詠唱速度には自信があります

子供の頃に忍者とかが良く使う九字護身法が格好良過ぎて真似して九字を切りまくってたら盛大に突き指してそれ以来トラウマから九字が切れなくなって何十年もの月日が流れて大人になって九字は全ての気の流れを遮断するから切った後にオンウンタラカンタラで戻さないといけないとかいう理屈を聞かされてあの突き指はそういうことなのかと思って今になって再び九字を切って言われた通りに戻してみたけど今度は腱鞘炎が悪化したので九字だけは二度と切るまいと心に誓った神谷道楽です。

皆さんは詠唱が得意ですか？

何が起こるかわからないご時世。

何でも良いので一つくらい「詠唱」できた方が良いと思うんですよ。

大人の嗜みの一つとして。

割と真剣に。

例えばですよ。

スーパーへ買い物に出かけた時に、

会計時になってエコバックを忘れた事に気づいて小銭が無くて、

数円程度のレジ袋の為にお金を崩さなければならない危機的状況に陥って、

レジ袋有料化とは今更ながらよぅやってくれたのぅと歯ぎしりしても帰り際に、

「エコエコアザラク エコエコザメラク エコエコケルノノス」

と、詠唱すればそれ以来二度とエコバッグを忘れなくなりますし、

怒り狂った直腸の便意に耐えきれなくなって、

己が住まいの小さき部屋の間取りも気にせずただただ聖地に腰を下ろし解き放つことだけを夢見て駆けつけたら、

扉の裏に隠れていたダンベルに気づかなくて足の中指小指を正面衝突させて、

～～～～～ッ！？ここがぁ戦場ぐぁ！！！この世の地獄を知ったとしても、

「I am the bone of my sword.」
　――― 体は剣で出来ている

と、詠唱すればたちまちアンリミテッドな精神力と英雄の佇まいで踏ん張れますし、

玄関前に立って鍵を無くしたかもと慌ててズボンの前後ろポケットをまさぐり始めたとしても、

「闇の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約のもとさくらが命じる。レリーズ！」

と、詠唱すれば高確率でジャケットの内ポケットから使ってないスタンプカードキャプターと一緒に見つける事が可能ですし、

このように「詠唱」は我々の生活において、

かなり必要不可欠なスキルじゃないだろうかと思うんですね。

最近なんかだと姪っ子からの電話で、

姪っ子「なぁなぁ」

神谷「どぅした？　我が姪よ」

姪っ子「うちな、もうすぐ誕生日やねんけど」

神谷「存じておる」

姪っ子「ニンテンドースイッチほしいねんけど」

神谷「君臨者よ！」

神谷「血肉の仮面・万象・羽ばたき・ヒトの名を冠す者よ！真理と節制！罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ！！！」

神谷「破道の三十三！！蒼火墜！！！」

姪っ子「す、すげー！　鬼滅？」

神谷「破道の六十番までなら教えてやってもいい」

と、「おねだり」というげに恐ろしきKIDSの無垢なる願いを、

破道シリーズの詠唱により打ち消す事に成功しました。

いやー、役に立ちますね。

詠唱は。

このように詠唱は本当に実生活の色んな局面で必ず役に立つので、

なにか一つでも練習して身につけておく事をオススメ致します。

さぁ、あなたもご一緒にゼロから始める破道の詠唱生活！