ぶるがり屋 2022/02/28 00:16

平家物語 6話の感想

平家物語 6話
「都遷り」の感想です。


【Amazon.co.jp限定】平家物語 Blu-ray box(「監督・山田尚子、音楽・牛尾憲輔スペシャルインタビュー」視聴コード付)

監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:高野文子
音楽:牛尾憲輔!
発売日:2022/4/6
販売元:ポニーキャニオン

平家物語

 遷都、舞台は福原へ。
現代の東京近辺に住む私では想像も出来ませんが、日本の歴史上の長い間、京都と京都以外では隔絶があるらしいですね。
唯一の華やかな世界の中心から、平家に力づくで連れていかれる港。
 その痛みも無茶さも理解する資盛、賢くなったなぁ。

 Σ敦盛ってこの時代人だったの!?
そー言えば平敦盛でしたか、いやー浅学浅学。
曽我兄弟やら吾妻鏡やら、この機に覚えたいです。

平家と清盛。

驕り高ぶりは事実、位ばかりの貴族と僧の世界を変えたのも事実。
牛頭鬼やらガシャドクロやらを希薄で追い返す清盛、やはり稀代の傑物ですね。
 それでも父を継ごうと諫言する維盛は健気で勇ましいし、そこに清盛も次世代の平家として見出したのでしょうけど。
ああ、重盛ですら心蝕まれたのに、もっと優しく臆病で繊細な維盛には…
しかも富士川の戦いで対した時には、兵数的にもう勝てない状況だったのに、未熟で真面目な維盛には、あまりに…
 でも、これが武士、平家の武将としての責任でもあるのですよね。
辛い。

 父を殺した元凶の清盛を前にして、もうびわの憎しみはないのですよね。
宗盛はまー除いて(笑、理想を抱き世界を変える清盛、優しく賢く、笛に舞に芸術を愛する雅な平家の人々を、びわは愛しているのですね。

 天皇家と平家の断絶が決定的になって。
やっと心通じる徳子と高倉天皇。
これは …救いなのか。
悲劇につながる一縷の望みなのか。

 それでももう、時代が許さない。
清盛が振りまいた憎しみは日本中を荒らし回り、溢れる憎しみが、平家の皆を苦しめる。
維盛は舞を捨てて刀を振り回し、資盛は民や兄の苦しみを知り愛した歌を忘れ。
 びわの愛する優しい家が、壊れていく…
うう、辛いよぉ!
誰か維盛を救ってあげてー!

 びわが拾った眉太猫は誰かの生まれ変わりなのかな。
重盛ではなさそうですが、お父さんとか?
びわの救いになれば良いのですが。

ついに登場、源頼朝!

つかみどころがない風貌に杉田智和さんの声。
い〜感じで緩くて、『鎌倉殿の13人』の大泉洋さんと繋がって、笑ってしまいました。
最近の研究で、こんな評価なのかな(笑

 『鎌倉殿の13人』を見た後だと、この繊細で都人な平家では、野蛮な坂東武者に勝てる訳ないと直感で理解できて、これまた辛いですよ。
平実盛の評にも納得しかない(笑


 OPを久しぶりにじっくり見直して。
キャラが分かってた今、仲良く笑い声に満ちた平家と天皇家が、幸せで、それはびわにとっての幸せな光景だったのだと感じて。
また、平重盛に惹かれて回る回る人々との出会い、触れ合い、別れ。
最後はいつもと違う、喧嘩腰でも意地悪な笑顔でも無い、真摯な瞳の資盛と、なのですね。
 "幸せな平家"との別離は、資盛との別れになるのかな。

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