ぶるがり屋 2020/03/04 00:05

麒麟がくる 7話の感想

麒麟がくる 7話の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
ジョン・グラム
2020/1/29

麒麟がくる

 帰蝶の立ち姿が、十兵衛を見る視線が、夢を語るかんばせが、ただただ美しくて。
凛とした強さも、少女の儚さも、ただただ。
 武家の女とは、乱世の世の武家のあり方とは。
誰もが国の最善と大事な人たちの幸せを願っているからこそ、突きつけてくる命題でした。

 帰蝶と十兵衛の関係も、恋というには淡く、姫と家臣というには近くて。
「旅芸人のよう」という言葉に色気も、飾りも無くて。
 姫と若武者、または私の好きな中世ヨーローッパ的には「姫と騎士」の筋立てなのですよね。
心惹かれてしまいます。

 松永久秀、自分と主君の命の恩人だから当然ではありますが、筆マメだなぁ。
おかげでもう斎藤道三が嬉しそうで嬉しそうで。
 主君と家臣の火花散りそうな
「帰れ!」「帰ります!」は吹きましたが(笑、
その真っ直ぐな心が、同じ苦しみを背負ってくれる気持ちが、道三にとって一番ありがたい、信頼できるもんだったのでしょう。
 間に立たせられた三安おじ様はただただ可哀想でしたが(笑

 帰れと言われて帰り、化粧をすれば旅芸人と答え、家臣なら言うべき時にも苦悶の表情で何も言えず。
帰蝶も、斎藤道三も、松永久秀も細川藤孝も、多くの人たちが、この義理人情に厚く、朴念仁で真っ直ぐで、分別も有るのに嘘がつけない。
この不器用な武骨者に信を置いてしまうのですよね。
 今回もきっと、明智十兵衛光秀は、悩み迷い苦しんで、自分の言葉で、答えを出すのでしょう。

 斎藤義竜も同じように正しい考えを持ち、十兵衛光秀が大好きなのですが…
今回はダメですねー(笑
本家筋や守護、戦略的な視点ではありましたが、根本が恨みつらみ、国衆との旧弊的なつながりと、未来が見えない。
苦しみながら未来への展望を口にした斎藤道三と比べてしまうと、悪い未来しか見えないですよ。

 「武家の女」をテーマに描かれたのは帰蝶だけでなく。
光秀ママと駒ちゃん、対応がより深く、ちょっとだけ厳しくなりましたね。
駒ちゃんが光秀を愛していること、寄り添う気持ちが本物だと見抜いて、「武家の女」の教えを説いたように思えました。
まだテスト中でもあるのでしょうけど(笑
 光秀と佇む、なのに孤独をたたえた帰蝶の横顔に、駒ちゃんは武家の女の厳しさを見た
ように感じるのです。

 最新クエストは潜入&接触クエ!
みんなに好かれて信頼されて頼まれて、毎度毎度RPGのクエスト発注みたいですが、流せない強○イベ、危険地帯への潜入イベやら多過ぎてキッツいですよ(笑
光秀のもうこなれちゃった感も素敵です。

 ラストは海、夕暮れを背にした織田信長と相対する明智光秀。
菊丸が豊臣秀吉、漕ぎ手が前田利家ならさらに深まる運命の出会いですが…
装束が漁民&物売りで絵面が面白いことに(笑

 この武骨な若武者と姫、尊敬し始めた君主、そして出会う運命の君。
これから出す答えも、そしていつか来るこの関係が壊れる日も、考えるだけで胸が痛くなります。
ああ、史実が憎い!(涙

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