ぶるがり屋 2023/01/02 23:59

機動戦士ガンダム 水星の魔女 11話 の感想

機動戦士ガンダム 水星の魔女 11話
「地球の魔女」の感想です。


各種動画配信サービスにて配信中

【監督】⼩林 寛
【シリーズ構成・脚本】⼤河内⼀楼
【原作】矢立 肇、富野由悠季
【出演】市ノ瀬加那、内田直哉 ほか
(C)創通・サンライズ・MBS

機動戦士ガンダム 水星の魔女

 すれ違い続いてるー!(涙
がっつり喧嘩したー!逃げた追った捕まえた!
仲直りした!(歓喜
即、物理的に別れたー!!??

 とまぁ、完璧に掌の上ですよ脚本に踊らせまくりですよ(笑
望むものを見せられて満足して、その先でクリフハンガー、次回は2週先。
面白い&辛い!

 あと今回は作画・描写がとても丁寧で、特にスレッタの表情がコロコロ変わってとっても可愛かったです。
不安、焦燥、涙、びっくり、ギャグ、愛しいものを見る優しい笑顔。
ああ、スレッタ可愛いなぁ、幸せになって欲しいなぁ。

地球寮、テロリスト、ニカ

 差別されて居た側の地球寮メンバーがどんどん経験し成長し仕事を覚え、微笑ましく、ニカが学園一の才女ミオリネに頼りにされ。
学生だけで宇宙船操船も衛星間移動も凄いですよ。

 だからこそ、攻撃のことすら知らない、利用されるばかりのニカが可哀想で。
そして多分、ニカが大好きなみんなも可哀想で……
 せめて誰も死なないで欲しいなぁ。

ボブくんどうなっちゃうの〜!?

 残念!
ボブ=グエルくん、すぐ捕まっちゃったかー。
活躍はして欲しいけど、死亡の可能性も高まるので難しいところです(笑
 それでもジュターク社の威厳にこだわり、銃に恐怖しながらも怯えず、周りに心配され愛される様が本っ当に可愛いですよ。
がんばれグエルくん!

 グエルパパは陰謀暗殺好きでダメ男でダメ親だけど、振り回されっぷりがヒドいしやっぱりグエルくん心配してるし、憎みきれないですよ。
グエルくんも親に認められて初めて報われると思うので、なんとか生き残って欲しいです。

シャディクは恋を終え

 そんなに思いっきり悪い方へ舵を切るんじゃない!
シャディクガールズとの話を聞くに、ずっと大改革を狙ってきたのでしょう。
アーシアンか分かりませんが、自分たちの手でベネリットグループを、世界の歪みを帰る!
その行動に移る前の最後の心残り、少年の幼さが、ミオリネへの恋心だったのか。

 流石にミオリネなら大丈夫、スレッタが守るだろうと計算してるとは思うのですが、予想をはるかに超えた非道っぷり、大人たちへの仲間入りっぷりが大胆で、なんとも言えない気持ちです。
 寂しげなシャディクには幸せになって欲しいけど、難しいかな……。

クワイエット・ゼロとパーメットスコア6

 デリングとプロスペラ=エルノラママ
思いっきり繋がってたー!
他の方の感想でよく聞くものの、無いだろうと予想していたので本気で驚きました。
 そうなると2話の査問会議は茶番だったのか、あの後に何とかする予定だったのか。
スレッタの悲しみもミオリネの奮闘も怒りも無駄なものだったと考えると悲しいですし、これから大人と企業の理由で潰されかねないと思うと、こっちも辛いですよ。

 あとやっぱり怖いですね……
常人どころか適性が高く訓練された軍人も、その為だけに体を改造された強化人士も4が限界だったパーメットスコア。
 スレッタは常時スコア5で、ついに6を破ったということなのか。
人の器を超える心、繋がり、機械を支配する力。
さらには、それで初めてできるクワイエット・ゼロとは。
ガンドは人の為のものなのか、悪魔のものなのか。

 話ぶりからやはり20年前の襲撃・虐殺は行われ、エルノラにとってデリングは仇であり。
それでも協力する理由と目的があり。
隠して、秘しての計画であり。
少なくとも周囲の人間、スレッタやミオリネにとっては陰惨な結果にしかならないように思えてなりません。

スレッタの母、プロスペラの娘

 それでも、プロスペラのスレッタに向ける声は優しくて。
悩みを解きほぐし、不安を受け入れて、ちゃんとスレッタを娘として話しているのですよね。
 同時にエアリアルに向ける「置いて行ったりしないわ……」は暗く湿っていて。

 今回の襲撃計画を知っていて、不要になったデリングを抹殺するか邪魔な派閥を消すか、利用する気満々にも思えるのです。
 もちろん、そのためにスレッタを使う。

 大人たちの渦巻く陰謀と、中心に添えられてしまったスレッタとミオリネ。
子供達に幸せになって欲しい! のに、全くそんなビジョンが見えないよー!

近づけないのは不安だから

 冒頭、気後れして隠れたスレッタの後ろ髪、ミオリネだけじゃなくニカにも見えてるのですよね。
だけどミオリネは、ニカに背中を押されて、トイレ前でスレッタの愚痴を聞くまで行けなかった。
ああ、ミオリネはスレッタに、スレッタから近づいて、話して欲しかったのか。

 「あ」、思わず押しちゃうドアスイッチ、締めさせないミオリネ
「進めば2つ」は、怖いから唱えた言葉。
勝手に私を分からないで、分かってよ。

 スレッタが怖くて逃げたように、ミオリネも、きっとずっと怖かったんだ。
不安だったんだ。
自分が思うほどに思ってくれているのか、自分が救われたほどに、何かを返せているのか、
スレッタが自分を大事に思ってくれるのか、分からなくて。

 「何の話」は言えなかった言葉、でも言いたかった言葉。
振り払う手をひっつかんで引き寄せたのは、一緒に居てと願ったのはミオリネ。
分かりましたと抱きしめ返したのは、スレッタ。
やっと言えた、ついに通じた、2人の想い。
やったー!!

そして始まる…

 と喜んでたら裂かれたよ!
ここまで「学園生活」の割に人が死ぬ剣呑でしたが(笑、ついに、本当の戦いが始まってしまいました。
チャフが撒かれてからの警告音とともに、緊張がどんどん高まって。
今までの殺さない細心の注意を払ったビームではなく、人も衛星も断ち切る巨大な光で。
これから何が起こってしまうのか、誰が死んでしまうのか分からない恐ろしい物語に変わっていく……

 最終的にスレッタがエアリアルには乗れそうですが時間はかかりそうですし、他に戦力はちょっと遠くのケナンジ部隊とジュターク社MSなら乗りこなせるグエルくんぐらいしか居なさそうなのですよね。
次回も、2クール目も怖い……でも早く見たーい!!!!

今回のSF!

 無重力表現がいっぱいで、魅せるドラマに上乗せされてずっとわーきゃー言ってました(笑
出だしの天井モップがけ、回るカップのストローから溢れる水滴、スレッタとミオリネの競争、ぶつかっても止まらない体など、SF好きにはたまりませんですよー。
あそこらへん、体力だけでなくスレッタが無重力移動慣れしてる描写でもあるのですよね。
丁寧なSF描写、満足です。

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