フルーツバスケット 3期4話の感想
フルーツバスケット The Final 4話(計54話)
「……ただい…ま」 の感想です。
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フルーツバスケット
燈路と杞紗、潑春と依鈴の恋物語の結末。
みんな優しくて、一所懸命に頑張ってて。
20巻・50話近く、こんな子達がずっと苦しみ続けて辛かった…
生きるのが苦手で不器用な子たちいっぱいですが、中でも依鈴は大事な人のために自分ばかり傷つけて無茶ばかりして、騙され利用され続け。
本当に死にそうでしたからね…。
大好きだから守りたくて、言えなくて、大好きが止まらなくて。
そんな4人が救われて、幸せになると信じられて。
本当に良かったです。
燈路は自分の苦しみだけでなく、周りの心も見られるようになり、心も体も大きく成長して。
杞紗は優しいまま、誰も傷つかないよう逃げるのではなく、他人の痛みも共有できるように。
潑春と依鈴は長く辛い旅の果て、痛みも苦しみも分かち合えるようになって。
ああ、みんな成長したなぁ。
そのままどんどん幸せになーれ!
最後に見続けていたランドセルの女の子たちは、急なラブシーンでドキドキしてたのだろーか(笑
潑春に羞恥心無いし、好きな女性を守るなら誇ってるぐらいかも。
4人の他にも、紅野も、お父さんがお世話になって居る女中さんも頑張った!
今あきとの側で「あきとという人間に幸せになって欲しい」と考えているのは紅野だけで孤軍奮闘ですし、普通の善人な女中さんが死にゆく少女を前に何も出来なかったのは辛かったろうなぁ…。
全ては草摩の神様のために。
「十二支も猫憑きと同じ」とは、何重にも重くおぞましい、人の悪を煮詰めたような言葉か。
中心人物すら闇に飲まれ、人の命も心も軽視され。
草摩の呪いが深過ぎる……
それでも、紅野が後押しして、潑春は神様≒あきとを見捨てて依鈴を救って。
紫呉が計画し、透くんがかき回し、依鈴がヒビを入れ、
ついに呪いが綻び始めた。
その時だったと思います。
もともと呪いだけが絆だった燈路と杞紗よりも、まだあきとが優しくて当人同士の絆があった潑春が背いたことが、大きな転機なのだと思います。
(以下ネタバレ注意!)
原作の時は気づきませんでしたが、あきとからすればあの箱を盗むような相手、殺しても当然なくらいなのですよね。
殺しかけたあきとも、依鈴を利用した楝も、こんな親子関係を作ってしまったあきとパパも、愛と不安ゆえに仕方なかったと思えて…
女中頭のような個人の心も命も軽視する、そんな呪いこそが罪なのだと思います。
ただ一番大事なものがとうの昔に失われ真意を確かめる術の無い、楝が救われることは無いのだろうなぁ……