AMBER OWL 2018/12/02 22:37

琥梟週報 第7号 『 ドット絵講座SP-塗り編 』

お世話になります、AMBER OWL主催のRMです。

さて時が経つのは早いものでもう12月。あと1ヶ月で2018年も締めでございます。
今年を振り返ってみれば、目標だった「ゲームを作って売る」ということが達成できたほか、その売上で欲しかったものをぼちぼちと揃えることも出来て、RM的にはオールオッケーな良い年だったと思います。
これもひとえに、記事への「いいね」やご支援・フォロー、あるいはTwitterでの反応により活力をくださった皆様のお陰様でございます。
改めて御礼申し上げます。

今回は「 第7号 『 ドット絵講座SP-塗り編 』 」ということで、先々週号から引き続きドット絵の作成手順について書いてみます。今週は色を塗る手順…なのですが、先々週分・先週分よりましてかなり内容が虚無です。暇つぶしの読み物程度にご覧いただければ幸いでございます。

というわけで、今週号も開始でございます。



それでは今週の内容がコチラです。

今週の目次

  • お知らせ
    - お題箱設置
    - ラスト・ストライク販売中
  • 作業週報
    - 絵の練習・美術解剖についての学習
  • ドット絵作成手順-3 『色塗りの手順』


お知らせ

毎度ながら、まずはお知らせからお許しくださいませ。

お題箱設置

Ci-enに書く内容のネタ切れ対策として、お題箱を設置しております。


▲お題箱はこちら

「こんなこと書いてみて!」といったリクエストや、匿名でのご意見・ご要望、
あるいはご質問などなど、是非こちらのお題箱からお寄せくださいませ。
お題箱へ頂いた内容につきましては、週報にご返信・ご対応いたします。

ラスト・ストライク販売中

拙作『ラスト・ストライク』が現在DLsite様にて販売中でございます。
ちょっとした時間に楽しめる爽快ふっ飛ばしアクションに仕上がっております。
エロもちょろっと。
無料体験版もございますので、こちらだけでも是非一度お楽しみいただければ幸いでございます。


▲DLsite作品ページへ

以上、コマーシャルでございました。




作業週報

続いて、この1週間なにをしてたのかといったお話でございます。

絵の練習・美術解剖についての学習

引き続き練習・学習を行っていた…とは言い難い進捗です。
まーたゼルダをずっとやってたわけです。愚の骨頂だよね。ゼルダ楽しいからしょうがない。

いちおうの進捗としては、腕の筋肉について学習を進めました。


なんで腕はこんなクソめんどくさい構造なんですかね…。
神様が我々の手首にモータくっつけてくれてたら腕を描くのも楽だったんですが…。

冗談はともかく、おおよその概形はなんとなく掴めてきたので、来週からは下半身の筋肉について学習を進めていきます。





ドット絵作成手順-3 『色塗りの手順』

さて、先週号に引きつづきドット絵作成手順のご紹介ということで、
ドット絵の作成手順と、関連する細かいtipsなんかを書いていこうかと思います。
念のため完成品のドット絵をコチラに貼っておきましょう。


▲完成予定がこちら

先週号では色を作る手順をご紹介いたしました。
このあたりまで進んだわけですね。


▲先週号分での進捗がこちら
※先週号分で乳首の色とズボンの腰周辺にある白い所の色を作ってませんでした…。肌色とだいたい同じ手順で作っておきます。

今週はここから色塗りの手順について書いてみようと思います。

といっても、今回もやっぱり理論だったものではなく
RMはこうやって色を置いて塗ってます」程度のものなので、
参考になったりならなかったりすると思います。ぶっちゃけならないと思います。
ついでに言えば用語とかは間違ってるかもしれないです。あしからず。



1.光源の位置を設定する

まずは色を塗り始める前に光源の位置を設定します。
今回はオーソドックスに向かって左手前上から照らす光源のみにしておきます。


▲今回はだいたいこんな感じ

ちなみに、光源の位置を真横とか後ろにしてみたり複数置いてみたりすると、
フチにハイライトが配置されるため形が分かりやすくなりエエ感じになるらしい。
RMくんは残念ながら未熟なのでそういうことがあんまりできないです。アニメーションさせるドット絵でやってたら死にます。
一応、前者の「光源の位置を真横に設定したもの」で参考になりそうでならなさそうなのを置いておきます。


▲過去作より顔グラフィックのドット絵
フチに沿ってハイライトが配置されるため、解像度の低いドット絵でも形が分かりやすくなりエエ感じになるとかならないとか。

2.ベース色で塗りつぶす

さて、ここから塗りの手順でございます。
先週分の解説にも含まれてましたが、まずは真ん中くらいの明るさの色ベースカラーで全体を塗りつぶしておきます。塗りつぶしツールを使えばサクッと塗れますが、塗り残しのドット絵がないように注意しましょう。


▲各場所ごとのベースカラーで塗りつぶす

3.色トレスとジャギ消しを行う

続いて、最も暗い色トレス&ジャギ消し色を使ってその名の通り色トレスとジャギ消しを行います。
細部よりも先に全体的なぼんやりとした形を作っておきたいので、
外形に関わってくる色トレスとジャギ消しを最初に行うわけですね。


▲色トレスとジャギ消しを行ったものがこちら

色トレスについては単純に光源のある方向(今回は向かって左上)に位置するフチ線を上塗りします。右肩の部分や右太もものフチ線がそれに該当します。

また「ここ0.5ドットだけ膨らませたいな」みたいな箇所のフチ線についても同様に上塗りを行います。顔のフチ線やふくらはぎのフチ線がそれに該当します。*

それと「外側との境界線となるフチ線」ではない「内側に食い込んだフチ線」は全部上塗りを行います。おっぱいのフチ線や胸鎖乳突筋のスジを表現する線、腹筋やヘソの線、足の付根の線、膝周り、足首周り、あとは髪の毛のフチ線うち顔に面する箇所がそれに該当します。
ただし、極端に暗くなりそうな箇所については数ドット残します。



加えてジャギ消しも行います。フチ線に沿って中間色を置いてガタツキや色差を解消するテクニックですね。
あんまりしつこくやるとボニャボニャした感じになってよろしくないので、RMおじさんは1色のみでちゃちゃっとやります。めんどくさいし

なお、ジャギ消しをフチ線内部にも入れるテクニックがあるのですが、RMおじさんはあんまり好きじゃないのでやってません。めんどくさいし



最後に、髪・ズボンの青色部分やグローブ・トップスの赤色部分については
先週分解説の通り。1色削ってますのでちょっとだけ色が足りてません。特に影色。
そのため、色トレス&ジャギ消し色を使って一部の影を塗っておきます。
髪では後ろ髪の大部分、トップスでは首周りなんかをそんな感じで処理してます。



4.ベースカラー明を塗る

つづいて、2番目に明るい色ベースカラー(明) を塗っていきます。
ベースカラーで塗った箇所のうち、光が当たる箇所を削るイメージで色を置けばオッケーです。


▲筋肉・骨・脂肪が形成する山のうち光が当たりそうな箇所を削る

…と言葉で書けば簡単そうに見えるんですが、筋肉・骨・脂肪の形状を意識してやんないといけないわけで、とにかくクッソ難しいです。素の画力がモロに響きます。
いま美術解剖について学習を行ってるのも、こういう点で必要性を感じたためですね。基礎は大事です。



また、顔についてはベースカラー明が大部分を占めるようにさせます。
特殊な光源配置を行っている場合を除けば、顔は全体的に明るい色で塗ったほうが良かろうかと思います。ええ感じに目立ちますしね。

当然ながら、真横や後ろ気味に光源配置を行った場合には顔全体が暗くなります。
また、今回のようなデフォルメ顔ではなくリアルな顔を描く場合には、顔の各パーツを意識して塗っていく必要があります。頬骨や鼻柱、眉の骨の出っ張り、シワなんかですね。結構楽しいんですがRMおじさんは滅多にやりません。めんどくさいし



5.影色を塗る

つづいて、4番目に明るい色影色を塗っていきます。
ベースカラーで塗った箇所のうち、光が当たらなさそうな箇所を削るイメージで色を置けばオッケーです。


▲光源と形状を意識して光が当たらなさそうな箇所に色を置く

…と言葉で書けば簡単そうに見えるんですが、以下同文。
顔についてもほぼ同文。


また、先週分での解説の通り、一部では色トレス用の色としても使用します。
光が強く当たっている箇所については、この色で色トレスを上書きするわけです。
肩の部分や右太ももの部分のフチ線がそれに該当します。
内側に食い込んだフチ線の一部についても、内側の塗りとなじませるために影色で色トレスを上書きします。



6.光沢色を塗る

最後に一番明るい光沢色を塗ります。
ベースカラー(明)で塗った箇所のうち、骨や筋肉の出っ張りにより強く光が当たりそうな箇所に色を置いていきます。


▲こんな感じ

あまり大きな面積には塗らず、アクセントとして入れる程度に留めます。
RMおじさんは光沢色を置くのがめちゃくちゃ苦手なのですが、上手い人が塗ると形状がすごくきれいに見えるようになったり、クッキリとした明暗ですごく綺麗に見えるようになったりします。(語彙力不足)
このあたりは要修行ですね…。



というわけでかなり駆け足な感じで塗りの手順を書いてみました。
今週分ではここまで進んだわけです。割と完成が見えてきた感がありますね。


▲今週分解説まででここまで

ここからあとは色味や形の調整を行い完成させる…わけですが、
ちょっと記事が長くなってしまったので、調整の手順については次回ということで。



さてさて、今週の記事はこのあたりで。
御清覧くださいましてありがとうございました。

次週は上記の通り仕上げについて書いてみます。
…が、あと5日後にスマブラが出るので多分来週はお休みすると思います。
許して!
そんなこんなで、また再来週もどうぞよろしくおねがいします。

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