ぶるがり屋 2021/07/08 03:42

ソードアート・オンライン 14話の感想(再放送)

ソードアート・オンライン 14話(再放送)
「世界の終焉」の感想です。


ソードアート・オンライン Blu-ray Disc BOX(完全生産限定版)

発売日 : 2017/1/25
販売元 : アニプレックス

ソードアート・オンライン

 アインクラッド編最終回
アニメ初回時も驚きましたが、突然ですよね。
もっとこの世界を色々沢山見たかった気はしますが、それはゲームマスター茅場晶彦の望み通りであり、またキリトが決闘を選んだように、死者が大量に増えることは間違いなく。
頑張ったよキリト…!

 改めて前回に引き続き、
スカルリーパーの性能がヤバい。
前動作ありでもなく、注意しても食らうような軽くふるった攻撃で一撃死亡とは、ゲームではありません。
自分や仲間に降りかかる理不尽を楽しめる人間は居らず、楽しくないゲームはゲームじゃないんだ!
参加者全員が楽しいゲームを目指すのがゲームマスターだ!!!!

 結局自分をこの世界の神とでも自負したような傲慢、油断、そして他者への共感が無かったことが、彼の計画を崩し、正体を明かさせられてしまったことは、少しだけ胸がすきました。
でも少しぐらい悔しそうな顔してくれよー!(笑

 キリトに決闘を提案したのは、意趣返しだったのか、祈りか、願いだったのか。
アスナの麻痺解除、キリトのhp0後の行動。
創造主でゲームマスターの彼の計算を超えた"何か"が、茅場晶彦を決心させたのでしょう。
それが「この世界は作り物の偽物だ」という諦観か、「創造主の計算を超えて本当の世界になった」という満足なのかは、計りきれませんが…

 キリトの戦う理由。
今までの死なせてしまった、殺した、数多くの犠牲に心苦しみ、そして自分やアスナの死を恐れて決闘に臨みましたが、彼らの死の再生産を止める丈であっても、その主原因である萱場明彦への憎悪や怒りで戦ってはいないのですよね。
 もちろん怒りも憎しみもありますが、それよりも、もう犠牲を出したくないから、命を賭して挑む。
キリトは徹底的に優しくて、責任感が強い男の子ですよ。
頑張ったよ、君は頑張ったんだよキリト…!

 アスナが殺された怒りで振るった剣は鈍く。
最後に突いた剣には、アスナ、そして多くの仲間たちの願いを背に受けて、そんな剣だったと感じました。

 ゲーム・オーバー
ゲーム終了のアナウンスから、崩れる世界。
生き残った人々が描かれて-
いやシリカ&リズは当然だけど、「圏内事件」メンバーはどうかなぁ?(笑
ヨルコさんより心通った釣りおじさんニシダさんの方が見たかったですよ!
そしてもっとクラインやエギルたちの表情を見たかった!よ!!

 雲上、黄金の世界から
ああ、美しい、心に残る情景です。
アスナと再会し「ああ、やっとキリトは守りたい人を守れたんだなぁ…」と涙ぐみました。
でもすぐにその希望は露と消えて…
茅場晶彦ぉ…ッ!!!!

 アスナも茅場晶彦を強く憎んでいる…という訳はないのですよね。
この世界を愛し、この世界での日々を愛し。
仮想世界を愛し、「自分が作る世界」を夢見る心を持って。
だからこそ茅場晶彦に及ぶプレイヤーになれ、このゲームを終わらせ、この先の物語を紡げたのでしょう。
 悲しいけれど、痛々しいけれど。
全てから解き放たれた、2人だけの告白が美しく。

 世界が終わり、新しい物語が始まる。
多くを奪われ、傷つき、痩せ衰えた体で。
それでも自分の足で立ち、進む。
弱々しく、力強い歩みで、ただアスナのもとへ-

 その先で間違いなくアスナと結ばれる、そう思わずにはいられない、終わりでした。



(一応、以下ネタバレ注意!)



 ゲームオーバー後の黄金の雲の上で、茅場晶彦がアスナの無事を言わなかった理由って何かありましたっけ。
ザ・シードも含め、悪戯心や茶目っ気な気がしてなりませんよ!

 今回の結末後、確かにアスナと再会して結ばれるのですが、今回まででも十分過ぎるほど痛みも苦しみも背負ってきたのに、これから先もまー時間もトラブルも山積みなのですよねー。
「死んでもいいゲームなんてヌルすぎるぜ」は事実でしたが(笑
ハーレムチート言われるキリトですが、この世界はキリトに厳し過ぎるよ!

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