機動戦士ガンダム 水星の魔女 14話 の感想

機動戦士ガンダム 水星の魔女 14話
「彼女たちのネガイ」の感想です。

機動戦士ガンダム 水星の魔女

　おお、おお。
学園生活が、決闘が壊された、終わってしまった。

　名前の分からない、でもきっと4号と呼ばれた少年やスレッタと戦ってきた誰かなのか。
彼が死んだ時、「あっ」と声が、前に手が出てしまいました。
　今まで学園では、大人が子供を飼って利用していた。
自由意志もなく、支配され操られ憎しみも諍いも、大人たちのものだった。
それでも価値あるものとして、守られていた。

　でも地球では子供も殺されていて。
子供は、シャディクはソフィはノレアは、甘えた子供を許さないよね。
大人たちに利用されようが守られようが、殺さない理由が無いなら。
自分も、大事な人たちも、大事でない人たちも。

惨劇は突然に

　生意気おバカっ娘ズが全員決闘場に揃った！
ペトラ×ラウダ ヒューヒュー！
と思いながらもあんまり盛り上がれず。
惨劇が予想できたからですが、
思った以上にキツい……。

　楽しく燃える世界が壊れたのも大きいですが、
ああ、子供が死ぬのは嫌だなぁ。
無名の生徒もソフィも、本当に心が痛ですよい。
偶々そこに居ただけで、子供らしい欲しいものが有っただけで。

明かされた真実、突きつけられた事実

　クワイエット・ゼロとプロスペラ・ママンとデリングの目的がほぼ判明。
エアリアルとエリクトの秘密が判明。
残る謎で怖いのは、プロスペラの手法とシャディクの目的か。

　学園生徒は守られてきた
ガンダムは兵器
スレッタは兵器に乗らされて利用されている
「進めば2つ」は嘘
それでも信じたかった現実を、鮮明に残酷に、突きつけられたようです。
　平和な学園は壊れ、決闘は破られ、ソフィは死んだ。
進んだのに、ニカとミオリネは守れない。

　愕然とするスレッタにエアリアルは甘く慰め、何故かと分からず涙を流す。
何故だ、スレッタ。
分かってくれ、スレッタ。
それは殺人で、理由ある殺人が正しいかはプロスペラが決めることじゃなくて、
ソフィが死んだそれだけで、君は傷ついて泣いて良いんだ。

　支配してきた、守ってきた親はもう居ない、世界は安全ではない。
スレッタとミオリネと多分グエルたちが、壁が何なのかすら分からない先へ、どう立ち向かって行くのか。

普通の子供たちの、戦場

　ニカは夢見て騙された少女。
チュチュは繊細で他人を見殺しにできない少女。
ソフィは当たり前のものを欲しがって駆け抜けた少女。
目の前の突然の恐怖に武器を振るった名も知らぬ学生。
みんな当たり前の普通の子供たち、なのが喜ばしく、痛々しく、切ないですよ。

　ノレアは捨てようとしても諦めきれない少女で……
シャディクとシャディクガールズはどうなのかなぁ。
人を利用する側には来ていますが、まだ大人たちの枠組みに反抗する、大人には成り切れていないのではないか。
自分の目的のために子供を殺せること自体が、彼らが子供なのだと示しているように思えます。

　地球寮制圧、ニカ逮捕命令。
シャディクに切られたのか、マルタンが止めたのか、どっちかなぁ。
殺さないだけシャディクもマシだと思いますし、ニカの為にも地球寮の為にもあれが最善だったとは思うのですが……
マルタンは自分で気に病みそうだなぁ。

それでも！見たい未来があるんだ！

　今回は、本当に心が痛かった……
けど！
ペトラ×ラウダと5号くん×ノエラ、
あと友情的な意味でチュチュフェルシーに萌えようぜ！
ヒューヒュー！

　いやホントに地球生まれでも憎しみに支配されてないしMS操縦技術の高さを見せつけたし全ての闇の真実を知ってる5号くんの行動が楽しみですし、
テロに心傷つき、憎しみに心が支配されてなお、難癖つけてきた憎むべきスペーシアンの2人を助ける為に体が動いたチュチュ先輩の存在、救いですよ。

プロスペラとエアリアル

　世界の進行を進めるプロスペラ。
人の枠を超え次の世界に存在するエリクト≒エアリアル。

　なのですが、下手すると1期最終話の襲撃で完璧に頓挫してたのですよね
そりゃープロスペラにそんなに情報力も軍事力も無いですし、エアリアルもせいぜいお姉さんレベルの知識と慰め方しか知らないですし。

　世界を改変するこの黒幕と高次元存在！
がわりと振り回され実情にちょいちょい無力なの、ちょっと笑ってしまいます（笑

フォルドの夜明けラジオ！

　ここら辺の「死んじゃいましたねー！」な制作側の意識が凄いですよね、水星の魔女(笑
https://twitter.com/Gundam_FanC/status/1650054402135445504