チトリと虚空のダンジョンの体験版の後日談の普通の日常編『車の運転』
「あいしー!(挨拶) ねえねえアイル!
質問があるの! いいかな!」
「ふぁあああ。今日も元気だね、ええっと、小娘。
いいよ、ヒマしてるし。なんでも答えよう」
「どうして英雄は白兵戦ばっかりで、車で敵に突撃しないの?!」
「……唐突になにいってるんだろーこの娘……」
「あいしー、最近地上の様子を観測するのが趣味!
観測の結果、車が洞窟に突撃したら虚人はひとたまりもないと気づいた!
でも異世界転生してる人達、みんな徒歩!
スキルだの転生ボーナスだので一喜一憂するよりも、そんなことより車が最強のステータス!
質量と速度こそ力の証明!」
「ほんとになにいってるんだこの娘……」
「どうしてかなアイル?! あいしーも車に乗りたい!
でも天国にはどこにも車がないの!」
「……いや確かに、一理ある。
私も苦い思い出があって車を避けてはいたが、これからの戦いにおいてあった方がいいかもしれない。
だがやはり運転手がいない。やれるか、アイシー」
「え、いいの! やるやる!」
「よおし準備するぞー」
「あはは大変なことになったねアイシー。2コマ漫画みたい」
「ごめんアイル! あいしー、ブレーキとハンドルを間違えた!」
「斬新なミスだね。轢いたのがルインでよかったね。死なないし。
さっきからすっごい睨んでくるケド」
「でもわかったよ! アイル、天国に車が無い理由!
無免許運転がとてもあぶない!
攻城櫓で車懸りの陣をしていた上杉謙信こそが最強というのも納得できる!」
「おっと私の黒歴史を……。
……転生経験者ってだいたい若いからね。
普通の人が自動車学校通うような時期に世界を救っているせいか、運転がヘタクソなんだ。
そもそも車のある時代の生まれって私かチトリぐらいかな。
行商のやつは逆にハンドルすら見たことなさそう」
「え、ならチトリ運転できるの?!」
「おっと。かもね。ちょっとやってみてもらおうか」
「あはは大変なことになったねチトリ。2コマ漫画みたい」
「……すみませんアイルさん。ジャンプボタンが無いことに気づくのが遅くて……。
クレイジーダッシュもゲームだと上手くできたのになあ……」
「ああ轢いたのがルインでよかったよ。死なないし」
「さっきからあたし真っ直ぐ殺しにこられてると思ってたんだけど違ったんだ」
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