ぶるがり屋 2024/01/28 14:42

どうする家康 41話 の感想

どうする家康 41話
「逆襲の三成」の感想です。


見逃し配信 - どうする家康 - NHKプラス

【作】古沢良太
【音楽】稲本響
【出演】松本潤、岡田准一、有村架純、野村萬斎、イッセー尾形 ほか
【デザイン】GOO CHOKI PAR
(C)NHK

どうする家康

 敵を信じ、仲間を信じ、関ヶ原へ
関ヶ原に進む両勢力、じわじわと深まる緊張感。
歴史上有名な逸話が続く、ゾクゾクする45分でした。
次回ももっと続くんだと思うと、さらに興奮してしまいます。
悲劇もくるんだけどね!

天下の腹黒狸、変身したばかり

 事実上、天下一の権力を得た徳川家康。
物言いも首の角度も畳の叩き方も、
狸〜!
特に首の角度は千年の恐ろしき執権を思い起こさせてくれますね。

 と思ったらまだまだ不慣れで、頑張って狸してるのか(笑

 そんな狸慣れてない家康をねぎらう本多正信。
まぁ正信の求める世に、その主人として、憎まれ狸は必要ですよね(笑

徳川の仕置き

 虎の威を借る狐、豊臣の名を利用した徳川の仕置きではありますが、だからこそ力の暗示と明文が大事。
浅野長政、大野治長のキャラが少しづつ立ってきた!
いいキャラだなぁ。

 難しい仕置きを家康ならば解決するだろう、そう理解する石田三成。
石田三成も徳川家康も、毎日星を見るように、悠々隠居できたらそれが幸せだったろうになぁ。
今まで「戦いたくないけど致し方なく戦う」から「戦いに助力したいけど出来ない」「これ以上は許せないので戦う」だったので、「好いてる相手と自ら選んで戦う」のは、家康の初めての経験か。

 関ヶ原はもうすぐそこに。
天下を握るのは、本当に遠くて辛い道のりだ。

江戸時代に続く道

 茶屋四郎次郎二代目!
兄が死んで同じ顔同じ声の弟が出てくる作品を思い出します(笑
でも顔とキャラを覚えられない私には嬉しい演出!

 ウィリアム・アダムス=三浦按針登場
オランダ船のイギリス人船員!
まー海で籍とか出身とかあんまり関係ないですしね。

 途中から茶屋四郎次郎の言葉になってるじゃねーか(笑

関ヶ原の布石、会津征伐

 上杉景勝と直江兼続!
直江状登場!

いやーやはり気持ちの良い悪口の塊ですね、直江状(笑

 そして因縁。
そう言えば、当時の北条家の上洛を求めて戦を留めていたのが家康でした。
呼びつけ、断られれば大軍勢で取り囲み制圧したのが秀吉。
「戦は嫌じゃ」だったはずなのに、戦を利用することに躊躇の無い家康は、織田信長の心中に近づいているのか。

 「奴なら出来る」
本当に、お互いに理解して信頼していますね……
織田信長とも豊臣秀吉とも無かった絆ですよ。

会津、関ヶ原に向かう徳川は

 ずっと関東住まいなので、大阪・伏見起点、尾張三河へという地図が今だに新鮮です。
琵琶湖南が要所で、北関東までの距離を感じます。

 今回も勇ましい結城秀康登場!
わーい格好良いぜ!

一番名が残った戦いですしね。
いくらでも格好良くて良いよ!

 四天王、再集結!
井伊直政以外はもう十分な年ですが、だからこそ渋く格好良い……!
今や伝説中の勇将ですね。
 渡辺守綱も十分な勇将なんだけどなぁ(笑

 そして徳川西の留守居役、石田三成が事を起こすなら、一番危険な役は……

彦と千代

 ああ、そうか。
老将たちの去り際が寂しいものばかりだったのは。
鳥居元忠の嫁取りが因縁の千代だったのは。
最初の今川、そして武田との戦い、瀬名の理想と悲劇を千代が背負ったのは。

 三成は立つだろう、ならば徳川の一人が、勇敢に戦って死なねばならない。
同じく家康は三成を理解し信頼し。
家康と元忠は、全てを理解してなお、絞リ出すように言葉を交わす。

 そう、この死の先に、何十年も犠牲を出し続けて、泣いて逃げて戦って、ずっと遠くだった乱世の終わりが、徳川家康の天下が待っているのだから。
家康は泣いて命令し、老将は喜んで受け入れると、分かっている。
 「戦なき世を成し遂げてくださいませ」
駿府から一緒だった老将の言葉は、家康の祝福になるのか、重荷になるのか。

 ああ!千代さん再登場!
今も強そうだ。
本当に素晴らしい、味わい深い夫婦だよなぁ……。

立ち上がる西軍

 三成の正義。
それは「豊臣秀吉の遺言通りのまつりごと」
でも秀吉にとってもあれは方便で、秀頼を守るための術でしか無かったもので。
三成自身のまつりごとを行うための道具に出来ないことが、三成の限界で敗因なように思えます。
英傑でなく、能吏でしかない。

 お、大谷吉継〜〜!
やっぱり三成と吉継の、損得を超えてしまう友情は美しいですよ。
短いながらも胸震えるシーンです。

 そしてこの後ろで蠢く、毛利輝元の純粋な欲望と、負の因縁で煮こごった茶々の暗躍。
これは… ただ純粋に徳川家康を滅ぼす為なのか、愛息・豊臣秀頼以外の権力を弱らせる為なのか、豊臣すら滅ぼしたいのか……
 茶々の笑顔が、あまりに禍々しいですよ。

 そして戦が嫌いな徳川家康と石田三成が、日本最大の戦いへ導いていく。

どうする家康

 関ヶ原の戦いがついに開幕!
上田in真田親子との戦い!
小早川秀秋の「家康の首を取れ」。
ああもうゾクゾクするシーンが山積みですよ。

 次回、『天下分け目』
どうする家康。

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