ぶるがり屋 2012/01/27 21:49

今週のへうげもの 感想 2012 1月第4週

マンガ

激闘、関ヶ原。
関ヶ原も中盤、徳川家康が着実に進軍し、島左近は銃弾に倒れ、石田三成は後退する。
吉川・毛利は動かず、動くべき小早川秀秋に家康が業を煮やし、砲弾を撃ち込もうとするが…

家康は怒りまくってますが、今まで溜めて堪えてコレは大丈夫なのかなぁ?
腹心を失い統率も取れない三成よりは間違いなく上ですが、はてさて。

いやー大笑い。有楽斎ヒドいよ!
投石器の使い方が最高でしたねー(笑 これは思いつかない。
秀秋を動かすのが織部になるようですが、はてさてどう口説き落とすのか。


アニメ

それがあなたなのです
今回は茶杓「泪」が光りました。

野望、業、名声、数寄。どれも十分な理由だった。だけど織部が選んだものは
友情と師弟の絆
千利休への処罰が決定的になり、各武将が動く。
織部は聚楽第、豊臣秀吉の元に最後の談判に向かう…。
石田三成の命の下、上杉勢が取り囲む屋敷で利休の切腹が始まろうとしていた。
しかし利休は一通りの準備を済ませるともろ肌を脱ぎ、押し止めようとする上杉の兵をばったばったとなぎ倒して切腹の場である茶室に入る。
余りの無体に急ぎ介錯役が呼ばれるが、そこに現れた者は…

最初に文句を言っておこう…
織部が刀を振り上げる時や振り下ろす時にもっとタメを!
利休の壁への肘打ちほカットが分かり難いよ!
最後の見開き座礼が弱いよ! 織部の目や鼻の赤みが無いのはどうゆう事だ!!
きちんと作ってたのは分かるけど、好きなシーンの目白押しだから期待値が凄い高かいんだからな!

はぁ、はぁ…
冷静な目で見れば、肘打ちのカット以外は十分な出来だったと思います。
あのシーンだけは、視点の角度などもっと工夫しないといけなかったんじゃないかな。(笑

ついにアニメへうげもの、最終回。
「わびスキーが、お好きでしょ。」…最終回にして副題ヒドいな(笑
静かで重々しいスタートから利休無双!
アレは怖いわー(笑 利休デカ過ぎるわー(笑
後でこれが思いやりなのが判明しますが、歯折ったり腕折ったり明らかにやり過ぎですよね(笑

織部の談判、そして秀吉の身を切るような頼み。
あの言い方ですと秀吉は、利休がもはや主犯でないのは分かってるんだなぁ。
でも状況も、そして利休本人も、利休の生を許さない。
織部は自分の業と底の浅さを痛感して立ちすくむ。きっとこのままなら利休を殺せなかったでしょう。
居丈高に命令、脅迫、なだめ、
最後に頼む秀吉の声は消え入りそうなほど小さく、体も小さい。

織部は情の人。ずっと人に惚れた心に突き動かされているんだなぁ。

細川忠興。蒲生氏郷を止めた伊達政宗の持ってきた手紙。
…いや、本物だろうとは思うのですが、政宗の独白からするとちょっと怖いです(笑

そして利休の切腹。
利休の次々変わる表情が見事でした。なる程、茶の鬼です。
あの最後の仏のような笑顔、利休も織部が最後の客で本当に嬉しかったのかな。
織部の、自分の全てを引き出し、導き、これからの道まで本気で説いてくれた利休への思いが溢れ出ていました。
利休の作為を気付く織部、あそこで笑っちゃう織部と笑うと分かる利休もまた凄い。

エンディングに映るのは厳しい秀吉、闇の中の三成、可愛いおせん。
この切腹のもう一人の主役である秀吉の、孤独で厳しい眼差しが余りにも悲しいです。
最後の二重丸の中の鳥の紋様は何だろなー。
吸い込まれるような青い空、綺麗なエンディングでした。

重くも軽ろやかに、悲しいけれど晴れやかな、見ごたえのある最終回でした。

スタッフの皆様、長い間お疲れ様でした。
正直資料やら考証やら、面倒なアニメだったと思います。天下のNHKが適当な考証だと許されませんでしょうし。
出だしは正直苦痛でしたが、中盤からどんどん面白くなってきて、毎週楽しみでした。
2部も! 期待してます!

へうげもの(14) (モーニング KC)
著者:山田 芳裕
販売元:講談社
(2012-01-23)
販売元:Amazon.co.jp

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