百合に挟まる男～セカンドシーズン
ディーエルハゲ「なにがクレイジーサイコレズだ。そんな使い古されたスラングを用いても駄目だ。おまえたちは百合カップルの雰囲気がなさすぎる」
エピタフ「余計なお世話です」
ラサ「どうすれば百合っぽくなるのよ」
ハゲ「日常的にイチャイチャするとかだな。休日を一緒に過ごしたりはしないのか？」
ラサ「一緒に映画を見たりするわよ」
エピタフ「10本ぐらい見ましたね」
ハゲ「いいぞ、百合っぽい関係だ」
ラサ「エピタフを怖がらせてやろうと思ったんだけど」
エピタフ「ラサもビビりまくってましたね」
ハゲ「いいぞ」
ラサ「ドイツの映画が特に怖かったわ。戦車も潜水艦もあんなに恐ろしいなんて」
エピタフ「敗戦国ですから、どうしても戦争の恐怖を強く演出してしまうのでしょう」
ハゲ「んっ？」
ラサ「アメリカ映画に出てくる日本兵ってけっこう強いわよね。死んだふりなんてギャグみたいな戦い方だけど、ガチでやられると怖い」
エピタフ「ドイツ兵はかっこいいですけどクソザコ感もありましたね」
ハゲ「おい待て」
ラサ「トーチカにこもってるやつは爆撃で吹き飛ばされるか火炎放射器で焼かれるのがオチよね」
エピタフ「適当に応戦しつつ危なくなったら咄嗟にクリークに隠れるのが助かるパターンという感じがしました」
ハゲ「どんな映画を見たんだおまえら……百合以前に女としてかわいげがなさすぎるだろ。俺の愛するユフォリアちゃんを見習え。上品でおしとやかで、ウサギとサボテンが好きなんて、かわいすぎる……」
ラサ「ウサギって食べられるんだっけ？」
エピタフ「ヨーロッパでは日常食です。味は鶏肉に近いと言われますが、食用のウサギは柔らかくて淡白、野生のウサギはパサつきがありクセが強いようです」
ラサ「野生のウサギの方が食べてみたいわね。ビールと一緒に」
エピタフ「ジビエにはワインですよ」
ハゲ「やめろ」
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