ぶるがり屋 2024/06/30 18:20

響け! ユーフォニアム3 12話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 12話
「さいごのソリスト」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 久美子、真由、麗奈、そして北宇治の選択
素晴らしい、素晴らしい物語でした。

最後のオーディヨン、そして発表。

 Σえ、あれ久美子と真由のわがままの言い合いは!?
と思いながらもどんどんと進んで。

 よっしゃ!
またメカクレ高久智絵里ちゃん出番!セリフあり!

葉月ちゃん飲もう安定した合格嬉しいな〜。
 そしてユーフォニアム。
奏ちゃん落選は分かっていても辛いですよ。

 ソリは…
久美子!? いや真由と2人!!??
と思ったらさらに部員による再オーディションとは。
ああ、麗奈と香織先輩の時と同じ。
ここで、ここから答えを出すのか。

今までと、これからと

 最後の答えを出す前に、一人一人一つ一つ進んでいく久美子。
今はもう、滝先生の一番の理解者のように思います。
正直、滝先生の選択はエグく厳しいものだと思うのですが、これも久美子を、本当に信頼してるから、なのでしょうね……
 いや分かるんだけどさぁ!
やっぱり厳しいよ先生。

 久美子の進路。
「予想通りでつまらん」はヒドい(笑
ヒドいけど、松本先生もずっと久美子を見ていて、信頼して安心していたように感じます。
 私はまだ久美子を理解できてないようで。早く進路が知りたいです。

わがままに

 つばめちゃんが、真由が勝って嬉しかったのは、演奏してる真由が本当の真由だから。
ああ、本当に大好きなんだなぁ。
そして押さえ込んで蓋をしてることにも気づいて、もっと本当の真由を知りたいんだ。
もっと真由に喜んで、幸せになって欲しい、のかな。
 久美子の前に真由を知り、気づき、愛している存在があることに、もう涙が出そうでした。

 お互い似ていると気づいて、違うと知って、わがままを知り合って。
久美子と真由の告白は、予想以上に同じで、予想以上に苦しくて、
期待していた通り、真正面からの心通い、本気の勝負でした。

久美子の、真由の、麗奈の選択

 ああ、青春だ。
ジュヴナイルだ。
主人公の活躍を楽しむ活劇でも、刺激と快感のエンターテイメントでもなく。

 私は勝手に、最後は久美子が勝つものと思ってしまっていました。
でも、それは違った。

 みんな、わがままで欲張りで。
久美子は正しさとソロが欲しかった。
真由は楽しさと誇りが譲れなかった。
麗奈は友情と正しさが欲しかった。
みんな、嘘はつけなかった。
大事なものの根っこは同じだから。
音楽に本気だから。

北宇治の選択

 1番の演奏は、麗奈と競うようで。
2番の演奏は、麗奈に寄り添うように聞こえました。

それが久美子の音楽で、麗奈と久美子で、
だから麗奈が一つを選ばないといけないなら、1番だった。

 演奏が終わり。
多くのメンバーは、演奏の質も、誰が演奏したのかも、分かって推し、選んだのでしょう。
最後に麗奈の選択が、そして他ならぬ久美子の宣言が、北宇治の結果と、北宇治の選択となった。
 誰もがこの選択を胸に、練習し、演奏するのだ。

麗奈と久美子の約束

 今回の選択は、久美子と麗奈にとって、本当に痛く苦しいものでした。
しかし報われなかったとは思いません。

 音楽が好きだから、負けたくないから、本気であろうと約束した。
だから音楽に正しくあろうとした。
だから久美子は麗奈に惹かれて、そんな久美子に麗奈は力付けられて、特別になった。
2人の約束から北宇治はここまで強くなった。

 音楽に本気で、正しく。
後悔はない、責める気などない。
 そして、本気だから。
悔しくて、大事な人が悲しくて、泣く。
届かなかった自分に、苦しむ大好きな人のために。

3人の涙

 そう、2人の約束がここまで北宇治を、物語を進めてきたのです。
諦め癖の自分を、実力の差に諦めている自分を、それでも音楽が大好きでしがみつき裏切れない自分を、気づき、認め、それはそれとして本気でやろう!と引っ張ってくれた久美子に。
その痛切で正しい結果に。
真由がどれだけ救われたのだろう。

 最後の涙でボロボロの笑顔が、我々視聴者が最初に見られた、真由の素顔なように感じます。

 3人の涙が、胸に痛く、苦しく、美しく、そして3人の未来への祝福であることが、とても嬉しく感じるのです。

3年間を捧げて

 とても悪い言い方をすると、人生全てを捧げる音楽家・麗奈に、音楽が好きな普通の少女・久美子が惹かれ、そして終わったのだと思います。
ただ、その麗奈と音楽に捧げた3年間は、本気で全力で、失って傷ついて頑張って頑張って、美しい宝物になったのだと、特別になったのだと思います。

 そして、3年間が終わり一緒にいなくても、麗奈と久美子はこれからずっと特別な関係だと、思うのです。

そして次の曲が始まるのです

 涙が溢れる物語でした。
麗奈と久美子の約束が、香織先輩とのオーディションが、こう帰結するとは。
美しく残酷で、正しく優しい、選択と答えでした。

 最終回、3年間の、この選択の先の北宇治の演奏。
ああ〜 早く!じっくりと!聞きたい!!!!

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