ルピナスの蕾 2020/09/12 17:13

RPGツクールMZ買いました!/DLsiteの割引時仕様変更について解説と考察

RPGツクールMZ買いました!

昨日、DLsiteから届いた30%OFF割引クーポン。
PCソフトには使えないと書いてあったので、
RPGツクールも駄目かなぁと思ったら……



使えました!!!



元々、DLsiteのポイントやWebmoneyが残っており
出来ればDLsiteで買いたいなぁと考えていたため、
このタイミングで購入することにしました!

しばらく体験版で使用感を確認しつつ
ツクールMVで制作を進めようと考えていましたが、
有志の方々のおかげで既にプラグイン等も揃ってきており
評判も悪くなさそうなので決断しました。

というわけで、現在制作中の「Angelic Nightmare」も
RPGツクールMZで完成させますので、よろしくお願いします!



30%OFF割引クーポンの使いみちとして、
当サークルの作品もオススメデスヨ?
サマーセールで30%OFFセール中ですが、
クーポン使用で更にお安くなります。



DLsiteの割引時仕様変更について

先週、DLsiteからサークル宛に連絡が来ました。
内容は、割引時の仕様変更についてです。

一言で説明すると、
セール中に売れた場合、DLsiteにより差し引かれる販売手数料が
 今までより多くなるよ(=サークルに支払われる金額が減るよ)
」です。
定価が税抜600円以下の作品は変わりありませんが、
税抜700円以上の作品は全て影響を受けます。

現在、同人ゲーム販売サイトはDLsiteとFANZA(DMM)の2強です。
この2サイトは、販売手数料の設定がかなり似ており、
税抜600円以上の作品に関しては同一です。

しかし、セール時の扱いは異なっていました。
FANZAは割引後の販売価格に対して卸価格が設定されるのに対し、
DLsiteは割引率に応じて卸価格(販売価格から販売手数料を差し引いた金額)も
割引されるというものでした。

これだけだと、どちらがお得なのかよく分からないので、
ここでそれぞれの卸価格について見てみます。
https://www.dlsite.com/home/circle/regulations
https://dojin.dmm.co.jp/help/pc_sale

販売手数料は、販売価格が上がるのに伴って増えていきますが、
手数料の比率は下がっていきます(部分的には例外あり)。
例えば、販売価格1000円の場合は販売手数料は400円で40%です。
それに対して、販売価格2000円の場合は販売手数料は550円で27.5%です。
販売手数料は増えていますが、比率としては下がっていますね

先程のセール時の扱いに話を戻します。
FANZA方式で2000円の作品を半額セールすると
販売価格1000円に対して販売手数料は400円になり、
サークル側が得られる金額は600円になります。
DLsite方式で2000円の作品を半額セールすると
販売価格1000円に対して販売手数料は275円になり、
サークル側が得られる金額は725円になります。

DLsiteの割引時仕様変更というのは、
今までのDLsite方式を改めFANZA方式に合わせるということです。
上の例ですと、サークル側は約17%の減収です。



この変更は妥当なのか?

この変更は仕方ないという声も一部あります。
というのも、今までの仕様だと
定価を高めに設定して割引セールした方が得をするからです。

ただ、そのおかげでセールに参加する作品が増えていたのも事実で、
参加作品が多いからこそサマーセール等も盛り上がるし、
ユーザーも安く購入できていたんですよね。

この変更が与える影響は、10月以降に行われる
割引セールの参加率を見てみないと何とも言えないところです。



クーポンの存在

最近、DLsiteではクーポン配布を頻繁に行っています。
クーポンの期限が切れたと思ったら、また新しいクーポンが届いたり。
また、頻度だけでなく割引率も上昇傾向にあるようです。

Ci-enで各サークルが独自に配布できるクーポンとは異なり、
運営が配布するクーポンは、サークルの卸価格に影響しません。
つまり、割引分は全て運営側が負担してくれているわけです。
(使える作品やサークルが限定されているクーポンは、
 運営配布であってもサークル側も負担している可能性があります)

セールに参加するかしないかは、サークル側が決めることが出来ますが、
クーポンは運営が割引率や配布日時・有効期限を決めることが出来ます。
このことから、作品の割引をサークル主体ではなく
運営主体にしていくという方針が感じ取れます。



FANZAは息を吹き返すのか?

同人ゲーム販売サイトはDLsiteとFANZAの2強と書きましたが、
FANZAはここ最近、凋落してきています。
その最たる理由は、先程述べた割引時の卸価格が
DLsiteに比べて低いから……ではなく、規制強化にあります。
同人ゲームでもよく使われている「催○」「強○」といったワードまで
規制されているようです。

したがって、DLsiteが卸価格を改悪してFANZAとほぼ横並びになったところで、
規制強化の流れを止めない限りサークルはDLsiteに流れていくことでしょう。



サークル側は今後どうすべきか?

今まで割引セールを積極的に行っていたサークルは、今後どうすべきか。
当たり前のことですが、取れる選択肢は2つ。
セールを控えるか、今まで通りセールするかのどちらかです。

クーポンの存在により、定価でも購入してくれるユーザーは増えると思います。
セールをしなくても、今までよりは販売数が伸びるのではないでしょうか。

その一方、割引セールとクーポンは基本的に両立できます。
(購入金額の制限がある場合は、セール価格だとクーポンが使えなくなる場合はある)
ユーザー心理を考慮すると、クーポンを所有しているとしても
割引している作品を優先して購入する可能性があります。
それを踏まえて、今まで通りセールに参加するのも一つの手です。



ユーザーにとってはお得になる?

クーポンが配布される分だけ、ユーザーにとってはお得になります。
クーポンを使うとポイント還元されないですが、
それ以上にクーポンを使ったほうがお得ですからね。

あとは、サークル側のセール参加率がどうなるか次第です。
セールの方が割引とポイント還元の両方を受けられるので、
セール参加率が如実に下がるようであれば、お得とは言い難いですね。


今後の展望

まず前提として、販売価格を決めてから販売手数料が決まるのではありません。
DLsiteの販売手数料の項目にも記載がありますが、
サークル側が決めた卸価格に販売手数料を乗せたものが販売価格になるのです。
割引時の販売手数料が上がるということは、割引セールを積極的に行う作品は
その分だけ元の販売価格を上げる必要があるということです。
したがって、販売価格は全体的に上昇するのが自然な流れだと思います。

しかし、商品には相場があります。
販売手数料が上がっても、相場はすぐには上がりません。
相場に対して安ければ多く売れるし、高ければあまり売れません。

サークル側が活動を続けていくためには、クオリティーを上げたり
独自色を出していくことが求められるようになってきていると言えるでしょう。

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