君のことが大大大大大好きな100人の彼女 3話 の感想

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 3話
「無口な姫と騎士と武士」の感想です。

君のことが大大大大大好きな100人の彼女

　可愛い……　美しい　可愛い……
原作ファンに今でも人気の高いエピソードを、完璧に魅せてくれました。
ブラボー！　おお…ブラボー!!

物語の始まりは

　『サークレットラブストーリー』冒頭から始まる物語。
訳が分からなくても分からないまま寄りそう恋太郎が優しく誠実だし、
喋らないと驚く静ちゃんもツッコミもテンポが良過ぎる（笑
可愛い！

　2人の恋が、物語の進展と同じように進んでいく様が美しい。

君に何度も恋をする

　本好きが、期待している本を提供できて、それが一番のお気に入りの作品で、目の前で楽しんでる様を見せてくれたら、それはもう、幸せなのですよ。
全ての文章を記憶するぐらい読み込んで、その執着を凄いと褒められたら、最高なのですよ。
すでに一目惚れしてる人が優しくて、その上こんなことされたら、一生好きでいちゃいますよ。

　可愛い静ちゃんが、恋をしてもっと好きになって、どんどんもっともっと可愛くなって。
それでも。

誰かの痛み、大事な人の痛み

　自分を悪く思うのは、自分の部分を傷つけられ否定されたから。
言葉がうまく話せない。
奇異の目で咎められ、いじめられ。
母に問い詰められなじられる。
痛い、辛い。

　叱るお母さんの声が、本当に悲痛で、多分静ちゃんもお母さんの痛みまで分かっちゃってて。
誰もが痛くて苦しくて。

届けたい言葉

　重く苦しい扉を開ける、暖かい陽を背負った恋太郎が、ささやかに優しく輝いていて。
ああもう大丈夫だと思えました。

　自分の嫌いなところに寄り添ってくれる。
痛みを苦しみを分からないと言って、分からないからと違う道を見せてくれる。
ああ、やっぱり好きだ、大好きだと抑えきれずの告白。
「好きです」

　運命でなく、神の言葉でなく、ただただ好きだと恋太郎の想いが溢れて
「私もあなたを愛しています！」
物語を飛び抜けて、抱き合う身体、重なる本。

羽香里と唐音は仲良し

　……という綺麗な物語の上にハイテンションギャグで締めるというこの味！
まさに『100カノ』！
二股からもう三股という告白に
「脳みそ腐ってんのか！」×2
「脳みその防腐剤、箱で必要だこれ！」
のツッコミキレキレも最高ですし、ショックを受けた(と勘違いした)羽香里を気遣う唐音がさらに最高です。
可愛い、最高に可愛い。
　誠意なのは分かるけど痛み苦しみながら死に至る道を提案する恋太郎も怖いよ！(笑
狂気が溢れ出してるよ！

　恋太郎と静ちゃんの物語の後ろで喧嘩しててずっと一緒で、最高に仲良くて可愛い。
多分この後のこの2人の急接近からこの作品をしっかり読むようになったので、羽香里と唐音が少しづつ仲良くなっていく時間、胸が高鳴ります。
いいぞ、もっともっと喧嘩っプルになれ……！

好本静は天使

　今回特筆すべき点は山程ありますが、とにかく
静ちゃんが可愛い。
恋に落ちた瞬間、もっともっと好きになる一瞬一瞬、恋義頃を意識しちゃう照れ顔、赤い耳、やっぱりどんどん好きになる、告白。
コロコロ変わる表情もぴょこぴょこ動く動きも、指の先から足音まで、
全シーン全コマ完璧に可愛い。

　なんなん天使なのでも強く握っちゃったら死にそうだよこの可愛いの権化！
こんな子守りたくなるし、ちょっといじめたくなる気持ちもわかるし、社会的な強さを身につけないと死んじゃいそうと不安になるのも分かる、
圧倒的小動物的可愛さ……！

原作ネタバレ感想

　いやぁ、本当に原作を愛し、よく理解した演出でした。
静ちゃんの可愛さはもちろん、はかからの仲の深まり、そして静ママの声の悲痛さ。
お母さんもいっぱいいっぱいで、静を愛していて、でもどうしようもなくて、愛する娘を傷つけてしまう、でも止まれない。
その悲痛さが、分かっていなくても痛いと感じるほどで。

　これからも恋太郎ファミリーは喋らず読み上げソフトでの会話を異常とは取りませんし、最新に近い話での「変人さ」も風で飛んでいってしまう弱さ儚さをピックアップしてるのですよね。
　狂気に満ち奇人変人トンデモ世界観だけど、愛情と優しさに満ちている。
その優しさを一番感じられるエピソードだったと思います。
いい話だった……！

　…打ち込みに数日かかったり、その程度で体調崩したり、この頃の恋太郎はまだ人間の範疇だなぁ（笑