【ジャンプ感想】僕のヒーローアカデミア No.153
僕のヒーローアカデミア
期待に応える者、期待を裏切る者
僕のヒーローアカデミア 15 (ジャンプコミックス)
堀越 耕平
集英社
2017-09-04
敵味方入り乱れてのラストバトル!!
デクばかりかサーと相澤先生の大人プロの頼もしさで
もう勝ったな!
と思ったのですが、サーやるべき仕事はまず仕事をやりきった愛弟子ミリオと、守るべきエリを保護すること。
守るべき少女の前に立ち往生するミリオを、そしてエリを優しく力強く抱き締めるサーの震えが切なく優しい。
ちょっと戻りますが、ロックロックもプロで大人だなぁ。
ステインが憎む「職業ヒーロー」で、同時に最高の大人に感じます。
色々同類のサーよりロックロックに、デクが認められたことの方が嬉しくなります(笑
今やデクは、仲間たち大人たちの期待を背負えるようなヒーロー、の卵になっているのですね。
追い詰められたオーバーホールの最後の策は、自分に最後まで付いて来てくれた、音本との分解・再構築、そして合体。
今更ですが、オーバーホールの潔癖症は。
親父以外の全てが、世界全てが憎くて、その中に自分が居ることが許せなくて怖くて気持ち悪くて、
その憎悪と恐怖と悪寒の現れが潔癖症なように思えます。
そんなオーバーホールと同じ存在となっても良いとを求められたのは、たとえ窮地だからとはいえ、音本には救いなのかなぁ…
自分から仲間を切って捨てて、期待してくれた仲間さえ道具にして。
オーバーホールの姿は格好良くおぞましく格好良く、どこにも希望や未来が見えません。
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