進捗と、自分が絵を描く時の流れ解説
改めて必要作業をさらってみると、エッチシーンが終わればほぼないも同然でしたね。まとめは進捗の最後にでも。
昨日の進捗。
5体の敵グラを完成、敵のステータスデータも全て打ち終えました。
差分のない絵は楽、さらに言えば人じゃない絵はもっと楽なので全く手間取らないで良いですね。
本日の進捗目標。
イベント関係を全て打ち終えようと思います。事前にざっくりと内容も練っているので、これだけなら無理なく終わるでしょう。
残りの作業としては、エンディングが終わればデバッグしながら全体の調整で完結するでしょう。まず一週間もかからないです。
ゲーム単体としては一応これで完成と言える段階になります。やったぜ。
ただ以前から話している通り、ここから追加要素を作成組み込みしていきます。
追加キャラも予定してるので、グラを用意したり少々手間取りそうなところはそこそこ。2週間以上は余る予定になっていますが、どこまで進めるのか。何にせよ、まずは目先の作業を完全に済ませてからですね。
今回は普段描いている絵の流れでも乗せようかといったところです。
エッチシーンが全て終わって想像以上に余裕が出来たので、さっくり絵も用意出来ました。
特別絵が上手い側でもないですが、毎日数枚描いて差分も作ったりしてる分は多少筆も早い方かと思うので、何かしら参考になれば幸いですね。
まず下書き。
ざっくり構図が分かれば、他は何も言うことはないです。強いて何か挙げるならシルエットには気を使ったりするところでしょうか。
次に線画の一段階目。
線などは繋げずに勢いのまま描いています。下書きだけではあまりに雑過ぎるので、それを詰めている段階でもあります。この辺りで多少下手に見えても気にせず突き進みます。
線を繋がないことで拡大縮小や切り貼りも楽だったり、その辺りを調整しながら絵を固めていきます。
次に線画二段目。
線を繋げただけです。前の段階でそこまでやらないのは、一度にそこまで意識すると作業が大変すぎるからです。複数の処理を一度にこなそうとすると頭が疲労しすぎます。
さらにこれは線を繋げるだけの頭を使わない作業なので、後日に残して疲れた時などにダラダラ進める用として使うこともあります。
線を丁寧に繋いでいくだけでも、意外に神経使う面倒な作業なので、こういった隙間時間に処理できるのはかなり好ポイント。
着色。
特に言うこともないです。言うことがあるとすれば、明るさなどの設定によって色味をいじるくらいでしょうか。この段階でも絵が下手に感じたとしてもあまり気にしません。
ここから写真などで言うところのライティング作業。
個人的に大事だと思うところなので、2パターン用意しました。
以前はやってない技術でした、前作を見れば大体わかると思います。
ただ、これがかなり大事だと感じています。
某ゲームディレクターの方の動画でも出ていますが、素材ではなく光を描くという話。これが真理だと思うのです。
平たく言うと、ここをしっかりやれば大体良い感じに見えるということです。逆に言えば、ここが良くないとあまり良く見えないということ。
イラストではあまり聞かない話ですし、その出の人はちまちま影になりそうな部分を塗っていたりする方も多いんじゃないでしょうか。かく言う私もそのタイプです。おかげで絵の下手さが気になるもので苦労しました。
雰囲気を出す意味で重要な側面ですが、素材が悪くてもかなりこの段階でカバーが出来るという良い側面も持ち合わせています。
光や影によって視線をコントロールできますから、力を入れるところと力を抜くところの視線誘導をしっかり行ったり。今作で毎日描き進められているのもこの力が非常に大きいです。
この段階でも絵が悪く見えるなら結構怪しい、手間を惜しまないなら描き直したりするところでしょう。
最後に情報量を増やすための描き込み。
ここは違和感を持たせないレベルまで描きこむようにしています。不要だと思えば、ハイライトを描かなかったり、影を一色だけで済ませたりと。
ただでさえ、ゲーム制作は色んな作業に加えて枚数も描かないといけないので、コストを削る意味でも特別違和感を持たなければそれ以上は描きこみません。
ここより前の段階で下手に見えても、ここで挽回できることも多々あります。あまり深く気にせず、スピード感を持ってこの段階まで描き進めるようにしていますね。
仕上げを含めての絵なので、素材単体だけでは測り切れないということだと思います。
あとは何となく背景も塗ったり。
影がかかっているかのように背景も合わせれば、溶け込んで自然に見えますね。
白背景ではまだ浮いて見える部分もありましたが、ここまでくれば良い雰囲気の絵に見えてくれますね。低燃費でこれだけ描ければ上等だと自分では判断しています。
ゲーム作りは総合力が重要だと思っています。そういう意味で絵だけにコストをかけ過ぎるわけにもいかないので、短時間で描けてそれなりに見えるというのは非常に大事な技術だと考えるところです。
絵を描き始めた頃は、下書き段階で描いては消して、描いては消してを繰り返して進まず投げるなんて日常茶飯事でした。
ライティングや描きこみの具合で見え方が変えられることを学べば、あまり下手さを気にせずに完成まで突っ走れるようになるきっかけになるのかもしれませんね。
描きこみ量の増やし方についても何かしら書こうと思っていたのですが、ここまでで長すぎるので別の機会ですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。