ぶるがり屋 2020/04/17 04:10

フルーツバスケット 2期2話の感想

フルーツバスケット 2nd season 2話(計27話)の感想です。


フルーツバスケット 1st season Vol.6 BD Blu-ray
石見舞菜香, 島崎信長, 内田雄馬, 中村悠一, 種崎敦美
エイベックス・ピクチャーズ
2019/11/22

フルーツバスケット

 前半は夾と透くん一緒に藉真師匠の家へ。
1st最終回のエピローグ、といった感じでしょうか。
藉真の眼差しが柔らかくって、夾の表情が可愛らしくって。
そりゃ透くんも邦光もニコニコしますわ〜。
可愛くて、愛しくて、こっちも頬が緩んでしまいます。

 邦光の声優は田丸篤志さん。
軽薄で冗談ぽくって良いおじさんぽくって、
邦光っぽくて良いですね!好き!

 夾の父は確かにダメなんだけど、呪いの被害者なのですよね…。
妻ばかりに背負わせて逃げたのも確かですが、精神的に頼れる人は誰も居なくて。
そして悲しいことに、確かに父親の逃げ方が、母親の愛の濃さと視野の狭さが、夾に似ているのですよね。
もっと早く多くの藉真師匠のような大人が、彼らの周りにいれば、悲劇にはならなかったのではないか。
そう思えるのです。

 後半は素麺回。
ファンタジーな呪いを背負う子供たちを共に、漫画を読むでろう少女少年たちの普遍的な苦しみも描く、面白い筋書きだったと思います。
将来なんて、社会も大人もわからないのに、一人放り出されるようで。
 頼る親や親族が居ない透くんも、呪いと共に生きる未来しか見えない由希と夾も、「将来」なんて途方も無い夢ですものね…

 紫呉、ちゃらんぽらんで意地悪で他人を利用しまくりなのに、時々ちゃんと大人として導くのがまた…
美味しいというか、卑怯と言うか(笑
子供のままではなかなか得られない、経験に裏打ちされた視点ですよね。

 今までも少しづつ距離が近づいてきた夾と透くんですが、あの夜を経て、本当に気安く、遠慮がなくなりましたね。
2人ともまだ素直…じゃないけど、見せられなかった弱さもさらけ出せるようになって。
不安を認め、更には同じように苦しむ友人まで手を差し出せるように。

 飛びすさる夾が可愛い!
部屋の角で震える姿まで含めて、今まで一番猫っぽかった気がします(笑


(以下ネタバレ注意!)



 十二支+猫の親は大体精神的に病みますが、藉真師匠は例外ですし、実の親でこの時点だと、楽羅ママが一番普通の良い親かな?
燈路の親も素敵ですが、あれはあれでぽややん過ぎて、燈路自身が神経質でマセガキになっちゃってるから難しいところ。

 目の前のものから、コツコツと着実に。
未来への不安とやるべき工程の多さへの解決方。
紫呉は自分の経験のように語りましたが、確かに
「十二支の呪いを弱めて、自分とあきとだけでラブラブする」
と言う目的の為、おそらくは十代の頃から計算し、布石を打ってきたのですよね。
 透くんと由希・夾の恋心を促す、由希たちを十二支の輪から遠ざける、それが出来る別宅を確保する、それが出来るだけの自分個人の収入と理由を得る。
もしかしたら依鈴と潑春の恋を守り、かつあきとが嫉妬するように誘導する、その他もっと色々。
 何年も、何年も、目的のために、一人。

 今期ED大好きであの絵のしおりが欲しいぐらいなのですが、ふと。
紅野の十二支の姿が鶏ですが、「他の鳥たちと一緒に空を飛んでいた」ってありませんでしたっけ…?
ううむうろ覚え。

(ネタバレ終了)

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