目の前で苦しんでる姿を見たら放っておけない」実際、狂う前の冬矢は完全にそっち側の、お人好しの、優しい青年だって知ってるからさぁ…(でも初見の時は疑いまくってました)

花散やってると分かるんですけど、私本当に好きなタイプの男の台詞と行動と仕草にしか目が行ってませんね……冬矢に助けられた山人ちゃんが、冬矢に触られた所を指でなぞってたりだとか、きゅんと来るポイントあったでしょ! 何ゲロを期待してんだよ! だからキモいって言われるんだよ!

冬矢優しいのになぁ! ちゃんと最初に示されてるのに何で皆分かってくれないんだ! と感じた後に、魚を取って来てくれる可愛い山人ちゃんのCGが出て来て「あっ、これはちょっと許せないかも知れない…」となってしまった。2週目はまた違った感情の揺らぎが有るな……。

うーん。この、怒りに身を焦がしても、悪にも善にもなり切れていない所が、嫌われ易い部分なのかねぇ、冬矢…。本質はどうあろうが、山人を殺しまわっている事実は事実だからなー…でも、合間合間に覗かせる優しさだけは、本当だと思うんだがなぁ「だから」かなぁ…分からんでも無いが…

今更何だけど、花散、最初から基本的に冬矢が元は善人である。情が強い事を示しているのに、それでもどこか「分かり辛い」印象が強いの、本当に損な性質してるよなぁ、冬矢……でもやっぱり分かり難い事は否めないから、他人の目から見た姿も書いた方が良いんだろな、って事で書きます(確定事項)花散も実際読み返したら凄く直接的に冬矢が優しい人間だと書かれててびっくりしたもんな……こんな最初の方に書かれてるとは思わなんだ(其の後の惨殺のイメージが強過ぎた)

てか花散初の致すシーン……やっぱり、冬矢って女の事は嫌いじゃ無いよね……好きだよね……変な意味を抜きにしても、基本的に女の人の事が好きだよなぁ……例え山人だとしてもさ。基本的に女子供には優しい性質だって事が、形容からも分かるよなぁ……。というか花散はですねぇ……冬矢の一挙一動の描写が細かいんですよね。そんな部分まで書くか? って位に、細かい。山人の背中に苦々しい顔を向けた所とか、一週目だと「あ、苛立ってるのかな」ってなるけど、二週目だと……これからやる自分の行為を、どこか嫌がっている様に思える。

過去とかいち虐めとか山人虐めとか

アァーッ…初美さんと一緒に居る時の冬矢…の口調…が、すんごく、柔らかいのが…辛い…本質…本来の性格が…こっちなんだなって、分かるのが、とても、辛い…整理整頓が好きで、自分で畳に箒をかけて、物を置かない様にして、部屋を綺麗に保つ様な小綺麗な男だった…だったのに…

冬矢、ブラッ君みたいな嫌がらせ(外で、目の前で用を足させる)(食事に男のアレをぶちまける)やる割には、性的に興奮してる感じがしないな…本当に純粋に嫌がらせとしてやってるんだな…逆に凄いな? 嫌がらせにしても陰湿過ぎない?? そこが好きだけど…(特にいただきます、と頭撫で)エロゲで性的興奮してないって何やねん感あるけど、冬矢は精力旺盛なだけで、特殊性癖とかは無さげなんだよなぁ。普通に女の身体が好きそうでは有るけど……酷い事しても、何というか、楽しんでる感が薄いから? か?

オセッセ系統が全然楽しく無さそうな男が、山人を沼に投げ入れてじわじわ殺している時はめっちゃ楽しそう。ってなんやねん。いや、一周回って面白くなって来たけど……今の冬矢はもう、復讐位にしか「興味が持てない」んだね……悲しいな……。

あーこう来るか! 上手いなー! 
冬矢さん、沼に引きずり込まれて山人に足引っ張られた時(馬鹿! 動けるなら上がって来いよ!)みたいな事考えるんですよね…いや、沈めたのは冬矢なんだけど…お前が言うな、何だけど…変な所で優しさを見せてくるんだよな…絶妙なタイミングで…

しかし、陰湿な男が大好きな私が読んでも、偶に「大分濃いな…もたれて来たな…」と感じさせる冬矢の陰湿さと陰険さ、そりゃ同性の男が見たら「見てらんない」よなって気持ちになってる。この私が濃いって感じるって大分極めてるぞ…? てか、どうやったら同性のキャラをこんなに濃く書けるんだ…?

冬矢さぁ…わざとそう振る舞ってる部分が有るのも分かるし、理由が有るのも分かるし、本来の性格の描写もキッチリされてるのに、それでも偶に行動で「うわぁ…」ってなるからなぁ…それでも情が深くて優しいのが分かるってのは、本当に優しいからなんだろうが…。

書き方についてあれこれ

しかし、何というか、文章から冬矢の事を好きになって貰おう! 好きになって貰いたい! みたいな欲や色気が全く無いの、本当に凄い。最初に復讐理由をバーンと出して来たのも、技術的な問題より、事実を書いてるだけみたいな感じで、好感度より、冬矢の痛々しさが増すだけなんだよなぁ…

冬矢は行動や口調が余りにも酷いが、本来の性格の優しさが合間合間に見えて多少緩和されるのに対して、ブラッ君は、行動自体は大した事ない分、合間合間に見える性格の悪さで、やってる事以上に酷く見える感じなんだなぁ
性格の差……!(性格って大事だね)

しかし、最初に復讐理由をバーンと出して来たの本当に上手いというか、正しいというか……私の場合、勿体ぶって最後まで引っ張っちゃうと思うんだよね。
でも花散でそれやると、冬矢への不信感と嫌悪感しかわかないから、先に出したんだろうなぁ。
…私こういうのの、タイミングが分からんのよな…

京香さんの後の話

……あれ? 京香さんが死んでから、急に冬矢が大人しくなった……やっぱり、後悔してるんじゃん……そういう事をさ……何も言わないよなぁ、お前な……2週目だから何となく分かったけどさ、言葉からも棘が無くなってるな……。分かり難いようでいて、基本的に素直な男では有るんかなぁ。

蔵の中

何だかんだ言って子供には強く出れない冬矢、可愛いね……素直に可愛い。前は冬矢に肩入れをしない様に頑張って距離を取る書き方をしていると言ったけれど、それはそうだと思うのだけど、どこかしら優しさが全体に有るよなぁ……やっぱり、書いてる人の人間性かしらね?

折り紙をまともに折れないし、色鉛筆を折っちゃうとか、どんだけ不器用なんだよ、冬矢……そんな細かい部分まで描写します? 普通。お人形遊びに誘われた時「俺は不器用で壊しそうだから止めとく」だけでいいのに「お人形さんが壊れたら可哀想だろ? な?」って言うの、性格が出てるよな…

精神ガタガタ男は健康に良い

冬矢よ…悪夢にうなされていちの首を絞めた事に気付いた後、ヤベェ酒とヤベェ薬を煽って飲んだって…お前さぁ…(いちは泣きじゃくり、椿は激おこだった)お前さん、いちに対しては普段暴言しか吐かないのに、行動がさぁ……

……あーそうか。冬矢の行動、優しさが見えない一部だけを切り取ると、ブラッ君にちょっとだけ似ているのか(好意を匂わせる事は絶対に言わないのに、行動に極端な動揺と、好意が滲んでいる)

私は本命の女に戸惑い好意を伝える事も愛情を示す事も出来ず、苦しめるだけ苦しめて、それでも女に縋るしかない男が好きだったって事か……どんな趣味だよ。
自作品除けば、冬矢以外に見た事ねぇよそんな男……!

元は優しい男とはいえ、何で商業で冬矢みたいな鬱屈して屈折して陰湿で陰険な男を主人公に出来たのかが、結構本気で分からないよ……だって、同人ですら余り見ないタイプの男だよ?

鈴子の最後

鈴子ヌッコロの後に若木が生えるシーン、結局冬矢が細かくバラバラにしちゃうんだけど、絵も相まって、それでも描写が優しいんだよなぁ…。でも、抜くならまだしも、刻んだのかよ…と突っ込んだら、旦那さんが「だって仇だよ? バラバラにする位じゃ無いと気が収まらないでしょ」と言ったので、やはり男性の方が分かるのかなぁ、冬矢の感情は。

鈴子ちゃんの最後の「やっぱり外に出てはいけなかったのよ。蔵の中では優しかった兄さまが、外では鬼になって…」みたいなセリフが可愛くて悲しいの、やっぱり冬矢に関わった女性達って、皆冬矢の事を「可愛い」と思っていたんじゃ無いかなと思うんだよね…

友人の嫁さんの事めちゃくちゃ心配したり、懐妊したら凄い喜んだりしてる姿(両手を掴んで上下にぶんぶん振る)を見ると、やっぱり冬矢は可愛らしい男なんだよな…という気持ちになってしまう。
でも、いちに対する嫌がらせが、全部陰湿な小学生男子。

冬矢、嫌がらせのやり方が小学生男子だし、嫌味を言う時は本当にネチネチしてて陰険で陰湿だけど、ギトギトはしてないんだよね……。ブラッ君と似た部分がほんの少しだけある気がするなーと思ってたけど、決定的な違いはギトギト感だな……そっか。ネチネチとギトギトって違うんだ……

皆大好き最悪で幸せな花散峪

花散谷に来たぞ…来たぞ(字が出ない)。サッカリンより甘い夢に浸って、浸りたいと一瞬でも思ってしまって、キレる冬矢が痛々しい。三人称だから彼は気持ちを覗かないけれど、本当に、心の底から嫌だったんだろうな。他者の命を奪っておいて幸せになろうとする自分がさ……。

冬矢の口調が柔らかく優しいだけで、泣きそうになってしまう。なんだこの男は。
いや、それは。本来なら、初美さんが死ななければ、若しくは、極普通に、二親の元で育っていたなら、きっと彼はこうなっていただろう事が、分かっているから何だけど…

「前にいた学校からね、京香さんに復職して下さるよう、便りがひっきりなしなんだから」

もうね「下さるよう」が出て来る時点でもう、冬矢の育ちが良い事が伺えるよね。本来なら坊ちゃんだったんだよな…冬矢は。英語とドイツ語が出来るってサラッと出て来た時、ビビったもんな…。

柔らかい冬矢が出て来る度に「本当のお前は、こういう男だった」「絶対に、こういう男だった」「女性全般に優しく、柔らかく、穏やかに接して、愛する事が出来る男に、なる筈だった」という気持ちになって、凄く優しいのに、皆が優しいから辛いんだよな、花散谷……(過去形……)

最後の冬矢の告白が彼らしくて笑ってしまった「も、もうーーーーこんな縄なぞなくっても、どこまでも、お前は、俺についてくるのだぞ」(炎に焼かれつつ、相手の首を絞めながら)どこまでも不器用な男だよお前は…(これだけ見たらただのヤベーシーン)性癖だけで書いてるから、私の好きな陰湿で陰険なシーンを書く事だけに頭が行くの、本当に良くない(お前花散でも冬矢が陰険で陰湿な事ばっかしてる所だけ覚えてたな?)

花散、最初に復讐の理由をきちんと説明してたのに、灰色さんは「冬矢の陰湿で陰険な嫌がらせシーン」を記憶する事に頭が一杯で、その理由が出て来たのが最初だって事も、覚えていなかったのだ……後、いちを折○してた理由がちゃんと説明されてた事も見逃していた……書いてあった……

花散は冬矢自身が何度も女達の事を思い出してたからな……1章に最低1つは有った筈。それに花散峪でのあれとか、龍宮のあれとかでフォローがあったし……。花散、再読して初めて気付いた、細かく、本当に細かく冬矢に対するフォローが入ってるんだけど地の文で数行、とか何だよね…そして、冬矢自身は自分の心情を「徹底的に明かさない」から、再読したり、深堀するタイプじゃ無いと気付けない作りになっている気がする。何で、そんな、不器用なんだ…!

花散谷で京香さんと鈴子ちゃんが出て来たのも、本編の扱いがあんまりだったから…というフォローの意味も有ったんだろうなって、思うんですよね。本来の冬矢なら、関係を結ぶ事は無くとも、きっと姉の様に、妹の様に、親しく付き合えて居たのだろうな…と。

ブラッ君、自分が死ぬよりクーちゃんが死ぬ方が人生辛そうだからクーちゃんが死んだ場合の話も書きたいですね。完全に別人になると思う。こう、花散の京香さんエンドの冬矢みたいになると思う。
冬矢はまともな時代も「俺」だった気がする……どうだったかな。口調が柔らかいから「僕」でも良さそうだけどね。幼少時代は「僕」だった。可愛かった(個人的な感想)

そして私の笑いのツボって普通の人から見たら完全に悪趣味だからさぁ……どうもね。冬矢が小さな可愛いお花を握って渡す時に毒虫だぞー! とか言ってるのを見て、性格のガキ臭さにウヒウヒ言いながら笑ってたからね(因みにそのシーンを見て、旦那さんもめっちゃ笑っていた)。

そうそう。山人ちゃんを沼に投げてるシーン、セッ……よりずっと楽しそうで「いやっほーぅ!」みたいなノリだったから、私も性格の悪さ、陰湿さに、ずっとニコニコしてたんだよな。……普通なら、冬矢酷いな⁉︎ って感じるべきなんだろね……性格悪い陰湿男が好き過ぎて……。

確かに「何で助けたんだ?」ってなる辺り、本当に根っからの悪人では無い事を表現するのが上手い。上手いんだけど、さり気無さ過ぎて掘り下げて読む活字中毒以外には多分伝わらんぞ! 冬矢……。ってなってたなぁ、再読した時も……。動けるなら上がってこいよ! もなぁ……。マッチポンプなんだけど、それでも優しさが捨てられて無くて悲しいんだよな……

冬矢以外の男性キャラについて

そういえば、花散って復讐は何も生まないって説得は一度も出て来なかったな……それも気に入った部分だったんだよなぁ(冬矢はそんな事分かった上でやっているので)後、死者の代弁系(死んだ〇〇が悲しむぞ系)も嫌いだったので、それを冬矢が否定していたシーンが凄く印象的だった。

冬矢は全編通して女性に生かされているし、生かそうとする女性の気持ちも分かるというか、希さん自身が女性的なのかも知れない。変な意味で無く、一部の女性が好きになるタイプの男性を書くのが滅茶苦茶上手いというか…だから性別を勘違いしたんだけど(男性が書くモテる男ってヒーロータイプになりがちだし

花散に関してずーっと冬矢の事ばかり言ってたけど、椿も謎の存在では有るよね……彼についても、少しは言及されてはいたかな? それはそれとしても、冬矢が本来は椿と対等に付き合える程に穏やかな男っていうのは凄く判るし、今の姿からしたら想像が付かないけど冬矢って相当のインテリだからなぁ……そもそも、冬矢自体元はお坊ちゃんの生まれじゃ無かったっけ? 元は化野の両親だっけか…化野、目的はちゃんと作中でも示されていたけど、それでもやっぱり「何がしたかったのか」が掴み難い男だったからな…国を手に入れたいのは建前で、本当は山人の生みの親に会いたかっただけって方が分かるぞ…

そもそも、化野自体、冬矢と同じくらい自分の感情や目的を話さないし、冬矢よりも自覚して無さそうなタイプだからな……ある意味本当に「兄弟」に近い存在でもあったんじゃないか? あいつ先祖返りで実の両親からも離された寂しさとか、でも俺は選ばれた山人だからとかいう感情が混ざくり有ってそう。実の両親を殺したのは本当に冬矢の為だったのか? 自分と同じ様な存在になって欲しかったんじゃ無いのか? って考えてしまうんだよねぇ……だって、わざわざ冬矢にちょっかいを掛ける意味なんて、目的が国なら、無かったよ。本来の性格を見せる必要すら無かった。合理的な性格の奴がやる事じゃないよ。

化野、死ぬ程分かり難い友情や親愛に似た執着持ってそうなんだよな……。椿と冬矢が理想的な男の友情なら、言い方悪いけど頭の中だけで出来上がった一方的な親愛交じりの執着みたいな……(本当なら花散峪みたいな関係になりたかったのでは?)化野、何というか「友達童貞」臭いんだよな……そう考えると、可愛く見えて来るな……お前、結構本気で冬矢と友達になりたかったんじゃないのか? それでやる事がアレ? 全体的にちょっと気持ち悪いな……?(歓喜)(お前は不器用な男なら何でも良いのか?)そう考えると本当のちゃんとした友人である椿と、唯一冬矢の傍に居られる存在のいちと、母であるリンドウに負けてるの、フルボッコ状態で面白いんだよな、化野……。山人の男を集められるなら、山人のおねぇちゃんと子供増やしてやる方が、冬矢に対して良い嫌がらせになったと思うんだけどな……(灰色さんは陰湿で陰険なので遠回しの嫌がらせが大好きだぞ!)

冬矢の狂気は人としての狂気で、化野は人外の狂気で、鈴子の父親は……あれは唯々胸糞って感じだからな……(作中でも「無い事じゃ無い」って言われてるけど、冬矢ですらドン引きしてる臭かったのが印象的だった)「無い事じゃない」所か、エロゲの世界では「多々ある事」をあぁいう書き方するの、挑戦的だよな…いや寧ろエロゲだから書いたのかな…という気すらする。あー…でも冬矢が蔵の中に感じた印象(7章)も嘘じゃないと考えると、奥さんが生きてたら良い父親だった可能性も有るのか…? んー…

私が見たいのは人間ドラマであってテンプレキャラじゃないんだよな

商業で言うなら、花散とかです(どう考えても普通なら冬矢は主人公じゃなくて、悪役の側なんだよなぁ…)冬矢も、凄い人間っぽいキャラだよね……。こう、精神の動きや揺らぎが、人間ぽい。造形がゲームっぽく無いよね。「中途半端なキャラ」って、本当に描写が上手くて半端な事に意味があるシナリオですら、他者からは受け入れられないっぽいもんな……(伊波冬矢……。だから書いてて、申し訳ない気持ちも結構あるのよ、ブラッ君……でも、どっちにも為れないからこそ好きって性癖は確実に有るのよ……。

ゲームの陰鬱なシーン全部が笑える訳じゃ無いから、どっかに変なツボが有るんだろうなぁ、私。少なくとも花散の冬矢が陰湿で陰険な事してるシーンは大体ツボって笑っていた気がする。

花散の冬矢だって、主人公では有ったけど、三人称だったもんな。主人公=語り手である必要は無いんだよな。語り(一人称)が難しそうなら、三人称の方が良い……。

私が花散の冬矢好きなの、常に精神がリョナられているからでは…?(嫌な事に気付いてしまった顔)
因みに装甲悪鬼村正も、主人公が精神リョナられているゲームです。
商業作品で一番ブラッ君に近い存在、やっぱり伊波冬矢なんかな?(彼は本来とても穏やかで優しい男だから、ちょっと違うかな? と思っていたんだけど、不器用過ぎる男では有るよな……)
実は、ブラッ君のモデルになったのはからくりサーカスのフェイスレスなんだけど、敵役だしなぁ……。

冬矢の花を贈る事すら失敗してるのと、指輪をはめてあげたかった指を無くした事は、どっちがマシだろうか(どっちも地獄だと思うよ

復讐物は、根底に愛を混ぜ込んで欲しい

花散は、花散峪の冬矢の方が本質だって、見た瞬間に「理解」出来るのが本当に凄いんだよな…そもそも狂った切っ掛けの開示が早いし、最後の最後でいちに告白みたいな事してるし、最初からいちが好きな事は、表現されてたんだよな…2周するまで気付けなかったけど…(あんなにはっきり書かれてたのに

私が花散大好きなの、先ず復讐の切っ掛けが深くて重過ぎる愛情故にって部分なんですよね……全編通して愛情で出来てるんだよ、冬矢の復讐は……そういう好みが自作品にも出てるんだよなぁ、やっぱり……。花散の冬矢、最後のシーンは救われていても、数々のやらかしに満足していた、吹っ切れていたとは、とても言えないからなぁ…きっと後悔は有っただろうけど、後悔してしまったら、それこそ犠牲にした人達に対して侮辱になってしまうから、あぁ振舞うしか無かったんだろう。そういう男だよ、冬矢は……

伊波冬矢の何が好きって、立派なのが付いてる割に最初盛大に失敗した所が凄い好きなんですよ(朝から下ネタに便乗するな

そういや、冬矢が成績優秀だったのも、子供の頃から友人と遊びに行く事も我慢して、勉学に打ち込んでたからだっけ? 本当に徹頭徹尾努力型というか、泥臭いタイプなんだなぁ……(通りで好きな訳だよ

やっぱり話を書く上では、ある程度分類しやすいというか、テンプレに乗っ取ったキャラ造形の方が良いんだろうね
冬矢みたいなのは例外なんだろう
判ってはいるんだけど、私は分類出来ない男が好きなんだよなぁ。読むならテンプレでも良いけど、書くなら自分が好きな男しか書きたく無いなぁ(我が強い

夢語り2

花散の世界に行けるなら、義父の好意で洒落たコンサートに連れて行って貰える事になった冬矢が、慣れない洋装姿でガッチガチになりつつ、右腕と右足を同時に出してしまう様を遠目から眺める金持ちのモブになりたいですね。何なら「えーこの人にクラシック判るのー?」と舐め腐って居たら、事前にちゃんと勉強して来たらしい冬矢が、初美さんに知識を語るシーンを漏れ聞いて「凄いやんけ……」と感心するモブになりたいですね(長いよ)。
てか、アレで冬矢って坊ちゃんなんだよな、確か……

旦那さんは「嫁が死んだ時点でもう、彼の人生は終わっていたんだよ」って言ってたな……何というか、やっぱり男の人の方が冬矢に対する解像度高い気がするな……。てか前も言ったけど、冬矢の中身が理解出来る時点で旦那さんも普通の男じゃ無いんだよな……言っちゃなんだが、あの異様なまでの一途さと重さと陰湿さと陰険さは、男の中でもごく一部に限られるんじゃないか?

私も他で絶賛されてる主人公が合わない場合が多いから、ちょっと不安でね…(ぶっちゃけ、冬矢だって基本的には叩かれがちな主人公だしさ…)

鈴子父について

花散で一番しんどいシーンでも有るよなぁ、花散峪…本当、あの穏やかで女好きっぽさの有る冬矢が「本来の冬矢」なんだなー…って判るもんな…孤児になって無かったら、あぁなってたんだろうな感が有る。
鈴子の父親すら、単なるクズでは無かったんじゃ無いかと思わせる点も含めて。

考えてみたら冬矢って読者からすると事情が深く語られているから同情出来る部分や優しさ、温かさが垣間見えるけど、傍から見たら鈴子父と立場が近いと言えば近くて「逆転していた」可能性も、無くは無いんだよな…本編が鈴子父視点で語られる話だったらと考えると、キツイものがある。

……自作品のハロウィンゲーのギルさん、冬矢と鈴子父の悪魔合体感あるね……(今気付いた)(気付きたくなかった)(最悪と狂気と悲哀を合体させるな)

私も「そういうキャラ」大体好きなんだよな……自分で勝手に掘り下げてジワジワ好きになってしまうというか……てか普通の人は冬矢はともかく、鈴子父とか掘り下げんやろ。何やってんの? てかハロウィンゲーで無意識に再現する位には好きだったの????(好きだったんだな?

何で酷い事するかの説明は早めにね!

暴力振るう男が駄目とか言っときながら、冬矢は暴力振るっとるやんけ! って話になるんですが、彼は「ぶっ壊れてる」って前提が有るし、山人と自分に害を成して来た人間以外には振るって無いから、そこが大きいのかな……?そもそも2回目やって気付いたけど、最初に狂った理由がきちんと説明されてたし…アレ、狂った理由を途中まで引っ張ってたら、胸糞悪いだけなんだよな…。その辺もきちんと考えた上で、三人称だったんだよなー…そこまでやっても、ちょっと評判悪かった位だもんな…私は大好きなんだがなー…

伊波冬矢、本質は凄く優しい男だからこそ拗らせて面倒な事になっている部分が、別に優しい訳では無いブラッ君と近いの、ちょっと面白い(ブラッ君は優しくはないけど、本質はクソ真面目で責任感の強い長男タイプだと思う)

いちちゃんもアレでクレイジーだよね

いち、あの冬矢に最後まで(文字通りの意味で)付き合える時点でどう考えても普通の女じゃないんだよな……(1周目は可哀想な被害者だと思ってたけど、2周目だと見る目がちょっと変わる感じ)ぶっちゃけ、花散1周目はいちがストックホルム発症したのかな……? と思ってたけど、2周目で「あっ、これはいち自身がドMと恋愛感情を拗らせてる……!」と判る感じ(冬矢が優しい男だといちが気付く切っ掛けは、良く読むと、そこかしこに有るしね…)

成長しない、変わらないからこその魅力。その難しさ

駄目男として書かれてても、最終的には成長する、何か崇高な目的が有る(ダークヒーロータイプ)とかならまだしも冬矢って良くも悪くも個人的な理由でずっと動いていて、尚且つ「変わらなかった」からな……色んな意味で……

実は当時は冬矢がモテるの判ってなかったんですけど、2回目やったら「モテるっつーか、放って置けないタイプのおとこだわ…」と納得出来たからなぁ。後、女性って基本的に弱々しい男も好きなんだけど、男性自体が「強い男」にしか魅力を感じない傾向に有るっぽいから、その差も有るんだろね…強いってのは、精神的な部分も含むよ。どんな目的であれ、最後まで完遂出来るのは、強さに入るよ。私は途中でビビって、ガタガタ震えながら逃げる男も、普通に好きだからな……

旦那さん語り

旦那さん、冬矢っぽいっちゃ、冬矢っぽいんよな……情の深さと重さが「反転」しそうなタイプというか……。冬矢に対する理解度がめっちゃ高いし……。花散の冬矢が好きなの、男臭いからだな…暴力的とかじゃなくて、精神性が男臭い。女々しいけど、男臭い(重要)。二次元に居そうで居ないんよな、男臭い男って…

日常描写は長ければいいってものじゃない

そういや、花散の冬矢と初美さんも、あれデートシーン無いんだよね…日常シーンしか無かった気がする。それであれだけ愛情が伝わって来るんだもんな…私は熱血が好きじゃない癖に、泥臭い男の足掻きは見たいという、意味の分からない性癖が有ります(要は花散の冬矢みたいなのがドンピシャという事です。冬矢、復讐の怨嗟でドロッドロなのは嫌という程伝わって来るのに「熱血さ」みたいなのは全く感じられないの、凄いよな……作中でも言われてるけど、赤くない、黒い炎なんだよな……。

冬矢も、あれ結局「成長して無い」し「変わって無い」んだよね……成長してたら、いちを真っ当に愛せていただろうし、変わっていたら、もっと突き抜けた狂人になれていただろうから……。私が求めてる「面倒臭い愛情深いダメ男」の基準、冬矢が元になってる臭いから、もうその基準自体が明らかにおかしいんだよな……若い時に過激なのを摂取したから……。

冬矢が山人を沼にぶん投げるシーンで、性格の悪さに引く所か、ウケてゲラゲラ笑ってた女だからな、私な……そうそう。幾ら復讐の理由や暴力振るう理由がきちんと有るとはいえ、一つ一つを見て行けば酷い事しかしてないのに、何故か全く好感度下がらないんだよね、冬矢…これは私の感覚がおかしいのか、希さんの書き方が上手いからなのか、判らなくなって来た……。

全てにおいて書き方って大事だよね

……うん。確かに私の感覚はズレているけども、やっぱり冬矢の本質が優しくて穏やかで紳士的な男という事実は揺らがないから、やっぱり希さんの書き方が上手いのだな。
私も希さんみたいな、一見クズだけど根底に情の有る男が書きたいよー!(大それた望みだな…
花散は、結局は同じ魂を持った女の子に惹かれている上で、其れを冬矢が初美さんに操を立てて否定しているからこそ、最高なんで…ずっと心の中に唯一愛した女が居る男に悪い奴は居ないんで…

花散の冬矢も1回死んでるから…(精神が) 旦那さんが言ってた「嫁が死んだ時に、彼の人生も終わったんだよ」の言葉が的確過ぎてな…。私のキレ方、花散の冬矢がキレた時とほぼ同じノリだから、冬矢が狂ってるキャラだって、初めは判らんかったしな…冬矢も壊れる原因が嫁への愛情だから、私の評価ゲロ甘になってるしなぁ……でも駄目な人は絶対に駄目だろうなって思うし

あー…成る程、心の中に本命の女が居れば紳士判定なの、めっちゃ判る…
心の中に女が居れば、何やってても、何かいじらしく見えてしまうっぽいんだよな…(冬矢とか、正にそう)逆にどれだけ善良でも、心の中に女が居ないと全く記憶に残らない(何でそう極端なの?

ぶっちゃけ冬矢も、やった事だけ見れば自分を好いてくれた山人の女の子を殺してる時点で、もう駄目な人は全部駄目だと思うし
何被害者ぶってんだ! お前は加害者だろうが! ってなるだろうなとは思うんだけど、私は嫌いになれないし、好きになってしまうんだよなぁ、あぁいう男…
花散も、言っちゃ何だが、布教したい気持ちは全然無かったしな…
人によっては冬矢って、どうあっても許せない主人公になる可能性高いし…その気持ちは理解出来るからこそ、私が悲しいので…。

花散で浮かぶシーン、巨人に竜宮潰されそうになった時「お前は逃げろ!」って冬矢がいちに言ったシーンとか、例のお花プレゼント(失敗)とか、最後の首絞め告白なので、自分の性癖が丸出し。

そう。冬矢のやってる事は八つ当たりでしか無い事は最初にもう、其のまま、はっきりと書いてあるんですよね。1章で全部書かれてる。
その上で"其れでも"怒りは収まらず"その上で"其れに意味がない事を冬矢自身が1番理解しているから、冬矢は説得が効かないし、意味が無いのよな…

ただの復讐物なら、仇以外は殺さないを貫くとおもうんですよね。其れなら、多分冬矢はいちと幸せになれた。
其れを、最初から何の関係もない(本当に何の関係もない)山人達を全滅から書いた所に「この作品はこういう作品なんで宜しく!」感が溢れている。

花散、当時は自覚無かったから、最初は冬矢の酷さに引きながら笑ってたんだけど
後半から何と無く冬矢の本質に気付き始めて、花散谷で確信を得て、悲しくなっていったな…最初から最後まで悲しい男だったんだよな…。

愛してるに求めるレベルが狂気的

個人的に、旦那さんの花散実況が見たい。旦那さん、冬矢にちょっと近い所あるし(あるの?
伊波冬矢が大好きなのは、嫁が死んだ時から、もう彼の人生は完全に終了してるからなんですよね…あれくらい徹底してないと、私の中で愛してるとは、ちょっと言えないんで…(基準が狂っている
花散はOPもEDも冬矢なんですよね…凄いよなぁ。エロゲという媒体で、良くここまで主人公を中心に置いたよなぁ…。
そう考えるとメインヒロインが最初から死んでて、どのルートに行こうが心の中心にはメインヒロインが居る冬矢って、異色の主人公なんだよなぁ。

そもそも、本編のメインヒロインである「いち」すら初美さんと魂が同じ存在だし…何処まで好きなんだ、お前…。

花散の何が良いかって、やっぱり冬矢はあぁいう道しか選べない男だって事が執拗なまでに描写されていて、悲しいけど納得せざるを得ない書き方が徹底されてる部分ですよね。
要は納得出来るかどうか、ですよ。納得は、全てに優先される…!
花散の冬矢とか、ハルヒコさんが書いた奴○商人の主人公のアーカードさんも、キレ方が男臭くて好きみたいな所ある。

旦那さんが言っていた「冬矢は、初美さんが死んだ時に、一度死んでしまったんだよ」が思い出されるなぁ…
もう既に死んでいる訳だから、彼女らの「生きて欲しい」という願い自体が、死んでいる冬矢に、届く筈も無かったのだ…

旦那さんの冬矢に対する解像度が高過ぎるので、本気でレビュー書いて欲しい
京香さんが死んだ後、急にいちとやろうとした上に「片目を隠せ」と言ったのが意味判らなかったんだけど
「現実逃避+初美さんに怒って貰いたかったんじゃない?」と言われて「何で判るんだ…?」ってなったもんな

あのお人形シーン、というか、蔵の中のシーン、冬矢の本来の性格が出ていて、良かったですよね…小さな女の子には優しいのが、本当に冬矢って感じだ…。

花散、冬矢の心理描写が一切存在しないので(エロゲなのに、ずっと三人称)プレイヤーが推測するしか無いんだよな、冬矢の心理と、描かれていない表情は

旦那さんに、花散のレビュー書いて貰いたいなぁ〜〜冬矢に近いタイプの男〜〜。

作中でも、椿が「初美さんが草葉の陰で泣いているよ」って言ったら、冬矢自身が「死んだ人間が泣くものか! 椿、いくらお前と言えど、初美を侮辱するのは許さんぞ」とか、言ってたもんなぁ…。

京香さんに関しては、いち程じゃなくても、好いては居たんだろう事が、死んじゃった後の凹みっぷりと、花散谷で察せられるのがなぁ…。其れでも浮気野郎には全然見えないのが、冬矢の凄い所よな。やる事やってるのに。

初美さんといち以外を愛する冬矢は冬矢じゃないんだよ

ガチ恋、二次元限定でも正直良く判らんな…。
初美さんを過去にして、いちとくっ付く冬矢は祝福出来るが、
初美さんといちを忘れて、私に恋愛感情向けて来る冬矢は、私が好きになった冬矢じゃないんで…そういうの求めて無いんで…求めて無いどころか「赦す」と言われた冬矢並みにバチ切れる可能性すらある。

純愛エロゲ、好きだけど、好きだからこそ辛い……固定カプ厨は、一人のヒロイン以外選べないんだ……!(冬矢みたいな拗らせ方をしている

鈴エンドで、今までの女性達の事をずーっと反芻してるんだよな、冬矢…完全に壊れる前は、一言も口には出さなかった癖にさ…。
そういう部分が私は大好きだけど、大多数の人には理解して貰えないぞ? 反感買うだけだぞ? まぁ、お前は其れで良いんだろうけどさ…
止めろよ、どうしようもない部分ばっか似せるの…(多分性癖

冬矢の”可能性”の話

というか、花散の鈴子父って、冬矢のもう一つの可能性だよね…兄貴もそうかも知れんが。あ、椿もか…? 奥さんが生きてたら、椿に近い性格だもんな…出て来る男性が全員、冬矢の可能性…? 今更ながら、冬矢って本来なら椿に近い性格なんだよな…って偶に思い出して、しょんもりしている。性格も、境遇も、環境すら、本来なら近かったんだよなぁ。えぇとこのボン…。

出て来る男性が全員冬矢の可能性って、凄いゲームだな…特に兄貴は、初美に出会わなかった冬矢って感じ…。更に言うと初美にも椿にも、初美のお父さんにも会ってない、両親を失った冬矢(少なくとも、両親が居たら、椿みたいになっていたと思う。本来の性格はそっちだから)

幼少時の冬矢、友達と遊ぶのも我慢して勉強して、其れでも満点が取れなくて、映画行けないのか…ってしょんぼりしてたら、お父さんに喫茶店に行こうかって言われて「良いんですか⁉︎」「コーヒーが飲みたいです!」って言ってるシーンが印象的でな…。

別に、逃げなくても良かったのになぁ、冬矢…って、私だけじゃなくて、冬矢本人も思っちゃったんだろうな。
其れは、冬矢の復讐の否定、初美の死の否定、何より、今まで犠牲にして来た女達の否定だから、許せなかったんだろう。自己中に見えて、他人の為に怒っている部分が有るよな。自己満だけど…冬矢の女達への哀れみって自己満でしか無いから、其れがまた悲しいよな。本人が一番判ってそうなのが、また。
だから表には出さない様にしてるけど、其れを暴かれちゃったから、キレてるんだろうね…七章…

冬矢も山人を憎む事で、ギリギリ正気を保って生きられていた事は各ルートで明確に示されて居るし、やっぱり怒りって生きる為のエネルギーとしては、一番強い物だよね…。

冬矢はエロゲ…というか、二次元に出て来る大人の男らしく無い、陰湿なガキっぽい所が最高に良かった男だからな…
いちをピーッしたのだって、キレてたからで性欲じゃ無いってのが、また。
冬矢は復讐に走る理由が自分の嫁を殺されたからで、その行動全てが「血みどろの愛してる」なんだよ。だから刺さるんだ。
同じ中途半端でも、冬矢はたった一人の愛する女の為に生きて死んだから大好き(明確な好みの差!

花散の冬矢には余りにも救いが無さ過ぎるが、報われきっていたら心に残らなかったと思うんだよなぁ…そもそも彼が救いを否定してるし。
ガン×ソードの主人公と、花散の冬矢は全然不快感無かったんだよな…だから復讐者が駄目って訳じゃなくて、覚悟が無い復讐者が駄目なんだと思う
花散ですら、復讐の為に冬矢は本来の優しい自分を、捨てなきゃいけなかった訳ですし…

そりゃお前、ずっと冬矢の事が好きな訳だよ(幾ら何でも忘れ無さすぎでは?)
私も女の子に酷い事する男は駄目な筈なのに、冬矢は許せるの不思議だな……。
ブラッ君の本質はちょっぴり伊波冬矢っぽさがあるので、早く書いてやりたいと言い続けて1年が過ぎましたね(既視感

冬矢が狂っても女達の事を忘れて無いの、あんな場面なのに性欲じゃなくて、情愛なんだろな……ってのが判ってしまうのも、また辛い。ありとあらゆる意味で女が好きな男なんだよな、冬矢って……。

旦那さんも花散が理解出来る(寧ろ冬矢の思考が理解出来る)タイプの男なので、レビュー書いて欲しい。私が花散レビュー書くと、冬矢可愛いで終わってしまうからな(そういうタイプの人間)

ネチャ……ッとした性格の悪さを、細切れに見せて来る男が好き臭いんですけど、細か過ぎて再現が出来ない。
因みに、嫌味を言う時だけわざとらしく口調が丁寧になる男、エロゲだと伊波冬矢、リアルだと旦那さん位しか知らないですね。

伊波冬矢みたいなキャラ、女性から見たら可愛いって思われそうだけど
男性が可愛いって思う部分は無いんだろうな…って、ふと思った。

私、冬矢に関しては最初の山人ちゃんに酷い事してたシーンで普通に引いてたんだけど、夢の中で初美さんと穏やかな日々を過ごしてる場面で全てを悟って、好感度爆上がりになったからさ……やっぱり、酷い事した理由ってのは(其れが主人公なら)直ぐに晒した方が良いよね。

まぁ、九曜君はキャラ的にずっと不愛想でも良いんだけど(根は素直な子だって何となく分かるから)冬矢みたいなタイプは即本来の姿を見せないと、ずっと印象最悪になるからね……でも、私が書いたら、最後まで復讐の理由を、引っ張ってしまいそうな気がする……(悪手なんだよなぁ
悪役なら別だけど。
今更ながら、花散も冬矢が男の友人(椿)には変わらず優しかったの、ある意味で男性特有の書き方だったのかも

ぶっちゃけ冬矢って、奥さんに操を立ててるから、奥さんに魂がそっくりないちを愛してしまったけど愛せなくて、頭を撫でる代わりに頭を殴って、優しい言葉の代わりに罵倒してるんだけど、そんなもん一部のプレイヤー以外に判る訳が無いから、今見ると滅茶苦茶ハラハラするんだよな……

だから、冬矢って京香さんには嫌味を言うだけで、殴ったりは全くして無いのよね。判るか、そんなもん。いや、私は判ったよ。そういう男が大好きだから。でも、判るか、そんなもん(二度目)私は判ったとか言ってるけど、其れに気付いたの2周目だから、まだまだ何だよな……


ちょっとだけギル太郎の話も

ギル太郎のアレやこれやも、ある意味で冬矢に近いから、ギル太郎が駄目な人は、冬矢も駄目かも知れない。とはいえ、実況だとギル太郎に同情的な男性が多かったから、冬矢って男性からしたら判らなくもないキャラなのかな……?

「お前は死んでも俺と一緒に居ろ!!!!」(意訳)って言ってるシーンは有る意味で告白なんだけど、其れを首絞め乍ら言ってるのが、本当に冬矢さぁ……感があって好きだよ(場違いな告白

というか、何度も言うけど本来の冬矢は暴力を何よりも嫌う男だから、マジカスに思われるのが当然だと認識しているし、寧ろ、周囲からそう思われた方が良いと考えていそうな所が、また辛いよな…矛盾し過ぎて一部のプレイヤーにしか理解出来ないセルフ自傷すな。

未だにギアスは見れてない

しかし、こんだけ判り難い(本当にややこし過ぎて判り難い)冬矢の心情や動機は判るのに。ギアスのルルの行動の意味が1話から見ても本気で判らないの、やっぱり話の方向性が向いて無いんだな、って思うわ……意味の判らなさで言えば冬矢の方が絶対に意味判らないし胸糞だと思うのに、私からするとルルが平和な生活を捨てて、革命軍のリーダーやる方が判らん……嫌味じゃなく、本気で判らん。

同じ「やらなくて良い事」なら冬矢もそうなんだけど、怒りがどうしても収まらない感覚には滅茶苦茶覚えが有るから、其れは納得が出来るんだけど、ルルには、冬矢に感じた昏い怒りすら感じられないから「何でお前はゼロやってんの……?」しか感想が出て来ないのよな。

冬矢さんは最初の方で「奥さんが山人にぶっ殺された挙句、お腹の中に自分の子が居ました」というのが、ガッツリ出てるからさぁ……(そら不安定になるわ!)
花散は書いてる人が最初から「此れは酷い話になるんだろうな……」って意識して書いてる感が有るから、胸糞成分が多い筈なのに切なさと冬矢のしんどさが勝った稀有な例よ……。

本命以外に塩対応は良いよね

本命以外にガチ塩対応の男、良いよね……(空リプ2
寧ろ皆に平等に優しいタイプの男が嫌いな位なので、一般的に不評で、冷たいとか言われるのに納得が行かない。
そりゃお前、本命と其れ以外で差が出るのは当然やろ……。
いや、言い方が悪かった。平等に優しくても良いが、無意識に特別扱いとかして欲しいのだわ。ガウリィみたいなノリとか。
後は、いちに対する冬矢みたいなのとか(アレだって、特別扱いではあるだろう

ルークに伊波冬矢と同じ匂いを感じ取ってしまい、胸が苦しくなっている。
死んだ女を愛し続けている男は、皆同じ匂いがする……。

何度も言ってるけど私の理想のクソ重旦那系男、冬矢なんよ。でもヤンデレとかメンヘラとは、また違うじゃん? 狂ってるけど、違うじゃん……?
前も言ったけど、復讐を糧に生きてるキャラに近い存在なんすよ、灰色さん。だから、そういう方面の感情を無くしたら、もう生きる意味が無くなってしまうのだ。
冬矢じゃねーか。

伊波冬矢も普通に顔が整っている方だとは思うんだけど、美形と言うのは何か違う顔立ちだし、なんというか、男性キャラは正統派美形より、あぁいう系統の顔の方が好きみたいでね……

でも結局私がときめくのって、判り易いキラキラした少女漫画的ロマンチック展開じゃなくて「俺がお前の星座になってやる」とか、白くて小さなお花すら、まともに渡せない冬矢とか、旦那さんが雨の日に傘持って迎えに来てくれたとか、何かそういう、地味でさり気無い方向性の、アレだからな……。

冬矢に至っては、外見じゃ無くて、魂に惚れている感が有るから、またややこしいのよね……。

ハーメルの話もしていた

……マジで自覚して無かったけど、ハーメルとブラッ君って性質が被ってるな……。ブラッ君の方が性格悪くて捻れて拗れてるが、根底や本質は大体同じというか、下手すると、冬矢とも近いのか? マジでか?

下手なギャルゲーでデートイベントを何十回こなしたって、冬矢のお花を渡せないシーンには敵わないし、ハーメルの食事に文句言う癖に、全部食べる面倒臭い愛嬌には敵わんのよ……。

花散で私が悲惨な気持ちに為らないの「希さんが全力で冬矢の意志を尊重した結果」だから、なんですよ……あぁなるしか無かったじゃないですか、彼は……。
冬矢は語らなかったね……本心だけは、何一つ……。

私が書くと、一部の人にしか伝わらんからな……(道明さんと違って能力が足らんからよ……)(でも、好きなのがハーメルとか冬矢みたいな、判り難い愛なんよ……)
肉欲しか伝わって来ないって言われたの、だいぶショックだったんだけど、ブラッ君の判り難さレベル、花散の鈴子の父親って事……? いや、冬矢レベルでしょ……!?(例えがいちいち判り難いのよ)

冬矢は確かに女性に甘やかされている描写があるっちゃあるんだけど、根底が「愛する女を守れなかった事を狂う程後悔している男」だから、許せるんだよな……。女の子に甘やかされていて、それを当然としている男キャラは、嫌いですね。そういうのに限って妙に格好付けてるのが、より嫌い。

難儀な男しか好きになれない呪い

あー……自作品のブラッ君とギル太郎もそうだし、ハーメルと伊波冬矢も、根っこがある意味近い……というか、私が好きになる男、大体そっち方面なのか……相手というか、読者を選ぶ男しか好きになれんのか、私は(多分そう

元が優しいのに、やる事が陰湿な鬼畜系といえば希さんですが(灰色調べ)
一番好きなのは嫌がらせの為だけに、いちに外で用を足させたあのシーンですね。エロシーンじゃないんですよね。アレ。
だから、いちも嫌がってるだけで、冬矢すら興奮してなくて、最高に陰湿で性格悪くてトキメキました。

そういった点でも、ハーメル好きだったんだろうな……ニッチな嗜好……。
でも、他の人が書いたら、やっぱり気分悪いだろうから、難しいよなー……。あれはギャグで振り切ってやってるから、ギリ受け入れられてる感じだし……。
冬矢は、明らかにわざとだし……。

あの、嫌がらせの時の悪ガキみたいな喋り方も相まって、良いですよね、あのシーン……性欲が強い冬矢が、性的に全然興奮して無さそうなのも含めて、良いシーン……(良いのか?

……冬矢も、いちを虐めている時、楽しそうだったねぇ……(お前も冬矢だろ

冬矢は、初美さんへの愛情が素直なのと、復讐の炎で自分自身すら燃やしてる所で、好感度が高いらしい。まぁ、冬矢の本質が真面目で穏やかで優しいのは、やってれば判るしなぁ……。

……確かに、初美さんには素直で、同じ顔したいちには素直になれなかった冬矢に比べて、最初から全て受け入れて愛してくれそうなフルート(大本命の運命の女)に対して、あぁなってるのは、意味分からんかも知れんな……。

乗り換え系は許せんよな

ヒロイン乗り換え系はブチ切れるタイプの灰色さんですが、聖剣の刀鍛冶のルークや、花散の冬矢、シャドウハーツのウルに関しては「もういい……もういいんだ……!」になるから、やっぱり書き方の問題なのよな……。この辺りの切り替えが雑な作品は、世間的に評判良かろうが、最低評価になります。愛を、想いを舐めるな。

作中でエグイ事やってても許せるキャラの共通点「憎しみと復讐をベースに人生を送っているので、笑っていても全然楽しそうじゃない」だな。
分かり易い例で言うと、銭ゲバの主人公。
分かり難い例で言うと、花散峪山人考の冬矢。

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