ぶるがり屋 2012/01/17 17:48

今週のへうげもの 感想 2012 1月第2週

マンガ

関ヶ原、遂に開戦!

日本中を巻き込んだ大戦は唐津にも及び、おえいは古田織部との子らを伴って上田宗箇の元に身を寄せる。
だが上田は義に殉じ西軍へ。

徳川家康率いる東軍、石田三成率いる西軍がついに関ヶ原に進軍、激突。
老いも若きも大名も足軽も乱れ戦う戦場に、遂に織部も参戦。
数寄を通じて入手した南蛮兵器を伴って颯爽と登場する。


いやー。遂に関ヶ原が開戦です。
もしかしたら合戦描写無しかもと思っていたのですが、がっつり描いてくれそうですね。
それにしても宮本武蔵まで巻き込むな! もう出ないだろ!(笑

上田は上田らしいなぁ。
数寄がどうのこうより、自分らしく生きる、というのが織部の教えのような気もします。
その点では、まさに上田は織部の愛弟子だと思います。
しかしこの漫画の子供はきったないなー(笑
おえいと織部の子、普通主人公の子供ってもうちょっとは可愛く描くよね(笑

ヨースデンの下りは、主義主張を超えて合理的な家康と、前回までに主義主張だけで突き進み、反りの会わない島津家を無視した三成との対比ですね。

今まで出て来た数々の武将が入り乱れての大合戦、結果を知っていてもわくわくします。


アニメ

私のやれることは……これまでか……
よく考えたらこれから先、毎回の名物はもう無いですね。

伊達祭り、そして利休の決心。
古田織部、・高山右近の入れ知恵もあり、京の民を熱狂させるパフォーマンスで、死罪・取り潰しをやり過ごす伊達政宗。
その伊達祭りの中で輝く新しい数寄への熱狂を眺め、絶望していた千利休はやはり、と決意する。
石田三成が利休の死刑を望むものの、豊臣秀吉はそこまでは出来ない。
だからこそ、利休は名器・楢柴を壊して秀吉に自分の刑死を突きつける。
それが一番の、秀吉の罰と知って…

さぁ、クライマックスです!
今回は骨太な作画で派手でコミカルなアクション、美しいまでの緊迫したシーンと、
とても素晴らしい回でした。
阿呆なまでの派手で突き抜けた伊達のパフォーマンスと、諦観に達した静かな憎悪を燃やす利休の動きの対比の対比ですね。
特に楢柴を割る時の、赤い夕陽を背にする利休が圧巻でした。

伊達祭り。
悪知恵兄弟の入れ知恵とは言え、あの芝居がかったパフォーマンスを恥ずかしげもなくやり切れ、だからこそ格好良いのは伊達政宗しか出来ない事ですね。
織部だったらギャグに昇華しそうだ(笑
どうせならもうちょっと「鋭ッ!!!!」→「バシーン」の音は大きくても良かったかな(笑
初登場、おくにもえらく甘い可愛い声でしたね。思ったより更に甘い声でしたが、これはこれでなかなか。
台詞はかなりソフトになっていましたが(笑

その反面、利休の怖い程に沈んだ視線
伊達祭りの様を見る視線はもっと優しいものかと思っていましたが、ノ貫との茶会を思い出し、より強い決心に深まっていく描写でした。
ああ、もしかしたら、織部はこの利休を最後に笑わし、救ったのかもしれないのですね。
(1/25追記 この後すぐ、細川忠興のおかげで笑えるようになっていましたね(笑 細川忠興のおかげで笑え、織部に教え悟らすまでの視点が持てたように思います。)

織田信長の死の時は当たってしまい、もう会えなかった織部の予感ですが、今回は外れます。
…でもなぁ。いや、良かったのか。

そしてやはり、利休と秀吉の絆はお互い断ち切り難く、そしてそれをお互い熟知しているんだなぁ…
最後の利休との茶会で、秀吉の言葉が少し優しいんですよね。思いっきり「謝れよ、謝ってくれよ利休」と言っている。
利休に断られた表情はマンガには無いものでしたが、まるで裏切られたような顔でした。

利休・秀吉・織部の思惑が絡み合い、クライマックスへ。
これからも楽しみです。

へうげもの(13) (モーニングKC)
著者:山田 芳裕
販売元:講談社
(2011-07-22)
販売元:Amazon.co.jp

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