ぶるがり屋 2020/07/22 04:32

フルーツバスケット 2期16話の感想

フルーツバスケット 2nd season 16話(計41話)
「だからつたえて」 の感想です。


フルーツバスケット 2nd season Vol.2 BD Blu-ray
井端義秀 (監督), 石見舞菜香 (出演), 島崎信長 (出演), 内田雄馬 (出演)
エイベックス・ピクチャーズ
2020/07/31

フルーツバスケット

 魚ちゃんのために無理した透くん。
今度こそ透を守った紅葉。
頑張った、頑張ったよ、透くん、紅葉…!

 草摩の庄の入り口で出会ったのはモモちゃん。
か…可愛い、可愛いが過ぎる!
声優さんも子役の方だったのかなと思って調べちゃいました(笑
田中沙耶さん、子供らしい演技でした。
 でもその子供らしい口から出た願いは、あまりに切なくて。
紅葉がずっと願って、でも叶えられなかった夢と重なって。

 紅葉パパには頑張って欲しい気持ちはあるけど、紅葉とモモの願いをそのままに叶えて欲しいと思っちゃうけど。
事実ママは壊れかけたし、夾ママにならないとは誰にも言えないし。
無理だよなぁ…。
痛い。

 透くん、ツインテールが「本気」モードなのかな?
お母さんと同じ髪型という訳でもなし、どんな理由だろう。
 藉真師匠と会う事を秘密にした時もですが、
潜入なんて透くんには難し過ぎますよ!
どんどん違う方向に逃げていって、迷子になって。
あー可愛い!
応援したく、守りたくなります。

 草摩の庄の奥で出会えたのは、
念願の紅野と"謎の女"
紅野の言葉一つ一つが、魚ちゃんが言うように心が見えなくて、でも底抜けに優しくて。
誰にも言えない秘密ばかりで。
 紅野と"謎の女"がメインに出てくると、この物語の終わりが近いと感じてしまいます。

 あきとに忠実な紅野が透くんを守ったのは、紅葉が動いたから。
綺麗な言葉ばかり紡いでも何も出来ず、透を守りたいのに助けを求めるだけで、家族と一緒に居たいのに、離れることしか出来ないで。
本当は紅葉が優しくて、優しい、優し過ぎるだけなのに。
それでもついにあきとの命令に抗って、透を守って、家族への想いが通じて。

 完全に個人的な話なのですが、私、ナイト願望がめちゃくちゃ強くて、なので海の別荘会から、そして今回も途中からずっと紅葉くんを応援していました。
頑張れ!頑張った!よくやった!
報われて!幸せになって!

 透くんが頑張ったのは、魚ちゃんが大好きで幸せになって欲しい、が一つ。
もう一つは自分の願い、自分が叶わない「大事な人に会いたい」と、叶えたくてまだ果たせない「草摩の呪いを破って恋を叶えたい」を重ねてしまったから、なのかな。

 屋根の上の、2人だけの時間。
この時点でまだ透くんは自分の恋心を自覚出来て居なかったのですか…
↑先ほど上げた願い2つとも、狂おしいほどの想いなのに、胸の奥にしまったままなんだ。

 夾の方は自覚していても-
ああ、辛い。
それでも、だから、
「(君が)泣き止んでくれること」は本当に、心からの願いなのですよね。

 紅葉の、モモちゃんの、透くんの、夾の、紅野の、魚ちゃんの、きっともっと多くの、
叶えられない、言葉にできない、
色々な想いを乗せたヴァイオリンの響きは、とても優しくて、美しくて。



(以下ネタバレ注意!)



 『フルーツバスケット』で何がラスボスかと考えると、キャラとすると楝なのですが、概念として「草摩の呪い」で、そこから考えると老女=女中頭なのかな、と考えています。
作中では和解までは行かず、『another』でも倒しきれていないのが、なんとも重苦しいですが。

 ただ、『another』では紅葉とモモちゃんが兄妹として認識されてるのですよね。
ママは無理だったかもしれないけど、次代は健全に成長していて、「きっと紅葉の夢は叶った」と思えて、少し胸が暖かくなるのです。

 真実を知ってから今回の紅野の言葉を聞くと、不器用な紅野の孤独と決意が強く伝わってきます。
誰から知られずともただ一人、あきとの苦しみを癒すと、そのために自分の一生を捧げると決めているのですね…
 雀が紅野の周辺に目立ちましたが、今でも鳥に好かれてるのかな?
それとも紅が餌をまいて、今も鳥と触れ合いたいのかな。

(ネタバレ終了)

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