ぶるがり屋 2023/09/21 00:27

どうする家康 28話 の感想

どうする家康 28話
「本能寺の変」の感想です。


見逃し配信 - どうする家康 - NHK

【作】古沢良太
【音楽】稲本響
【出演】松本潤、岡田准一、有村架純、野村萬斎、イッセー尾形 ほか
【デザイン】GOO CHOKI PAR
(C)NHK

どうする家康

 待ち人、来たらず。
笑って、アクションに手を握って、やっぱり笑って、でもあまりにも哀しい。
そんな本能寺、織田信長の最期でした。

闇に堕ちた武神

 昏い瞳の本多忠勝が怖くて悲しくて。
そうだよね、築山を経て、瀬名の死と家康の変貌を見て、平八郎も変わらないはずないものね。
病んでも当然だものね……。

 と思ったらお市様訪問に目を輝かせ、惚れ抜きそうな本多忠勝。
目に光が灯って良かったは良かったんだけど、「ギャグ補正」と「女に弱い」スキルが付きそうな(笑

魔王 織田信長は如何にして

 勝気で繊細で人好きな信長が如何にして魔王と生きたのか。
答え:藤岡弘、に育て鍛え抜かれたから
なのがズルい(笑

 藤岡弘、さんの織田信秀の言動が「なら言う」説得力の塊で困る(笑
いや藤岡弘、さん当人は優しさも大きいのですが、この優しさの欠けた厳しいばかりの藤岡弘、に育てられたらこうなっちゃうよ!
強いよ!圧が強過ぎるよ!

魔王を殺すのは勇者か次の魔王か

 信長の本心と恐怖の吐露、そしてお市様の憎しみと願いの言葉。
ああ、ここまで来てもまだ、変わり切れないのか。
未熟で甘い白兎のままなのか。
 憎しみも捨てられず、信長の優しさも孤独も苦しみも分かってあげられて。
だから迷って惑って、だから生き延びるのか。
だから、人を救えなくても、その心を掬え続けて生きるのか。

魔王の死、人間の死

 「あっ死んだ……!」と思ってからが長いし強い(笑
ちゃんと致命傷は致命傷だったのですが、岡田准一無双が過ぎる(笑

 父・信秀の呪いをまとって孤高の魔王と生き抜いて、理想を叶え欠けて、死ぬ。
白い寝巻きがどんどん血で赤く、心が家康と過ごした日々に熱く染まって。
唯一愛した家康に心染めて……
「なんだお前か」
で笑っちゃいましたが、絶望するでなく、光秀を憎む訳でなく、天下を少しだけ語りかけるのは意外でした。

 多分、信長にとって光秀はお気に入りはお気に入りだったのでしょう。
でも家康は愛した弟で、自分を憎んでも怖がっても最後まで隔絶しない、唯一の人間だった。

 信長は最後を家康に葬ってもらうという夢が潰え、また孤独に死んでいく。
最愛の弟の記憶に浸って終わるのは、幸せと言えるのか。
巨大な魔王の死に世が揺れる中、一人死を悲しんだのがその家康だったことは、救いなのかな。

 本能寺は、喜劇で悲劇で、気持ち悪くて滑稽で、一緒に突っ込んでしまえて、哀しく寂しい物語でした。

化け物・秀吉に人の心はあるか

 秀吉、ちゃんと信長のこと愛してた(笑
死を望んで予測してたけど、ショックを受けて呆然とするほどに。
でもすぐチャンスだと思い出して、自分の野望を優先した。

 そしてこっちも光秀を計算してなかった(笑
もう!みんな光秀の扱いがヒドいよ!

忠臣・森蘭丸

 蘭丸……
務めを果たしたな。
短い時間、少ないカットだったけど、美しく烈しかったよ。

どうする家康

 結果として謀反者とならず、引き続き天下を狙える立場な訳ですが、
愛と野望の狼王・信長が消えたら、次は無貌の道化師・秀吉な無理ゲー具合ですよ(笑
まーこの2人の後、石田三成や毛利輝元や前田利長がどんなに傑物でも怖くはないですね。
天下を取るしかない。

 天下にどう繋がるのか、と思ったら伊賀越え&NINJAで1話使う気か(笑
とはいえ大河ドラマファンとしては、やっぱり伊賀越えは期待しちゃいます。
次回、『伊賀を越えろ!』
どうする家康?

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