ぶるがり屋 2021/05/11 03:57

フルーツバスケット 3期6話の感想

フルーツバスケット The Final 6話(計56話)
「なんて、愚かなんだろう」 の感想です。


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フルーツバスケット

 おーあーあー!
好きなシーンとアニオリ演出(展開)で心が千々に乱れるよう!
アニオリ演出の方は下のネタバレの方で!

 透くんと依鈴の好き好きツンデレ友情はいいですな〜。
師匠じゃ無くてもニマニマしちゃいます。
潑春だけだと依存し過ぎちゃいますし、紫呉に虐められても自分より透のことを心配したり、義妹の楽羅との距離も近付いたりと、依鈴はもう大丈夫だと示してくれたと思います。

 呪いの解呪方法、楝さんのやり口、そして呪いの崩壊を告げる紫呉。
依鈴にも透くんにも…
本当にお前酷い奴だな紫呉…
これでも途中で止めたり、気持ちを確かめながらだったり、嘲りも自分たちに向けてだったり、紫呉にしてはすんごく優しいのが、
もうお前ホント……!!

 今回は傷付いてばかりの透くんでしたが、辛くて隠してきた傷を自覚して、やっと自分の欲を優しさだけでない透くん自身の願いをさらけ出せるようになって。
辛くて痛い、でも幸せに向かう大きな一歩なのですよね。
 だから、一番大好きな、誰より大事な夾くんとの布越しの抱擁も、傷そのものでもある両親の写真を見せることも、痛みを超えた幸せに満ちていて。
「愚かで愛おしい」が優しくて、愛に満ちていて。

 それが! ああ!ああ!もう!
「許さないから」
あーっ!!!!


 不満も不安もありますが、素晴らしいシーン、素晴らしい演技がいっぱいでした。
特に夕暮れ、光と陰、影法師。
友情と応援と嫉妬で心乱れて障子に隠れる楽羅、自分が情けなくてシーツで自分を隠す透。
影越しの姿が印象的でした。



(以下ネタバレ注意!)



 あ、あれ、「許さないから」は夾の心にずっと刻み込まれてなかったっけ…?
と気になって、アニメ終わってから原作数巻をバーッと見直し。
やっぱりアニオリ演出(展開)じゃないかー!
 読んでて私も「それにしては夾、透くんとラブラブになり過ぎじゃない?」とは感じましたが、1クールに収めるのを含めても雑な改変に思います。
 夾くんをこれでもかこれでもかと虐めるのはもう原作通りなので置いといて、最初の墓参りの回とブレますし、夾の母の死と絡みに絡んで夾の他罰意識の根源だと思うのですよね。
ううん、嫌だなぁ。

 …やっぱり夾くんの「幸せになっちゃいけない」呪いは重過ぎますね…
「許さないから」の真意は永遠に夾くんに伝わらないままですし。
それでも愛し合うから結ばれる透くんと夾、というのは大きな意味がありますが、ここからの改変が、夾に今日子ママの真意が伝わるというのなら、多少無茶でも許してしまいそうです(笑

 ついでに気付きましたが、綾女の「他校の女性生徒会役員のエピソード」も好きだったのですが、こっちは明らかに丸ごとカットですねー。
まぁここが一番先にカットするべき場所なのは納得するしかないですけど…!

 あと依鈴があれほどまでに翻弄され傷付いた原因がほぼ紫呉で、あまりに酷くて吹きました(笑
それを軽い感じでいけしゃあしゃあと告げるだけでなく、透くんまで追い詰めて……
お前ってやつはホント…!!!!

 ほのぼの仲良しシーンがかなりカットされてるのもちょっと辛いですね。
これからずっと辛い、辛過ぎる……!
こうなると、公ちゃんの出番もう無くなっちゃうのでは(笑

 今回でふと。
早くに父を亡くし、母は夫が何より大事で、大事過ぎて、子を愛せなくなるのは、今日子ママも楝さんも同じだったのですね。
透くんとあきとも対比関係だったのは初めて気付けました。
 違ったのは透くんが愚かでも頑張ったからではなく、草摩の呪いが、当主を家を尊ぶ幾重にも絡みついた本家の人々の心が淀んでいたからなのだと思います。
だから最後は、透くんと手を繋いだあきとが呪いを解いていくのだと。

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