ぶるがり屋 2020/11/21 16:23

麒麟がくる 32話の感想

麒麟がくる 32話「反撃の二百挺」の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.2
ジョン・グラム
2020/9/2

麒麟がくる

 信長包囲網、始まってきましたね…!
四方八方内外に、倒したはずの敵も敵じゃないと思ってた勢力も、敵ばっかり!
『信長の忍び』で知ってはいましたが、『麒麟がくる』の方が時の進みが早い分、矢継ぎ早な全方位モグラ叩き(失敗すると死)みたいです。
こりゃ織田信長も明智光秀も大変だー。

 そんな閉塞感とストレスを
「重いッ!!」
で吹き飛ばしてくれる信長の可愛さよ(笑
でもちょっと間違えたら殺されそーなプンプン具合で。
怒りをのらりくらり、笑顔で受け入れ受け止め次の段階にそそのかす光秀も成長してるけど、なんだか嫌な成長だなぁ(笑

 包囲網の内、今回特に大きな敵となったのは
本願寺と比叡山。
相手が大名・侍だけなら織田信長も勝てるけど、地域地域の勢力まで敵となると難しく。
その敵が宗教団体なのは、足利将軍家の権威が通じない相手だからか、仏を背負い宗徒を守ると言う正義が有るからか。
 光秀から見ると金が目的なようですが、これ初回で金取られたこと今も恨んでいるのでは?(笑
その時も通行料払えない通行人を縛って、奴○か売るかしてたでしょうし、間違いではないと思いますが、上層部はともかく、兵が強いのは金目的じゃないのじゃないかなー。

 そして周りの難敵たちの向こうから、
近付きつつある大敵、武田信玄。
『麒麟がくる』での配役は知りませんが、松平健の強くてヤバイ姿がほの見えたり(笑

 光秀と藤吉郎のスーパーコンビ、出動!
ここで鉄砲系買い付けは急務で大仕事ですが…
しっかり慣れちゃいましたが、流石に今の身分の明智光秀と木下藤吉郎がほぼ単身で交渉クエストは無いんじゃないかなぁ(笑

 2人の得手不得手デコボココンビ感が見ていて楽しい、でも怖い。
 お駒ちゃんを見る目が少しづつ変わっていく光秀、その変化に戸惑うお駒ちゃん。
装束に髪型、権力、身分、言葉遣い。
2人の変化は時間の流れを感じて微笑ましくも切なくもなりますが、あんなに恋心を迸らせていた木下藤吉郎さん、
目も言い方も怖いよ!
この藤吉郎の言葉と感情、ホント信用出来ないなー(笑

 筒井順慶
名を覚えずにはいられない、奥深さを感じる登場でした。
名前だけは知っているのですが、実際何をした人物かまでは知らず。
戦国あるある話からか、戦が強いイメージは有りますが…
 先見の明と律義さを感じます。
人柄だけなら光秀も藤吉郎より好みなのでは(笑

 足利義昭も織田信長に見せる感情がもう嘘ばっかりになってきてこっちも怖い!
でもこっちはまぁ、最初からソリが合わなかったのだろうとしか思えないので納得できます。
嘘も分かりやすくて、ノせられやすくて正直で、真っ直ぐで子供っぽいのですよね。
そこら辺は信長と似ているのになぁ。

 浅井長政はまだお坊ちゃんですが、朝倉義景はしたたか者ぶりを見せ続けてきますね…!
天下の織田信長には全て敵わなかったものの、信長と戦い続けた義景も、やっぱり傑物ですよ。

 戦況は逼迫してるし今までのほほんしてたお駒ちゃんパートも陰が落ちてきたし、辛くなってきました。
そんな気持ちを和らげてくれる、信長のコントと明智一家の面々の笑顔よ…!
ありがたい!
 乱世も苦難の反省も超えて、煕子も岸、玉も光秀大好きで、伝吾も真っ正直で。
ここだけ戦国時代の闇の中で細やかに明るく、安らげる場所なのですよね。
 だからこそ、「京を守り、天下を治め、ここを守る」の言葉が重く。
そしてきっと、悲劇の未来につながると確信できて。

 信長と心を通わせ、秀吉と手を携え。
この苦難を超えた先に、光秀は何を見るのか。

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